JPH0221596A - 静電気防止キー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、静電気防止キーに関し、特に、自動車用キー
に利用されるに好適な静電気防止キーに関する。

【従来の技術】

一般に、開錠のためにキーを差し込んでドアー等をあけ
ようとしたときに、キーを介して静電気による電気ショ
ックを経験することがある。特に、冬季の自動車の運転
時等においては、このショックを経験することがある。 これは、自動車に帯電した静電気がキーを介して放電す
るからであり、一般のキーでは、これを防止することが
困難である。この観点より、放電防止の１つの対策とし
て、静電気防止キーが提供されている。 従来より、静電気防止キーは数多く提供されているが、
その静電気防止機能が有効に働いてその目的を達成して
いるようなものは必ずしも多くない。既に開示されてい
る静電気防止キー、例えば、実開昭６１−８５０９９号
公報で開示された静電気防止キーは、キーの把持部に高
抵抗樹脂シーｌ−を貼着してなる。この樹脂シートは、
炭素等の導電物質を樹脂中に混入してキー差し込み時の
静電気によるショックを防止するとともに、帯電した電
荷を徐々に放電せしめるようになっている。 しかし、この導電物質を樹脂中に均一に分散せしめるこ
とは困難であり、その分布状況が一様でない場合、樹脂
シートの抵抗値の局部的バラツキを生じせしめることに
なる。従って、キーの握り方によっては、静電防止効果
が極めて少ない部分を握ること有り得るので静電気によ
るショックが生じることもある。 つまり、従来の静電気防止キーの静電気防止機構は均一
になっていないと言う問題がある。又、樹脂シートを利
用する場合、耐摩耗性についても問題が生じる恐れがあ
る。

【発明が解決しようとする課題】

本発明は、静電気防止機能が均一に形成された高抵抗薄
膜により静電気の放電によるショックを防止することに
あり、このような高抵抗薄膜を備えた静電気防止キーを
提供することを目的としている。

【課題を解決するための手段、及び作用・効果】（構　
　成） 上記目的を達成するために、本発明を以下の如く構成し
た。 すなわち、本発明の静電気防止キーは、チタン基材から
形成されてなる静電気防止キーであって、把持部と、該
把持部に一体に連接した鍵穴挿入部とからなるキー本体
の、少なくとも、上記把持部の表面を酸化処理もしくは
窒化処理してその表面に高抵抗薄膜を形成するようにし
た。 （作　用・効　果） 上記構成によれば、形成される薄膜をその抵抗値が１０
８〜１０”Ωになるように膜厚を調整して成膜すれば、
静電気による電気ショックはキーを介して人体には伝わ
らなくなる。因なみに、人体の抵抗値は約１０’Ωであ
る。従って、少なくとも、キーを握る把持部に上記薄膜
を形成すれば静電気防止機構として十分機能し得る。尚
、キー本体全体に薄膜が形成されていてもよい。さらに
、この形成された薄膜は硬度が高く耐摩耗性に優れてい
る。なぜならば、キー本体をチタン材で形成するので、
形成される薄膜は、Ｔ　ｉ　ＯｔもしくはＴｉＮ膜にな
るからである。しかも、その組織は均一である。従って
、薄膜の膜厚をコントロールすれば、その静電気防止機
能は十分にかつ均一に機能する。さらに、形成された皮
膜は基材から剥がれにくいので静電気防止効果が長期間
保持できる。 さらに、本発明の静電気防止キーは、静電気防止機能の
みならず、基材がチタンであるために軽量かつ高強度で
しかも錆びにくい性質をも付帯している。

【実　施　例】

次に、第１，２図に従って、本発明の一実施例を具体的
に説明する。 第１図は本実施例に係る静電気防止キーＩＯを示し、第
２図は第１図の■−■線断面図である。 図中、１ａは把持部を、ｔｂは鍵穴挿入部を示している
。把持部１ａと該把持部１ａに一体に連接した鍵穴挿入
部１ｂとからなるキー本体ｌはチタン材を図に示すよう
な形状に加工してなる。さらに、第２図に示す如く、キ
ー本体ｌの表面略全面に酸化チタンの薄膜１ｃが形成さ
れている。この酸化チタン薄膜１ｃは、酸化処理するこ
とで容易にキー本体１の表面に形成することが可能であ
る。尚、上記薄膜ＩＣをキー本体ｌの把持部１ａにのみ
形成してもよい。さらに、上記キー本体ｌを窒化処理し
て窒化チタンの薄膜（ＴｉＮ）をキー本体ｌの表面に形
成してもよい。 上記酸化チタン薄膜１ｃは、硬度が高＜（Ｈｖ：１５０
０）、耐摩耗性に優れた高抵抗薄膜である。 従って、該薄膜１ｃをその抵抗値が　１０８〜１０’Ω
となるように膜厚を調整してキー本体Ｉの表面に形成す
れば、静電気防止機能を備えた静電気防止キーｌＯとな
る。しかち、上記薄膜１ｃは、キー本体ｌを酸化処理し
て形成されているため、剥がれにくくかつ均一な高抵抗
薄膜になる。 従って、従来の静電気防止キーにおいて問題となった、
抵抗値の不均一による放電防止効果の不安定さは、本実
施例の静電気防止キー１０においては効果的に解消され
る。 さらに、本件実施例の静電気防止キー１０は、チタン基
材からなるので、高強度で軽量かつ耐摩耗性を備えてい
る。従って、この静電気防止キー１０は、高い使用頻度
でキーを操作するような自動車用キーとして好適であり
、しかも、静電気が帯電し易い自動車に対して、静電気
によるショックから運転手を保護することができる好適
な静電気防止キーとなる。

【図面の簡単な説明】

第１．２図は、本発明の一実施例に係る静電気防止キー
を示し、第１図は該キーの正面図、第２図は第１図の■
−■線断面図である。 第 図 １■ ■・・・キー本体、１ａ・・・把持部、１ｂ・・・鍵穴
挿入部、１ｃ・・・高抵抗薄膜（酸化チタン薄膜）、１
０・・・静電気防止キー 第２図 Ｃ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、チタン基材から形成されてなる静電気防止キーにし
   て、 把持部（１ａ）と、該把持部（１ａ）に一体に連接した
   鍵穴挿入部（１ｂ）とからなるキー本体（１）の、少な
   くとも、上記把持部（１ａ）の表面を酸化処理もしくは
   窒化処理してその表面に高抵抗薄膜（１ｃ）を備えるよ
   うにしたことを特徴とする静電気防止キー。