JPH02204514A

JPH02204514A - 滑走路およびその近傍の移流霧除去方法

Info

Publication number: JPH02204514A
Application number: JP2372689A
Authority: JP
Inventors: Katsuyuki Kakehi; 筧　勝行; Sho Kanazawa; 金沢　祥; Hiroshi Nakabayashi; 浩中林; Yoshio Tsuchida; 土田　義夫
Original assignee: Kawasaki Heavy Industries Ltd
Current assignee: Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date: 1989-02-03
Filing date: 1989-02-03
Publication date: 1990-08-14
Anticipated expiration: 2010-08-30
Also published as: JPH0781253B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、黒潮上の高温多湿の空気が親潮上を通過する
際に発生する濃霧等の移流霧が連続的に流入する空港の
滑走路等において、滑走路上およびその近傍の霧の濃度
を低減して航空機の安全な離着陸を可能ならしめる滑走
路およびその近傍の霧除去方法に関するものである。

［従来の技術］第６〜７図は従来技術の例で、特開昭５８＝８３７１０
に記載された滑走路除霧装置で、第６図は滑走路と地下
蓄熱構造物の断面図、第１７図は地下蓄熱構造物の拡大
断面図である。第６〜７図において、５１は滑走路、５
２は太陽熱集熱器、５３は地下コンクリート構造物、５
４は送風機、５５は空気チャンバー、５６は切り替えダ
ンパー、５７は吸気口、５８は空気吹き出しノズル、５
９．６０．６１．６２は液体配管、６３は液タンク、６
４は蓄熱槽楕遺物である。該従来技術における滑走路５
１上方の除霧は第６図に示すように滑走路５１の両側に
多数設けられた空気吹き出しノズル５８から高温空気を
上方に向けて噴射し、上昇気流と昇温とによって行なう
ものである。その時の空気の昇温に必要なエネルギーと
して太陽熱を蓄熱槽構造物６４内に蓄熱し、これを適宜
取り出している。

すなわち、地表の日射面に配設された太陽熱集熱器５２
の真下の地下コンクリート構造物５３内に、各種の水和
塩や含水塩混合物、またはパラフィンやシリコンオイル
などの融点が比較的低くかつ潜熱の比較的大きな油脂類
等の物質を西填した蓄熱器ユニットを集合配列しである
μ第７図においてまず蓄熱運転においては送風機５４の
吐出空気は空気チャンバー５５から切替ダンパー５６を
経て太陽熱Ｓ熱器５２に入り、この集熱器５２によって
加熱された空気は上段の単位蓄熱槽の列から下段の単位
蓄熱槽の列へと蛇行しながら流れて行き、各々の蓄熱器
ユニット内の蓄熱物質に与熱したあと、最終的には再び
送風機５４に吸引され、この循環を繰り返す、この蓄熱
運動を続行することにより、蓄熱器ユニット内の蓄熱物
質は融解し、特に日射の強い場合には殆んどの蓄熱ユニ
ットは融解した蓄熱物質を収容する。霧の発生は、大気
状態を常時監視する温度センサーによってこれを事前に
察知し、これの除霧運転、すなわち放熱運転を行なう、
この放熱運転においては切り替えダンパー５６を作動し
て空気チャンバー５５の空気を空気吹き出しノズル５８
の方に導き、吸気口５７からの空気を太陽熱集熱器５２
に流し込む、これによって送風機５４のみの動力で吸気
り５７から取り入れられた空気は蓄熱槽構造物６４内を
通過することにより蓄熱物質の凝固熱により加熱され、
更に空気吹き出しノズル５８から滑走路５１の上方に噴
射される。これによって滑走路５１上方の霧は消散され
る。

［発明が解決しようとする課題］このように上記従来の技術においても、熱源として廉価
な太陽熱を利用して空気を加熱し、加熱された高温空気
を滑走路上方に噴出することによって霧を消散させるこ
とが可能であった。

しかしながら上記従来の技術においては、蓄熱した太陽
熱によって昇温されな空気を送風機によって昇圧し、滑
走路に沿って配設された多数の空気吹き出しノズルから
滑走路上方に噴出させて霧の消散を行なうために、大容
量の送風機と空気系統のダクト、配管設備を必要とする
とともに、稼動費用も非常に大きくなるという不都合を
有していた。

［課題を解決するための手段］本発明は上記の不都合を低減し、簡潔な構成による比較
的低い設備費と、低廉な稼動費用によって滑走路上およ
びその近傍の移流霧を消散させ、良好な視程の保持を可
能にし、目視による航空機の離着陸を安全に行なわしめ
る移流霧除去方法を提供することを目的としている。

本目的は前記特許請求の範囲第１〜６項記載の手段によ
って達成される。すなわち、１、移流霧が流入する空港
において、滑走路近傍の地表面上にパネルヒーターを敷
設した滑走路およびその近傍の霧除去方法。

２、パネルヒーターの熱源が太陽熱である請求項１．記
載の滑走路およびその近傍の霧除去方法。

３、パネルヒーターの熱源が地熱である請求項１、記載
の滑走路およびその近傍の霧除去方法。

４、パネルヒーターの熱源が工業廃熱である請求項１．
記載の滑走路およびその近傍の霧除去方法。

５．パネルヒーターの熱源が廃棄物燃焼熱である請求項
１．記載の滑走路およびその近傍の霧除去方法。

６、パネルヒーターの熱放射面が遠赤外線を放射し得る
材質である請求項１．または請求項２、または請求項３
．または請求項４．または請求項５．記載の滑走路およ
びその近傍の霧除去方法。

である、以下本発明の作用等について実施例に基づいて
説明する。

［実施例］第１〜５図は本発明に基づ〈実施例を示す図で、第１図
は滑走路の側部に敷設したパネルヒターの熱源に太陽熱
を利用した場きの滑走路近傍の一部破断斜視図、第２図
は滑走路の移流貫通入側に敷設したパネルヒーターの熱
源に太陽熱を利用した場合の滑走路近傍の一部破断斜視
図、第３図は滑走路の側部に敷設したバネ？レヒーター
の熱源に地熱、工業廃熱、廃棄物燃焼熱等を利用した場
合の滑走路近傍の一部破断斜視図、第４図は滑走路の移
流貫通入側に敷設したパネルヒーターの熱源に地熱、工
業廃熱、廃棄物燃焼熱等を利用した場合の滑走路近傍の
一部破断斜視図、第５図は第１〜４図におけるパネルヒ
ーターの拡大斜視図である。第１〜５図において、１は
滑走路、２はパネルヒーター３は集光型集熱器、４は反
射板、５は熱交換および蓄熱タンク、６は循環ポンプ、
７は熱媒体循環配管、８はレシーバタンク、９は熱源、
１０は断熱材、１１は熱媒体入口、１２は熱媒体出口、
１３は移流霧進入方向である。まず第１図において、滑
走路１の両側に滑走路１に沿ってパネルヒーター２を敷
設する。第２図は、滑走路１の移流貫通入側にパネルヒ
ーター２を敷設する。第１〜２図において空港の滑走路
１に近い位置の地上には集光型集熱器３、反射板４、熱
交換および蓄熱タンク５等で構成された太陽とネルギー
集光ユニットが配設されており、太陽光が照射している
間に熱交換および蓄熱タンク５内に太陽エネルギーを蓄
積する。熱交換および蓄熱タンク５内の熱は循環ポンプ
６によって熱水などの熱媒体を介してパネルヒーター２
に送られる。パネルヒーター２は複数のブロックに分割
されて敷設されており、第５図に示すように各パネルヒ
ーター２の周壁および底面は断熱材１０によって囲繞さ
れ、上面は遠赤外領域において高い放射率を有する例え
ばセラミックスあるいは塗料等がコーティングされてい
る。

従って循環ポンプ６によってパネルヒーター２内に熱水
等の熱媒体が送入され、熱エネルギーがセラミックスに
伝えられると、セラミックスあるいは塗料等の表面から
遠赤外線が放射される。滑走路１の上方の霧に、該遠赤
外線が照射されることによって霧を形成する微細水滴は
加熱されて蒸発し霧は消散する。パネルヒーター２を加
熱した熱水等の熱媒体は温度を低下させ、レシーバタン
ク８を経由して熱交換および蓄熱タンク５内に返戻され
る。第３〜４図はバネｊｐヒーター２の熱源に太陽エネ
ルギー以外の熱を利用した場合の設備概要を示している
。第３〜４図において、パネルヒーター２の熱源９が高
温の温水や蒸気が残部熱水系、大深部熱水系、高温岩体
等を介して取り出される地熱エネルギーである場合、高
温ガスや高温水等の工業廃熱である場合、あるいはまた
固体、液体、気体等の可燃性物質の廃棄物の燃焼熱であ
る場合、まずそれぞれの熱源で発生した熱を蒸気、高温
ガスあるいは高温液体等の形態のまま熱交換および蓄熱
タンク５内に導入し、それぞれの有する潜熱あるいは顕
熱を水等の熱媒体と熱交換を行なって熱媒体を加熱した
のち再び熱発生源に返戻する。この操作を繰り返し熱交
換および蓄熱タンク５内に十分な熱量の蓄積を行なう、
滑走路１の上方に移流霧が流入した際、循環ポンプ６を
稼動して熱交換および蓄熱タンク５内の熱水等の熱媒体
を移流霧の流入方向あるいは濃度等に対応して選択した
複数のパネルヒーター２円に送入する。パネルヒーター
２の構造は第１１〜２図の実施例と同様に第５図に示す
如く上面に遠赤外領域において高い放射率を有するセラ
ミックスあるいは塗料等がコーティングしてあり、熱媒
体からの伝熱によって昇温したセラミックスあるいは塗
料等の表面から遠赤外線が放射される。そされによって
滑走路１上の霧を形成している微細水滴は昇温、蒸発し
５霧は消散する。

［発明の効果］本発明は上記実施例において説明したように、移流霧が
流入する空港において、滑走路近傍の地表面に、例えば
セラミックスあるいは塗料等をコーティングしたパネル
ヒーターを敷設し、太陽熱、地熱、工業廃熱あるいは廃
棄物燃焼熱等によって前記パネルヒーター表面のセラミ
ックスあるいは塗料等を昇温させて遠赤外線を霧中に放
射することにより、自然エネルギーあるいは廃熱の利用
による非常に低いランニングコ昇トによって滑走路上お
よびその近傍の霧を消散あるいは濃度を低減して視程を
改善し、航空機の目視による離着陸を可能にすると言う
効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１〜５図は本発明に基づ〈実施例を示す図で、第１図
は滑走路の側部に敷設したパネルヒーターの熱源に太陽
熱を利用した場合の滑走路近傍の一部破断斜視図、第２
図は滑走路の移流両道入側に敷設したパネルヒーターの
熱源に太陽熱を利用した場合の滑走路近傍の一部破断斜
視図、第３図は滑走路の側部に敷設したパネルヒーター
の熱源に地熱、工業廃熱、廃棄物燃焼熱等を利用した場
合の滑走路近傍の一部破断斜視図、第４図は滑走路の移
流両道入側に敷設したパネルヒーターの熱源に地熱、工
業廃熱、廃棄物燃焼熱等を利用した場合の滑走路近傍の
一部破断斜視図、第５図は第１〜４図におけるパネルヒ
ーターの拡大斜視図である。第６〜７図は従来技術の例である。１・・・・・・滑走路、２・・・・・・パネルヒーター
、３・・・・・・集光型集熱器、４・・・・・・反射板
、５・・・・・・熱交換および蓄熱タンク、６・・・・
・・循環ポンプ、７・・・・・・熱媒体循環配管、８・
・・・・・レシーバタンク、９・・・・・・熱源、１０
・・・・・・断熱材、１１・・・・・・熱媒体入口、１
２・・・・・・熱媒体出口、１３・・・・・・移流霧進
入方向、５１・・・・・・滑走路、５２・・・・・・太
陽熱集熱器、５３・・・・・・地下コンクリート構造物
、５４・・・・・・送風機、５５・・・・・・空気チャ
ンバー、５６・・・・・・切り替えダンパー、５７・・
・・・・吸気口、５８・・・・・−空気吹き出しノズル
、５９．６０．６１．６２・・・・・・液体配管、６３
・・・・・・液タンク、６４・・・・・・蓄熱槽構造物
。第　１　図代理人　弁理士　本　間　　　崇第図第図悴図第目

Claims

【特許請求の範囲】１、移流霧が流入する空港において、滑走路近傍の地表
面上にパネルヒーターを敷設したことを特徴とする滑走
路およびその近傍の霧除去方法。２、パネルヒーターの熱源が太陽熱である請求項１、記
載の滑走路およびその近傍の霧除去方法。３、パネルヒーターの熱源が地熱である請求項１、記載
の滑走路およびその近傍の霧除去方法。４、パネルヒーターの熱源が工業廃熱である請求項１、
記載の滑走路およびその近傍の霧除去方法。５、パネルヒーターの熱源が廃棄物燃焼熱である請求項
１、記載の滑走路およびその近傍の霧除去方法。６、パネルヒーターの熱放射面が遠赤外線を放射し得る
材質である請求項１、または請求項２、または請求項３
、または請求項４、または請求項５、記載の滑走路およ
びその近傍の霧除去方法。