JPH02210086A - パルプの漂白方法 - Google Patents

パルプの漂白方法

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JPH02210086A
JPH02210086A JP30231889A JP30231889A JPH02210086A JP H02210086 A JPH02210086 A JP H02210086A JP 30231889 A JP30231889 A JP 30231889A JP 30231889 A JP30231889 A JP 30231889A JP H02210086 A JPH02210086 A JP H02210086A
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JP
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pulp
lignin
galactinium
consistency
effluent
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JP30231889A
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English (en)
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Robert A Blanchette
ロバート エー.ブランシェット
Theresa S Brush
テレサ スカルゾ ブラッシュ
Roberta Lee Farrell
ロベルタ リー ファーレル
Keith A Krisa
キース アラン クリサ
Chittra Mishra
チトラ ミシュラ
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Sandoz AG
Original Assignee
Sandoz AG
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    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F3/00Biological treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F3/34Biological treatment of water, waste water, or sewage characterised by the microorganisms used
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C5/00Other processes for obtaining cellulose, e.g. cooking cotton linters ; Processes characterised by the choice of cellulose-containing starting materials
    • D21C5/005Treatment of cellulose-containing material with microorganisms or enzymes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、微生物、たとえば細菌又は菌類、たとえば白
色腐敗、カッ色腐敗又は酵母様菌類を用いてパルプを漂
白するための新規生物学的方法に関する。廃水流出液を
処理するための特定の菌類の使用も開示される。
木材ハ、セルロース、ヘミセルロース、リグニン及び他
の微少成分から構成される複雑な物質でアル。リグニン
は、セルロース及びヘミセルロースのマトリックスに関
係され、そしてさらに共有結合される。紙製造工程にお
いて、リグニンは木材材質から除かれるべきである。な
ぜならば、それは強度を減じ、茶色がかった色を付与し
、そして最終製品に他の所望しない性質を付与するから
である。従来、木材チップがまず、硫化ナトリウム(N
azS)及び水酸化ナトリウム(NaOH)により処理
され、リグニンが実質的に分解される。これは硫酸又は
クラフト工程と呼ばれる。他方、他の処理、たとえば亜
硫酸工程も使用され得る。それらから得られるパルプは
、“化学パルプ”と呼ばれる。
化学パルプ、たとえばクラフトパルプは通常、パルプを
特徴的なかっ色にする残留リグニン約4〜12重量%を
含む。脱リグニン化のこの段階で、パルプのリグニン含
有量に影響を及ぼすカッパ数は通常10〜45、より頻
繁には12〜40である。
リグニン含有量をさらに減じるためには、パルプは、漂
白として通常言及される一連の化学処理にゆだねられる
べきである。多くの産業的な漂白方法はすでに存在する
が、しかしそれらのほとんどは種々の順序で次の段階の
少なくともいくつかを含む: C1塩素による塩素化(酸性媒体下での)CD、塩素及
び二酸化塩素の混合物との反応り、二酸化塩素との反応
(酸性媒体下での)E、アルカリ抽出 E(1+高圧下で酸素の存在下でのアルカリ抽出H1次
亜塩素酸塩との反応 P、過酸化物との反応。
最っとも通常には、漂白方法は、塩素処理に始まり、続
いて塩素化されたリグニン化合物の抽出を伴う(C−E
段階)。この他に、方法はまた、所望する白色度レベル
のパルプを得るために必要とされる3又は4種の反応段
階を含んで成る。典型的な方法は、CEHDεD又はC
BD[ED順序から成る。
〔従来の漂白方法の追加の説明のためには、Smook
G、A、 (19B2)Handbook for p
ulp and paper techno−1ogi
sts、 TAPPI、 At1anta、 GAを参
照のこと〕しかしながら、塩素処理はひじょうに所望さ
れるものではない。なぜならば、C−E段階に起因する
流出液(E−1流出液と呼ばれる)は、環境に対して有
害であるひじょうに多くの塩素化有機化合物、たとえば
塩素化フェノール類を含むからである。また、それらの
高い腐蝕性質により、流出液を再循環することがひじょ
うに難かしい。従って、環境的観点から、汚染を減じる
ことができる漂白のための新規技法がひじょうに所望さ
れることは明らかである。
自然においては、木材を選択的に脱リグニン化し、そし
てリグニンを分解し、且つ変性する多くの微生物が存在
する。そのような消化に関与する酵素は、オキシダーゼ
、ペルオキシダーゼ及びヘミセルラーゼの種類に属する
。パルプ中のリグニン含有量を減じるために、細菌又は
菌類、たとえば白色腐敗菌によるパルプの処理を行なう
試みがなされて来た。
典型的には、パルプを漂白するための既知の生物学的方
法は、3%のパルプ稠度(重量/体積)で通常に調製物
を得るために、微生物の増殖のために必要な水又は媒体
によりパルプを希釈し、次に前記微生物により接種し、
そして培養することを含んで成る。
しかしながら、生物学的漂白方法における実験条件の最
適化はまた達成されていない。これは、生物学的方法が
、産業レベルで化学的方法と競争できるに違いないので
主な挑戦を残している。驚くべきには、ひじょうに良好
な結果が、高いパルプ密度で微生物によりパルプを処理
する場合、生物学的に脱リグニン化する木材パルプに達
成され得ることが見出された。
従って、本発明は、 a〉少なくとも7%の稠度でパルプ内で細菌又は菌類を
培養することによってリグニン含有物を分解し、そして b)その分解されたリグニンをパルプから除去すること
を含んで成る、パルプを漂白するための方法を提供する
本明細書に使用される場合、“漂白方法”とは、木材パ
ルプの白色性又は明るさ又は両者を改良するための方法
を意味する。
パルプにおけるリグニンに関して本明細書に使用される
場合、用語“分解”とは、生物学的活性によるリグニン
又はヘミセルロースの分解又は変性に起因する、リグニ
ンに対するいづれかの効果を付与することを意味する。
従って、リグニンは、ヘミセルロースマトリックスから
効果的に除去され又は開放可能にされる。
本明細書で使用される場合、“リグニン”とは、天然の
変性されていない形だけでなく、また種々の物質、たと
えばクラフト又は亜硫酸パルプ方法に使用される物質に
より全体的に又は一部、化学的に変性される、化学的に
処理されたパルプに見出されるような形をも意味する。
“生物学的処理”とは、微生物、たとえば細菌又は菌類
の培養物を用いてのパルプ処理を意味する。
パルプの稠度は、体積で測定される合計システムの百分
率で表わされるパルプの乾量〔約105℃で2〜10時
間の乾燥の後(ヨーロッパの基準)又は60℃で約2時
間の乾燥の後(USの基準)〕として標標準法により決
定される。
好ましくは、本発明の方法は、10%以上、゛より好ま
しくは13%以上のパルプ稠度で行なわれる。
パルプ稠度は、媒体の流体密度が維持されるかぎり、で
きるだけ高いであろう。実際、パルプ稠度は、30%、
好ましくは27%、より好ましくは25%を越えない。
最適パルプ稠度は、処理されるべきパルプのタイプ、た
とえば硬水又は軟材パルプに依存して10〜30%であ
ろう。好ましくは、パルプ稠度は、13〜30%、より
好ましくは13〜25%の範囲である。最っとも好まし
い範囲は、13%〜20%である。
ひじょうに−船釣な手段において、本発明の方法は、必
要とされる稠度が得られる場合、従来の方法に類似する
態様で実施され得る。温度及びpH条件は好都合には、
その方法で使用される微生物の増殖を高める条件である
。実際、15℃〜50℃、より好ましくは20℃〜40
℃、最っとも好ましくは25℃〜40℃の温度でその方
法を行なうことが好ましい。pHは好ましくは7以上で
なく、そして通常、3〜6、好ましくは4〜5の範囲で
ある。酸素はまた、微生物の増殖を高めるために供給さ
れ得る。
微生物は、増殖培地の存在又は不在下でパルプ上で培養
され得る(ここで最初の方法が好ましい)。
増殖培地がパルプと共に混合される場合、それは好都合
には、炭素源を含む。好ましくは、炭素源は、リグニン
分解酵素の産生を誘発し又は刺激するために適切である
。たとえば、本発明の方法で使用される微生物がヘミセ
ルロース産生株である場合、及び処理されるべきパルプ
が硬水パルプである場合、炭素源としてキシラン含有炭
水化物、たとえばキシランを含む増殖培地を添加するこ
とが好都合である。なぜならば、これらの炭水化物は、
そのヘミセルロースマトリックスから硬水のリグニン含
有物を開放することに特に効果的なへミセルラーゼであ
るキシラナーゼの産生のための誘導物質であるからであ
る。類似する態様においては、処理されるべきパルプが
軟材パルプである場合、マンナン含有炭水化物、たとえ
ばマンナン又はマンナン含有炭水化物とキシラン含有炭
水化物の混合物が好ましくは炭素源として選択される。
もう1つの例は、ペルオキシダーゼ産生株くペルオキシ
ダーゼはリグニンに対して作用する)の使用を包含する
。この場合、適切な誘導物質は、たとえばリグニンモデ
ル化合物であるベラトリルアルコールである。
本発明の方法は、広範囲の種類の木材パルプに適用され
、そしてその残留リグニン含有量が減じられる。本発明
の方法により処理され得る漂白されていない木材パルプ
は、好都合には、熱機械パルプ(TMP) 、化学機械
パルプ(CMP) 、化学熱機械パルプ(CTMP)及
び化学パルプ(CP)、たとえば亜硫酸及びクラフトパ
ルプであり、これらの後者が好ましい。
生物学的処理に続いて、溶解されたリグニンのパルプか
らの除去が、洗浄、濾過又は抽出により行なわれ、好ま
しくは抽出により行なわれる。たとえば水による洗浄は
好ましくは、40℃〜80℃、より好ましくは60℃の
温度で行なわれる。適切な抽出剤は、たとえば塩基、た
とえばアルカリ金属の水酸化物のみ又は過酸化水素と一
緒での水酸化物、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、
アセトン及びアルコールを包含する。希釈水性水酸化ナ
トリウム抽出が、−船釣に好ましい。典型的な抽出段階
は、60〜80℃の温度で、3〜20%、好ましくは5
〜15%のパルプ稠度で行なわれる。最終pHは10.
8以上、好ましくは11以上であり、さもなければ、リ
グニンの除去は不完全である。滞留時間゛は30分〜3
時間、好ましくは45分〜2時間である。
本発明の方法に使用するための微生物は、木材上で自然
に増殖することができるいづれかの細菌又は菌類であり
得る。そのような微生物は、木材のリグニン又はヘミセ
ルロース含有物を攻撃する酵素(本出願にふいてはリグ
ニン分解酵素)を通常分泌する。たとえば、適切な微生
物は、オキシダーゼ、たとえばラフカーゼ;ペルオキシ
ダーゼ、たとえばリグニナーゼ又はMg−依存性ベルオ
キシダーゼ:又はヘミセルラーゼ、たとえばキシラナー
ゼ又はマンナーゼを産生することができる株である。キ
シラナーゼは、種々の多糖類、特にキシランのポリマー
である硬水及び軟材の両者のヘミセルロースの加水分解
を触媒することができ、そしてマンナーゼは、マンナン
含有炭水化物、すなわち軟材のヘミセルロースの主成分
の加水分解を触媒することができる。オキシダーゼ又は
ペルオキシダーゼを産生ずる株が好ましくは使用される
上記酵素は、対応する基質による誘発により一般的に産
生される。従って、本発明の方法における処理の期間を
減じるためには、実質的に産生される対象の酵素の合成
のために抑制解除される突然変異株によりパルプを処理
することが有用である。そのような突然変異株は通常、
“過度産生突然変異体(hyper producer
 mutants)”と呼ばれる。
特に好ましい微生物は、木材のセルロース含有物を除外
して、リグニン又はヘミセルロース含有物を選択的に分
解する微生物である。そのような好ましい微生物は一般
的にセルラーゼを産生せず、又はセルロースに損害を与
えないと思われる少量のセルラーゼを産生ずる。
リグニンを分解することができる菌類は、通常、白色腐
敗、カッ色腐敗及び酵母様菌類、好ましくは白色腐敗菌
類のグループに見出される。酵母様菌類の1つの種類は
、アウレオバシジウム プルランス、好ましくはY−2
311及びY−2311−1株であり、これらの両者は
NRRL Co11ectionから入手できる。
ムは、パルプの漂白のために特に興味あるものである。
事実、白色腐敗菌類の漂白活性は、高いパルプ稠度で増
強される。
P、力ロインスポリウムは良く知られており(種々の株
がATCCから入手可能である)、そして通常、パルプ
の生物学的処理に使用されるが、S。
あるとして初めて本明細書に記載される。従って、本発
明はまた、 a)スチチノストロマ ガラクチニウムの培養物又はS
、ガラクチニウムの酵母システムによりパルプを処理す
ることによってパルプのリグニン含有物を分解し、そし
て b)その分解されたリグニンをパルプから除去すること
を含んで成るパルプを漂白するための方法も提供する。
“酵素システム”とは、いずれかの種類の酵素調製物、
たとえば精製された形でのもの又は菌類培養物のための
粗抽出物として提供されるものを意味するが、好ましい
タイプは、S、ガラクチニウムの培養物から得られる上
滑液である。
S6ガラクチニウムは、驚くべきには、廃水流出液の処
理に有効であることも見出された。廃水流出液は、流出
液に不透明且つ着色された外見を付与する多くの数の分
解生成物を含む。そのような流出液がS、ガラクチニウ
ムの培養物により処理される場合、有意な脱色又は増白
効果が達成される。
従って、本発明はまた、S、ガラクチニウムの培養物に
よる流出液の処理を含んで成る、廃水流出液を改質する
ための方法も提供する。
この方法は、すべての廃水流出液の処理のために適切で
あるが、塩素含有化合物、たとえばクロロ−芳香族化合
物を含む流出液を処理するために特に好ましい。パルプ
製造工程、たとえばクラフト又は亜硫酸工程から又はパ
ルプ漂白工程から放される流出液の処理に特に好ましい
。本発明の方法は特に、パルプの塩素漂白処理に起因す
るE1流出液を改質するために適合される。
S、ガラクチニウム株F361又はその突然変異体は、
流出液を改質するための本発明の方法に使用するために
最っとも好ましい株である。F361は、^meric
an Type Cu1ture CoIIectio
n(ATCC)に1989年11月2日に寄託され、そ
して寄託番号ATCC20966を付与された。
ひじょうに−船釣な態様においては、流出液は次のよう
にして処理され得る。流出液が、S、ガラクチニウムの
菌糸培養物を含む受容器に添加される。そのような受容
器は好都合には、菌類を培養するために適切に構成され
た発酵器である。流出液は希釈されないまま添加され、
又は水又は増殖培地により希釈され、好ましくはS、ガ
ラクチニウムのための増殖培地により希釈される。これ
らの工程の温度及びpH条件は、好都合には、菌類の増
殖を高める条件である。従って、温度は、好ましくは1
5℃〜40℃、より好ましくは20℃〜35℃である。
pHは適切には7よりも高くなく、そして通常、3〜6
、好ましくは4〜5の範囲である。
反応システムはまた、酸素が菌類に利用できるようにす
るために酸素を連続的に又は定期的に供給される。他方
、流出液と菌類培養物との接触は、培養物が次々に酸素
、流出液に暴露されるように断続的である。
パルプを漂白するためには又は廃水流出液を処理するた
めには、S、ガラクチニウムの好ましい培養物は、菌類
によりリグニン分解酵素の産生を誘導し、又は刺激する
化合物の存在下で増殖される培養物を含んで成る組成物
である。そのような誘導物質は、たとえば純粋なリグニ
ン;セルロース性リグニン含有物質、たとえば木材チッ
プ又は木材パルプ;リグニン分解生成物、特に芳香族環
を含むもの;及びリグニンモデルの化合物、たとえばベ
ラトリルアルコールである。S、ガラクチニウムの上記
培養物から得られる上清液によりパルプを漂白すること
がまた好ましい。
本発明は次の通りにさらに例示されるニー船釣な方法 A)白色腐敗菌類(P、力ロイソスポリウム又はS、ガ
ラクチニウム)の培養 1、菌糸懸濁液の調製 菌類をまず、酵母リン酸窒素デキストロース(YNPD
)寒天(pH4,2)上で傾斜培養せしめる。
YNPD培地は水1!当たり次の栄養物を含むニゲルコ
ース、10g;麦芽抽出物、10g;ペプトン、2g;
酵母抽出物、2g;アスパラジン、1g;にHaunt
、2g ;  Mn5O1$ 7LO11g;チアミン
−HCl、、1■。増殖は室温で3〜4週間で生じる。
菌糸懸濁液を、殺菌された脱イオン水100dにより前
記傾斜培養物を希釈し、十分に混合し、そして殺菌され
たチーズ布を通して濾過することによって調製する。
2、液体基礎培地における培養 基礎増殖培地は、1%グルコース、Q、4mM(Dベラ
トリルアルコール及び0.01Mのトランス−アコニッ
ト酸により補充された窒素限定BIII培地である。p
Hを4.5に調整する。その窒素限定Bm/グルコース
培地は、1.08xlO−’Mの酒石酸アンモニウム、
1.47X10−”Mのに82P04.2.O3X10
−3MのMg5Os ’ 7H20,6,8Xl0−’
MのCaCIt 2  ” 2LO12,96X10−
’Mのチアミン・lli及び10mf#の微量元素溶液
を含む。その微量元素溶液は、7.8×10−’Mのニ
トリル−酢酸、1.2 Xl0−’MのMg5O,・7
H20,1,7Xl0−”MのNaCf、 3.59X
10−’MのFe5O1・7N20.7.75X10−
’MのCoCβ2.9.0X10−’MのCaCl 2
.3.48 Xl0−’ MのZnSO4,4×10−
’MのCuSO4・5H20,2,I Xl0−’Mの
A*K(SO+)2−12H20,1,6Xl0−’M
のH2BO3,4,I Xl0−’MのNaMOOa 
e 2H20及び2.9 Xl0−’MのMn5O,−
820を含む。
B、カッパ数の決定 パルプの脱リグニン化の程度は、TAPPI試験方法(
Tappi、 At1anta、 Ga)第1巻、19
88”Kappa num−ber of pulp−
7236cm35”に記載される標準方法により測定さ
れるカッパ数により示される。カッパ数は、上記方法で
特定された条件下で湿気を含まないパルプ(オーブンで
乾燥されたパルプ;乾燥は約105℃で2〜10時間行
なわれる)1gにより消費される0、INの過マンガン
酸カリウム溶液の体積(−)である。その結果は、添加
される過マンガン酸塩の50%消費に校正される。低い
カッパ数は、少量のリグニンがパルプに存在することを
示唆する。
例1:F361によるクラフトパルプの漂白一連の固定
したフラスコ(250rd)実験を、5cottPap
er Companyから得られる硬水又は軟材クラフ
トパルプ上に直接、接種されるF361により組立てる
。パルプを水により洗浄し、そしてフィルター乾燥せし
め、そしてサンプルを二種の組に分割する。パルプの乾
量を、60℃で2時間の乾燥後に測定する。第1組に、
増殖培地20−をパルプに混合する。第2組に、水20
rn!のみをパルプに混合する。
パルプ混合物の殺菌後、F361のYNPD傾斜培養物
から得られる同一の寒天立方体をフラスコに添加するこ
とによって、接種をもたらす。硬水及び軟材クラフトパ
ルプ実験を、それぞれ23%及び9%のパルプ稠度で行
なう。対照サンプル(菌類の接種を行なわなかった)を
また、試験例と同じようにして調製する。培養の開始後
、21日目までに、ひじょうに強い漂白が、すべての試
験サンプルに観察され、そして26日目に、サンプルを
標準アルカリ抽出(60℃で2.5%の水酸化ナトリウ
ム水溶液)により処理する。カッパ数を測定し、そして
その結果は下記表に報告される。
処理されたクラフトパルプ 軟  材 培地中での増殖 水中での増殖 対照 カッパ数 %カッパ減少率 6.2      64 5、6      67、6 17.3 硬  木 培地中での増殖     6.1     52水中で
の増殖      5.5     56.7対照  
  12.7 例2: 例1をくり返す。但し、サンプルを、培養の開始後、3
2日目で抽出し又は水により洗浄する。サンプルのカッ
パ数を測定し、そして下記表に示す。
処理されたクラフトパルプ 軟材 軟材対照&アルカリ抽出 培地中での増殖&アルカリ抽出 培地中での増殖&水による洗浄 水中での増殖&アルカリ抽出 水中での増殖&水による洗浄 カッパ数 17.3 4.5 9.4 5.8 6.4 硬水 硬水対照&アルカリ抽出      12.7培地中で
の増殖&アルカリ抽出   6.5培地中での増殖&水
による洗浄   9.3水中での増殖&アルカリ抽出 
   5.4水中での増殖&水による洗浄    5.
6例3: 北米産マツ軟材クラフトパルプ及び北米産マツ硬水クラ
フトパルプ〔両者はWarren Sommerset
Mill(Maine、 U、S、A、)から得られる
〕を、F361を用いて一連の漂白実験において個々に
試験する。
パルプを脱イオン水により洗浄し、そして60℃で2.
5時間乾燥せしめる。乾燥パルプのサンプル5gをポリ
プロピレンバッグの中に分配し、そして種々の量の水を
そのバッグに添加し、異なったパルプ密度を有する二重
の一連のサンプルを供給する。バッグを密封し、121
℃で35分間殺菌し、そして次に室温に冷却する。次に
、第1シリーズのバッグを、F361の類似する寒天立
方体により接種し、そして撹拌し、パルプ中に菌類の植
え込みを分配する(他のシリーズは植え込みが付与され
ていない対照として保持される)。次に、小さな殺菌さ
れた綿プラグを固定された殺菌されたパスツールピペッ
トを、個々のバッグ中に挿入し、そしてピペットのまわ
りのバッグの開口部を密封し、その結果、バッグは、純
粋な酸素によりピペットを通して供給される。バッグを
室温で放置する。
実験の間、それぞれの日、それぞれのバッグを酸素によ
り再充填する。19日後、パルプを個々のバッグから回
収し、そして処理されたサンプル及び処理されなかった
サンプル(対照)の両者を60℃で2.5%水酸化ナト
リウムにより抽出する。カッパ数を測定し、 そして下記表に示す。
19.9 16.8 17.8 13.7 7.3 12.4 21.0 19.7 19.2 18.9 19.3 20.3 19.8 12.0 12.5 13.1 10.5 6.9 7.1 13.6 13.1 12.6 13.0 13.9 14.1 例4: 例3をくり返す。但し、北米産マツ軟材及び硬水クラフ
トパルプは、その年の異なった期間でWarren S
ommerset Mill(Maine、 tl、S
、A、)により製造される。結果は下記表に報告される
15.7 15.7 15.7 15.7 15.7 12.4 15.6 12.9 10.2 7.9 20.8 19.1 18.2 21.4 19.8 例5: 例3をくり返す。但し、F361株を、P、力ロイソス
ポリウム株BKMにより交換する。処理の期間は16日
間である。結果は下記表に示される。
15.9 9.6 13.6 11.1 6.4 4.4 3.9 18.7 21.0 18.4 19.8 18.3 18.9 18.3 14.4 14.3 14.1 12.4 13.6 13.5 例6: 固定フラスコ培養物を、基礎培地中で増殖せしめる。こ
の培地中においては、グルコースがキシラン、マンナン
又は両者により交換されており、そして4.5%又は1
6.5%の稠度での殺菌された軟材又は硬水クラフトパ
ルプにより補足されている。
実験は次の通りである: 接種物を、F361 (固定フラスコ培養物から得られ
た)の菌糸懸濁液10m1と次のようにして変性された
基礎培地90m1とを混合することによって調製する:
ベラトリルアルコールを排除し、そして最終グルコース
濃度は1%よりもむしろ0.4%である。その変性され
た基礎培地はまた、それぞれ硬水又は軟材パルプ上で増
殖される接種物に依存して、硬水パルプの漂白からの1
%E1流出液及び0.25%のキシラン又は軟材パルプ
の漂白からの1%E1流出液及び0.5%マンナンによ
り補充される。接種物は、使用前、4日間振盪される。
4.5%のパルプ稠度での第一の一連のサンプルを、乾
燥硬水又は軟材パルプ5g、適切な接種物10rnf!
及び上記のようにして変性された基礎培地100m1を
混合することによって調製する。そのサンプルは、キシ
ランIg(パルプが硬水パルプである場合)、マンナン
Ig(パルプが軟材パルプである場合)又はキシラン0
.5g及びマンナン0.5g(パルプが軟材パルプであ
る場合)により補充されるか又は補充されない。
第二の一連のサンプルを上記のようにして調製する。但
し、パルプ稠度を、前記変性された基礎培体100rd
によりもむしろ2倍に濃縮された変性された基礎培体2
0rnlを用いて、16.5%に調節する。
培養の開始から15日及び50日目で、パルプのカッパ
数を測定し、そして下記表に示す:15日間のインキユ
ベーションの後、測定されたカッパ数稠度 余分の炭素源 な  し +マンナン +マンナン +マンナン及び キシラン 対照 稠度 余分の炭素源 な  し +マンナン +マンナン 十マンナン及び キシラン 4.5%  16.5%   4.5%  16.5%
13.3   10!    23.5   17.9
21.5 17.4 13.9 14.5 22.1 16.4 4.5%  16.5%   4.5%  16.5%
7     5.2    9.8    6.15.
1 10.8 13.2 4.7 対照 例7: 回転生物学的接触器(Rotating Biolog
icalContactor (RBC) )中、F3
61の培養物を、次のようにして調製する: 基礎培地21を含むRBCを、F361の菌糸懸濁液約
200艷により接種する。インキユベーシヨンを、1回
転/分で回転しながら、室温(20〜25℃)で行なう
。培養物を、純粋な酸素により培養物上の空気空間を満
たすことによって過当たり3又は4回、空気供給する。
培地を1力月に約1回変える。接種後1力月で、培養物
は円盤状に増殖し始める。
例8: 硬水パルプの漂白から得られるEl流出液の1体積を、
基礎培地3体積により希釈する。この希釈溶液を、HC
lによりpH4,5に調節し、121℃で30分間殺菌
し、そして室温で冷却する。この調製物21を、例7に
記載されるようにして増殖されたF361の菌糸をすで
に含む回転生物学的接触器中に注ぐ。インキ二ベーショ
ンを、1回転/分で回転しながら室温で行なう。流出液
の脱色は、465nmでの吸光度の減少により示される
。結果は次の通りである: 時間  A465nm 0      0.717 1      0、595 2      0、535 3      0、485 4      0、464 5      0、445 6      0、421 7      0、399 8      0.381 9      0、375 14      0、320 30      0、255 73      0、175 例9: 例8を、軟材パルプの漂白からのE1流出液を用いてく
り返す。インキ二ベーションを、例8に記載のようにし
て(増殖培地/硬木E1流出液の混合物は、本実験を開
始する前、除かれる)、硬水E1流出液に32日間すて
にH露されているRBC中で11日間行なう。培養物を
、例7に記載されるようにして空気供給する。脱色は、
465nmでの吸光度を測定することによってモニター
される。
結果は次の通りである; 時間(日)   A465nm   %吸光度の減少率
0    2.486 1    1.266     49 11    0.848     66例10: 北米産硬水のクラフトパルプ2g(乾量)を脱イオン水
により洗浄し、そして次に、フィルター乾燥せしめる。
クエン酸ナトリウム緩衝液(50mM。
pH4,8)及びキシラナーゼ(乾燥パルプ1g当たり
100単位)を添加し、10%のパルプ稠度を付与する
。サンプルを室温で7日間インキュベートする。次にそ
のサンプルを、2.5%(W/V)のNaQHにより6
0℃で90分間抽出し、そして説イオン水により洗浄し
、中性pHにする。対照のサンプル(キシラナーゼを添
加していない)を調製し、そして同じ方法を用いて実験
する。
対照のサンプルのためのカッパ数は、14.4である。
酵素により処理されたパルプサンプルのためのカッパ数
は、11.4である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、パルプを漂白するための方法であって:a)少なく
    とも7%の稠度でパルプ内で細菌又は菌類を培養するこ
    とによってリグニン含有物を分解し;そして b)その分解されたリグニンをパルプから除去すること
    を含んで成る方法。 2、前記パルプ稠度が少なくとも10%である請求項1
    記載の方法。 3、前記パルプ稠度が少なくとも13%である請求項1
    又は2記載の方法。 4、前記パルプ稠度が13〜30%である請求項1〜3
    のいづれか1項記載の方法。 5、前記パルプ稠度が13〜20%である請求項1〜4
    のいづれか1項記載の方法。 6、白色腐敗又は酵母様真類である菌類を培養すること
    を含んで成る請求項1〜5のいづれか1項記載の方法。 7、前記菌類がファネロカエート カロイソスポリウム
    (Phanerochaete chrysospor
    ium)である請求項1〜6のいづれか1項記載の方法
    。 8、前記菌類がスチチノストロマ ガラクチニウム(S
    cytinostroma galactinum)で
    ある請求項1〜6のいづれか1項記載の方法。 9、前記菌類がアウレオバシジウム プルランス(Au
    reobasidium pullulans)である
    請求項1〜6のいづれか1項記載の方法。 10、前記パルプが化学パルプである請求項1〜9のい
    づれか1項記載の方法。 11、パルプを漂白するための方法であって:a)スチ
    チノストロマ ガラクチニウムの培養物又はS.ガラク
    チニウムの酵素システムによりパルプを処理することに
    よってパルプのリグニン含有物を分解し、そして b)その分解されたリグニンをパルプから除去すること
    を含んで成る方法。 12、パルプ内でS.ガラクチニウムを培養することを
    含んで成る請求項11記載の方法。 13、廃水流出液を改質するための方法であって、スチ
    チノストロマ ガラクチニウムの培養物により流出液を
    処理することを含んで成る方法。 14、前記流出液が塩素含有化合物を含んで成る請求項
    13記載の方法。 15、前記流出液がE1流出液である請求項14記載の
    方法。 16、S.ガラクチニウムがF361株又はその突然変
    異体である請求項11〜15のいづれか1項記載の方法
    。 17、添加された酸素の存在下でS.ガラクチニウムを
    培養することを含んで成る請求項12〜16のいづれか
    1項記載の方法。 18、ATCC寄託番号第20966号であるS.ガラ
    クチニウム株F361。
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Cited By (3)

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WO1992013131A1 (fr) * 1991-01-21 1992-08-06 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Procede de blanchiment de pate a papier
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WO1995004131A1 (fr) * 1993-07-28 1995-02-09 Nippon Seishi Kabushiki Kaisha Souche microbienne skb-1152, son procede de separation, et procede de blanchiment de pate a papier a l'aide de cette souche

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US4830708A (en) * 1987-11-30 1989-05-16 Pulp And Paper Research Institute Of Canada Direct biological bleaching of hardwood kraft pulp with the fungus Coriolus versicolor

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NO894623D0 (no) 1989-11-21
EP0373108A3 (en) 1992-03-04
CA2003505A1 (en) 1990-05-23
FI895588A0 (fi) 1989-11-22
NO894623L (no) 1990-05-25

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