JPH021733A - 環状ポリカーボネートオリゴマーの製造方法 - Google Patents

環状ポリカーボネートオリゴマーの製造方法

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JPH021733A
JPH021733A JP63322278A JP32227888A JPH021733A JP H021733 A JPH021733 A JP H021733A JP 63322278 A JP63322278 A JP 63322278A JP 32227888 A JP32227888 A JP 32227888A JP H021733 A JPH021733 A JP H021733A
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JP63322278A
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James Manio Silva
ジェームズ・マニオ・シルバ
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General Electric Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
    • C08G64/26General preparatory processes using halocarbonates

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は環状ポリカーボネートオリゴマーおよびその製
造方法に関する。さらに詳しくは本発明は、連続操作が
採用しやすく、線状ポリカーボネートの生成を最小限に
抑えた改良法に関する。
発明の背景 線状ポリカーボネート、大抵の場合極めて高分子量の線
状ポリカーボネートに転換できる環状芳香族ポリカーボ
ネートオリゴマーは既知である。
このようなオリゴマーは、例えば米国特許節3゜155
.683号、第3,274,214号、第3.386,
954号および第3,422,119号に開示されてい
るように、トライマー(三量体)かテトラマ=(四量体
)の純粋な化合物である。大抵の目的には、環状ポリカ
ーボネートオリゴマー混合物の方が、取扱いや重合が容
易なので好ましい。この種のオリゴマー混合物の製造法
が米国特許節4.644,053号に開示されている。
オリゴマー混合物を製造するには、代表的には、対応す
るビスクロロホルメート組成物をアルカリ金属水酸化物
および第三アミンと反応させる。
米国特許節4,616.077号に開示された環状ポリ
カーボネートオリゴマーの製造方法は、連続操作に応用
できる。その好適な実施の態様では、連続流れ撹拌槽反
応器(rcsTRJ −continuous−「lo
w 5tirred tank reactorとも言
う)を、撹拌速度を適切に限定して使用する。
単一のC5TRを用いて製造した生成物がかなりの割合
の線状ポリカーボネート(「線状物とも言う)を副生物
として含aすることがあることを確かめた。このような
線状物を頻繁に除去しないと、環状オリゴマーを使用す
ることができない。
得られる線状物の割合が大きくなると、環状物の収率が
低下し、それに応じて環状物の製造コストが上がる。
本発明は一面では、生成物中の線状物の割合が反応混合
物中の反応物質の濃度におおよそ比例するとの知見に基
づく。すなわち、もっと希薄な溶液で反応を行うことに
より環状物の収率を上げることができる。しかし、当業
者に明らかなように、極めて希釈な溶液での操作は別の
理由から不利である。不利な理由としては、大量の希釈
液を取扱うのが不便なこと、使用前に生成物からこの大
口の希釈液を除去するコストなどが挙げられる。
発明の開示 本発明は、副生物としての線状物を最小限に抑えて、環
状物を比較的高収率で製造する。本発明によれば、環状
物を比較的濃縮した形態で分離でき、この生成物分離の
際に除去しなければならない希釈液の量を最小限に抑え
る。さらに、本発明は連続操作に特に適している。
本発明によれば、 少なくとも2個の逆混合容器に (A)水と2相系を形成する実質的に無極性の有機液体
(A−1)に次式: %式% (式中のRは二価の芳香族基で、nは大部分のビスクロ
ロホルメートにおいて4以下である)のビスクロロホル
メート!夏数種を含む組成物(A−2)を溶解した溶液
、 (B)反応混合物の有機相に優先的に溶解する少なくと
も1種の脂肪族または複素環式第三アミンおよび (C)アルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物の水溶
液または水懸濁液を供給し、このとき成分(A)を成分
(B)および(C)とは別個に供給し、成分(A−1)
中の次式:%式%() の構造単位の濃度は第1の容器でのl4度を後続の容器
での濃度より低くし、 各容器内での成分(A)、(B)および(C)の接触を
、成分(A−2)を環状ポリカーボネーi・オリゴマー
に転換するのに十分な条件下かつ十分な時間行い、 こうして各容器の液体内容物を順次次の容器へ最終容器
まで送り、 最終容器から環状ポリカーボネートオリゴマー罠数種の
組成物を回収する工程を含む環状ポリカーボネートオリ
ゴマー組成物の製造方法が提供される。
具体的構成 本発明の方法に用いる成分Aは、特定のビスクロロホル
メート類(成分A−2)を、水と2相系を形成する実質
的に無極性の有機液体(成分A−1)に溶解した溶液で
ある。成分A−1として用いる液体の種類は、それが上
記特性を備える限り、重要ではない。有機液体の例とし
ては、芳香族炭化水素、たとえばトルエンおよびキシレ
ン、置換芳香族炭化水素、たとえばクロロベンゼン、0
−ジクロロベンゼンおよびニトロベンゼン、および塩素
化脂肪族炭化水素、たとえばクロロホルムおよび塩化メ
チレンがある。上記のものの混合物およびテトラヒドロ
フランのようなエーテル類との混合物も有用である。塩
化メチレンが好適である。
成分A−2はビスクロロホルメート組成物であり、式(
1)中のRは二価の芳香族基、たとえばm−フェニレン
、p−フェニレン、4,4′ −ビスフェニレンおよび
2,2−ビス(4−フェニレン)プロパンである。ほか
に、米国特許第4,217.438号に化合物名または
式(−殺伐または特定式)で開示されたジヒドロキシ化
合物に対応する基も適当である。非炭化水素部分を含有
する基も包含される。非炭化水素部分とはクロロ、ニト
ロ、アルコキシなどの置換基であり、またチオ、スルホ
キシ、スルホン、エステル、アミド、エーテルおよびカ
ルボニルのような連結基でもよい。しかし、大抵の場合
、すべてのR基が炭化水素基である。
R基が次式: %式%([) で表わされるものが好ましい。式中のAIおよびA2は
それぞれ二価の単環芳香族基で、Yは1個または2個の
原子でA1とA2を分離する連結基である。式(III
)中の結合手は通常Yに対してA1およびA2のメタま
たはバラ位にある。このようなR分は、式HO−AI 
−Y−A2−OHのビスフェノールから誘導されると考
えることができる。以下ビスフェノールに言及すること
が多いが、ビスフェノール以外の適当な化合物から誘導
されたR分を用いるのも適当である。
式(m)において、AIおよびA2基は非置換フェニレ
ン基またはその置換誘導体であるのがよい。具体的な置
換基(1個または複数個)には、アルキル、アルケニル
(たとえば架橋およびグラフト可能な部分、具体的には
ビニルおよびアリル)ハロゲン(特にクロロおよび/ま
たはブロモ)、ニトロ、アルコキシなどがある。非置換
フェニレン基が好適である。A1およびA2がともにp
−フェニレンであるのが好ましいが、両者が0−または
m−フェニレンであっても、片方が0−またはm−フェ
ニレンで、他方がp−フェニレンであってもよい。
連結基Yは1個または2個の原子、好ましくは1個の原
子でAIとA2を分離する基である。Yは大抵の場合炭
化水素基であり、特に飽和炭化水素基、たとえばメチレ
ン、クロロへキシルメチレン、2− [2,2,1] 
−ビシクロへブチルメチレン、エチレン、イソプロピリ
デン、ネオペンチリデン、シクロへキシリデン、シクロ
ペンタデシリデン、シクロドデシリデンまたはアダマン
チリデン、特にgem−アルキレン基である。しかし、
不飽和基ならびに全部または一部が炭素および水素以外
の原子から構成された基も包含される。このような基の
例としては2.2−ジクロロエチリデン、カルボニル、
チオおよびスルホンがある。
式(m)の基としては、人手しやすくまた本発明のl」
的に特に適当であるとの理由で、2,2−ビス(4−フ
ェニレン)プロパン基が好適である。
この基はビスフェノールAから誘導され、Yがイソプロ
ピリデンであり、A1およびA2がそれぞれp−フェニ
レンである。
ビスクロロホルメート組成物は、実質的に純粋な単離さ
れた形態で用いられる単量体のビスフェノールビスクロ
ロホルメートでもよいが、大抵の場合、モノクロロホル
メート類のような他の化合物を含有するビスクロロホル
メート粗生成物である。適当な粗生成物が任意の既知の
ビスクロロホルメート製造方法により製造できる。代表
的には、米国特許第3.255,230号、第3.31
2゜661号、第3.966.785号および第3゜9
74.126号に開示されているように、ビスフェノー
ル1種以上をホスゲンと実質的に不活性な有機液体の存
在下で反応させる。このようなビスクロロホルメート粗
生成物は、ビスクロロホルメート単量体のほかに、ビス
クロロホルメートオリゴマーを含有する。このような粗
生成物の大部分が4個以下の構造単位(すなわちビスフ
ェノール単位)を含むビスクロロホルメートよりなるの
が好ましい。粗生成物が、それより大きいビスクロロホ
ルメートおよび上述したビスクロロホルメートのいずれ
かに対応するモノクロロホルメートも少量なら含有して
よい。
ビスクロロホルメート粗生成物の製造は、アルカリ水溶
液の存在下で行うのが好ましい。反応混合物のpHは約
14以下とするのがよく、約12以下とするのが好まし
い。しかし、一般にビスフェノールビスクロロホルメー
トを大量に含をするが、他のビスクロロホルメートオリ
ゴマーを少量しか含有しないビスクロロホルメート粗生
成物を用いることにより、環状オリゴマー混合物中の線
状物の割合が最小になることを確かめた。このような生
成物は、米国特許第4,638,077号に開示された
方法により得ることができる。
その方法では、ホスゲンを実質的に不活性な有機液体と
ビスフェノールとの混合液中に通す。この混合液を約1
0−40℃の範囲の温度に維持する。ホスゲンの流量は
、温度が30℃以上のとき、毎分ビスフェノール1当量
あたり0.15当量以上とする。(この目的には、ビス
フェノールの当量はその分子量の半分であり、ホスゲン
の当量はその分子量に等しい。)同時にアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属塩基の水溶液を、pHを0−8の
範囲に保つのに必要なだけ導入する。この方法により、
比較的小割合のホスゲン、代表的にはビスフェノール1
当量あたり約1.1当二以下のホスゲンを用いて、ビス
クロロホルメートを高収率で生成することができる。
これらの方法のいずれかを用いたとき、ビスクロロホル
メート粗生成物が、通常、実質的に無極性の有機液体(
たとえば−に連したa機液体)への溶液として得られる
ことが明らかである。製造方法によっては、得られた溶
液を希酸性水溶液で洗って製造に用いた痕跡量の塩基を
除くのが望ましい。
成分BとしてH用な第三アミン(ここで「第三」はN 
−H結合がないことを意味する)は、通常親油性である
(すなわち、何機媒体、特に本発明の方法に用いるもの
に可溶性でかつその中で非常に活性である)第三アミン
を包含し、特にポリカポネートの形成に有用な第三アミ
ンを包含する。
たとえば、米国特許第4,217,438号および第4
,368,315号に開示された第三アミンがある。そ
の例としては、脂肪族アミン、たとえばトリエチルアミ
ン、トリーロープロピルアミン、ジエチル−〇−プロピ
ルアミンおよびトリーローブチルアミンおよび高求核性
の複素環式アミン、たとえば4−ジメチルアミノピリジ
ン(本発明の目的には活性なアミン基を1個だけ含有す
る)がある。好ましいアミンは、反応系の有機相に優先
的に溶解するもの、すなわち有機−水性相分配係数が1
より大のものである。こう言えるのは、アミンと成分A
との密な接触が環状オリゴマー混合物の形成に非常に重
要であるからである。大抵の場合、このようなアミンは
炭素原子数が約6以上、であり、約6−14個の炭素原
子を含有するものが好ましい。
成分Bとしてもっとも有用なアミンは、1位および2位
の炭素原子に枝分れのないトリアルキルアミンである。
アルキル基の炭素原子数が約4以下であるトリーn−ア
ルキルアミンが特に好適である。トリエチルアミンがも
っとも好ましいが、それは人手しやすく、低価格で、し
かも線状オリゴマーおよびバイポリマーの含有割合の低
い生成物を形成するのに有効だからである。
成分Cはアルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物の水
溶液または水懸濁液である。水酸化リチウム、水酸化ナ
トリウムまたは水酸化カリウムの水溶液であることがも
っとも多く、入手しやすく比較的安価であるので水酸化
ナトリウムが好適である。上記溶液の濃度は通常約0.
2−12Nである。
本発明によれば、成分A、BおよびCを2個以上の逆混
合容器に供給する。このような容器の具体例としては槽
反応器およびある種のループ反応器がある。本発明の目
的には、逆混合反応器として知られるC5TRが特に好
適である。べり一層「化学工学ハンドブック」第四版、
19−11頁、19−22  図 (Perry、Ch
elIlical  Engineering  Ha
ndbook、Fourth Edjtion)および
レベンスビール著「化学反応工学」第二版、98頁、1
0図(Levenspicl、Chemical Re
action Engineering、5econd
Edition )参照。しかし、所望に応じて他の逆
混合反応器を代用してもよい。
3個以上の容器を用いてもよい。しかし、4個以上の容
器を用いてもはっきりした利点がほとんど得られない。
したがって2個または3個の容器を用いるのが好ましい
早期反応を避けるため、成分Aを成分BおよびCとは別
々に供給する必要がある。成分Bを所望に応じて成分A
−1への溶液として供給してもよい。成分BおよびCは
別々に供給しても一緒に供給してもよい。
成分A−1中の式IIの構造単位(成分A−2の一部と
してもしくは環状ポリカーボネート生成物の一部として
)の濃度は、第1容器中の方が後続の容器中より低い。
これを達成するには、第1容器中に追加口の成分A−1
を、別個にあるいは第1容器より上流で成分A−2をさ
らに希釈することにより、導入すればよい。
この段階で成分A−1をさらに導入する目的は、より一
層希薄な溶液で操作することにより環状物の収率が」二
がるという]二連の知μに基づいている。
少なくとも1個の容器、大抵は第1容器中で成分A−I
  If当り式IIの構造単位を約0.6モル以下、特
に約0. 2−0. 5モル存在させるのが好ましい。
第2容器中の同様の濃度が第3容器中の濃度より低いこ
とも本発明の範囲内に入る。
各容器中の条件は反応混合物の(好ましくはかきまぜに
よる)撹拌を維持するように調整する。
撹拌速度が水性相と有機液体相との分離を防ぐのに丁度
十分であるのが好ましい。撹拌条件が適切でないと、成
分間の接触が不完全となる結果として環状オリゴマーの
収率が低下する。
他方、撹拌が急速すぎると、環状物を損失して線状物が
増加する。線状ポリカーボネートの形成は通常のポリカ
ーボネートの製造時と同様に界面に生じると考えられる
。したがって界面領域を減らせば、生成物中の環状物の
割合が通常増す。さらに、塩化メチレンやほとんどの他
のハロゲン化炭化水素がそうであるように成分A−1の
密度が水より大きい場合、かきまぜ速度があまり速いと
、液−液遠心作用により有機を口の一部が早期に排出さ
れるおそれがある。このような早期の排出は、反応混合
物のかきまぜ速度を下げることで回避できる。
多数のパラメータが撹拌条件に影響することが当業者に
は明らかである。撹拌条件に影響するパラメータは、成
分の供給手段の構造および位置、撹拌手段の構造、位置
および運転速度、反応器中のバラ−フルのような撹拌促
進手段の有無および構造などである。一般にすべての成
分を槽反応器中の反応混合物の液面より下に導入するの
が好ましい。他のパラメータは、当業者であれば、最少
限の実験で、適切な撹拌条件を実現するように簡単に調
節することができる。
上述した成分間の反応を各容器内で、所望の環状ポリカ
ーボネートオリゴマーを生成するのに十分な時間進行さ
せる。各容器中の滞留時間は通常約6−30分の範囲、
特に約8−16分、好ましくは約8−12分の範囲とす
る。大抵の場合滞留時間とは無関係に反応がはV完了す
ることを見出した。しかし、滞留時間が上記より短いと
、生成物中の線状物の量が急増し、一方滞留時間が約2
0分を越すと、ビスクロロホルメートおよび/または環
状オリゴマー生成物の水性相による加水分解が起ること
があり、この場合も線状物の生成が増加する。
反応温度はそれ単独で考えると本発明にとって臨界的な
因子ではない。約20℃より低い温度で操作することに
は利点がまずない。そのような温度では反応速度が望ま
しくない程低くなるからである。反応を大気圧またはそ
の付近で行なう場合、100℃を越える温度は、一つに
は大量のエネルギー人力が必要になるので、諸は合いか
ねる。はとんどの状況下で約50℃以下の温度が適切で
ある。有利なことはほとんどないが、大気圧より高いか
低い圧力下で操作することも本発明の範囲内に入る。し
かし、本方法を高圧力下で行なう場合には、もっと高い
温度を用いてもよい。
二つの点で温度効果は重要である。第一の温度効果は、
温度が還流温度に近づき、さらに上昇して還流強度を増
すにつれて系の乱れ(ディスオーダ)が増すことである
。このような乱れの増加にともなって通常、前述した撹
拌条件を維持するように外部からの撹拌を弱くする必要
がある。
第二に考慮すべきは、滞留時間への温度の影響である。
たとえば、塩化メチレンの沸点は約40℃である。その
温度近くになると、系内の蒸気の容量が急に増加する。
大量の蒸気が液を口中に泡として存在し、反応容器中の
液体の容量が減少する。
C3TRを用いる場合、滞留時間は、液相中に泡として
含まれる蒸気の容量に反比例して短かくなる。このこと
は、特に塩化メチレンのような低沸点溶剤を用いる場合
に、反応温度が重要となる一要因である。
これらの因子をバランスさせると、約20℃から還流温
度より1℃以上低い温度までの温度で反応を行なうのが
有利なことが多い。溶剤が塩化メチレンであるときには
、約25−39℃の範囲の温度が好都合なことが多い。
低沸点溶剤を用いた場合に少し重要な別の因子として、
揮発による溶剤の損失を回避することがある。溶剤が失
なわれると、その結果として有機相の容量が減少し、使
用する凝縮手段の効率が悪いと、再現性の問題が起こる
おそれがある。このような状況下では、1個以上のコン
デンサに−70℃から一75℃のように低い冷却温度を
採用するのが適当である。C5TRの出口に液体シール
を設けるのも適当であり、このようなシールは逆U字形
または直角曲り管により形成することができる。
生成物中の線状物の割合に影響する他の因子としては、
成分A−2に対する成分Bの割合そしである程度は成分
Cの割合が挙げられる。説明の便宜上、これらの割合を
成分A−2中の構造単位のモル数に対する対応成分のモ
ル数の比として表記する。成分BおよびCについては、
この比をその成分の「構造モル比」と言う。
大抵の状況下では、成分Bの構造モル比は約0゜05−
1.0:1、好ましくは約0.15−0゜4:1の範囲
とすべきである。成分Bの濃度はほとんどの場合、反応
混合物中の有機相(すなイ〕ち水性溶液中の成分を除く
全成分)II!当り約0103−0.50モル、好まし
くは約0.05−0゜20モルの範囲にある。
大抵の場合、撹拌度や滞留時間と較べると他の反応条件
は生成物の組成にさほど顕著な影響をもたない。しかし
、一般に成分Cの構造モル比を約1.4−3.5:1、
好ましくは約1.9−3゜0;1の範囲に保つのが望ま
しいことを確かめた。
水性相対有機相の容量比は通常約0. 1−3.  Q
:1の範囲とする。
本発明の非常に重要な特徴は、諸成分およびその混合物
を容器に導入しまたある容器から次の容器へ送る供給(
輸送)方法にある。前述したように、諸成分を各容器に
並列に供給する。各容器の液体内容物を順次次の容器へ
最終容器まで送ることも重要である。したがって、最明
の容器に続く各容器は個別の成分の供給とともに先行容
器からの生成物の供給も受ける。これにより生成物の濃
度は各容器から次の容器へと増加し、最終容器からオリ
ゴマー組成物を望ましい高濃度で回収することが可能と
なる。
本発明の好適な実施の態様では、内容物が下流に進むの
につれて容器の寸法が大きくなる。容器の寸法が大きく
ならないときには、適当な保持容器を使用するのがよい
ここで図面を参照すると、図面には本発明の方法を実施
することのできるシステムが示されている。このシステ
ムには、3個のC5TR2,4および6が設けられてい
る。C5TRは縮尺通りには図示されていない。各C5
TRに、ライン8から成分A−1に溶解した成分A−2
の溶液を供給する。さらにC5TR2にはライン10か
ら成分A−1を補給する。成分BをC3TR2,4およ
び6それぞれにライン12.14から、また成分Cを同
じくライン18.20および22から送りこむ。
各成分の供給速度を、各C5TR中の滞留時間が所望の
長さ、好ましくは約8−12分となるように調節する。
溶液はC5TR2からライン24へ、C5TR4からラ
イン26へ出て、いずれの場合も次のC3TRへ入る。
所望に応じて追加の成分A−1をC5TR4に別のライ
ン(図示せず)から導入してもよい。生成物溶液はC5
TR6からライン28へ流出し、環状ポリカーボネート
オリゴマーの回収へ向かう。回収は代表的には線状物の
沈降および/または成分A−1の減圧蒸留のような慣例
操作で行なう。
本発明の方法をどのように環状ポリカーボネートオリゴ
マーの製造に適用するかを具体的に説明するために、2
つのC5TRを直列に接続したシステムについて考えて
みる。ビスフェノールAビスクロロホルタ−1・溶液を
両反応器に並列に供給する。C5TRの釘効容量はそれ
ぞれ1. 5f!および2I!である。第1CSTRに
、ビスフェノールAカーボネート単位の濃度がIMであ
るビスフェノールAビスクロロホルメートの塩化メチレ
ン溶液0.51と塩化メチレンII!を、適当な割合の
トリエチルアミンおよび水酸化ナトリウム水溶岐ととも
に供給する。したがって第1C3TRの内容物は、ビス
フェノールAカーボネート単位の濃度が0.33Mであ
る溶液1.5I!を含む。
第1CSTRからの混合液は第2C3TRに移行し、第
2C3TRには残り0.51のビスフェノールAビスク
ロロホルタ−1−1M溶液も供給する。したがって、第
2CSTRはビスフェノールAカーボネート単位の濃度
が0.5Mの溶液2flを含む。このさらにa+縮され
た生成物溶液を第2C3TRから抜きとり、それから所
望の環状ポリカーボネートを単離する。
本発明の方法にC5TRを用いるのが好都合であるので
、本方法が連続操作に特に適当であることが明らかであ
る。
以下の実施例では、模擬実験による本発明のデータを示
す。
実施例1−3 液体容量が80m1となるレベルにオーバーフロー管を
設けた3個のC5TRそれぞれに、0.96m1(7,
04ミリモル)のトリエチルアミン、16m1の水およ
び94.5ミリモルの水酸化ナトリウムを与える量の9
.214M水酸化ナトリウム水溶液を供給し、塩化メチ
レンを満たした。スターテを275 rpmで回転し、
異なる濃度のビスフェノールAビスクロロホルメートオ
リゴマーの塩化メチレン溶液、トリエチルアミンおよび
異なる濃度の水酸化ナトリウム水溶液を混合液の液面下
に35°Cで同時に冷加した。溶液の割合および濃度を
調節して、ビスフェノールAカーボネート構造単位1モ
ル当り水酸化ナトリウム2.5モル、塩化メチレンl 
ml当りトリエチルアミン0.015m1(0,11ミ
リモル)、有機相1 ml当り水性相0.25m1とし
、各反応器の滞留時間を10分とした。生成物溶液から
減圧蒸発により塩化メチレンを除去し、残留物を高圧液
体クロマトグラフィで分析して線状物の含量を71J1
1定した。
分析結果を天衣に示す。
ビスフェノールA カーボネート濃度   線状部 求隻男 (モル/I!  C11IC第2)  (%)
1    0.25     11.820.5   
   17 3    0.65     52 この結果から明らかなように、混合液中のビスフェノー
ルAカーボネート構造単位の濃度が増加するにつれて、
線状物の割合が増加する。実施例1−3のいずれの生成
物も後続C3TR中の反応条件で安定であるので、最終
生成物中のカーボネート単位の濃度が望ましい濃度であ
るとき、環状ポリカーボネート生成物中の線状物の割合
は、本発明にしたがって複数のC5TRを用いた場合、
単一のC5TRを用いるのに較べて減少する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の方法を実施する反応システムを示す概略
配置図である。 2、 4. 6・・・C3TR(逆混合容器)、8・・
・A−2/A−1供給ライン、 10・・・A−1供給ライン、 12.14.16・・・B供給ライン、18.20.2
2・・・C供給ライン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも2個の逆混合容器に (A)水と2相系を形成する実質的に無極 性の有機液体(A−1)に次式: ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中のRは二価の芳香族基で、nは大部分のビスクロ
    ロホルメートにおいて4以下である)のビスクロロホル
    メート複数種を含む組成物(A−2)を溶解した溶液、 (B)反応混合物の有機相に優先的に溶解 する少なくとも1種の脂肪族または複素環式第三アミン
    および (C)アルカリまたはアルカリ土類金属水 酸化物の水溶液または水懸濁液を供給し、 このとき成分(A)を成分(B)および(C)とは別個
    に供給し、成分(A−1)中の次式:▲数式、化学式、
    表等があります▼(II) の構造単位の濃度は第1の容器での濃度を後続の容器で
    の濃度より低くし、 各容器内での成分(A)、(B)および(C)の接触を
    、成分(A−2)を環状ポリカーボネートオリゴマーに
    転換するのに十分な条件下かつ十分な時間行い、 こうして各容器の液体内容物を順次次の容器へ最終容器
    まで送り、 最終容器から環状ポリカーボネートオリゴマー複数種の
    組成物を回収する工程を含む環状ポリカーボネートオリ
    ゴマー組成物の製造方法。 2、Rが次式: −A^1−Y−A^2−(III) (式中のA^1およびA^2はそれぞれ二価の単環芳香
    族基で、Yは1個または2個の原子でA^1とA^2を
    分離する連結基である)で表わされる請求項1記載の方
    法。 3、成分(C)がアルカリ金属水酸化物の溶液である請
    求項2記載の方法。 4、反応温度を約20−50℃の範囲とする請求項3記
    載の方法。 5、混合物を水性相と有機液体相との分離を防止するの
    に十分な流量で添加する請求項4記載の方法。 6、成分(A)、(B)および(C)を反応混合物の液
    面下に導入する請求項5記載の方法。 7、2個または3個の逆混合容器を用いる請求項6記載
    の方法。 8、容器が連続流れ撹拌槽反応器である請求項7記載の
    方法。 9、成分(B)がトリエチルアミンである請求項8記載
    の方法。 10、成分(C)が水酸化ナトリウム溶液である請求項
    9記載の方法。 11、成分(A−1)が塩化メチレンである請求項10
    記載の方法。 12、反応温度を約25−39℃の範囲とする請求項1
    1記載の方法。 13、A^1およびA^2がそれぞれp−フェニレンで
    、Yがイソプロピリデンである請求項12記載の方法。 14、成分(A−2)が主として4構造単位以下のビス
    クロロホルメート複数種を含有するビスクロロホルメー
    ト粗生成物である請求項13記載の方法。 15、各容器中の滞留時間を約8−16分の範囲とする
    請求項14記載の方法。 16、成分(B)対成分(A−2)中の式IIの構造単位
    のモル比を約0.15−0.4:1の範囲とする請求項
    15記載の方法。 17、成分(B)の濃度を成分(A−1)合計1l当り
    約0.05−0.20モルの範囲とする請求項16記載
    の方法。 18、成分(C)対成分(A−2)中の式IIの構造単位
    の当量比を約1.9−3.0:1の範囲とする請求項1
    7記載の方法。 19、水性相対有機相の容量比を約0.1−3.0:1
    の範囲とする請求項18記載の方法。
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