JPH0223373Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、丸のこを用いたほぞ取り機の加工後
に排出される木端の巻込みを防止する装置に関す
るものである。

従来の丸のこを用いたほぞ取り機は、加工後に
切落とされる木端が大きくベース上に落下した木
端が跳ね返り丸のこに巻込まれることがある。木
端が巻込まれると、本体が損傷したり、飛散する
等非常に危険であつた。木端の巻込みは丸のこ式
ほぞ取りの特有の問題であり、解決策が強くのぞ
まれていた。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、本体の保護と安全性の向上を計るものであ
る。

本考案は、縦びき用丸のこの切込み範囲内の刃
部側面に、回動式の保護部材を設け、被加工材に
接すると回動し、加工範囲外へ回避し、スプリン
グにより復帰するようにしたものである。

本考案の実施例を第１〜５図を用いて説明す
る。本考案は、ベース１上に一対のコラム３を立
設するとともに被加工材１４を固定するバイス台
２を備えている。前記コラム３をガイドに一対の
直交した横びき用丸のこ４と縦びき用丸のこ５を
有した切削ヘツド６が上下動可能に設けられてい
る。切削ヘツド６の縦、横びき用丸のこ４，５は
芯位置をずらして配設し、夫々の丸のこ４，５の
加工終了タイミングをずらしている。縦びき用丸
のこ５はケーシング７に支持され、該ケーシング
７の下部には支持板８を垂設し、縦びき用丸のこ
５の切込み範囲内の刃部を覆う保護部材９が回動
可能に軸支されている。前記、支持板８と保護部
材９をスプリング１０で係合し、中立位置に復帰
せしめる。

上記構造によれば、ほぞ加工において保護部材
９は、被加工材１４に接し上方に回動を行ない、
被加工材１４に沿つて回動を続け、縦びき用丸の
こ５が被加工材１４からはずれた時に、スプリン
グ１０のバネ圧により中立位置に復帰する。その
後に、横びき用丸のこ４の加工が終了し、木端１
５がベース上１に落下する。また、第３図に示す
ように、縦びき用丸のこ５の加工が終了し、保護
部材９が中立位置に復帰した後に、横びき用丸の
こ４に過負荷が働き、切削ヘツド６を上昇させる
ことがある。この時、保護部材９は下方に回動
し、被加工材１４から離れた時に、スプリング１
０により中立位置に復帰する。

尚、第４図、第５図は、保護部材９の中立位置
での安定を計るため支持板８にスチールボール１
２をはめ込み、保護部材９の係止孔１３に板バネ
１１により押圧している。保護部材９が上下方に
回動し、スプリング１０により戻され、中立位置
にてスチールボール１２が保護部材９の係止孔１
３に係合し停止する。

本考案によれば、木端巻込みが防止できるた
め、本体の損傷保護及び木端飛散による危険防止
を計ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２
図は正面図、第３図は切削ヘツド上昇時を示す側
面図、第４図は請求範囲第２項を示す断面図、第
５図は請求範囲第２項を示す側面図である。 図において、１はベース、２はバイス台、３は
コラム、４は横びき用丸のこ、５は縦びき用丸の
こ、６は切削ヘツド、７はケーシング、８は支持
板、９は保護部材、１０はスプリング、１１は板
バネ、１２はスチールボール、１３は係止孔、１
４は被加工材、１５は木端である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベースに立設された一対のコラムと、該コラム
   と直交する一対の各丸のこを有する切削ヘツド
   が、コラムをガイドに上下動するほぞ取り機にお
   いて、前記切削ヘツドに垂設された支持板に、縦
   びき用丸のこの切削範囲内を刃部側面より覆う保
   護部材を軸支し、該保護部材は被加工材に接した
   場合回動し、前記支持板と係合したスプリングに
   よつて復帰することを特徴とするほぞ取り機にお
   ける木端巻込み防止装置。