JP2734828B2 - 確率演算装置及び確率演算方法 - Google Patents

確率演算装置及び確率演算方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は確率演算装置及びその方
法に関するものであり、たとえば、音声信号の部分区間
を代表するカテゴリの確率密度分布に対する確率を用い
て音声信号の認識を行う音声認識装置等に用いられる確
率演算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば中川聖一著「確率モデル
による音声認識」(電子情報通信学会発行、P71)に
示された従来の確率演算装置の内容を表すブロック図で
あり、図において、21は音声信号を一定区間毎に音響
分析し音響パラメータベクトルに変換する音響分析手
段、22は音声信号の部分区間を代表する確率密度分布
を予め記憶しておく確率密度分布記憶手段、23は確率
密度分布記憶手段22に記憶されている確率密度分布に
対する音響分析手段21より出力される音響パラメータ
ベクトルの確率を計算し出力する確率密度計算手段、2
4は音声信号、25は音響パラメータベクトル、26は
確率密度分布、27は確率である。また、図7は従来の
確率演算装置における確率密度分布記憶手段22の内容
を示す図である。
【0003】次に従来の確率演算装置の動作について図
6、図7を用いて説明する。以下、音声信号の部分区間
を代表するカテゴリが音素であり、確率密度関数として
正規分布の単一分布を用いる場合を一例として説明す
る。確率演算に先立ち、確率密度分布記憶手段22には
演算に必要となる音素の確率密度分布26を記憶してい
るものとする。音響分析手段21では入力された音声信
号24に対し音響分析を行い音響パラメータベクトル2
5としてyが出力される。音素pの確率密度分布を、 θ1(p) ={μ1(p),Σ1(p) } とする。μp は平均値、Σp は共分散行列を示す。確率
演算装置では音響パラメータベクトルyの音素pに対す
る確率B( p) が、 B( p) =b(y, μ1(p),Σ1(p) ) と演算され出力される。b(y, μ, Σ)は正規分布の
確率密度関数を表す関数であり、
【0004】
【数1】
【0005】と記述できる。tは転置、−1は逆行列を
示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の確率演算装置は
以上のように構成されており、通常とは大きく声質の変
異した話者の発声した音声信号や、雑音重畳により変形
した音声信号等、予め記憶してある確率密度分布記憶手
段22の確率密度分布26と大きく異なる音響特徴を持
つ音声信号に対して、確率密度分布記憶手段22の確率
密度分布を適応化する手段を持たないため、信頼性の高
い確率演算が行うことができず、その結果この確率演算
装置を用いる音声認識装置等の認識性能が劣化するとい
う問題があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、通常とは大きく変異した特徴を
持つ信号に対しても、信頼性の高い確率演算が行える確
率演算装置及びその方法を実現でき、その結果、認識性
能の高い音声認識装置等を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る確率演算
装置は、以下の要素を有することを特徴とする。 (a)所定のカテゴリに分類できる特定信号を入力して
分析し、所定のパラメータ情報に変換する分析手段、 (b)分析手段で変換されたパラメータ情報を記憶する
パラメータ記憶手段、 (c)分析手段に入力した特定信号のカテゴリを示すカ
テゴリ教師信号を伝えるカテゴリ教師手段、 (d)カテゴリの不特定信号に基づく確率密度分布を第
一確率密度分布として記憶し、各カテゴリの特定信号に
基づく確率密度分布を第二確率密度分布として記憶する
確率密度分布記憶手段、 (e)カテゴリ教師手段からのカテゴリ教師信号に基づ
き、パラメータ記憶手段に記憶されたパラメータ情報を
用いて確率密度分布記憶手段の第二確率密度分布を学習
するとともに、第二確率密度分布の学習に用いるパラメ
ータ情報の量に応じて第一確率密度分布と第二確率密度
分布による混合分布の分岐確率を決定する確率密度分布
推定手段、 (f)確率密度分布記憶手段に記憶された第一確率密度
分布及び第二確率密度分布の混合分布に基づいて、分析
手段で変換されたパラメータ情報に対する確率を計算す
る確率計算手段。
【0009】この発明に係る確率演算装置は、請求項1
記載の確率演算装置において、確率密度分布推定手段
は、分析手段に入力した所定のカテゴリの特定信号に基
づいた第二確率密度分布から、さらに、他のカテゴリの
特定信号に基づく確率密度分布 を推定する手段を有する
ことを特徴とする。
【0010】この発明に係る確率演算方法は、以下の工
程を有することを特徴とする。 (a)不特定信号に対して確率を計算するための確率密
度分布を、第一確率密度分布としてあらかじめ記憶する
第1の確率密度分布記憶工程、 (b)特定信号を入力し、その特定信号から所定のパラ
メータ情報を抽出する分析工程、 (c)抽出されたパラメータ情報から、所定のタイミン
グでその特定信号の確率密度分布を学習し第二確率密度
分布として記憶するとともに、第二確率密度分布の学習
に用いるパラメータ情報の量に応じて第一確率密度分布
と第二確率密度分布による混合分布の分岐確率を決定し
記憶する第2の確率密度分布記憶工程、 (d)第1及び第2の確率密度分布記憶工程により記憶
された確率密度分布と分岐確率とに基づいて、分析工程
で抽出されたパラメータ情報の確率を計算する確率計算
工程。
【0011】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図1について説明する。図
1において、1は音声信号を一定区間毎に音響分析し音
響パラメータベクトルに変換する音響分析手段、2はこ
の音響分析手段から出力される音響パラメータベクトル
を一時記憶する音響パラメータベクトル記憶手段、5は
第一確率密度分布と第二確率密度分布のパラメータを記
憶している確率密度分布記憶手段、3は外部から与えら
れるカテゴリ教師信号により属するカテゴリ毎に前記音
響パラメータベクトル記憶手段の音響パラメータベクト
ルを用いて第二確率密度分布のパラメータ推定を行い確
率密度分布記憶手段の第二確率密度分布のパラメータを
更新するとともに、確率密度分布の推定に用いる音響パ
ラメータベクトルの個数に応じて第一確率密度分布と第
二確率密度分布による混合分布の分岐確率を決定する確
率密度分布推定手段、6は確率密度分布記憶手段に記憶
してある第一確率密度分布と第二確率密度分布による混
合分布を構成し前記音響分析手段から出力される音響パ
ラメータベクトルに対する確率を計算し出力する確率計
算手段、7は音声信号、8a,8b,8cは音響パラメ
ータベクトル、9は確率密度分布、12は確率、13は
カテゴリ教師信号である。
【0012】図2は、この発明による確率演算装置にお
ける確率密度分布記憶手段の内容を示す図である。
【0013】次に動作について説明する。以下従来の確
率演算装置と同様に、音声信号の部分区間を代表するカ
テゴリが音素であり、第一確率密度分布の確率密度関数
として正規分布の単一分布を用いる場合を一例として説
明する。また、入力する音声信号は所定のカテゴリの音
素とする場合について説明する。
【0014】(1)第1の確率密度記憶工程 確率演算に先立ち確率密度分布記憶手段5には音素pの
確率密度分布を、 θ1(p) ={μ1(p),Σ1(p) } とする従来の音声認識装置の確率密度分布記憶手段22
に記憶されている確率密度分布と同じ確率密度分布が第
一確率密度分布として記憶されているものとする。μ1
(p) は平均値、Σ1(p) は共分散行列を示す。ただ
し、第二確率密度分布はまだこの時点では記憶されてお
らず空白のままとする。
【0015】(2)分析工程 この状態で、所定のカテゴリの音素を音響分析手段1に
入力する。音響分析手段1では入力された音声信号に対
し音響分析を行い、n次元の音響パメメータベクトル8
a,8bとしてyが出力される。音響パラメータベクト
ルyは音響パラメータベクトル記憶手段2に一時納めら
れる。1度の入力によりその音素の音響パラメータベク
トルがひとつ納められ、入力回数が増加するにつれて、
その音素の音響パラメータベクトルの数も増加してゆく
ことになる。図3は、この音響パラメータベクトル記憶
手段2の内容の一例を示す図であり、ここでは音素pの
音響パラメータベクトルの集合をY( P) とし、Y(
P) の第n番目の要素である音響パラメータベクトルを
y( p, n) とし、Y( P) の要素数をN( P) とす
る。また、音響パラメ−タベクトルy(p,n)の内容
はx(p,n,1)、…、x(p,n,i)、…で構成
されている。たとえば、所定の音素pを1度入力した場
合、集合Y(P)は第1番目の要素y(p,1)しかな
く、要素数N(P)は1ということになる。そして、同
じ音素Pを再び入力した場合、集合Y(P)は要素y
(p,1)とy(p,2)を有し、要素数N(P)は2
ということになる。
【0016】(3)第2の確率密度分布記憶工程 外部においてのカテゴリ教師信号13の作成は、音響パ
ラメータベクトル記憶手段2の内容がある程度蓄積され
た段階で、バッチ的に音響パラメータベクトルを人間が
判断して行うことができる。たとえば、この例では、音
素Pを5回入力した後、その音素Pが属するカテゴリの
カテゴリ教師信号13をオンにしてやるものとする。確
率密度分布推定手段3では、外部から入力される各音響
パラメータベクトルがどの音素に属しているかを示すカ
テゴリ教師信号に従い、音響パラメータベクトル記憶手
段2にすでに記憶されている音響パラメータベクトルを
各カテゴリ別に読み出し第二確率密度分布のパラメータ
を推定する。図4は、第二確率密度分布θ2(p) の平均
値μ2(p) と共分散行列Σ2(p) の内容を示す図であ
り、μ2(p) の第i番目の要素をm( p, i) 、Σ2
(p) の第i行、第j列の要素をs( p, i, j) 、ベ
クトルy( p, n) の第i番目の要素をx( p, n,
i) とすると、第二確率密度分布θ2(p) の平均値μ2
(p) は、
【0017】
【数2】
【0018】と演算され、共分散行列Σ2(p) は、
【0019】
【数3】
【0020】と求められる。このようにして、音響パラ
メータベクトルの集合Y(P)から、 音素pの第二確率密度分布θ2(p) θ2(p)={μ2(p) ,Σ2(p) } が求められる。このようにして、θ2(1)、…、θ2
(p)、…を求め確率密度分布記憶手段5の第二確率密
度分布として図2に示した箇所に記憶する。そして、次
に、確率密度分布推定手段5は、あらかじめ定められた
関数f(N(P))を用いて、第一確率密度分布と第二
確率密度分布の分岐確率λ1(p) 、λ2(p) を、 λ2(p) =f( N( p)) λ1(p) =1−λ2(p) として求め、これを確率密度分布記憶手段5に記憶す
る。図5は、分岐確率λ2(p)を求める関数f(N
(P))の一例を示す図であり、f(N(P))は0か
ら1の値を持つ増加関数であり、推定に用いる音響パラ
メータベクトルの個数N(p)が多くなるほどλ2(p)
の値も大きくなる。但し、音響パラメータベクトル記憶
手段2に記憶している音響パラメータベクトルの個数が
不足しており確率密度分布推定手段3において音素pの
第二確率密度分布が推定できない場合は、 λ2(p) =0 とする。このように、第二確率密度分布θ2(p)及び分
岐確率λ1(p)、λ2(p)が求まると、カテゴリ教師信
号13はオフされ、第2の確率密度分布記憶工程が終了
する。尚、音響パラメータベクトルの個数N( p) が少
ない場合は簡易法として平均値μ2(p) のみの推定を行
い、共分散行列Σ2(p) は同じカテゴリの第一確率密度
分布の共分散行列Σ1(p) としてもよい。
【0021】(4)確率計算工程 一方、カテゴリ教師信号のオン、オフに係らず、確率計
算手段6は、音響分析手段1から音響パラメータベクト
ルyを入力する。確率計算手段6では音響パラメータベ
クトルyの音素pに対する確率B( p) が、 B( p) =λ1(p) ×b(y, μ1(p),Σ1(p) ) +λ2(p) ×b(y, μ2(p),Σ2(p) ) と演算され出力される。b( y, μ, Σ) は従来の確率
演算装置の説明と同じ正規分布の確率密度分布を表す関
数である。 もし、λ2(p) =0の場合は、λ1(p) =1であるか
ら、 B( p) =(y, μ1(p),Σ1(p) ) と演算され従来と同様の確率が出力される。λ2(p) ≠
0の場合は、第二確率密度分布が計算に入り込んでくる
ことになる。λ2(p) は推定に用いる音響パラメータベ
クトルの個数N(P)が多いほど大きくなるから、経験
を重ねるほど第二確率密度分布の割合が増すことにな
る。
【0022】以上、この実施例では、入力される音声信
号に対し、初期状態において存在する第一確率密度分布
に加え、過去に同様の条件で発生された音声信号から推
定される第二確率密度分布を用いて、音声信号の部分区
間を代表するカテゴリの確率演算を行う確率演算装置で
あって、音声信号を一定区間毎に音響分析し音響パラメ
ータベクトルに変換する音響分析手段と、この音響分析
手段から出力される音響パラメータベクトルを一時記憶
する音響パラメータベクトル記憶手段と、第一確率密度
分布と第二確率密度分布のパラメータを記憶している確
率密度分布記憶手段と、外部から与えられるカテゴリ教
師信号により属するカテゴリ毎に前記音響パラメータベ
クトル記憶手段の音響パラメータベクトルを用いて第二
確率密度分布のパラメータ推定を行い確率密度記憶手段
の第二確率密度分布のパラメータを更新する確率密度分
布推定手段と、この確率密度分布記憶手段に記憶してあ
る第一確率密度分布と第二確率密度分布による混合分布
を構成し前記音響分析手段から出力される音響パラメー
タベクトルに対する確率を計算し出力する確率計算手段
を備えることを特徴とする確率演算装置を説明した。
【0023】実施例2. 実施例1においてカテゴリ教師信号13の作成は、音響
パラメータベクトル記憶手段2の内容がある程度蓄積さ
れた段階で、人間が判断して行う場合を示したが、以下
のように自動的の発生させることも可能である。まず、
発声が単一の音素であり発声内容が既知の場合は、その
発声の音声信号から変換された音響パラメータベクトル
全体のカテゴリ教師信号を、発声された音素とすればよ
い。また、発声内容が未知の場合は本確率演算装置から
出力される確率により入力された音響パラメータベクト
ルのカテゴリを判断して自動的にカテゴリ教師信号を発
生することも可能である。単語等、複数の音素を連続し
て発声し、発声内容が既知の音声信号に対しては、本確
率演算装置から出力される確率を用いてビタビアルゴリ
ズムを用いることによりそれぞれの音響パラメータベク
トルのカテゴリを決定しカテゴリ教師信号を自動的に発
生することが可能である。また、発声内容が未知の場合
には、音声認識を行い認識結果を発声内容と仮定して、
上記と同じビタビアルゴリズムを用いることによりカテ
ゴリ教師信号を発生することが可能である。
【0024】実施例3. 確率密度分布推定手段3において実施例1における音素
pの平均値μ2(p) をもとに他の音素qの確率密度分布
θ3(p) の平均値μ3(q) を予め求めてある音素pから
音素qへの変換行列Θ( p, q) により、
【0025】
【数4】
【0026】の様に求めることも可能である。H (q)
は音素qを求めるために用いる音素の集合であり、音素
pに関し音響パラメータベクトルの不足によりμ2(p)
が求められていない場合は音素qを除外するものとす
る。Δ( p, q) は予め求められている重みのスカラ値
である。共分散行列Σ3(q) は同じカテゴリの第一確率
密度分布の共分散行列Σ1(q) と同一であるとする。こ
のθ3(p) を第二確率密度分布として確率演算をするこ
とも可能であり、同様に効果を奏する。第一、第二確率
密度分布の分岐確率λ1(p) 、λ3(p) は
【0027】
【数5】
【0028】 λ3(p) =f3(N3(p)) λ1(p) =1−λ3(p) と求められる。f3(N3(p))は0から1の値をもつ増加
関数であり、推定に用いる音響パラメータベクトルの個
数の合計N3(p) が多くなるほどλ3(p) の値も大きく
なる。但し、音響パラメータベクトル記憶手段3に記憶
している音響パラメータベクトルの個数が不足しており
確率密度分布推定手段3において音素pの第二確率密度
分布が推定できない場合は、 λ3(p) =0 とする。確率計算手段6では音響パラメータベクトルy
の音素pに対する確率B (p)が、 B (p) =λ1(p) ×b(y, μ1(p),Σ1(p) ) +λ3(p) ×b(y, μ3(p),Σ3(p) ) と演算され出力される。b( y, μ, Σ) は従来の確率
演算装置の説明と同じ正規分布の確率密度分布を表す関
数である。
【0029】尚、変換行列Θ( p, q) は、あらかじめ
別の手段で大量に記憶した音素Pに含まれる音響パラメ
ータベクトルの集合と、音素qに含まれる音響パラメー
タベクトルの集合から重相関分析により求められる。ま
た、重みのスカラ値Δ(p,q) は重相関係数により求
められる。
【0030】実施例4.また、確率密度布布θ2(p) と
θ3(p) の混合分布を第二確率密度分布とみなし、確率
計算手段6において分岐確率を λ2(p) =f( N( p))/2 λ3(p) =f3(N3(p))/2 λ1(p) =1−λ3(p) −λ2(p) とし、音響パラメータベクトルyの音素pに対する確率
B(p)を B(p) =λ1(p) ×b(y, μ1(p),Σ1(p) ) +λ2(p) ×b(y, μ2(p),Σ2(p) ) +λ3(p) ×b(y, μ3(p),Σ3(p) ) としても同様に効果を奏する。
【0031】実施例5. 尚、この実施例1〜4では音声信号の部分区間を代表す
るカテゴリとして音素の場合を例として説明したが、こ
れは音素片、音節、半音素、HMMの状態であってもよ
く、同様な効果を奏する。
【0032】実施例6. また、上記実施例では、確率密度分布として正規確率と
したが、これは無相関正規分布や、ポアソン分布、ガン
マ分布等であってもよく、同様な効果を奏する。
【0033】実施例7. また、上記実施例では、確率密度分布の分布数を単一分
布としたが、これは混合分布であってもよく同様な効果
を奏する。
【0034】実施例8. また、上記実施例では、音声信号を入力する場合を示し
たが、入力信号は音声に限る必要はなく、そのたの音波
信号でもかまわない。また、音波信号に限る必要はな
く、信号認識確率等の確率を演算したい任意の信号に対
して適用することができる。また、上記実施例では、音
声認識装置に応用する場合を示したが、この確率演算装
置及びその方法は、音声認識装置以外にも適用すること
が可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように第1〜第3の発明によれ
ば、通常とは大きく特徴の変異した音声信号に対して
も、信頼性の高い確率演算が行える確率演算装置及び確
率演算方法を実現でき、その結果認識性能の高い音声認
識装置等が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の確率演算装置の一実施例を示す構成
図である。
【図2】この発明の確率演算装置の確率密度分布記憶手
段の一例を示す図である。
【図3】この発明の確率演算装置の音響パラメータベク
トル記憶手段の一例を示す図である。
【図4】この発明の確率演算装置の第二確率密度分布の
平均値と共分散行列の一例を示す図である。
【図5】この発明の確率演算装置の分岐確率λ2(p) を
求める関数の一例を示す図である。
【図6】従来の確率演算装置を示す構成図である。
【図7】従来の確率演算装置の確率密度分布記憶手段の
内容を示す図である。
【符号の説明】
1 音響分析手段(分析手段の一例) 2 音響パラメータベクトル記憶手段(パラメータ記憶
手段の一例) 3 確率密度分布推定手段 4 確率密度分布記憶手段 6 確率計算手段 7 音声信号(信号の一例) 8a,8b,8c 音響パラメータベクトル(パラメー
タ情報の一例) 12 確率 13 カテゴリ教師信号

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有する確率演算装置 (a)所定のカテゴリに分類できる特定信号を入力して
    分析し、所定のパラメータ情報に変換する分析手段、 (b)分析手段で変換されたパラメータ情報を記憶する
    パラメータ記憶手段、 (c)分析手段に入力した特定信号のカテゴリを示すカ
    テゴリ教師信号を伝えるカテゴリ教師手段、 (d)カテゴリの不特定信号に基づく確率密度分布を第
    一確率密度分布として記憶し、各カテゴリの特定信号に
    基づく確率密度分布を第二確率密度分布として記憶する
    確率密度分布記憶手段、 (e)カテゴリ教師手段からのカテゴリ教師信号に基づ
    き、パラメータ記憶手段に記憶されたパラメータ情報を
    用いて確率密度分布記憶手段の第二確率密度分布を学習
    するとともに、第二確率密度分布の学習に用いるパラメ
    ータ情報の量に応じて第一確率密度分布と第二確率密度
    分布による混合分布の分岐確率を決定する確率密度分布
    推定手段、 (f)確率密度分布記憶手段に記憶された第一確率密度
    分布及び第二確率密度分布の混合分布に基づいて、分析
    手段で変換されたパラメータ情報に対する確率を計算す
    る確率計算手段。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の確率演算装置において、
    確率密度分布推定手段は、分析手段に入力した所定のカ
    テゴリの特定信号に基づいた第二確率密度分布から、さ
    らに、他のカテゴリの特定信号に基づく確率密度分布を
    推定する手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    確率演算装置。
  3. 【請求項3】 以下の工程を有する確率演算方法 (a)不特定信号に対して確率を計算するための確率密
    度分布を、第一確率密度分布としてあらかじめ記憶する
    第1の確率密度分布記憶工程、 (b)特定信号を入力し、その特定信号から所定のパラ
    メータ情報を抽出する分析工程、 (c)抽出されたパラメータ情報から、所定のタイミン
    グでその特定信号の確率密度分布を学習し第二確率密度
    分布として記憶するとともに、第二確率密度分布の学習
    に用いるパラメータ情報の量に応じて第一確率密度分布
    と第二確率密度分布による混合分布の分岐確率を決定し
    記憶する第2の確率密度分布記憶工程、 (d)第1及び第2の確率密度分布記憶工程により記憶
    された確率密度分布と分岐確率とに基づいて、分析工程
    で抽出されたパラメータ情報の確率を計算する確率計算
    工程。
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JPS6378200A (ja) * 1986-09-22 1988-04-08 松下電器産業株式会社 音声認識方法

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Title
中川ら 「連続出力分布型HMMによる日本語音韻認識」 音響学会誌 46巻6号 (1990)、PP.486−496

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