JPH022329Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は貯蔵庫等の内部に設けられ庫内に貯蔵
する物品を載置するバスケツト装置の改良構成に
関するものである。

従来此種貯蔵庫等に使用されるバスケツトは例
えば血液保冷庫にあつては、近年血液を収容する
容器が従来のガラス瓶容器からプラスチツク製血
液袋に変わつて来ている為に、単に縦横の骨粗み
のバスケツトに前記プラスチツク製血液袋を収納
した場合は、倒れ易く、無駄な空間が生まれる為
に収納個数が減りしかも、古い血液袋が下方に長
期間放置され、この袋内の血液の品質劣化を引き
起こすなどの欠点があつた。また、バスケツトに
入れずに単に網棚等の上に直接血液袋を積み重ね
ている例もあり、この場合には血液袋が網棚の間
隙を閉ざして冷気流通を悪化させるという欠点が
あつた。

本案は上記欠点に鑑みて成されたものであり、
血液袋のみならず他の食品等を収納する時にも、
収納容積を有効に利用できるバスケツトを提供す
るものである。

以下図に従つて説明する。第１図において、１
は本案バスケツト装置で例えば金属性の比較的太
い直径の上方周縁枠棒２にこれも金属性の複数の
横骨組み桟棒３と縦骨組み桟棒がスポツト溶接さ
れている。横骨組み桟棒３には第３図ａの如く各
桟棒を適当間隔にスポツト固定する為の固定桟棒
５が複数本設けられ、この平板状骨組み状態を折
曲線l₁，l₂において略Ｕ字状に折曲され成形され
る。縦骨組み桟棒４は第３図ｂの如く複数の固定
桟棒６により適当間隔にスポツト溶接されこの平
板状骨組み状態から折曲線S₁，S₂において略Ｕ字
状に折曲して成形される、ここで横骨組み桟棒３
の両端部から折曲線l₁，l₂までの長さＸと、縦骨
組み桟棒４の両端部から折曲線S₁，S₂までの長さ
Ｙとに差を作り、深さを違えている。即ち本案で
はＹ＜Ｘとしているので第１図の如く縦骨組み桟
棒４の底辺部が横骨組み桟棒３の底辺部よりも上
方に浮いた状態となり、バスケツトは両桟棒４及
び３の底辺部間に前後面が縦方向に開口した所定
の間隔を形成される。これによつて両底辺部が上
下２段の載置面となりまた、縦骨組み桟棒４の底
辺部がバスケツト１の開口を区画した形となるの
で第２図の如く、背の低い物品７は上下２段に、
背の高い物品、例えば血液袋８等は立てて収納す
る。

尚、本案では固定桟棒６は２本にしたが、より
多数でも良く、また１本でも折り曲げの際に別段
問題はない。

本考案は以上の如く構成したことにより第４図
の如く本案バスケツト１を血液保冷庫９等の内部
１０に取り付けられた網棚１１上に設置すれば、
背の低い物品７は前記両桟棒により構成される上
下２段の載置面に載置でき、また例えば血液袋８
のような背の高い可倒性の物品は倒れる事なく立
てて載置することができるので古い順に順序良く
並べ使用に際し、この順序で使う様にすれば従来
の様に品質悪化により使用不適当になることもな
く、バスケツト１内の収納容積を有効に利用でき
る。また、網棚１１上の冷気流通も良好であり保
存状態も良くなる。さらにバスケツト１を小区画
に分割する為に特別な桟棒を設ける必要がなくバ
スケツト１を構成する桟棒で兼用できるので組み
立て時の作業工程数が少なく経済的にも優れたも
のとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案貯蔵庫等のバスケツトの斜視図、
第２図は第１図の横断面図、第３図ａは本案バス
ケツトの横骨組み桟棒、ｂは縦骨組み桟棒、第４
図は本案バスケツトの保冷庫内設置時の正面図を
示す。 １……バスケツト、３……横骨組み桟棒、４…
…縦骨組み桟棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略矩形なる上方周縁枠棒と、該上方周縁枠棒の
   一方向に適当な間隔を持つて、該上端を固定され
   る複数の横骨組み桟棒と、該横骨組み桟棒と直交
   する形で、前記上方周縁枠棒に適当な間隔を持つ
   て、該上端を固定される複数の縦骨組み桟棒とか
   らなり、両桟棒はそれぞれ略Ｕ字状を成し、前記
   縦骨組み桟棒の底辺部は前記横骨組み桟棒の底辺
   部の上方にあつて両底辺部の間に前後面が縦方向
   に開口した所定の間隔をおき、両底辺部により上
   下２段の載置面を形成したことを特徴とする貯蔵
   庫等のバスケツト。