JPH0218309Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はエンジンの吸気通路構造に関する。

（従来の技術及び考案が解決しようとする問題
点） エンジンの出力を高める手段の一つとして吸気
抵抗を小さくすることが考えられ、吸気抵抗を小
さくするには吸気通路の断面積をできるだけ大き
く確保することが望ましい。

一方、吸気通路は限られたエンジンスペース内
に設けられるため、吸気通路の断面積を大きく確
保するには限界がある。

また、スロツトル弁が内設されたスロツトルボ
デイ部分では吸気通路の断面積を大きくすればス
ロツトル弁の径も大きくなり、アクセル踏込みに
対して供給されるエア量が大きく変化するため、
吸気通路の断面積はスロツトルボデイ部分では所
定値以内に抑える必要がある。

本考案は前記事情に鑑み案出されたものであつ
て、本考案の目的とする処は、吸気通路の断面積
を限られたスペース内でできるだけ大きく確保し
つつスロツトルボデイ部分では所定値以内に抑
え、全体として吸気抵抗を低減しエンジン出力を
高めることができるエンジンの吸気通路構造を提
供するにある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記目的を達成するため、スロツトル
ボデイ２１とエアクリーナ３を接続する吸気通路
２３の断面積をスロツトルボデイ２１からエアク
リーナ３側へ漸増させたことを特徴とする。

（実施例） 以下、本考案の好適一実施例を添付図面に従つ
て説明する。

第１図はエンジンルーム内に配設されたエンジ
ンの平面図、第２図は第１図の矢視図を示す。

１はエンジン、２は吸気マニホルド、３はエア
クリーナで、エンジン１の前方にラジエータ４を
配設し、エアクリーナ３の導入口３ａに接続する
吸気管６は開口端６ａをエンジンルーム７の右側
前部に配置し、図中１１は点火プラグ、１２は燃
料パイプ、１３はインジエクター、１４，１５は
消音器、１６は前輪を示す。

スロツトルボデイ２１は吸気マニホルド２の集
合チヤンバ部２ａに連結し、スロツトルボデイ２
１はエアクリーナ３の導出口３ｂよりも上方に配
置されている。

スロツトルボデイ２１とエアクリーナ３の導出
口３ｂはエアフローチユーブ２３で接続し、エア
フローチユーブ２３は第２図に示すように車両の
後方から見て車両側方に湾曲状に配設する。

そして、実施例では前記エアフローチユーブ２
３のスロツトルボデイ２１寄りの部分２３ａの径
を60φとし、エアクリーナ３側に近づくにつれて
エアフローチユーブ２３径を漸増させ、エアクリ
ーナ２３寄り部分２３ｂで径を70φに形成し、吸
気管６の径は均一に70φで形成した。

第３図はエアクリーナ３の導出口３ｂ側の負圧
とエンジン回転数の関係線図を示す。

第３図から明らかなように本実施例の如くエア
フローチユーブ２３径をスロツトルボデイ２１側
からエアクリーナ３側へ60φから70φへと漸増さ
せた場合（線図Ａ）は、スロツトルボデイ２１部
分の吸気通路径を所定値以内に抑えることがで
き、且つ均一に60φで形成した場合（線図Ｂ）よ
りも負圧を小さくして確実に吸気抵抗を小ならし
めることができ、均一に60φで形成した場合に較
べ、エンジン出力を1.6馬力高め、最大トルクも
２Kgｍ高めることができた。

（考案の効果） 以上の説明で明らかなように、本考案によれば
吸気通路の断面積を限られたスペース内でできる
だけ大きく確保しつつスロツトルボデイ部分では
所定値以内に抑え、全体として吸気抵抗を低減し
エンジン出力を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はエンジンルーム内に配設されたエンジ
ンの平面図、第２図は第１図の矢視図、第３図
はエアクリーナの導出口側の負圧とエンジン回転
数の関係線図である。 尚図面中１はエンジン、２は吸気マニホルド、
３はエアクリーナ、６は吸気管、２１はスロツト
ルボデイ、２３はエアフローチユーブである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スロツトルボデイとエアクリーナを接続する吸
   気通路の断面積を、スロツトルボデイからエアク
   リーナ側へ漸増させたことを特徴とするエンジン
   の吸気通路構造。