JPH02211123A

JPH02211123A - 磁気共鳴イメージング撮影装置

Info

Publication number: JPH02211123A
Application number: JP1031071A
Authority: JP
Inventors: Koichi Noguchi; 野口　広一
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-02-13
Filing date: 1989-02-13
Publication date: 1990-08-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、静磁場発生用に超電導磁石を用いる磁気共鳴
イメージング撮影装置に関し、特に超電導磁石におよぼ
す渦電流の影響を抑制する技術の改良に関する。

（従来の技術）従来、この種の磁気共鳴イメージング撮影装置において
は、静磁場発生用の超電導磁石は、超電導コイルを極低
温に冷却するために、この超電導コイルを液体ヘリウム
容器内に収容し、液体ヘリウムが４２Ｋ（ケルビン）に
達して蒸発するのを防ぐため、液体ヘリウム容器上に２
０に熱輻射シールドを配置し、更にその外側に８０に熱
輻射シールドを配置するなどして熱輻射シールドを複層
形成し、また更に前記各部を保護するなどの観点でＦＲ
Ｐ等の強化プラスチックを熱輻射シールドの最外層上に
外被として施していた。

そして、この超電導磁石による静磁場発生空間に配置さ
れた被検体からプロトンを励起するため送信コイルから
励起用高周波パルスを被検体に対して印加し、更に励起
用高周波パルスで励起されるプロトンに位相情報を与え
るため、傾斜磁場コイルから傾斜磁場パルスを被検体に
対して印加するものである。

なお、位相情報が与えられたプロトンによる磁気共鳴信
号は、受信コイルを介して収集され、この収集された磁
気共鳴信号を基に画像再構成処理やスペクトル分析処理
を実行することより両縁情報を得てモニタ上に画像情報
が示す内容を表示したり、ハードコピー上に画像情報が
示す内容を記録したりすることができる。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、従来のこの種の磁気共鳴イメージング装
置の場合においては、傾斜磁場コイルから傾斜磁場パル
スが発生する毎に、超電導磁石内で渦電流が発生し、こ
の渦電流のために傾斜磁場パルスが乱れて、プロトンの
位置情報に歪成分を与え、モニタやハードコピー上の画
質を劣化させる。また、液体ヘリウム層への熱侵入によ
り、ボイルオフ但を増す等の悪影響を与えていた。

・そして、超電導磁石内に発生される渦電流は、容積導
体や材質によって大きさが決まる。しかし、従来構成に
あっては、熱輻射シールドの厚さを薄くするとシールド
効果が低下するため、その熱輻射シールドの厚さを薄く
して渦電流の影響を少なくすることができない。また、
現時点では熱輻射シールド等の材質として渦電流発生を
更に低く抑えることができる材質が存在しない。

従って、従来は、モニタやハードコピー上の画質が渦電
流によって劣化するのを容認しているという状況にあっ
た。

本発明は、係る事情に鑑みてなされもので、その目的は
、超電導磁石内に渦電流が発生する事態を回避すること
ができる磁気共鳴イメージング娼影装置を提供すること
にある。

［発明の構成１（課題を解決するための手段）本発明は、上記の目的を達成するため、超電導コイルを
収容した液体ヘリウム容器上に熱輻射シールドを複層形
成し、更に外被を施して静磁場発生用の超電導磁石を構
成してなる磁気共鳴イメージング装置において、前記熱輻射シールドの最外層と前記外被との間に、複数
枚の良導電性非磁性薄板を相互に隙間を形成して積層し
てなるシールド補助部材を具備することを特徴とする。

（作用）本発明による磁気共鳴イメージング撮影装置であれば、
外被直下にシールド補助部材が存在するため、熱輻射シ
ールドの厚さを可及的に薄くシても、熱輻射に対するシ
ールド効果を良好に維持することができる。また、シー
ルド補助部材自体は、複数枚の良導電性非磁性薄板を相
互に隙間を形成して積層してなるものである。

従って、超電導磁石内に与える影響を著しく少なくする
ことができ、これにともない傾斜磁場コイルから傾斜磁
場パルスが発生した際、超電導磁石内に発生する渦電流
を局部的に大きくし、液体ヘリウム層への侵入を抑える
とともに、画質への影響も低減できる。

（実施例）第１図は、本発明が適用された一実施例の磁気共鳴イメ
ージング撮影装置における架台の概略を示す構成図であ
る。

この一実施例の磁気共鳴イメージング撮影装置は、架台
１に被検体Ｐを包囲し得るように超電導磁石２を設置し
ている。この超電導磁石２は、超電導コイル３を収容し
た液体ヘリウム容器４上に２０に熱輻射シールド５を配
置し、その外側に８０に熱輻射シールド６を配置してお
り、また８０に熱輻射シールド６とＦＲＰからなる外被
７との間にシールド補助部材８を設けている。

シールド補助部材８は、本実施例にあっては、複数枚の
銅薄板を相互に隙間を形成して積層してなる。なお、複
数枚の銅板に代えて複数枚のアルミニウム薄板の如くの
良導電性非磁性薄板を用いることもできる。

また、超電磁石２により形成される静磁場空間には、励
起用高周波パルスの発信及び磁気共鳴信号の受信を行う
ＲＦコイルつと、プロトンに位相情報を与える傾斜磁場
コイル１０とが配置される。

更に、コンピュータシステム１１を制御中枢としてシー
ケンサ１２が制御動作され、シーケンサ１２により傾斜
磁場型１１３及び送信器１４が駆動されることにより、
ＲＦコイル９から励起用高周波パルスが発信され、傾斜
磁場コイル１０より傾斜磁場パルスが発信されるように
なされている。

そして、被検体Ｐにて励起されたプロトンによる磁気共
鳴信号がＲＦコイル９により受信されて受信器１５に加
わり、受信器１５の出力がコンピュータシステム１１へ
送出され、コンピュータシステム１１において収集した
磁気共鳴信号を基に、画像再構成処理を実行するように
なされている。

なお、コンピュータシステム１１の処理結果は、モニタ
１６上に画像表示される。

前述の如く、本発明の一実施例の磁気共鳴イメージング
撮影装置にあっては、外被７の直下にシールド補助部材
８が存在するため、２０に熱輻射シールド５及び８０に
熱輻射シールド６の厚さを可及的に薄くしても熱輻射に
対するシールド効果を良好に維持することができる。

また、シールド補助部材８自体は、複数枚の銅薄板を相
互に隙間を形成して積層してなるものである。

これにより、傾斜磁場コイル９から傾斜磁場パルスが発
生した際、超電導磁石２内に発生ずる渦電流を局部的に
大きくし、液体ヘリウム層への侵入を抑えるとともに、
画質への影響も低減できる。

このようなことから、本発明の一実施例によれば、被検
体Ｐに励起されるプロトンに対し傾斜磁場パルスによっ
て正しい位相情報を与えることができる。

［発明の効果］以上説明したように、本発明が適用された磁気共鳴イメ
ージング装置は、シールド補助部材によって熱輻射シー
ルドの厚さを可及的に薄クシたので、超電導磁石に与え
る影響が著しく低下されたものとなった。

そのため、傾斜磁場コイルから傾斜磁場パルスが発生さ
れた際、超電導コイル内に発生する渦電流が局部的に大
きくなる。

従って、本発明によれば、液体ヘリウムの蒸発量を低減
できるとともに、被検体に励起されるプロトンに対し傾
斜磁場パルスによって正しく位相情報を与えることがで
き、これにともなって従来に比し再構成画像の画質が著
しく改善されたものとなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用された一実施例の磁気共鳴イメー
ジング撮影装置の概略を示す構成図である。１・・・架台　　　　　　　２・・・超電導磁石３・・
・超電導コイル　　　４・・・液体ヘリウム容器５・・
・２０に熱輻射シールド６・・・８０に熱輻射シールド

Claims

【特許請求の範囲】

（１）超電導コイルを収容した液体ヘリウム容器上に熱
輻射シールドを複層形成し、更に外皮を施して静磁場発
生用の超電導磁石を構成してなる磁気共鳴イメージング
撮影装置において、前記熱輻射シールドの最外層と前記外被との間に、複数
枚の良導電性非磁性薄板を相互に隙間を形成して積層し
てなるシールド補助部材を具備することを特徴とする磁
気共鳴イメージング撮影装置。