JPH02190442A - 温間鍛造用肌焼鋼 - Google Patents
温間鍛造用肌焼鋼Info
- Publication number
- JPH02190442A JPH02190442A JP1172489A JP1172489A JPH02190442A JP H02190442 A JPH02190442 A JP H02190442A JP 1172489 A JP1172489 A JP 1172489A JP 1172489 A JP1172489 A JP 1172489A JP H02190442 A JPH02190442 A JP H02190442A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- warm forging
- forging
- grains
- steel
- case hardening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000005242 forging Methods 0.000 title claims abstract description 35
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 18
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 18
- 229910052758 niobium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 12
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 8
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims abstract description 5
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 4
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims abstract 4
- 229910000760 Hardened steel Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 238000005255 carburizing Methods 0.000 abstract description 22
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 abstract description 15
- 238000000137 annealing Methods 0.000 abstract description 4
- 239000000203 mixture Substances 0.000 abstract description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 2
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 23
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 18
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 229910001563 bainite Inorganic materials 0.000 description 5
- 238000010273 cold forging Methods 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 150000004767 nitrides Chemical class 0.000 description 5
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- BYFGZMCJNACEKR-UHFFFAOYSA-N aluminium(i) oxide Chemical compound [Al]O[Al] BYFGZMCJNACEKR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000002301 combined effect Effects 0.000 description 2
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 2
- 229910000734 martensite Inorganic materials 0.000 description 2
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 description 2
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 2
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 2
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 2
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 2
- 238000005482 strain hardening Methods 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 229910052720 vanadium Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052726 zirconium Inorganic materials 0.000 description 2
- BPQQTUXANYXVAA-UHFFFAOYSA-N Orthosilicate Chemical compound [O-][Si]([O-])([O-])[O-] BPQQTUXANYXVAA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910001566 austenite Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 1
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 1
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 238000001953 recrystallisation Methods 0.000 description 1
- 238000007670 refining Methods 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 239000006104 solid solution Substances 0.000 description 1
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 description 1
- 238000005496 tempering Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、温間鍛造後の浸炭処理で内部結晶粒の粗大化
が起こらず、靭性の優れた肌焼鋼を与える温間鍛造用肌
焼鋼に関するものである。
が起こらず、靭性の優れた肌焼鋼を与える温間鍛造用肌
焼鋼に関するものである。
[従来の技術]
近年、機械構造用部品の製造において、工程の簡素化や
省エネルギー化を目的として、温間鍛造の採用が広がり
つつある。この温間鍛造とは、従来の熱間鍛造と冷間鍛
造のそれぞれの長所を取り入れた鍛造法である。温間鍛
造は、加工温度域が熱間鍛造に比べて低いためスケール
の生成や熱歪が少なく、冷間鍛造に近い寸法精度を得る
ことができる。また、冷間鍛造に比べると、鍛造後に組
織回復及び再結晶が起こるため、冷間鍛造で必須とされ
る鍛造後の焼きなまし処理を省略し得る、といった利点
を有している。
省エネルギー化を目的として、温間鍛造の採用が広がり
つつある。この温間鍛造とは、従来の熱間鍛造と冷間鍛
造のそれぞれの長所を取り入れた鍛造法である。温間鍛
造は、加工温度域が熱間鍛造に比べて低いためスケール
の生成や熱歪が少なく、冷間鍛造に近い寸法精度を得る
ことができる。また、冷間鍛造に比べると、鍛造後に組
織回復及び再結晶が起こるため、冷間鍛造で必須とされ
る鍛造後の焼きなまし処理を省略し得る、といった利点
を有している。
他方、歯車等の機械構造用部品については、耐摩耗性を
向上させるため成形後に浸炭処理が施されることが多い
。この浸炭処理は、900℃近傍での長時間にわたる加
熱を要する処理であるから、部品内部で結晶粒が粗大化
して歪を発生させたり靭性を低下させる。そこで、こう
した問題を解決するための手段として、冷間鍛造用鋼の
場合と同様に、例えばAI%Nb、Ti等の細粒化元素
と多量のNを添加して窒化物や炭化物を生成させ、加熱
時の結晶粒の粗大化を防止する方法が提案されている。
向上させるため成形後に浸炭処理が施されることが多い
。この浸炭処理は、900℃近傍での長時間にわたる加
熱を要する処理であるから、部品内部で結晶粒が粗大化
して歪を発生させたり靭性を低下させる。そこで、こう
した問題を解決するための手段として、冷間鍛造用鋼の
場合と同様に、例えばAI%Nb、Ti等の細粒化元素
と多量のNを添加して窒化物や炭化物を生成させ、加熱
時の結晶粒の粗大化を防止する方法が提案されている。
(特開昭60−262941、同62−99416、同
63−4042等)。
63−4042等)。
しかしこれらの従来法では、800℃程度以下で温間鍛
造した後950℃程度で浸炭処理を行なったときに、結
晶粒の粗大化を完全に阻止することができない、これは
、浸炭加熱時における初期粒度が粒度番号で11.5番
以上の超微細粒となり、950℃付近の浸炭加熱時に結
晶粒が粗大化するためである。
造した後950℃程度で浸炭処理を行なったときに、結
晶粒の粗大化を完全に阻止することができない、これは
、浸炭加熱時における初期粒度が粒度番号で11.5番
以上の超微細粒となり、950℃付近の浸炭加熱時に結
晶粒が粗大化するためである。
そこでこのような結晶粒粗大化の問題を解消するため、
Cu、Ni、Nb等を微量添加し、初期粒を適度に成長
させておくことにより浸炭加熱時の結晶粒の粗大化を抑
制する方法も提案されたが、必らずしも満足のいく結果
は得られていなし) そこで最近では、温間鍛造後に焼きなまし処理を行ない
浸炭加熱時の結晶粒の粗大化を抑えたり、或は温間鍛造
温度を結晶粒の粗大化しない熱間鍛造温度域に近づける
等の方法が採用されている。しかしこの様な方法を採用
することは、即ち、先に示した温間鍛造の利点を著しく
損なうものであり、好ましい方法とは言えない。
Cu、Ni、Nb等を微量添加し、初期粒を適度に成長
させておくことにより浸炭加熱時の結晶粒の粗大化を抑
制する方法も提案されたが、必らずしも満足のいく結果
は得られていなし) そこで最近では、温間鍛造後に焼きなまし処理を行ない
浸炭加熱時の結晶粒の粗大化を抑えたり、或は温間鍛造
温度を結晶粒の粗大化しない熱間鍛造温度域に近づける
等の方法が採用されている。しかしこの様な方法を採用
することは、即ち、先に示した温間鍛造の利点を著しく
損なうものであり、好ましい方法とは言えない。
[発明が解決しようとする課題]
本発明は、上記の様な従来の温間鍛造用肌焼鋼に指摘さ
れる問題を解消するためになされたものであって、たと
えば300〜950t:といった温度域で温間鍛造を行
なフた後950t:程度の浸炭加熱処理を施した場合で
も内部結晶粒が粗大化せず、優れた靭性の肌焼鋼を与え
る様な温間鍛造用肌焼鋼を提供しようとするものである
。
れる問題を解消するためになされたものであって、たと
えば300〜950t:といった温度域で温間鍛造を行
なフた後950t:程度の浸炭加熱処理を施した場合で
も内部結晶粒が粗大化せず、優れた靭性の肌焼鋼を与え
る様な温間鍛造用肌焼鋼を提供しようとするものである
。
[課題を解決するための手段]
上記課題を解決することのできた本発明の構成は
重量%で
C: 0.10 NO,30%
Si:0.1 〜0.5 %
M n : 0.3 〜2.0 %C
u : 0.1 〜0.5 %Cr
: 0.3 〜2.0 %A 1 :
0.015 〜0.07 %T i : 0
.01 〜0.08 %N : 0.00
4 〜0.018 %を含有するほか、 N i : 0.1〜0.5% N b : 0.01〜0.08% の1種または2種を含みあるいはこれらに加えて更に靭
性改善成分として Mo:0.3%以下 Z r : 0.3%以下 V :0.3%以下 の1 fffi以上を含み残部がFe及び不可避不純物
からなるところに要旨を有するものである。
u : 0.1 〜0.5 %Cr
: 0.3 〜2.0 %A 1 :
0.015 〜0.07 %T i : 0
.01 〜0.08 %N : 0.00
4 〜0.018 %を含有するほか、 N i : 0.1〜0.5% N b : 0.01〜0.08% の1種または2種を含みあるいはこれらに加えて更に靭
性改善成分として Mo:0.3%以下 Z r : 0.3%以下 V :0.3%以下 の1 fffi以上を含み残部がFe及び不可避不純物
からなるところに要旨を有するものである。
[作用]
本発明において、温間鍛造用肌焼鋼の化学成分を上記の
様に定めた理由は次の通りである。
様に定めた理由は次の通りである。
Cは、機械構造用部品として必要な強度を付与するため
に不可欠の成分であり、少なくとも0.10%含有させ
なければならない、 0.10%未満である場合は目標
レベルの強度が得られないばかりでなく、所定のC濃度
を得るための浸炭時間が非常に長くなる。しかしC量が
多過ぎる場合は、浸炭焼入れ後に実施される低温焼戻し
処理によっても内部靭性を十分に高めることができなく
なるので、0.30%以下に抑えなければならない。
に不可欠の成分であり、少なくとも0.10%含有させ
なければならない、 0.10%未満である場合は目標
レベルの強度が得られないばかりでなく、所定のC濃度
を得るための浸炭時間が非常に長くなる。しかしC量が
多過ぎる場合は、浸炭焼入れ後に実施される低温焼戻し
処理によっても内部靭性を十分に高めることができなく
なるので、0.30%以下に抑えなければならない。
Siは、鋼の脱酸元素として作用するほか、機械構造用
部品としての要求強度を確保するための焼入れ性向上元
素及び固溶強化元素として重要な成分であり、0.1%
以上含有させなければならな′い。しかし多過ぎると珪
酸塩系の不純介在物量が増大し、温間加工性が悪化する
ばかりでなく、温間鍛造後の硬度が高まり、その後の仕
上冷間加工性や切削加工性が低下し、更には、浸炭後の
内部硬度が高くなって内部靭性が乏しくなるので添加量
の上限を0.5%とする。
部品としての要求強度を確保するための焼入れ性向上元
素及び固溶強化元素として重要な成分であり、0.1%
以上含有させなければならな′い。しかし多過ぎると珪
酸塩系の不純介在物量が増大し、温間加工性が悪化する
ばかりでなく、温間鍛造後の硬度が高まり、その後の仕
上冷間加工性や切削加工性が低下し、更には、浸炭後の
内部硬度が高くなって内部靭性が乏しくなるので添加量
の上限を0.5%とする。
Mnは脱酸効果及び焼入れ性向上効果を有しており、こ
れらの効果を有効に発揮させるには、少なくとも0.3
%の添加が必要である。しかし多過ぎると、温間鍛造後
の冷却時にベイナイトやマルテンサイト組織が生成し、
その後の仕上冷間加工や切削加工性が低下すると共に、
微細なベイナイト組織の生成により浸炭時の結晶粒が粗
大化して内部靭性が悪くなるので、添加量の上限を2.
0%とする。
れらの効果を有効に発揮させるには、少なくとも0.3
%の添加が必要である。しかし多過ぎると、温間鍛造後
の冷却時にベイナイトやマルテンサイト組織が生成し、
その後の仕上冷間加工や切削加工性が低下すると共に、
微細なベイナイト組織の生成により浸炭時の結晶粒が粗
大化して内部靭性が悪くなるので、添加量の上限を2.
0%とする。
Crは、焼入れ性を向上させ、強度及び靭性をバランス
よく高める効果を有し、この様な効果を有効に発揮させ
るには、0.3%以上を添加することが必要である。し
かし多過ると温間鍛造時の変形抵抗が高くなり、金型寿
命を短縮すると共に、鍛造後の冷却時にベイナイト組織
を生成させ、その後の仕上冷間加工性や切削加工性を阻
害するので、添加量は2.0%以下とする。
よく高める効果を有し、この様な効果を有効に発揮させ
るには、0.3%以上を添加することが必要である。し
かし多過ると温間鍛造時の変形抵抗が高くなり、金型寿
命を短縮すると共に、鍛造後の冷却時にベイナイト組織
を生成させ、その後の仕上冷間加工性や切削加工性を阻
害するので、添加量は2.0%以下とする。
Cuは所定量のTiと、Nl及び/又はNbとの複合効
果により初期粒を適度に成長させ、浸炭処理時の結晶粒
の粗大化を防止するのに必要な元素であフて、0.1%
以上添加しなければならない。こうした効果はCuの添
加量を増やすにつれて増大するが0.5%を超えると熱
間脆性が悪くなり鋼塊を製造する際に割れが発生し易く
なるため0.5%を上限とした。
果により初期粒を適度に成長させ、浸炭処理時の結晶粒
の粗大化を防止するのに必要な元素であフて、0.1%
以上添加しなければならない。こうした効果はCuの添
加量を増やすにつれて増大するが0.5%を超えると熱
間脆性が悪くなり鋼塊を製造する際に割れが発生し易く
なるため0.5%を上限とした。
Tiは窒素及び酸素と結合して適量の酸化物や窒化物を
生成し、結晶粒の粗大化を防止する作用があり、こうし
た効果を有効に発揮させるには0.01%以上含有させ
なければならない、しかしその効果は0.08%で飽和
し、それ以上加えても素材コストが高くなるだけである
ので、O,Oa%を上限とした。
生成し、結晶粒の粗大化を防止する作用があり、こうし
た効果を有効に発揮させるには0.01%以上含有させ
なければならない、しかしその効果は0.08%で飽和
し、それ以上加えても素材コストが高くなるだけである
ので、O,Oa%を上限とした。
Nは、浸炭加熱時における結晶粒の粗大化を防止するの
に有効な元素であり、0.004%以上含有させなけれ
ばならなず、より好しいのは0.009%以上である。
に有効な元素であり、0.004%以上含有させなけれ
ばならなず、より好しいのは0.009%以上である。
しかし0.018%を超えると、初期粒が微細になり過
ぎて浸炭後の結晶粒が粗大化するので上限を0.018
%とした。
ぎて浸炭後の結晶粒が粗大化するので上限を0.018
%とした。
Alは脱酸成分として作用するほか、窒素と結合してA
INを生成し、浸炭加熱時の結晶粒の粗大化を防止する
作用があり、こうした作用を有効に発揮させるには、0
.015%以上添加しなければならない。しかし多過ぎ
ると、Al2O,等の非金属介在物量の増大及びそれに
伴なって靭性の低下といった弊害が現われてくるので上
限を0.07%と定めた。
INを生成し、浸炭加熱時の結晶粒の粗大化を防止する
作用があり、こうした作用を有効に発揮させるには、0
.015%以上添加しなければならない。しかし多過ぎ
ると、Al2O,等の非金属介在物量の増大及びそれに
伴なって靭性の低下といった弊害が現われてくるので上
限を0.07%と定めた。
Niは、所定のCuおよびTiとの複合効果によフて初
期粒を適度に成長させ、浸炭後の結晶粒の粗大化を防止
する作用があり、こうした作用を有効に発揮させるには
0.1%以上添加しなければならない。しかしその効果
は0.5%で飽和しそれ以上加えても素材コストが高く
なるだけであるので、上限を0.5%とした。
期粒を適度に成長させ、浸炭後の結晶粒の粗大化を防止
する作用があり、こうした作用を有効に発揮させるには
0.1%以上添加しなければならない。しかしその効果
は0.5%で飽和しそれ以上加えても素材コストが高く
なるだけであるので、上限を0.5%とした。
Nbは、Tiと同様Nや酸素と結合して炭化物や窒化物
を析出し、結晶粒の粗大化を防止する効果がある。こう
した効果は0.01%以上添加することによって有効に
発揮されるが、その効果はO,Oa%で飽和し、それ以
上加えても素材コストが高くなるだけであるので、上限
は0.08%とした。
を析出し、結晶粒の粗大化を防止する効果がある。こう
した効果は0.01%以上添加することによって有効に
発揮されるが、その効果はO,Oa%で飽和し、それ以
上加えても素材コストが高くなるだけであるので、上限
は0.08%とした。
本発明に係る温間鍛造用肌焼鋼の必須成分は上記の通り
であるが、これらに加えて少量のMOを添加すると靭性
を更に高めることができ、またZrやVを少量添加する
と結晶粒の粗大化が更に抑えられ、靭性が一段と改善さ
れる。しかしM。
であるが、これらに加えて少量のMOを添加すると靭性
を更に高めることができ、またZrやVを少量添加する
と結晶粒の粗大化が更に抑えられ、靭性が一段と改善さ
れる。しかしM。
が0.3%を超えると温間鍛造後の冷却時にベイナイト
やマルテンサイト組織が生成し、その後の仕上冷間加工
や切削加工性が低下すると共に、微細なベイナイト組織
の生成により浸炭時の結晶粒が粗大化して内部靭性が悪
くなる。また、Zr及び■が夫々0.3%を超えるとそ
の効果は飽和し、それ以上加えても素材コストが高くな
るだけであるのでこれらは夫々0.3%以下に抑えなけ
ればならない。
やマルテンサイト組織が生成し、その後の仕上冷間加工
や切削加工性が低下すると共に、微細なベイナイト組織
の生成により浸炭時の結晶粒が粗大化して内部靭性が悪
くなる。また、Zr及び■が夫々0.3%を超えるとそ
の効果は飽和し、それ以上加えても素材コストが高くな
るだけであるのでこれらは夫々0.3%以下に抑えなけ
ればならない。
[実施例]
第1表に示す化学成分の鋼材を溶製し、直径221Il
ffiの棒状に熱間圧延した後、直径20IllI11
×長さ30IIII11に機械加工して供試材とした。
ffiの棒状に熱間圧延した後、直径20IllI11
×長さ30IIII11に機械加工して供試材とした。
これを300〜950℃に加熱して温間据込加工を行な
い、次いで900〜950℃で3時間浸炭処理を行なっ
た。該浸炭処理時における粒成長の程度を確認するため
、加熱初期のオーステナイト結晶粒を調べた。この初期
粒度は、温間鍛造後の供試材を900℃に加熱した直後
に水焼入れを行なって調べた。また浸炭処理後の結晶粒
度も同様にして調べた。
い、次いで900〜950℃で3時間浸炭処理を行なっ
た。該浸炭処理時における粒成長の程度を確認するため
、加熱初期のオーステナイト結晶粒を調べた。この初期
粒度は、温間鍛造後の供試材を900℃に加熱した直後
に水焼入れを行なって調べた。また浸炭処理後の結晶粒
度も同様にして調べた。
初期粒度を第2表に、また浸炭処理後の結晶粒度を第3
表に夫々−括して示す。また浸炭処理材の内部衝撃特性
を第4表に示す。
表に夫々−括して示す。また浸炭処理材の内部衝撃特性
を第4表に示す。
第
表
浸炭処理材の内部衝撃値
(kgf−+n/cm’1
上記実験結果より次の様に考えることができる。
fJ4No、1〜10は本発明の規定要件を満たす実施
例であり、いずれの鍛造温度でも初期結晶粒度は過度に
微細化しておらず、浸炭処理材の結晶粒は粒度NO66
以上の微細粒であり、いずれも高い内部衝撃値が得られ
ている。
例であり、いずれの鍛造温度でも初期結晶粒度は過度に
微細化しておらず、浸炭処理材の結晶粒は粒度NO66
以上の微細粒であり、いずれも高い内部衝撃値が得られ
ている。
これに対しfiNo、11〜15は本発明で規定する要
件のいずれかを欠く比較例であり、下記の様な問題があ
る。
件のいずれかを欠く比較例であり、下記の様な問題があ
る。
鋼No、11゜
12:No、11はCu量が不足
し、No、12はTi量が不足する
比較例であり、特に750℃以下
の鍛造温度で初期結晶粒が微細と
なり、浸炭処理後の結晶粒が粗大
化して内部衝撃値が低くなってい
る。
鋼No、13 : N量が不足する比較例であり、結晶
粒の粗大化を抑制するのに必要 な窒化物量が少ないため、900 ℃の浸炭加熱温度で結晶粒は粗大 化しており、内部靭性が乏しい。
粒の粗大化を抑制するのに必要 な窒化物量が少ないため、900 ℃の浸炭加熱温度で結晶粒は粗大 化しており、内部靭性が乏しい。
鋼No、14:N量が規定範囲を超える比較例であり、
窒化物の量が多過るため初 期結晶粒が微細となって浸炭処理 後の結晶粒が粗大化し、内部衝撃 性が低くなっている。
窒化物の量が多過るため初 期結晶粒が微細となって浸炭処理 後の結晶粒が粗大化し、内部衝撃 性が低くなっている。
鋼No、15:本発明で必須とされるNi及びNb両者
の含有率が不足する比較 例であり、初期結晶粒が微細で あって浸炭処理後の結晶粒が粗大 化し、内部靭性が劣悪になってい る。
の含有率が不足する比較 例であり、初期結晶粒が微細で あって浸炭処理後の結晶粒が粗大 化し、内部靭性が劣悪になってい る。
[発明の効果]
以上の様に本発明の温間鍛造用肌焼鋼は、所定量のCu
とTi及び所定量のNiとNbを単独あるいは複合で添
加して浸炭加熱時の初期粒を適度に成長させることによ
り、温間鍛造後に焼なまし等の熱処理を施さなくとも浸
炭処理後の結晶粒を粒度No、6以上の整細粒とするこ
とができ、強度及び靭性の共に優れた浸炭成品を得るこ
とができる。
とTi及び所定量のNiとNbを単独あるいは複合で添
加して浸炭加熱時の初期粒を適度に成長させることによ
り、温間鍛造後に焼なまし等の熱処理を施さなくとも浸
炭処理後の結晶粒を粒度No、6以上の整細粒とするこ
とができ、強度及び靭性の共に優れた浸炭成品を得るこ
とができる。
Claims (2)
- (1)重量%で C:0.16〜0.30% Si:0.1〜0.5% Mn:0.3〜2.0% Cu:0.1〜0.5% Cr:0.3〜2.0% Al:0.015〜0.07% Ti:0.01〜0.08% N:0.004〜0.018% を含有するほか、 Ni:0.1〜0.5% Nb:0.01〜0.08% の1種または2種を含み残部がFe及び不可避不純物か
らなることを特徴とする耐粗粒化性に優れた温間鍛造用
肌焼鋼。 - (2)重量%で C:0.10〜0.30% Si:0.1〜0.5% Mn:0.3〜2.0% Cu:0.1〜0.5% Cr:0.3〜2.0% Al:0.015〜0.07% Ti:0.01〜0.08% N:0.004〜0.018% を含有するほか、 Ni:0.1〜0.5% Nb:0.01〜0.08% の1種または2種を含み、 その他、更に Mo:0.3%以下 Zr:0.3%以下 V:0.3%以下 の1種以上を含有し、残時がFe及び不可避不純物から
なることを特徴とする耐粗粒化性に優れた温間鍛造用肌
焼鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1172489A JPH02190442A (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | 温間鍛造用肌焼鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1172489A JPH02190442A (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | 温間鍛造用肌焼鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02190442A true JPH02190442A (ja) | 1990-07-26 |
Family
ID=11785987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1172489A Pending JPH02190442A (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | 温間鍛造用肌焼鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02190442A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008126939A1 (ja) | 2007-04-11 | 2008-10-23 | Nippon Steel Corporation | 鍛造用鋼 |
-
1989
- 1989-01-19 JP JP1172489A patent/JPH02190442A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008126939A1 (ja) | 2007-04-11 | 2008-10-23 | Nippon Steel Corporation | 鍛造用鋼 |
US9657379B2 (en) | 2007-04-11 | 2017-05-23 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Forging steel |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA3132062C (en) | Hot-working die steel, heat treatment method thereof and hot- working die | |
AU2009355404B2 (en) | High-toughness abrasion-resistant steel and manufacturing method therefor | |
CN111511936B (zh) | 用于冷镦的线材、使用其的加工产品、及其制造方法 | |
JP2001240941A (ja) | 冷間鍛造用棒線材とその製造方法 | |
JP4802435B2 (ja) | 材質異方性が小さくかつ強度、靱性および被削性に優れる非調質鋼およびその製造方法 | |
CN111809114B (zh) | 具有优异高温强度的塑料模具钢及其制备方法 | |
JPH0892690A (ja) | 耐疲労特性に優れた浸炭部品およびその製造方法 | |
JP3738004B2 (ja) | 冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材とその製造方法 | |
JP3738003B2 (ja) | 冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材およびその製造方法 | |
JP3677972B2 (ja) | 含ボロン冷間鍛造用鋼材の製造方法 | |
JP4556770B2 (ja) | 浸炭用鋼およびその製造方法 | |
US20070256767A1 (en) | Steel Wire for Cold Forging Having Excellent Low Temperature Impact Properties and Method of Producing the Same | |
JPH0250916A (ja) | 細粒化組織の低合金高張力シームレス鋼管の製造法 | |
JPH01176055A (ja) | 被削性に優れた熱間鍛造用非調質鋼 | |
CN114836688A (zh) | 一种逆相变铌微合金化轻质高强钢及其生产方法 | |
CN114855078A (zh) | 一种逆相变复合微合金化轻质高强钢及其生产方法 | |
JP3480630B2 (ja) | 冷間加工性および結晶粒の粗大化特性に優れた肌 焼鋼 | |
JP2004183065A (ja) | 高強度高周波焼き入れ用鋼材及びその製造方法 | |
WO2013018893A1 (ja) | 熱間鍛造用非調質鋼および熱間鍛造非調質品、ならびにその製造方法 | |
JPH04371547A (ja) | 高強度強靭鋼の製造方法 | |
JP4121416B2 (ja) | 機械構造用非調質型熱間鍛造部品およびその製造方法 | |
JP2618933B2 (ja) | 熱処理用鋼板 | |
JPS63161117A (ja) | 高強度高靭性熱間圧延鋼材の製造方法 | |
JP2000160285A (ja) | 高強度高靱性非調質鋼材 | |
JPH02190442A (ja) | 温間鍛造用肌焼鋼 |