JPH022264B2 - - Google Patents

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JPH022264B2
JPH022264B2 JP21237782A JP21237782A JPH022264B2 JP H022264 B2 JPH022264 B2 JP H022264B2 JP 21237782 A JP21237782 A JP 21237782A JP 21237782 A JP21237782 A JP 21237782A JP H022264 B2 JPH022264 B2 JP H022264B2
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JP
Japan
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potential
collector
collector electrode
storage
collector electrodes
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Application number
JP21237782A
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English (en)
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JPS59103254A (ja
Inventor
Takefumi Kato
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Iwatsu Electric Co Ltd
Original Assignee
Iwatsu Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iwatsu Electric Co Ltd filed Critical Iwatsu Electric Co Ltd
Priority to JP21237782A priority Critical patent/JPS59103254A/ja
Priority to US06/553,301 priority patent/US4599541A/en
Priority to EP83111624A priority patent/EP0111201B1/en
Priority to DE8383111624T priority patent/DE3370097D1/de
Publication of JPS59103254A publication Critical patent/JPS59103254A/ja
Publication of JPH022264B2 publication Critical patent/JPH022264B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/58Tubes for storage of image or information pattern or for conversion of definition of television or like images, i.e. having electrical input and electrical output
    • H01J31/60Tubes for storage of image or information pattern or for conversion of definition of television or like images, i.e. having electrical input and electrical output having means for deflecting, either selectively or sequentially, an electron ray on to separate surface elements of the screen

Landscapes

  • Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はストレージオシロスコープ、A−D変
換器等に使用する走査変換型蓄積管の動作方法に
関し、更に詳細には、書き込み又は読み取り又は
消去を単一の蓄積ターゲツト上で選択的に行うこ
とが可能な蓄積管の動作方法に関する。
従来技術 電気信号を偏向板に印加し、信号に対応した波
形を電子ビームによつて蓄積ターゲツト上に書き
込み、必要に応じて蓄積された波形を電気信号と
して読み出すことが出来る走査変換型蓄積管即ち
スキヤンコンバータ管は公知である。また、特開
昭55−1066号公報には、第1図及び第2図に概略
的に示す如く、絶縁物単結晶基板1の上に、単一
のコレクタ電極2を設け、絶縁物単結晶からなる
蓄積面3を電子ビームで衝撃することによつて電
子−正孔対を発生させ、これを書き込みに利用し
て書き込み速度を向上させる構造の蓄積ターゲツ
トが開示されている。
ところで、従来の蓄積管に於いて、電子ビーム
を制御すれば、書き込み、読み取り、消去を選択
的に行うことが原理的には可能となる。しかし、
2つの波形を蓄積ターゲツトに書き込み、この内
の一方のみを読み取つたり、又は一方のみを消去
することは極めて困難であつた。
発明の目的 そこで、本発明の目的は、選択的な書き込み又
は読み取り又は消去を容易に行うことが可能な蓄
積管の動作方法を提供することにある。
発明の構成 上記目的を達成するための本発明は、好ましく
は1012Ω・cm以上の抵抗率の単結晶、多結晶、非
晶質等の絶縁物質からなる蓄積基体上に3個以上
のコレクタ電極を電気的に絶縁した状態で互いに
平行に配置した構造の蓄積ターゲツトに電子ビー
ムを偏向して投射して電気信号の書き込み、又は
読み取り、又は消去を行う際に、前記3個以上の
コレクタ電極から選択された第1の組み合せの2
つのコレクタ電極の間の第1の蓄積面の前記電子
ビームに対する応答特性と前記3個以上のコレク
タ電極から選択された第2の組み合せの2つのコ
レクタ電極の間の第2の蓄積面の前記電子ビーム
に対する応答特性とに差が生じるように前記3個
以上のコレクタ電極に電圧を印加した状態で前記
電子ビームを前記蓄積ターゲツト上に投射して選
択的な書き込み又は読み取り又は消去を行うこと
を特徴とする走査変換型蓄積管の動作方法に係わ
るものである。
作用効果 上記発明に基づいてコレクタ電極の電圧を制御
し、例えば、第1の蓄積面を書き込み又は読み取
り又は消去を行うことが可能な電圧状態となし、
第2の蓄積面を書き込み又は読み取り又は消去を
行うことが不可能な電圧状態とすれば、選択動作
を極めて容易に達成することが出来る。従つて、
例えば2つの波形を同一ターゲツト上に書き込
み、この内の一方のみを読み出すこと、又は一方
のみを消去すること等を容易に行うことが出来
る。
実施例 次に図面を参照して本発明の実施例について述
べる。尚、以下の説明での各部の電位又は電圧は
特に指定しない限り、陰極に対する電位又は電圧
である。
第1の実施例(第3図〜第6図) 第3図〜第4図に原理的に示す第1の実施例に
係わる蓄積ターゲツト4は、絶縁物単結晶である
サフアイヤ単結晶基板5の平坦な一方の主表面上
に、互いに電気的に分離された第1のコレクタ電
極6と第2のコレクタ電極7と第3のコレクタ電
極8とを有する。サフアイヤ単結晶基板5は電気
的絶縁物であるので、第1、第2及び第3のコレ
クタ電極6,7,8を分離して配置すれば両者は
電気的に絶縁される。第1、第2及び第3のコレ
クタ電極6,7,8はクロム(Cr)等の金属を
厚さ0.05μm〜数μmに被着させ、ホトレジスト技
術によつて所定パタンに形成したものであり、幅
0.5μm〜50μm程度の線条部分6a,7a,8a
を夫々有する。
第1及び第2のコレクタ電極6,7はくし歯状
に形成され、第1のコレクタ電極6の線条部分6
aの相互間に第2のコレクタ電極7の線条部分7
aが挿入されている。第3のコレクタ電極8は第
1のコレクタ電極6と第2のコレクタ電極7との
間に蛇行状に配置されている。従つて中央のター
ゲツト有効域に於いては第1のコレクタ電極6の
線条部分6a、第3のコレクタ電極8の線条部分
8a、第2のコレクタ電極7の線条部分7a、第
3のコレクタ電極8の線条部分8a、第1のコレ
クタ電極6の線条部分6aの順に各線条部分6
a,7a,8aがストライプ状に配列され、第1
と第3のコレクタ電極6,8からなる第1の組み
合せ部分である第1の線条部分6aと第3の線条
部分8aとの間に第1の蓄積面9aが生じ、第2
と第3のコレクタ電極7,8からなる第2の組み
合せ部分である第2の線条部分7aと第3の線条
部分8aとの間に第2の蓄積面9bが生じてい
る。蓄積面9a,9bは単結晶基板5からなる蓄
積領域5a即ち蓄積層の露出表面であり、電子ビ
ームの径よりも小さい数μm〜数100mμの幅を有
する。
第5図は第3図及び第4図に示す蓄積ターゲツ
ト4を内蔵する走査変換型蓄積管を示す。この蓄
積管は、真空包囲体10の内に、電子銃11と、
偏向系12と、コリメーシヨン系13と、蓄積タ
ーゲツト4とを順次に配すことによつて構成され
ている。尚電子銃11は順次に配された陰極1
4、制御電極15、加速電極16、集束電極1
7、及びアステイグ電極18から成り、ターゲツ
ト4の方向に向う電子ビームを生み出す。偏向系
12はビームパスに沿つて配置された一対の垂直
偏向板からなる垂直偏向系19と、一対の水平偏
向板からなる水平偏向系20とから成り、垂直方
向と水平方向との2つの直交方向に電子ビームを
偏向する。コリメーシヨン系13はウオール電極
21とフイルドメツシユ電極22とから成り、読
み取り等に於ける低エネルギ電子ビームをターゲ
ツト4に垂直に入射させるためのコリメーシヨン
レンズ(凸レンズ)の働きをなす。蓄積ターゲツ
ト4には、第1、第2及び第3のコレクタ電極
6,7,8に異なる電圧を印加する手段として第
1、第2及び第3のリード部材23,24,25
が接続され、これ等は包囲体10の外に夫々導出
されている。第1、第2及び第3のリード部材2
3,24,25は第1、第2、及び第3のコレク
タ電極6,7,8にモードに応じて種々の電圧を
供給することが可能な第1、第2、及び第3の電
源回路26,27,28に抵抗29,30,31
を介して接続されている。また、各リード部材2
3,24,25はスイツチ32,33,34とコ
ンデンサ36とを介して読み取り出力ライン35
に接続されている。尚、電源回路26,27,2
8はポテンシヨメータ形式で原理的に示されてい
るが、実際にはスイツチ操作によつて種々の電圧
を供給するように構成されている。
第5図の蓄積管を動作させるために、例えば、
制御電極15には陰極14の電位(実際の電位は
−1kV)を基準にして0〜−75V程度の電圧、加
速電極16には+1kV、集束電極17及びアステ
イグ電極18には電子ビームの量に応じて最適に
調整された電圧、ウオール電極21には+1kV、
フイールドメツシユ電極22には2.3kVを印加す
る。
動 作 次に、この蓄積管による信号の選択的書き込
み、読み取り、消去の代表的な方法について述べ
る。まず消去状態を得るために、第1、第2、及
び第3のコレクタ電極6,7,8に、電源26,
27,28から2次電子放出率(2次電子数/1
次電子数)が最初に1になる第1交差電位以上の
電圧(例えば2350V)を夫々に印加する、そし
て、この電圧印加状態を保つて電子ビームでター
ゲツト4の有効走査領域の全部を衝撃する。これ
により、蓄積面9a,9bの電位はコレクタ電極
6,7,8の電位と同じ2350Vとなる。
次に、第1のコレクタ電極6と第1の蓄積面9
aとの間に第1の消去電位差VE1を得、第2のコ
レクタ電極7と第2の蓄積面9bとの間に第2の
消去電位差VE2を得るために、例えば、第1のコ
レクタ電極6に第1交差電位以下の+8V、第2
のコレクタ電極7に第1交差電位以下の+12V、
第3のコレクタ電極8に第1交差電位以下の+
10Vを夫々印加し、ターゲツト4をビームで均一
に全面走査する。これにより、第1及び第2の蓄
積面9a,9bは陰極電位となり、第1のコレク
タ電極6と第1の蓄積面9aとの間に約8〜10V
の第1の消去電位差VE1が得られ、第2のコレク
タ電極7と第2の蓄積面9bとの間に平均で約10
〜12Vの第2の消去電位差VE2が得られる。尚上
記の動作方法は蓄積面9a,9bに異なる消去電
位差を与える一例である。
消去状態を得る第2の方法は第1のコレクタ電
極6を第1交差電位以上(例えば150V)第2の
コレクタ電極7を第1交差電位以下(例えば−
30V)第3のコレクタ電極8を第1交差電位近傍
(例えば15V)に設定し電子ビームでターゲツト
4の有効走査域の全域を衝撃する。これにより蓄
積面9aの電位は近似的に第1のコレクタ電極の
電位に、一方蓄積面9bは第2のコレクタ電極7
の電位的な遮蔽効果によりビームが到達せず、電
位の変化はない。次に第1のコレクタ電極6に第
1交差電位以下の電位を印加し電子ビーム衝撃す
ると蓄積面9aは陰極と同電位になる。このよう
にして消去電位差VE1を得ることができる。この
消去によつて蓄積面9aのみが消去され蓄積面9
bは変化していない。即ち部分消去が実施された
ことになる。
次に選択書き込みの方法の1例について述べ
る。尚説明を簡単にするため蓄積面9aと9bは
同じ消去電位差VE(例えば15V)に消去されてい
るものとする。まず蓄積ターゲツト4に第1の波
形を書き込むために、第1のコレクタ電極6に第
1交差電位よりも高い例えば10.1kVを印加し、
第2及び第3のコレクタ電極7,8に10kVを印
加し、第1の波形信号でビームを偏向し、ビーム
でターゲツト4を衝撃する。これによつて蓄積面
9a,9bに波形に対応した書き込み部分が生
じ、第6図に示す波形Aの書き込みが終了する。
ところで第1、第2、及び第3のコレクタ電極
6,7,8を上述のような電位に設定すれば、第
1及び第3のコレクタ電極6,8間には100ボル
トのコレクタ間電位差VWが生じ、一方、第2及
び第3のコレクタ電極7,8間には電位差が生じ
ない。このため、第1のコレクタ電極6と第1の
蓄積面9aとの間には、15Vの消去電位差VE1
100Vのコレクタ間電位差Vwに基づく寄与分が加
算された電位差VE+VW1/2が得られ、消去電位
差を増大させたと等価な作用効果が生じ、ビーム
衝撃で発生した2次電子及び電子−正孔対の電子
が集収効果の大きい状態でコレクタ電極6に集め
られる。即ち、放出された2次電子は高電位の第
1のコレクタ電極6に集収され、一方、固体内に
発生した電子−正孔対は分離され、その電子は大
きなドリフト速度でコレクタ電極6に向う。また
正孔は表面準位に獲えられ、負電荷を中和して蓄
積面9aの電位上昇に寄与する。これにより、第
1の波形Aを第1の蓄積面9aに深いレベル(高
いレベル)に書き込むこるが出来る。第2の蓄積
面9bにも第1の波形Aに対応したビーム衝撃が
なされるが、コレクタ間電位差VWの無い状態で
の書き込みとなるので、第2の蓄積面9bには第
1の波形Aが浅いレベル(低いレベル)で書き込
まれる。
なお、書き込みレベルは蓄積面9a,9bとコ
レクタ電極6,7との間の電位差(ドリフト電
界)に比例する。要するにドリフト電界が大きけ
れば、電子ビーム投射で生じる2次電子及び固体
内の電子は、効果的にコレクタ電極6,7に集収
され、深い書き込みレベルを得ることができる。
この書き込みは蓄積面9a,9bをそれぞれ等価
コンデンサとして考えることにより、理解するこ
とができる。電位差VEを与えられた第1の蓄積
管9aは高いレベルに充電され、電位差VEが与
えられない第2の蓄積面9bは消去電位差VE2
みに基づいて低いレベルに充電される。
次に、第2の波形Bを書き込む際には、第2の
コレクタ電極7に第1交差電位よりも高い例えば
10.1kVを印加し、第1及び第3のコレクタ電極
6,8に10kVを印加し、第2の波形信号でビー
ムを偏向し、ビームでターゲツト4を選択的に衝
撃する。これによつて蓄積面9a,9bに波形に
対応した書き込み部分が生じ、第6図に示す波形
Bの書き込みが終了する。
ところで、この第2の波形Bの書き込みの場合
には、第2及び第3のコレクタ電極7,8間には
100ボルトのコレクタ間電位差VWが生じ、一方、
第1及び第3のコレクタ電極6,8間には電位差
が生じない。このため、第2のコレクタ電極7と
第2の蓄積面9bとの間には、15Vの消去電位差
VEに100Vのコレクタ間電位差VWに基づく寄与分
が加算された電位差(VE+VW1/2)が得られ、
消去電位差を増大させたと等価な作用効果が生
じ、ビーム衝撃で発生した2次電子及び電子−正
孔対の電子が集収効果の大きい状態でコレクタ電
極7に集められ、第2の蓄積面9bには第2の波
形Bが深いレベル(高いレベル)で書き込まれ
る。これに対して、第1の蓄積面9aには第2の
波形Bが浅いレベル(低いレベル)で書き込まれ
る。
第6図に示すように書き込まれた第1及び第2
の波形A、Bの内の蓄積面9aに書き込まれた部
分のみを選択して読み取る場合には、第1のコレ
クタ電極6に例えばターゲツトカツトオフ電圧よ
りも高い10Vを印加し、第2のコレクタ電極7に
は例えば−5Vを印加し、第3のコレクタ電極8
には例えば10Vを印加する。これにより、第1の
蓄積面9aの第1の波形Aの書き込み部分の電位
は例えば−4Vとなり、第2の波形Bの浅い書き
込み部分の電位は例えば−4.5Vとなり、また非
書き込み部分の電位は例えば−5Vとなる。一方
第2の蓄積面9bの電位はコレクタ電極7の電位
が−5Vになつているため波形A、Bの書き込ま
れた部分も含めて−5V以下となる。従つて蓄積
面9bに書かれた信号はコレクタ電極7と8に対
してカツトオフ以下の電位になつている。この状
態で電子ビームで読み取りを行なうとコレクタ電
極6と8に蓄積面9aに書き込まれた波形A、B
に対応した電子ビームが到達し信号として取り出
すことが出来る。又、コレクタ電極6と8をター
ゲツトカツトオフ電圧より低い電位(例えば
9.5V)にすると波形Bに対応した部分もターゲ
ツトカツトオフ以下の電位になり信号を読み出す
ことが出来なくなり結果として蓄積面9aの波形
Aの信号のみを読み出すことになる。
なお、第1の蓄積面9aの電位が、第1の波形
Aの書き込み部分において例えば−4V、第2の
波形Bの書き込み部分において例えば−4.5V、
非書き込み部分において例えば−5Vのように異
なる値になるのは、第1の蓄積面9aにおいて第
1の波形Aは第2の波形Bよりも深いレベルに書
き込まれているためである。要するに、書き込み
レベルの差に対応して読み取り時に蓄積面の電位
に差が生じる。
電子ビームをカツトオフする蓄積面9aの電位
(カツトオフ電位)を例えば−5Vとすれば、第1
及び第2の波形A、Bが書き込まれている領域に
は電子ビームが流入し、非書き込み領域には電子
ビームが流入しない。これにより、第1の蓄積面
9aから波形A、Bを読み取ることが可能にな
る。
また、第1の蓄積面9aから第1の波形Aのみ
を読み取る時には、第1の波形Aが書き込まれて
いる領域に電子ビームが流入し、第2の波形Bが
書き込まれている領域に電子ビームが流入しない
ようにコレクタ電極の電位を設定すればよい。
第2の波形Bのみを選択して読み取る場合に
は、第2のコレクタ電極7に例えば9.5Vを印加
し、第1のコレクタ電極6には例えば−5Vを印
加し、第3のコレクタ電極8には例えば9.5Vを
印加する。これにより、蓄積面9bに於けるミス
コンバる第2の波形Bの書き込み部分の電位は例
えば−4.5Vとなり、第1の波形Aの浅い書き込
み部分の電位は例えば−5Vとなり、また非書き
込み部分の電位は例えば−5.5Vとなる。一方、
第1のコレクタ電極6に対しては−5Vが印加さ
れているので、蓄積面9aは書き込みがなされた
部分を含めてターゲツトカツトオフ以下になる。
従つて、第2の蓄積面9bの第2の波形Bの書き
込み部分以外はカツトオフ状態となり、結局、タ
ーゲツト4の全面の読み取りビーム走査により、
第2の波形Bのみが読み取られる。
尚、第5図のターゲツト4に於いて、各コレク
タ電極6,7,8をスイツチ32,33,34で
並列接続すれば、単一コレクタ電極のターゲツト
と全く同様に使用することが出来る。また、例え
ば第2及び第3のコレクタ電極7,8のみをスイ
ツチ33,34で並列接続し、この2つのコレク
タ電極7,8と第1のコレクタ電極6とに異なる
電圧を印加して使用することも出来る。
上述から明らかなように、本実施例の方式によ
れば、第1及び第2の波形A、Bを選択して読み
取ることが可能になり、一方のみの波形表示、又
は一方のみのA−D変換を容易に達成することが
出来る。
選択的書き込みの他の例として、コレクタ電極
6,7,8を適切な電位に設定し、例えば蓄積面
9a,9bの一方のみに書き込みを実施する方法
がある。次にこれを具体的に説明する。但しコレ
クタ電極6,7,8の電位操作と電子ビームの作
用により前述の方法により既に消去(消去電位差
15V)が実施されているものとして以下説明す
る。まずコレクタ電極8を第1交差電位(例えば
15V)に設定する。コレクタ電極6を陰極より低
い電位(例えば−15V)に、一方コレクタ電極7
に第1交差電位より高い電位(例えば200V)に
する。このコレクタ電極の電位配置によつて、蓄
積面9aは陰極より負電位、一方蓄積面9bは第
1交差電位より平均して高い電位となる。この状
態で書き込みを実施して電子ビームで蓄積面9b
のみを衝撃し、蓄積面9bのみに信号に対応した
電荷パターンを形成する。蓄積面9aのみに書き
込みをするときは、コレクタ電極6を第1交差電
位以上(例えば200V)、コレクタ電極8は第1交
差電位(例えば15V)、コレクタ電極7を負電位
(例えば−15V)にすればよい。これによつて蓄
積面9aは平均して第1交差電位以上、一方蓄積
面9bは負電位となる。この状態で書き込みをす
れば、蓄積面9aのみに電荷パターンを形成する
ことが出来る。
第2の実施例(第7図) 第7図に原理的に示す蓄積ターゲツトは第4の
コレクタ電極37及び第4のリード部材38を追
加し、線条部分6a,7a,8a,37aを有効
走査領域にストライプ状に配したものである。こ
のように4つのコレクタ電極6,7,8,37を
有するものに於いては、3つの蓄積面9a,9
b,9cが独立に生じるので、第1の実施例と同
様な方法で各コレクタ電極6,7,8,37の電
位を設定して消去、書き込み、読み取りを選択的
に行えば、3つの波形の選択的読み取りが可能に
なる。
第3の実施例(第8図) 第8図に示すターゲツトは、格子状の第3のコ
レクタ電極8を最下層に設け、この上に絶縁層3
9を設け、この絶縁層39によつて第3のコレク
タ電極8と絶縁して第1及び第2のコレクタ電極
6,7をくし歯状に設けたものである。このよう
に構成しても、線条部分6a,7a,8aは有効
走査領域でストライプ状に配列され、第1の実施
例と同様な書き込み、読み取りが可能である。
尚、この実施例では、第1の線条部分6a、第3
の線条部分8a、第2の線条部分7aの順に配列
され、第1、第2、及び第3の蓄積面9a,9
b,9cが順次に設けられ、且つ第3の蓄積面9
cの幅が第1及び第2の蓄積面9a,9bの幅よ
りも広く設定されている。このため、第1及び第
2の蓄積面9a,9bを形成するコレクタ電極間
の静電容量が大きくなり、第1及び第2の蓄積面
9a,9bは低速掃引書き込みに好適な領域とな
る。一方、第3の蓄積面9cは高速掃引書き込み
に好適な領域となる。
変形例 以上、本発明の実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されるものでなく、例えば次の変
形例をとることが出来るものである。
(A) 第1、第2、及び第3のコレクタ電極6,
7,8を格子状に形成し、有効走査領域外でこ
れ等を絶縁分離する構成としてもよい。
(B) 基板5の背面に背面電極を設け、適当な電圧
を印加してもよい。
(C) 基板5の代りに、シリコンの上に多結晶構造
のSiO2層を設け、このSiO2層を絶縁物蓄積層
として使用してもよい。またサフアイヤ単結晶
基板5の代りに、MgO、CaF2、MgF2等の絶
縁物単結晶基板を使用してもよい。また基板5
をガラス等の非晶質絶縁物としてもよい。多結
晶絶縁物、非晶質絶縁物で蓄積領域を形成する
場合には、書き込みに2次電子が支配的に関係
するが、単結晶絶縁物の場合と同様な方法で書
き込むことが出来る。
(D) 電極6,7,8をCr、Al、Ni、Mo、Au等
の単一又は複合層で形成してもよい。また、
SnO2等の透明電極としてもよい。
(E) 各実施例では線条部分6a,7a,8a,3
7aの延びる方向をビームの水平走査方向に一
致させたが、両者が互いに直交するように配し
てもよい。
(F) 第5図の蓄積管ではウオール電極21とフイ
ルドメツシユ電極22とからなるコリメーシヨ
ン系13を設けたが、これを省いた構成として
もよい。
(G) デジタル信号の書き込みにも適用可能であ
る。
(H) アルミナ基板等の上に絶縁物蓄積層を設ける
構成としてもよい。
(I) 異なる蓄積面に異なる消去電位差を与える際
に例えば、第1及び第3のコレクタ電極6,8
に+10V、第2のコレクタ電極7に零又は負電
位を与えて第1回目のビーム走査をなし、次に
第2及び第3のコレクタ電極7,8に+20V、
第1のコレクタ電極6に零又は負電位を与えて
第2のビーム走査をなしてもよい。
(J) 特定のコレクタ電極間のみを消去電位まで上
昇させて、特定の蓄積面の波形のみを消去する
ことも可能である。
(K) 消去電位差を与えずにコレクタ間電位差のみ
を与えて書き込みを行つてもよい。
(L) 第5図では各リード部材23,24,25が
スイツチ32,33,34を介してコンデンサ
36に接続されているが、各リード部材23,
24,25に夫々コンデンサを接続し、個々に
信号を取り出すように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のターゲツトを原理的に示す平面
図、第2図は第1図のターゲツトの―線断面
図、第3図は本発明の第1の実施例のターゲツト
を原理的に示す平面図、第4図は第3図のターゲ
ツトの―線断面図、第5図は第3図のターゲ
ツトを組み込んだ蓄積管を原理的に示す横断面
図、第6図は第3図のターゲツトに対する波形の
書き込み状態を模式的に示す正面図、第7図は第
2の実施例の蓄積ターゲツトを原理的に示す平面
図、第8図は第3の実施例のターゲツトを原理的
に示す平面図である。 4……ターゲツト、5……基板、5a……蓄積
領域、6,7,8……コレクタ電極、9a,9b
……蓄積面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 絶縁物質からなる蓄積基体上に3個以上のコ
    レクタ電極を電気的に絶縁した状態で互いに平行
    に配置した構造の蓄積ターゲツトに電子ビームを
    偏向して投射して電気信号の書き込み、又は読み
    取り、又は消去を行う際に、 前記3個以上のコレクタ電極から選択された第
    1の組み合せの2つのコレクタ電極の間の第1の
    蓄積面の前記電子ビームに対する応答特性と前記
    3個以上のコレクタ電極から選択された第2の組
    み合せの2つのコレクタ電極の間の第2の蓄積面
    の前記電子ビームに対する応答特性とに差が生じ
    るように前記3個以上のコレクタ電極に電圧を印
    加した状態で前記電子ビームを前記蓄積ターゲツ
    ト上に投射して選択的な書き込み、又は読み取
    り、又は消去を行うことを特徴とする走査変換型
    蓄積管の動作方法。 2 前記3個以上のコレクタ電極は、第1、第
    2、及び第3のコレクタ電極であり、前記第1、
    第2、及び第3のコレクタ電極は有効域に互いに
    平行に配置された多数の線条部分を夫々有し、前
    記第1のコレクタ電極の前記線条部分、前記第2
    のコレクタ電極の前記線条部分、前記第3のコレ
    クタ電極の前記線条部分、前記第2のコレクタ電
    極の前記線条部分、前記第1のコレクタ電極の前
    記線条部分の順序にて繰返して配列されているも
    のである特許請求の範囲第1項記載の走査変換型
    蓄積管の動作方法。
JP21237782A 1982-12-03 1982-12-03 走査変換型蓄積管の動作方法 Granted JPS59103254A (ja)

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