JPH0221845A - 磁気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式

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JPH0221845A
JPH0221845A JP63170928A JP17092888A JPH0221845A JP H0221845 A JPH0221845 A JP H0221845A JP 63170928 A JP63170928 A JP 63170928A JP 17092888 A JP17092888 A JP 17092888A JP H0221845 A JPH0221845 A JP H0221845A
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JP
Japan
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phase distortion
magnetic resonance
resonance imaging
phase
correcting
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Pending
Application number
JP63170928A
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English (en)
Inventor
Akira Maeda
章 前田
Takashi Kasama
笠間 貴
Tetsuo Yokoyama
哲夫 横山
Hiroshi Nishimura
博 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Medical Corp
Hitachi Microcomputer Engineering Ltd
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Publication date
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は核磁気共鳴現象を利用した生体内断層像撮影装
置に係り、特に断層像のみを用いて、高精度に位相歪補
正を行うのに好適な位相歪補正方式に関する。
〔従来の技術〕
磁気共鳴イメージング(MRI)における撮像方法の1
つである反転回復法(Inversion I(eco
very:IR法)は、検査対称物の縦緩和時間と呼は
れるパラメータの情報を強調した画像を得る方法である
。IR法を用いて得られる検出信号には位相情報が含ま
れており、そのため位相歪の影響が再構成された複素画
像上に現われるという問題があった。
また化学シフト情報を利用して水と脂肪の画像を分離す
る方法(デイクソン法)は、水と脂肪の共鳴周波数の違
いを用いて、故意に水と脂肪との間に位相差をつけるこ
とにより、水と脂肪を分離する方法である。この方法も
位相情報を用いているため、位相歪の影響を受けていた
また、血管の形状を抽出する(アンジオグラフィ−)、
血液の流速を測定する(血流測定)は。
動きのある部分の位相が、再構成画像上で変化する事を
利用している。そのため、位相歪が存在すると、正しい
血管の形状や流速が求まらないという問題があった。
従来、上記IR法やデイクソン法、血流法定。
アンジオグラフィ−で得られる再構成複素画像の位相歪
補正方式としては、以下の2方式があった。
(1)特開昭61−194338号に記載のように予め
ファントムと呼ばれる一様な物体を断層像と同一手順で
撮影することにより、位相歪を算出し、補正する。
(2)繰り返し計算により位相歪を推定し、補正する。
[エム アール アンジオグラフィ−への空間的非線形
位相補正方式、ソサイエテイー・マグネティック・レゾ
ナンス・イン・メデイシン、ブック・オブ・アブストラ
クト、シックス・アニュアル・ミーティング・アンド・
エクスヒイビジョン(1987)第29頁(A 5pa
tiallyNoniinear Phase Cor
rection fot MrAngiography
、5ociety of Magnetic Re5o
nancein Medicine、5ixth An
nual Meeting andExhibitio
n(1987)pp29]〔発明が解決しようとする課
題〕 上記従来の方式(1)は、位相歪が一般に時間。
撮影手段、撮影した断層像の位置に依存して変動するた
めに前記ファントムを頻繁に撮影しなければならず、操
作が繁雑でかつ時間がかかるという問題があった。上記
従来の方式(2)では、断層像のみを用いて位相歪を補
正しているが、位相歪の推定方式として、繰り返し計算
を用いており1位相歪推定に多くの計算を必要とするた
めに時間がかかり、実用上有限回の繰り返しで計算を打
切った場合、必ずしも最適な推定値が求まらないため補
正精度が低くなる問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決し、撮影した断層像
データのみを用いて短時間に位相歪を高精度に補正する
方式を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は以下の手段により達成される。まず再構成さ
れた複素画像上に任意形状の部分領域(以下ブロックと
呼ぶ)を設定し、個々のブロック毎に非線形位相歪を推
定し、補正する。これは、複素画像をブロックに分ける
事で、複素画像全体の大きな非線形位相歪を小さくして
補正精度を向上するためである。
ブロック毎に位相歪の補正処理は、まずブロック内の画
像データをフーリエ変換し、ピーク位置座標、その座標
での位相回転角を算出する。その値を用いてブロック内
の位相歪を近似的に補正する。これにより、ブロック内
で見かけ上不連続な値をとっていた位相歪を±πの範囲
内で連続した位相歪とみなす事ができる。そして、残り
の位相歪を最小2乗法等により推定し、補正する。その
後、ブロック間での位相歪の不連続を補正する。
また本来、複素画像は位相歪が存在しなければ実数部だ
けからなるため、ブロック間の位相歪の不連続を補正し
た後、ブロック内を実数に変換する。
〔作用〕
再構成複素画像は次の様に表すことができる。
ここで、 C+h=Rtk−eXP(j θtJ + n Ih 
    ・−(1)CIk:再構成複素画像(複素数値
) Rik:求めたい真の画像(実数値) θIk:位相歪(実数値) nIk:雑音(複素数値) j=J:] :虚数単位 i、に:画素位置を表す添字 である。01kをブロックに分割したブロック内の再構
成複素画像Canは次の様に表せる。
Can = R+an ・eXP (Jθan) + 
n wan     ”’ (2)(m<i、n<k) 一π≦θ、くπ となる、θ。が(2)式の不等式を満たさない場合θ。
は2π毎に周期的な値をとるため見かけ上不連続な値を
とる。C1kをC,nにブロック分割することは、この
位相歪の不連続性が、Can内で起こらないようにする
ためであり、またCIk内での大きな非線形位相歪の非
線形性を小さくする事である。非線形性が小さければ、
仮にブロック内に位相歪の見かけ上の不連続があっても
、以下の処理により位相歪の不連続を除去できる。これ
は第1図のステップ105からステップ107に相当す
る。
まずC□をフーリエ変換する [3xy = F (C−n) 次にBxyでの絶対値の最大値の座標(xty’)を算
出する。
次に(x’ ? y’ )での位相回転角Aを算出する
A=cos−″”(real(B x’ y’ )/ 
l B X’ F’ l)またC0での原点を(N/2
.N/2)(Nはブロックサイズ)とすると、ブロック
内の位相歪の補正は1次式により実現できる。
I)mn=(、+n−exp[2πj (((x’ −
N/ 2)・(m  N/ 2)+(y  −N/2)
(n−N/2))/N+A)]以上の位相歪補正は、B
xyのピーク位置を離散フーリエ変換の1サンプル点以
下にした事を意味するが、1サンプル点以下となっただ
けで、精密に補正した事にはならない、そこで最小2乗
法により残りの位相歪を推定し補正する。(補正した画
像をE mnとする) しかし、ブロック間では、まだ位相歪の見かけ上の不連
続がある。これをブロック間での位相歪の算出したオフ
セット値を比較する事により位相歪の不連続を補正する
(第1図ステップ111)また(1)式に示したように
位相歪がなければ、再構成画像は実数である。そこで次
式によりブロック内の画像データの値を実数に変換する
G1゜= l F mnl ・sign(real(E
 an))Gun:補正後のブロック画像(実数)Fo
:第1図のステップ】11の処理を終ったブロック画像
(複素数) sign(x)  :実数Xの符号(+1または−1)
real :複素数の実数部を求める関数以上により位
相歪は高精度に補正できる。
また、IR法等により得られた正・負が混在する画像を
2乗する事により位相歪と正・負情報を分離して1位相
歪を推定し、補正する半ができる。
〔実施例〕
IR法によって得られた複素画像を本発明方式により位
相歪補正する第1の実施例を説明する。
第2図は本発明を実施するMRI装置のブロック構成図
である。検査対象物から核磁気共鳴信号を検出するため
に、予め定められた手順に従って装置各部を制御するシ
ーケンス制御部201と、共鳴を起こさせるために発生
する高周波磁場パルスの送信器202と、傾斜磁場を駆
動する傾斜磁場駆動部204およびそれを制御する磁場
制御部203と、検査対象物から発生する該磁気共鳴信
号を受信・検波する受信器205と、画像再構成および
位相歪補正処理等を含む各種演算を行なう処理装置!!
206と、画像表示用CRTデイスプレィ207と、検
出信号データ・再構成画像データなどを記憶する外部記
憶装置208とから成る。
以上の構成おいて、IR法を用いたシーケンスを第3図
に示す。まず180°高周波磁場パルス301を印加し
、検査領域内の該スピンの向きを反転させる。その11
時間後に90°高周波磁場パルス302を、2方向の傾
斜磁場パルス303と同時に印加し、撮影したいスライ
ス内のスピンを共鳴させる。次いで、X方向の傾斜磁場
パルス(位相エンコードパルス)304− X方向の傾
斜磁場パルス305を印加した後、スピンエコーを発生
させるための180@高周波磁場パルス306を印加す
る。そして発生するスピンエコー信号307を、X方向
の傾斜磁場パルス308を印加しながら計測する。この
シーケンスを位相エンコードパルス304の強度を変化
させて繰り返す。
第3図のシーケンスにより計測されたデータからの再構
成画像は1位相歪が存在しなければ検査対象物の縦緩和
時間と呼ばれるパラメータとT!の値に応じて正負の値
をとることが知られている。
しかし位相歪が存在すると、再構成画像の符号情報が位
相歪により反転し、誤った再構成画像になる。そこで位
相歪補正が必要となる。
IR法により計測されたデータから再構成された画像に
含まれる位相歪を高精度に補正するための処理フローを
第1図に示す。処理手順は以下のようである。
ステップ101:位相歪を含んだ再構成画像を2乗した
画像C’ ih = (C1k)2を算出する。これは
2乗することにより5本来の画像が持っている符号情報
と9位相歪とを分離し、画像中で位相歪が充分ゆるやか
に変化するという仮定を用いて、精度よく位相歪推定で
きるようにするためである。
ステップ102 : C’s入に対し絶対値をとり。
その最大値(CMAX)を算出する。
ステップ103:C′1kをブロックC′。に分割する
。ブロックの大きさは、位相歪の変化がなるべく±πの
範囲におさまるように決めればよい。
例えば原画像サイズが256X256画素の場合、4X
4のブロックに分けるとブロックサイズは64X64と
なる。
ステップ104:C’、n内のCMAX−T!((予め
定めたしきい値)を満たす画素数と予め定めた画素数M
との大小判定を行う。
例えば、HT=O91,M=10にする。
M≦(CMAX−THを満す画素数)の時ステップ18
10へ処理を飛ばす。
ステップ105〜ステツプ109の処理を行う。
M> (CMAX−THを満す画素数)の時ステップ1
05ニブロツクC′。をフーリエ変換し、B′8アを得
る。
ステップ106 : 13’ xyの絶対値をとり、そ
の最大値の座標(xvy’)を算出する。また(x+y
’)での位相角Aを算出する。
A=cos−’(real、(B’x’y”)/lB’
x’y’1)real:複素数の実数部を求める関数ス
テップ107:B、nの中心画素(N/2゜N/2)を
原点とする(Nはブロックサイズ)。
一般に、フーリエ変換後の周波数空間の原点での値は画
像の直流成分に対応しているため、位相歪がなければそ
こでピーク値をもつ事が知られている。(N/2.N/
2)と(XP、Y’)との間に座標のずれがある場合1
画像上で線形に変化する位相歪が生じている事になる。
またAは直流成分での位相回転角なので、ブロック内で
の位相歪のオフセットとして考えられる。よって次式に
より位相歪補正を行う。
D’all=C’+in’eXP(2zJ(((X’ 
 N/2)(m  N/2)+(y’ −N/2)(n
−N/2))/N+A))以上の位相歪補正はB’xy
のピーク位置を離散フーリエ変換の1サンプル点以下に
した事を意味する。
ステップ108:D’、、から位相角A’mnを算出す
る。
A’ an =eos−’(real(D’ mn)/
 l D’ mJ)である。
A′・・が−π<A’、、≦π の不等式を満たさない
場合、A′、は見かけ上不連続な値をとるが、ステップ
107の位相歪補正処理により、ブロック内のA′□は
±πの範囲で連続した位相歪とみなす軍ができる。
ステップ109;D″1に最小2乗法を適用して位相歪
の推定を行う0例えば以下のように行う。
F(α、β、γ)=Σ(A’、、−(αm+βn+γ)
)2としてF(αβγ)を最小にするα、β、γを推定
する。
以上の例は3つのパラメータα、β、γで位相歪を推定
したが双線形近似してパラメータを推定してもよい。
すなわち次式を最小にするパラメータを推定する。
F(α、β、γi)=Σ(A’、n−(α”m+β’n
+γ・m−n+E))z一般に推定に用いるm、nによ
る式は何次の多項式になってもよい。また、計算量は多
くなるが。
最小2乗法以外の方式として繰り返し計算を用いて位相
歪を推定することもできるのはioうまでもない。
以上の処理(ステップ105から今までの処理)でステ
ップ101で2乗したC′1、に含まれる位相歪(位相
歪は2倍)を推定した事になる。
ここで、Cihをブロックに分けた画像をC,Ilとし
、今までの処理で推定した位相歪を以下のように表す、
(3つのパラメータで推定した場合を例にとる) PIX=(X’ −N/2)・(m−N/2)/N+a
Pty=(y’   N/2)’(n  N/2)/N
+βPO=A+α 次式により位相歪補正を行なう。
EIIIl=CIl11・exP(2πj(PIX−m
+P1y−n+Po)/2)以上により、符号情報を含
まない画像上でなめらかに変化する位相歪のみを補正し
た事になる。
ステップ110:未補正ブロックの有無を判定する。
未補正ブロックがあるニステップ102へ未補正ブロッ
クがないニステップ111−ヘステップ111ニブロッ
ク間の位相の不連続を補正する。ステップ109に示し
たP LX、 Pty+POを用いた例を以下に示すI
IPIKはブロック内にX方向、PlyはX方向の位相
の傾き、POはオフセット値である。そこで第5図(a
)に斜線で示したX方向に隣り合うブロック間での位相
の不連続の補正を行うには■を基に■を処理すると仮定
し、■の横方向の傾きをPIK、オフセットをPO1■
のオフセットをPO2とすると次式を最小にするk (
kは整数)を求め補正すればよい。
f = P X t ・−+ P O−P O+ 2 
k tcブロック間の位相の不連続の補正としてまず第
5図(b)に示したように中心ブロックから回りに補正
する。しかし、第5図(c)のように斜線部のブロック
(ステップ104でブロック内にはしきい値をみたす点
が十分でないと判定されたブロック)がある場合、斜線
部■の上方のブロックは補正できないという問題が生じ
る。この解決策として、上記補正が終了した後第5図(
c)の矢印が示すブロックから再度、補正していく、こ
の補正はどこから始めてもよい。
ステップ112ニブロツク内の実数変換を行う。
本来、位相歪がなければ再構成複素画像は実数部だけか
らなる。そこで次式によりブロック内を実数値に変換す
る。
Gmn= I F snl ”8j−gn(real(
R’ mn))Fllnニステップ111後の画像 sjgn :符号を調べる関数 real :複素数の実数部を求める関数以上の処理に
よりIR法で得られる再構成画像に含まれる位相歪を高
精度に補正したG mnが得られる。以上の実施例では
、ステップ101で2乗を用いたが、一般には偶数乗で
も同じ効果が得られる。またステップ105でフーリエ
変換して得られたB’xy上で求めたピーク位置座標(
x′y’)が原点(N/2.N/2)になるようにデー
タをシフトした後、位相回転角Aを補正する。
その後、 +3’xyを逆フーリエ変換して第1図のス
テップ108以下の処理を行なっても効果は同じである
次に化学シフト情報を用いて水と脂肪を分離する方法に
より得られた複素画像に含まれる位相歪を本発明方式に
より補正する第2の実施例を説明する。第1の実施例で
示したMHI装置において、水と脂肪を分離するシーケ
ンスを第4図に示す。
第4図(a)は第3図のシーケンスから1.80 ’高
周波磁場パルス301を省いたものであり、90°高周
波磁場パルス401.z方向傾斜磁場パルス402.y
方向傾斜磁場パルス(位相エンコードパルス)403.
x方向傾斜磁場パルス404.180’高周波磁場パル
ス405.x方向傾斜磁場パルス407を図の順で印加
し、スピンエコー信号406を計測する。第4図(b)
のシーケンスは、第4図(a)のシーケンスの180@
高周波磁場パルス405の印加タイミングをΔTだけず
らして印加するところが異なる。第4図(a)のシーケ
ンスから得られる再構成画像の値は、(水)+(脂肪)
の密度に比例し、第4図(b)のシーケンスから得られ
る再構成画像の値は、ΔTを適当に選ぶことにより(水
)−(脂肪)の密度に比例するようにできる事が知られ
ている。
この2枚の画像から水、脂肪それぞれの密度像を得る事
ができる。
ここで第4図(b)で得られる画像の値は、第3図の場
合と同じく正負の値をとるので、位相歪補正が必要とな
る。
上記シーケンスにより得られた(水)+(脂肪)画像、
(水)−(脂肪)画像に含まれる位相歪補正処理を以上
に示す。
(水)+(脂肪)画像は正の値からなるため、画像の絶
対値をとる事により位相歪補正を行う。
また(水)−(脂肪)画像については、まず以Fの事を
行う。本来第4図(a)のシーケンスは。
静磁場が不均一による位相の変化をキャンセルするよう
に設計されている。しかし第4図(b)のように高周波
磁場パルス405の印加タイミングを八Tだけずらして
印加する事により静磁場の不均一になる位相の変化がキ
ャンセルされないため、この位相の変化が、位相歪に加
えられている。そこで予め、この静磁場の不均一による
位相の変化を算出し、第1の実施例と同様の位相歪補正
を行う前に静磁場不均一による位相の変化を補正する。
これはファントムと呼ばれる一様な物体を画像と同一の
手順で撮影することにより実現される。撮影されたフォ
ントム画像には、静磁場不均一による位相の変化が含ま
れており、また一様な物体なので化学シフトによる位相
の変化は含まれていない。さらに静磁場不均一は装置の
形状等で決まるため時間的に十分安定であると考えてよ
い・したがってファントムの撮影はあらかじめ1回だけ
行なっておけばよい。よって次式により静磁場不均一に
よる位相の変化を補正できる。
Amn=cos−”(real(F  an)/  I
  Fmnl)Dmn= Can ” eXp(2πJ
 Amn)FIIII=ファントム画像 Asn:ファントム画像からの位相 C□:水と脂肪を分離するために撮影された画像 Dmn*静磁場不均一による位相の変化を補正した画像 またこの補正は、最小2乗法を用いてもよい。
これは次式が最小となるαを求め、補正する。
F(α)=Σ(A’、、−αAll1l)2A’mn:
上記Canの位相 求めたαを用いて次式により補正する。
D、。=CIIn−eXP(2πj(αA、、))以上
により、静磁場不均一による位相の変化を取り除いた後
、第1図ステップ101〜112の処理を行う。
上記処理を行なう事により、高精度に位相歪を補正した
2枚の画像から水画像、脂肪画像を得る半ができる。
次に、血管を流れる血液のような動きのある部分の位相
が再構成画像上で変化する事を利用して。
血管のみを画像化する方法(アンジオグラフィ−)やそ
の位相の変化が血液の流速に比例する関係より、血液の
流速を測定する方法(血液測定)によって得られた複素
画像に含まれる位相歪を本方式による補正する第3の実
施例を示す。
第1の実施例で示したMRI装置において、アンジオグ
ラフィ−または血流速室のシーケンスを第6図に示す、
第6図(a)は第4図(a)のシーケンスと同様である
。第6図(b)のシーケンスは(a)に比べX方向の傾
斜磁場608と609が異なるだけである。608は、
X方向に、傾斜磁場と反転傾斜磁場(大きさは変化せず
符号のみを逆転した磁場)をかける事を示している。こ
れにより、静止物体は動きがないため、その影響は互い
にキャセルされ、動きのある部分すなわち血液部分は、
異なる磁場を感じ、その影響はキャンセルされずにスピ
ンの位相を変化させる。この位相の変化は、血液の流速
に比例するので、位相の変化が求まれば流速を求める事
ができる。第6図(a)、(b)のシーケンスで得られ
た画像に含まれる位相歪がなければ、血液の流れによっ
て動いている部分以外は位相の変化はないと考えられる
よって2枚の画像から位相の変化を求める事ができ、位
相が変化している部分が血管の位置に対応し、またその
位相の変化から流速を求める事ができる。
しかし、実際には位相歪があり、また位相歪は撮影時刻
、シーケンスが異なると2枚に含まれる位相歪は異なる
以上に述べた場合の位相歪補正処理を以下に示す。
まず第6図(a)(b)のシーケンスによって得られる
画像は以下のように表現できる。
f  Ik=  F ih  ”  eXP(j  θ
 lk)gIk=0111°exP(jψ1k)flk
=第6図(a)による再構成画像(複素数)F+m:第
6図(a)から得られる真の画像(1素数) 01に:第6図(a)による位相歪 g l k :第6図(b)による再構成画像(複素数
)Gth:第6図(b)から得られる真の画像(複素数
) ψIk:第6図(b)による位相歪 法に血流による位相の変化と位相歪を分離するために、
fzh−gtm” (” :複素共役)を算出する。
次式に示す。
f Ik” g Ik参= F 、ka、に* + 5
xp(j(θ□−φ1k))ここで第1図に示したステ
ップ102〜ステツプ112の処理を行ない画像上でな
めらかに変化する位相として0Ik−φ1kを推定する
。この推定したfJlk−ψ□を用いてglにの位相を
次式に示したように変化させる。
g’ ik” g 1k ” eXp(j (θ、−ψ
1k))=G th ” eXP(Jψth) ・ex
p(j(01に一φ、、))=Gih−eXP(jol
k) 以上の処理により血流による位相の変化以外のなめらか
に変化する位相歪の変化を除去することができる。よっ
てf++++  g’□を求める事により血流による位
相の変化を求める事ができ、流速測定やアンジオグラフ
ィ−を実現することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、MRI装置から得られた複素画像に含
まれる非線形位相歪を、撮影毎にファントムを用いて位
相歪を補正する事なく、撮影した画像のみで、しかも少
ない計算量で高精度に補正できる。これにより位相情報
を用いて被検体を画像化する方式(IR法、Dixon
法等)を行なう際、より精度よく画像化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のフローチャート。 第2図はMRI装置のブロック構成図、第3図および第
4図は撮影手順であるパルスシーケンスを示す図、第5
図は、第1図におけるステップ111の補足説明図、第
6図はパルスシーケンスを示す第 3 口 301  ・・/IN)’L町茨磁Hらtyルス302
・・デO°・・ 、304・・ftネ「エンコードVルス5o7− スピ
ンLコー修号 第 405・・13σ 406・・・スピン1フ一信号 ト咬8 早 〕

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、静磁場および傾斜磁場および高周波磁場の発生手段
    と、該発生手段を定められた手順に従つて制御する手段
    と、検査対象物における所望の検査領域からの磁気共鳴
    信号を検出する手段と、該検出信号に対して各種演算を
    行なう手段を有する磁気共鳴イメージング装置において
    、前記検出信号から複素画像を再構成し、再構成された
    複素画像上に任意形状の部分領域を設定し、設定された
    部分領域ごとに位相歪を補正することを特徴とする磁気
    共鳴イメージング装置における位相歪補正方式。 2、前記設定する処理は、前記部分領域を重複させて設
    定する処理からなることを特徴とする第1項の磁気共鳴
    イメージング装置における位相歪補正方式。 3、前記設定する処理は、前記部分領域を重複しないよ
    うに設定する処理からなることを特徴とする第1項の磁
    気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式。 4、前記設定する処理は、前記部分領域の形状を矩形に
    設定する処理を含むことを特徴とする第2項または第3
    項の磁気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式
    。 5、前記位相歪を補正する処理は、前記部分領域に含ま
    れる線形歪を補正する処理を含むことを特徴とする第1
    項の磁気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式
    。 6、前記位相歪を補正する処理は、前記部分領域に含ま
    れる画像データをフーリエ変換する処理を含むことを特
    徴とする第1項の磁気共鳴イメージング装置における位
    相歪補正方式。 7、前記フーリエ変換する処理は、フーリエ変換後のデ
    ータのピーク位置と、該ピーク位置での位相回転角を求
    める処理を含むことを特徴とする第6項の磁気共鳴イメ
    ージング装置における位相歪補正方式。 8、前記位相歪を補正する処理は、前記ピーク位置とピ
    ーク位置での位相回転角を用いることを特徴とする第7
    項の磁気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式
    。 9、前記位相歪を補正する処理は、部分領域内の残りの
    位相歪を補正する処理を含むことを特徴とする第8項の
    磁気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式。 10、前記位相歪を補正する処理は、部分領域内の位相
    歪を最小2乗法によつて補正する処理からなることを特
    徴とする第9項の磁気共鳴イメージング装置における位
    相歪補正方式。 11、前記位相歪を補正する処理は、部分領域内の位相
    歪を繰り返し計算によつて補正する処理からなることを
    特徴とする第9項の磁気共鳴イメージング装置における
    位相歪補正方式。 12、前記位相歪を補正する処理は、ファントムと呼ば
    れる一様な物体を画像と同一手段で撮影し、得られた位
    相歪情報を用いて、位相歪をあらかじめ補正しておく処
    理からなることを特徴とする第1項から第11項いずれ
    か1項の磁気共鳴イメージング装置における位相歪補正
    方式。 13、前記位相歪を補正する処理は、予め、再構成され
    た複素画像をN乗(Nは偶数)した複素画像を用いて位
    相歪を推定する処理と、推定した位相歪の1/N倍で補
    正する処理からなることを特徴とする第1項から第11
    項いずれか1項の磁気共鳴イメージング装置における位
    相歪補正方式。 14、前記位相歪を補正する処理をおこなつた後、さら
    にIR実数画像を表示することを特徴とする第1項の磁
    気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式。 15、前記位相歪を補正する処理をおこなつた後、さら
    に、水と脂肪分離画像を算出することを特徴とする第1
    項の磁気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式
    。 16、前記位相歪を補正する処理をおこなつた後、さら
    に、血液の流速・形状を求めることを特徴とする第1項
    の核磁気共鳴イメージング装置における位相歪補正方式
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5170821A (en) * 1990-05-11 1992-12-15 Tsudakoma Corp. Warp tension control apparatus with tension reduction during loom stop
US6597172B2 (en) 2000-01-27 2003-07-22 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Water and fat separation image forming method, magnetic resonance imaging apparatus, reference peak phase detecting method and reference peak position detecting method

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US6597172B2 (en) 2000-01-27 2003-07-22 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Water and fat separation image forming method, magnetic resonance imaging apparatus, reference peak phase detecting method and reference peak position detecting method

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