JPH0220463Y2 - - Google Patents
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- JPH0220463Y2 JPH0220463Y2 JP5049884U JP5049884U JPH0220463Y2 JP H0220463 Y2 JPH0220463 Y2 JP H0220463Y2 JP 5049884 U JP5049884 U JP 5049884U JP 5049884 U JP5049884 U JP 5049884U JP H0220463 Y2 JPH0220463 Y2 JP H0220463Y2
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- fuel
- check valve
- pressure
- high pressure
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Links
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- 238000009825 accumulation Methods 0.000 claims description 6
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Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、デイーゼルエンジンの燃料噴射ノ
ズルに関する。
ズルに関する。
従来の燃料噴射ノズルは、燃料噴射ポンプから
噴射管を通じて送られてきた高圧の燃料を、エン
ジンの燃焼室内に霧状に噴射するために使用され
る。供給された燃料の圧力が針弁をノズル先端の
噴孔に押し付けているノズルスプリングの設定圧
よりも高くなると、針弁が押し上げられて噴孔が
開き、そこから燃料が噴射される。このときの燃
料噴射圧が高ければ高いほど、燃料が微粒化さ
れ、飛ぶ距離も長く、噴射期間も短くなつて燃焼
条件が改善される。
噴射管を通じて送られてきた高圧の燃料を、エン
ジンの燃焼室内に霧状に噴射するために使用され
る。供給された燃料の圧力が針弁をノズル先端の
噴孔に押し付けているノズルスプリングの設定圧
よりも高くなると、針弁が押し上げられて噴孔が
開き、そこから燃料が噴射される。このときの燃
料噴射圧が高ければ高いほど、燃料が微粒化さ
れ、飛ぶ距離も長く、噴射期間も短くなつて燃焼
条件が改善される。
噴射ノズルに送られてくる燃料は、噴射ポンプ
によつて既に100Kg/cm2以上に加圧されている。
これを噴射ノズルにおいてさらに加圧するための
プランジヤを備えた噴射ノズルがある。これは、
ポンプから供給された燃料をノズル内のそれぞれ
逆止弁を介して燃料供給通路から高圧室および高
圧室から針弁を収容する蓄圧室に供給し、高圧室
に供給された燃料を大径の低圧ピストンに圧力を
加えてこれと一体的な小径の高圧プランジヤによ
り加圧して蓄圧室に蓄圧し、次いで低圧ピストン
に加えた圧力を減じると、畜圧室内に充填された
高圧の燃料によりノズル先端の噴孔を閉じていた
針弁を上昇させて、その噴孔から燃料を噴射させ
るようになつている。燃料の供給、加圧、噴射の
各制御は、三方向のボールボペツト型電磁弁によ
つて行なわれている。
によつて既に100Kg/cm2以上に加圧されている。
これを噴射ノズルにおいてさらに加圧するための
プランジヤを備えた噴射ノズルがある。これは、
ポンプから供給された燃料をノズル内のそれぞれ
逆止弁を介して燃料供給通路から高圧室および高
圧室から針弁を収容する蓄圧室に供給し、高圧室
に供給された燃料を大径の低圧ピストンに圧力を
加えてこれと一体的な小径の高圧プランジヤによ
り加圧して蓄圧室に蓄圧し、次いで低圧ピストン
に加えた圧力を減じると、畜圧室内に充填された
高圧の燃料によりノズル先端の噴孔を閉じていた
針弁を上昇させて、その噴孔から燃料を噴射させ
るようになつている。燃料の供給、加圧、噴射の
各制御は、三方向のボールボペツト型電磁弁によ
つて行なわれている。
このような蓄圧装置付きの燃料噴射ノズルにお
いては、パスカルの原理によつて低圧ピストンと
高圧プランジヤとの断面積比に応じた燃料の加圧
が可能である。例えばその断面積比が10:1なら
ば、10倍すなわち1000Kg/cm2以上の燃料噴射圧が
得られる。このような高圧で燃料を噴射すれば、
燃料の微粒化が促進され、飛ぶ距離も長くなつて
噴射期間も短くなり、好適な燃焼条件が得られる
ものと考えられる。しかしながら、このような高
圧で燃料を噴射すると、この高圧のために燃料が
いつぺんに噴かれてしまうので、着火遅れ期間中
にほとんどの燃料が噴射されてしまい、次の燃焼
期間でこれが爆発的に燃焼して大きな騒音を発生
させる不具合がある。また、上昇した針弁はスト
ツパに衝止されるが、このとき針弁は衝撃的にス
トツパに衝突して騒音が増大し、耐久性が損われ
易い。
いては、パスカルの原理によつて低圧ピストンと
高圧プランジヤとの断面積比に応じた燃料の加圧
が可能である。例えばその断面積比が10:1なら
ば、10倍すなわち1000Kg/cm2以上の燃料噴射圧が
得られる。このような高圧で燃料を噴射すれば、
燃料の微粒化が促進され、飛ぶ距離も長くなつて
噴射期間も短くなり、好適な燃焼条件が得られる
ものと考えられる。しかしながら、このような高
圧で燃料を噴射すると、この高圧のために燃料が
いつぺんに噴かれてしまうので、着火遅れ期間中
にほとんどの燃料が噴射されてしまい、次の燃焼
期間でこれが爆発的に燃焼して大きな騒音を発生
させる不具合がある。また、上昇した針弁はスト
ツパに衝止されるが、このとき針弁は衝撃的にス
トツパに衝突して騒音が増大し、耐久性が損われ
易い。
この考案の目的は、初期噴射条件および針弁衝
止構造を改良した蓄圧装置付きの燃料噴射ノズル
を提供することにある。
止構造を改良した蓄圧装置付きの燃料噴射ノズル
を提供することにある。
この考案による燃料噴射ノズルは、燃料と噴射
する際に、針弁を段階的に上昇させるための圧力
調整手段を備えるとともに針弁の最終上昇時にこ
れが逆止弁に衝撃的に接触しないよう、針弁に緩
衝用凹部を設けてなる。
する際に、針弁を段階的に上昇させるための圧力
調整手段を備えるとともに針弁の最終上昇時にこ
れが逆止弁に衝撃的に接触しないよう、針弁に緩
衝用凹部を設けてなる。
以下、この考案の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。第1図において、全体を符号50で
示す燃料噴射ノズルは、頭部のキヤツプ1内に横
方向に作動するボールポペツト型の電磁弁2を備
えている。この電磁弁2の一方のボール2aは、
燃料供給通路3と低圧ピストン4上部のピストン
加圧通路5との間の燃料の流通を制御し、他方の
ボール2bは、この加圧通路5と燃料排出通路6
との間の燃料の流通を摺動ピン2cの螺旋溝2d
を通じて制御する。これらの制御は、電磁弁2の
ソレノイド2eが作動ピン2fを通じて行なう。
ソレノイド2eがオンしているときは、作動ピン
2fが左方向に移動して燃料供給通路3とピスト
ン加圧通路5とが流通し、ソレノイド2eがオフ
しているときは、電磁弁2のリターンスプリング
2gの伸張力および燃料供給通路3に供給された
燃料の圧力により摺動ピン2cが右方向に移動し
て、加圧通路5と排出通路6とを連通させる。
て説明する。第1図において、全体を符号50で
示す燃料噴射ノズルは、頭部のキヤツプ1内に横
方向に作動するボールポペツト型の電磁弁2を備
えている。この電磁弁2の一方のボール2aは、
燃料供給通路3と低圧ピストン4上部のピストン
加圧通路5との間の燃料の流通を制御し、他方の
ボール2bは、この加圧通路5と燃料排出通路6
との間の燃料の流通を摺動ピン2cの螺旋溝2d
を通じて制御する。これらの制御は、電磁弁2の
ソレノイド2eが作動ピン2fを通じて行なう。
ソレノイド2eがオンしているときは、作動ピン
2fが左方向に移動して燃料供給通路3とピスト
ン加圧通路5とが流通し、ソレノイド2eがオフ
しているときは、電磁弁2のリターンスプリング
2gの伸張力および燃料供給通路3に供給された
燃料の圧力により摺動ピン2cが右方向に移動し
て、加圧通路5と排出通路6とを連通させる。
大径の低圧ピストン4は、その下側から突出す
る小径の高圧プランジヤ7と一体的に形成され、
低圧ピストン4は、キヤツプ1内に摺動可能に保
持され、高圧プランジヤ7は、プランジヤボデー
8内に摺動可能に保持されている。低圧ピストン
4とプランジヤボデー8との間には、プランジヤ
スプリング9が介装されて、低圧ピストン4を上
方に、プランジヤボデー8を下方にそれぞれ押圧
付勢している。プランジヤボデー8の下部には、
プツシユロツド10を摺動可能に保持するロツド
ホルダ11が結合されており、このプランジヤボ
デー8とロツドホルダ11とその下部のノズルボ
デー12とが、リテーニングナツト13によつて
頭部のキヤツプ1に保持されている。
る小径の高圧プランジヤ7と一体的に形成され、
低圧ピストン4は、キヤツプ1内に摺動可能に保
持され、高圧プランジヤ7は、プランジヤボデー
8内に摺動可能に保持されている。低圧ピストン
4とプランジヤボデー8との間には、プランジヤ
スプリング9が介装されて、低圧ピストン4を上
方に、プランジヤボデー8を下方にそれぞれ押圧
付勢している。プランジヤボデー8の下部には、
プツシユロツド10を摺動可能に保持するロツド
ホルダ11が結合されており、このプランジヤボ
デー8とロツドホルダ11とその下部のノズルボ
デー12とが、リテーニングナツト13によつて
頭部のキヤツプ1に保持されている。
キヤツプ1内に形成された燃料供給通路3は、
プランジヤボデー8内に設けられた第1逆止弁1
4を介して、高圧プランジヤ7が摺動する高圧室
15に通じている。この高圧室15のプランジヤ
7の下方部位には、第2逆止弁16が、プツシユ
ロツド10の頭部との間に介装されたバルブスプ
リング17によつて上方に押圧付勢されて設けら
れている。第2逆止弁16およびプツシユロツド
10には、それぞれその中央部を貫通する油路1
6a,10aが形成されており、プツシユロツド
10の下部は、ノズルボデー12内上部の第3逆
止弁18の中央部を貫通する穴18aの中に摺動
可能に保持されている。第3逆止弁18の頂部に
は凹部18bが形成され、これにプツシユロツド
10がバルブスプリング17に押圧付勢された状
態で油路10aに通じる側孔10bが対向してい
る。第3逆止弁18下部の針弁19の上部も、こ
の第3逆止弁18の貫通穴18aに摺動可能に保
持され、第3逆止弁18と針弁19途中のスプリ
ングシート19aとの間には、ノズルスプリング
20が介装されて、第3逆止弁18をロツドホル
ダ11に押圧付勢するとともに、針弁19先端の
テーパ面19bをノズルチツプ21先端内側のシ
ート面21aに押圧付勢している。また、針弁1
9のスプリングシート面19aには緩衝用の環状
凹部30が設けられていて、これは第2図A,B
にも示すように第3逆止弁18の下端部18cが
係脱自在である。さらに針弁19には、その略中
間に斜面部19cが形成されている。この状態で
プツシユロツド10の下端部と針弁19の上端部
との間には、後述するプレリフト量となる一定の
間隔lが形成され、第3逆止弁18の下端部と針
弁19の環状凹部30の下面との間には、フルリ
フト量となるlよりも大きい間隔Lが形成され
る。そして、第3逆止弁18からガイド22を介
して針弁18先端までのノズルボデー12および
ノズルチツプ21内の空間は蓄圧室23を構成し
ている。ノズルチツプ21の先端には噴孔24が
形成され、ノズルチツプ21全体は、ノズルナツ
ト25によりノズルボデー12に結合されてい
る。
プランジヤボデー8内に設けられた第1逆止弁1
4を介して、高圧プランジヤ7が摺動する高圧室
15に通じている。この高圧室15のプランジヤ
7の下方部位には、第2逆止弁16が、プツシユ
ロツド10の頭部との間に介装されたバルブスプ
リング17によつて上方に押圧付勢されて設けら
れている。第2逆止弁16およびプツシユロツド
10には、それぞれその中央部を貫通する油路1
6a,10aが形成されており、プツシユロツド
10の下部は、ノズルボデー12内上部の第3逆
止弁18の中央部を貫通する穴18aの中に摺動
可能に保持されている。第3逆止弁18の頂部に
は凹部18bが形成され、これにプツシユロツド
10がバルブスプリング17に押圧付勢された状
態で油路10aに通じる側孔10bが対向してい
る。第3逆止弁18下部の針弁19の上部も、こ
の第3逆止弁18の貫通穴18aに摺動可能に保
持され、第3逆止弁18と針弁19途中のスプリ
ングシート19aとの間には、ノズルスプリング
20が介装されて、第3逆止弁18をロツドホル
ダ11に押圧付勢するとともに、針弁19先端の
テーパ面19bをノズルチツプ21先端内側のシ
ート面21aに押圧付勢している。また、針弁1
9のスプリングシート面19aには緩衝用の環状
凹部30が設けられていて、これは第2図A,B
にも示すように第3逆止弁18の下端部18cが
係脱自在である。さらに針弁19には、その略中
間に斜面部19cが形成されている。この状態で
プツシユロツド10の下端部と針弁19の上端部
との間には、後述するプレリフト量となる一定の
間隔lが形成され、第3逆止弁18の下端部と針
弁19の環状凹部30の下面との間には、フルリ
フト量となるlよりも大きい間隔Lが形成され
る。そして、第3逆止弁18からガイド22を介
して針弁18先端までのノズルボデー12および
ノズルチツプ21内の空間は蓄圧室23を構成し
ている。ノズルチツプ21の先端には噴孔24が
形成され、ノズルチツプ21全体は、ノズルナツ
ト25によりノズルボデー12に結合されてい
る。
次に、この燃料噴射ノズル50の作用について
説明する。まず第3図に示すように、頭部キヤツ
プ1の燃料供給通路3に図示されないカムシヤフ
トによつて駆動される燃料噴射ポンプから200
Kg/cm2程度に加圧された燃料が供給されると、プ
ランジヤボデー8内の第1逆止弁14を押し開い
て高圧室15内に流入する。このときボール2a
は、ピストン加圧通路5への流通を遮断してい
る。高圧室15内に入つた燃料は、第2逆止弁1
6の油路16aおよびプツシユロツド10の油路
10aを通つてその側孔10bから第3逆止弁1
8の凹部18bに流出する。
説明する。まず第3図に示すように、頭部キヤツ
プ1の燃料供給通路3に図示されないカムシヤフ
トによつて駆動される燃料噴射ポンプから200
Kg/cm2程度に加圧された燃料が供給されると、プ
ランジヤボデー8内の第1逆止弁14を押し開い
て高圧室15内に流入する。このときボール2a
は、ピストン加圧通路5への流通を遮断してい
る。高圧室15内に入つた燃料は、第2逆止弁1
6の油路16aおよびプツシユロツド10の油路
10aを通つてその側孔10bから第3逆止弁1
8の凹部18bに流出する。
第4図に示すように第3逆止弁18は圧力を受
けて押し下げられ、蓄圧室23が開放されるので
この内部に入つて針弁19の先端部まで満たされ
る。高圧室15と蓄圧室23との燃料圧が等しく
なると第3逆止弁18は閉じる。
けて押し下げられ、蓄圧室23が開放されるので
この内部に入つて針弁19の先端部まで満たされ
る。高圧室15と蓄圧室23との燃料圧が等しく
なると第3逆止弁18は閉じる。
次に、第5図に示すように、電磁弁2がオンさ
れてボール2aが押されると、燃料供給通路3と
ピストン加圧通路5とが連通して、燃料が加圧通
路5から入つて低圧ピストン4の上面を加圧す
る。これにより高圧室15および蓄圧室23内の
燃料が高圧プランジヤ7により加圧され、第1逆
止弁14が閉じられ、第2逆止弁16は初めに開
いて、その上下の圧力が等しくなると閉じる。
れてボール2aが押されると、燃料供給通路3と
ピストン加圧通路5とが連通して、燃料が加圧通
路5から入つて低圧ピストン4の上面を加圧す
る。これにより高圧室15および蓄圧室23内の
燃料が高圧プランジヤ7により加圧され、第1逆
止弁14が閉じられ、第2逆止弁16は初めに開
いて、その上下の圧力が等しくなると閉じる。
次に、第6図に示すように、電磁弁2がオフさ
れてボール2aが燃料供給通路3とピストン加圧
通路5との連通を遮断すると、加圧通路5内の燃
料は摺動ピン2cの螺旋溝2dを通つて排出通路
6から図示されないオイルタンクに戻される。こ
れにより、低圧ピストン4が上昇するとともに、
高圧室15内の圧力が低下して、まず第1図のプ
レリフト量lだけ針弁19を上昇させる。すなわ
ち、針弁19の上面は、プツシユロツド10の油
路10aに開放されているので、高圧室15と同
じ圧力を受け、針弁19の中間の斜面部19c
は、第3逆止弁18によつて閉ざされた蓄圧室2
3の高い圧力を受けているが、針弁19の先端テ
ーパ面19bは、ノズルチツプ21のシート面2
1aに密着してその受圧面積は小さく、蓄圧室2
3内の高い圧力が作用しない。またノズルスプリ
ング20のばね圧が高いので、針弁19は僅かし
か上昇せず、針弁19は時間をかけてプレリフト
量lを移動する。針弁19がこのプレリフト量l
を移動したころには、先端テーパ面19bにも圧
力が作用して、針弁19は、ノズルスプリング2
0およびバルブスプリング17の圧力に抗して残
りのL−lのリフト量を上昇する。このようにし
て針弁19は、まずプレリフト量lを上昇すると
きは時間をかけて少ない燃料を噴射し、残りのL
−lのリフト量を上昇するときは多量の燃料を急
激に噴射する。針弁19の環状凹部30には蓄圧
室23の燃料が充満する。針弁19が最終的に上
昇すると環状凹部30は第3逆止弁18の上記下
端部18cに嵌挿する。このとき環状凹部30に
充満する燃料は針弁19が第3逆止弁18に衝撃
的に衝突しないよう緩衝することができる。第7
図には、このときの時間と燃料噴射量との関係が
示されている。このような特性は、針弁19各部
の受圧面積、ノズルスプリング20やバルブスプ
リング17のセツト圧等によつて変化する。
れてボール2aが燃料供給通路3とピストン加圧
通路5との連通を遮断すると、加圧通路5内の燃
料は摺動ピン2cの螺旋溝2dを通つて排出通路
6から図示されないオイルタンクに戻される。こ
れにより、低圧ピストン4が上昇するとともに、
高圧室15内の圧力が低下して、まず第1図のプ
レリフト量lだけ針弁19を上昇させる。すなわ
ち、針弁19の上面は、プツシユロツド10の油
路10aに開放されているので、高圧室15と同
じ圧力を受け、針弁19の中間の斜面部19c
は、第3逆止弁18によつて閉ざされた蓄圧室2
3の高い圧力を受けているが、針弁19の先端テ
ーパ面19bは、ノズルチツプ21のシート面2
1aに密着してその受圧面積は小さく、蓄圧室2
3内の高い圧力が作用しない。またノズルスプリ
ング20のばね圧が高いので、針弁19は僅かし
か上昇せず、針弁19は時間をかけてプレリフト
量lを移動する。針弁19がこのプレリフト量l
を移動したころには、先端テーパ面19bにも圧
力が作用して、針弁19は、ノズルスプリング2
0およびバルブスプリング17の圧力に抗して残
りのL−lのリフト量を上昇する。このようにし
て針弁19は、まずプレリフト量lを上昇すると
きは時間をかけて少ない燃料を噴射し、残りのL
−lのリフト量を上昇するときは多量の燃料を急
激に噴射する。針弁19の環状凹部30には蓄圧
室23の燃料が充満する。針弁19が最終的に上
昇すると環状凹部30は第3逆止弁18の上記下
端部18cに嵌挿する。このとき環状凹部30に
充満する燃料は針弁19が第3逆止弁18に衝撃
的に衝突しないよう緩衝することができる。第7
図には、このときの時間と燃料噴射量との関係が
示されている。このような特性は、針弁19各部
の受圧面積、ノズルスプリング20やバルブスプ
リング17のセツト圧等によつて変化する。
なお、第8図A,Bに示すように、針弁19′
のスプリングシート面19a′を段付きにした場合
は、段部19d′に緩衝用の環状凹部30′を設け
ればよい。この場合、環状凹部30′を深くする
ことができ、充満する燃料の容量が大となり、緩
衝効果をより向上させ得る。(上記実施例と同一
個所は同番号を附して説明を省略する。) 以上説明したようにこの考案の燃料噴射ポンプ
によれば、燃料噴射ポンプから供給された燃料を
かなりの高圧まで加圧して噴射できるので、燃料
の微粒化の促進、飛距離の増大および噴射期間の
短縮により部分負荷域でのスモークレベルを大幅
に低下させ得る。また、燃料噴射を二段階に分け
て初期噴射率を低く押えることができるので、良
好な燃焼を行なわせるための好ましい噴射量特性
が得られる。さらに、針弁に設けた緩衝用の環状
凹部に燃料が充満するので、針弁が最終的に上昇
したとき燃料が針弁と逆止弁との衝撃を緩衝し、
衝突騒音低下と針弁の耐久性向上化を得られる等
の効果を奏する。
のスプリングシート面19a′を段付きにした場合
は、段部19d′に緩衝用の環状凹部30′を設け
ればよい。この場合、環状凹部30′を深くする
ことができ、充満する燃料の容量が大となり、緩
衝効果をより向上させ得る。(上記実施例と同一
個所は同番号を附して説明を省略する。) 以上説明したようにこの考案の燃料噴射ポンプ
によれば、燃料噴射ポンプから供給された燃料を
かなりの高圧まで加圧して噴射できるので、燃料
の微粒化の促進、飛距離の増大および噴射期間の
短縮により部分負荷域でのスモークレベルを大幅
に低下させ得る。また、燃料噴射を二段階に分け
て初期噴射率を低く押えることができるので、良
好な燃焼を行なわせるための好ましい噴射量特性
が得られる。さらに、針弁に設けた緩衝用の環状
凹部に燃料が充満するので、針弁が最終的に上昇
したとき燃料が針弁と逆止弁との衝撃を緩衝し、
衝突騒音低下と針弁の耐久性向上化を得られる等
の効果を奏する。
第1図はこの考案の一実施例を示す燃料噴射ノ
ズルの縦断面図、第2図Aはその要部の縦断面
図、同図Bはその一部拡大図、第3図ないし第6
図はこの考案による燃料噴射ポンプの作用を順に
説明する図、第7図は燃料噴射量特性を示すグラ
フ、第8図Aはこの考案の他の実施例を示す燃料
噴射ノズル要部の縦断面図、同図Bはその一部拡
大図である。 1……キヤツプ、2……電磁弁、3……燃料供
給通路、4……低圧ピストン、5……ピストン加
圧通路、6……燃料排出通路、7……高圧プラン
ジヤ、10……プツシユロツド、14……第1逆
止弁、15……高圧室、16……第2逆止弁、1
8……第3逆止弁、19……針弁、23……蓄圧
室、24……噴孔、30……環状凹部。
ズルの縦断面図、第2図Aはその要部の縦断面
図、同図Bはその一部拡大図、第3図ないし第6
図はこの考案による燃料噴射ポンプの作用を順に
説明する図、第7図は燃料噴射量特性を示すグラ
フ、第8図Aはこの考案の他の実施例を示す燃料
噴射ノズル要部の縦断面図、同図Bはその一部拡
大図である。 1……キヤツプ、2……電磁弁、3……燃料供
給通路、4……低圧ピストン、5……ピストン加
圧通路、6……燃料排出通路、7……高圧プラン
ジヤ、10……プツシユロツド、14……第1逆
止弁、15……高圧室、16……第2逆止弁、1
8……第3逆止弁、19……針弁、23……蓄圧
室、24……噴孔、30……環状凹部。
Claims (1)
- 燃料噴射ポンプに連通され燃料が供給される燃
料供給通路3と、この燃料供給通路に第1逆止弁
14を介して連通された高圧室15と、この高圧
室に摺動自在に介装された高圧プランジヤ7と、
この高圧プランジヤの上端に当接し、かつ摺動自
在に設けられるとともに上記高圧プランジヤより
も大径に形成された低圧ピストン4と、この低圧
ピストンに一端が開口され他端が上記燃料供給通
路に連通されたピストン加圧通路5と、このピス
トン加圧通路に介装され燃料供給通路側と連通し
または燃料供給通路側を遮断し、かつ燃料供給通
路内の燃料を排出すべくいずれか一方に作動され
る電磁弁2と、上記高圧プランジヤを上記低圧ピ
ストン側に押圧するよう設けられたプランジヤス
プリング9と、上記高圧室の下方に延びて設けら
れるとともにこの高圧室に第2逆止弁16を介し
て連通される蓄圧室23と、この蓄圧室に摺動自
在に設けられ上下方向に貫通する貫通穴を有する
第3逆止弁18と、上記蓄圧室に摺動自在に設け
られるとともに上端が第3逆止弁の上記貫通穴に
摺動自在に嵌装され、かつ下端が噴孔24導入側
のシート面21aに当接された針弁19と、この
針弁のスプリングシート面19aおよび第3逆止
弁との間に介装されたノズルスプリング20とを
備え、さらに上記針弁の上記スプリングシート面
に上記第3逆止弁の下端部18cと係脱自在な緩
衝用の環状凹部30を設け、上記針弁が燃料噴射
の際に最終上昇したとき、上記環状凹部および上
記第3逆止弁の下端部の挿嵌により囲まれた空間
に充填される燃料によつて衝撃吸収を行うよう構
成したことを特徴とする燃料噴射ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5049884U JPS60162270U (ja) | 1984-04-06 | 1984-04-06 | 燃料噴射ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5049884U JPS60162270U (ja) | 1984-04-06 | 1984-04-06 | 燃料噴射ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60162270U JPS60162270U (ja) | 1985-10-28 |
JPH0220463Y2 true JPH0220463Y2 (ja) | 1990-06-04 |
Family
ID=30568684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5049884U Granted JPS60162270U (ja) | 1984-04-06 | 1984-04-06 | 燃料噴射ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60162270U (ja) |
-
1984
- 1984-04-06 JP JP5049884U patent/JPS60162270U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60162270U (ja) | 1985-10-28 |
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