JPH0223153Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はクレヨン、絵具等の描画材を収納する
描画材容器に関する。

（従来技術） 本出願人は先に実開昭57−45326号に示すよう
に、ゴム紐等の伸縮バンドの一部を容器本体底面
にシールで固着し、該伸縮バンドを蓋上面に着脱
自在に巻回するようにした描画材容器の蓋止め装
置を提案した。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、伸縮バンドを描画材に沿つた方
向に巻回しシールで固着しているので、使用時描
画材先端部を斜上方に向けて容器本体をゴム紐で
支持することができず、又、伸縮バンドを伸ばし
て蓋表面に巻回する際、伸縮バンドによりシール
が引つ張られてはがれ易いとか、生産上及びコス
ト上の利点がある小さなシールを用いた場合、伸
縮バンドの固定部を固着面中央にしなければなら
ず、伸縮バンドが巾狭方向に巻回してあるので、
蓋表面に巻回圧着しにくく（特にクレヨン、絵具
といつた描画材は、使用対象が園児、小学生低学
年に多いため、顕著であるが）という問題があつ
た。

（問題点を解決するための技術手段） 本考案は、描画材を収納する容器本体の蓋体内
面中間横方向に各描画材を押圧する帯状弾性部材
を貼着し、容器本体の描画材並列方向両側中間部
に伸縮バンドの両端を固着し、該伸縮バンドを伸
ばして容器本体にかぶせた蓋表面に巻回圧着する
如くした描画材容器を要旨とし、上記問題点を解
決することを目的としている。

（実施例） １は描画材を並列し収納する容器本体で、その
底部外面に伸縮バンド２を配設してその両端に取
り付けた止め具３を底部中央両側に穿設した小孔
１ａに挿通して内面に係止している。４は蓋体で
内面中間横方向に各描画材を押圧する帯状弾性部
材５を貼着してある。

閉蓋時は伸縮バンド２を第２図の如く、蓋体４
上面中央横に巻回して蓋体４と容器本体１を一体
にし、帯状弾性部材５は容器本体１に収納した各
描画材６の略中央部を上からしつかりと押圧し、
ばらけを防止している。

使用時は伸縮バンド２を蓋体４に巻回したまゝ
蓋体４を上方に外して容器本体１の裏側に回す。
この時蓋体４は伸縮バンド２で容器本体１の裏側
に引つ張られているので容器本体１の上縁１ｂは
帯状弾性部材５の下縁５ａに係止する。従つて、
蓋体４を第３図の如く垂直に立て容器本体１を斜
状に保持でき、描画材６を容易に取り出すことが
できる。

（効果） 本考案によると、描画材を収納する容器本体の
蓋体内面中間横方向に各描画材を押圧する帯状弾
性部材を貼着し、容器本体の描画材並列方向両側
中間部に伸縮バンドの両端を固着してあるので、
伸縮バンドが外れ難く、不使用時は蓋と容器本体
とを確実に一体化せしめ、使用時は描画材を収納
した容器本体を斜状に保持できるので、描画材を
容易に取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は容器本体及び蓋体斜視図、第２図は閉
蓋時斜視図、第３図は使用時側断面図である。 １……容器本体、２……伸縮バンド、３……止
め具、４……蓋体、５……帯状弾性部材、６……
描画材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 描画材を収納する容器本体の蓋体内面中間横方
   向に各描画材を押圧する帯状弾性部材を貼着し、
   容器本体の描画材並列方向両側中間部に伸縮バン
   ドの両端を固着し、該伸縮バンドを伸ばして容器
   本体にかぶせた蓋表面に巻回圧着する如くした描
   画材容器。