JPH0216746Y2 - - Google Patents

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JPH0216746Y2
JPH0216746Y2 JP1938885U JP1938885U JPH0216746Y2 JP H0216746 Y2 JPH0216746 Y2 JP H0216746Y2 JP 1938885 U JP1938885 U JP 1938885U JP 1938885 U JP1938885 U JP 1938885U JP H0216746 Y2 JPH0216746 Y2 JP H0216746Y2
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seat
pregnant woman
labor
handrail
delivery
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、分娩直前の産婦が陣痛の適切な促進
のために歩行を中心とする運動を行う時に、その
産婦が休息のために座る陣痛椅子に関するもので
ある。
〔考案の概要〕
本考案は、分娩直前の産婦が陣痛の適切な促進
のために歩行を中心とする運動を行う時に、その
産婦が休息のために座る陣痛椅子において、産婦
が座部上に座つた時に両大腿部が入り込む一対の
切欠部を座部の左右両側に設け、また産婦の手を
掛け得るように座部の前側の上方に水平状の手摺
部を設け、さらに座部及び手摺部の上部に緩衝材
を設けることにより、産婦が腹部を圧迫すること
なく極めて安楽に座ることができるようにしたも
のである。
〔従来の技術〕
従来から産婦の分娩体位として、産婦をベツド
に横たわらせた体位、いわゆる仰臥位が広く普及
している。この仰臥位は産科医の分娩管理を容易
にするために導入したものであり、産婦や胎児の
ために導入したものではなかつた。即ち、産婦を
ベツドに横たわらせた結果、産婦の内診や産科的
処理が容易に行えるものである。
ところで、胎児娩出行為は排便行為と全く同じ
であり、娩出(排出)方向も、ともに重力の方向
であり、娩出努力に与える筋肉も両者とも同じ筋
肉が使われる。そして物体を横に滑らすよりは落
下さす方が非常に容易であり、垂直の方向へ胎児
を排出することは水平の方向に胎児を娩出させる
より、力学的に一層好都合である。従つて最近で
は産婦を分娩椅子に座らせる体位、いわゆる座位
が普及しつつある。さらに、胎児がこの座位をと
ると胎児の重心が児頭の後頭に片寄り、児の後頭
葉は大脳鎌の後部でクツシヨンの役目を果たす
が、産婦が仰臥位をとると重心が児頭の前頭部に
片寄るために、児頭が大斜径の方向に延長する
際、小脳テントの裂傷を起こし易く、従つて児の
頭蓋内出血等の脳の損傷を引き起こす恐れがあ
る。つまり児の健康という観点から見ても座位は
さらに一層魅力的な分娩体位であるといえる。
以上のように、座位は本来生理的で正常な機能
である分娩に適合した分娩体位であり、産婦がこ
の座位をとると児頭に働く重力の方向と児を産道
に沿つて押し出す力の方向とが一致し、両者の力
が合同して作用するので、分娩所要時間は短縮
し、鉗子の使用も減少するので、より安楽に出産
できるばかりでなく、胎児にとつてもより安全で
ある。
そして上述のような座位分娩に関連した分娩管
理として、産婦の分娩第期においては、産婦は
分娩室外に出て可能な限り夫や家族とともに過ご
す。そして産婦はロビーで歩行やロツキングチエ
アーを使用し、できるだけ運動量を多くすること
を試みる。これら、歩行を中心とする運動を負荷
することは陣痛の適切な促進に効果的であるばか
りでなく、夫や家族と過ごすことが可能となり、
密室的なものから開放されるための心理的有意性
は極めて大きい。そして次第に陣痛が強くなり産
婦自身が分娩室入室を希望した場合や、モニター
所見により胎児の異常が発見されたときには、直
ちに分娩室に移行して集中管理を行う。このよう
に、歩行可能な状態で分娩第期を過ごし、分娩
第期の分娩椅子へと連続させることは、精神的
にも生理的にも多くの利点が認められ、今後広く
試みられることが望まれる。
ところで、分娩第期において産婦が陣痛の適
切な促進のために歩行を中心とする運動を行う
時、産婦はその運動の途中で適宜に休息をとる必
要があるが、従来から産婦は一般的に普通のソフ
アーに座つて休息をとつていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、分娩第期において産婦が陣痛
の適切な促進のために歩行を中心とする運動を行
う際、ソフアーに座つて休息をとると次のような
問題があつた。
即ち、産婦がソフアーに座つた場合、腰が深く
落ち込むために腹部が圧迫され易く、産婦にとつ
ては必ずしも安楽なものではなかつた。また腰が
深く落ち込むことによつて産道の方向が水平方向
になり易く、座位分娩に関連してその分娩第期
において歩行を中心とする運動を行うことで、児
頭に働く重力の方向を産道の方向に一致させて陣
痛の適切な促進を行う結果が薄れてしまい易かつ
た。
そこで本考案は、産婦が歩行を中心とする運動
を行つている時に休息する場合、産婦が腹部を圧
迫することなく極めて安楽に座ることができるも
のを提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、脚部によつて支持された座部の左右
両側にほぼ円弧状をなして内側に切欠かれた一対
の切欠部を設け、上記座部の前側にはその座部か
ら上方に間隔を隔てて水平状に手摺部を設け、上
記座部及び手摺部の上面には緩衝材を設けた陣痛
椅子である。
〔作用〕
上述の技術的手段によれば、産婦が座部上に座
つた時に両大腿部が座部の左右両側の一対の切欠
部内に入り込み、かつ産婦は手を手摺部に掛けて
背骨を延ばして座ることになるので、産婦は腹部
を圧迫することなく極く自然な状態で開脚して極
めて安楽に座ることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
まず第1図に示すように、椅子本体1は4本の
脚部2と、これら脚部2によつて水平状に支持さ
れた座部3と、この座部3の前側の水平状の手摺
部4とで構成されている。なお椅子本体1は木や
スチール等で形成される。座部3は第2図に示す
ように長さLが巾Wよりも若干長い長方形状をな
し、その左右両側にはほぼ半円弧状をなして内側
に切欠かれた一対の切欠部5a,5bが設けられ
ている。この両切欠部5a,5bは、座部3の前
側左右に長さl1の直線部6a,6bと後側左右に
長さl2の直線部7a,7bとを残して半径Rで切
欠かれている。なおこれらの寸法は、例えば座部
3の長さLが約70cm、巾Wが約60cm、l1が約15
cm、l2が約25cm、Rが約15cmである。従つて、座
部3にはその後側に巾広部8と、中央部に巾狭部
9とが形成されることになる。なお両切欠部5
a,5bは、第2図に一点鎖線で示すように、前
側を直線状に形成しても良い。
次に、座部3の前側の手摺部4は、その座部3
から上方に間隔を隔てて水平状に設けられてい
る。そしてこの手摺部4は、垂直状の左右一対の
支柱11a,11bが座部3と一体をなす垂直状
の左右一対の支柱12a,12bに嵌合されるこ
とにより、上下に移動自在に構成されている。そ
して、つめ13とつめ車14とからなるラチエツ
ト装置15により手摺部4の高さ調節が可能とな
つている。なおこの高さ調節はラツクとピニオン
等でも良い。
また、座部3及び手摺部4の上面には、例えば
ポリウレタン等からなる緩衝材17が貼着等によ
り固定されている。
なお、手摺部4の一方の支柱11bには支持ポ
ール19が着脱自在に取付けられ、この支持ポー
ル19に陣痛誘発剤等の点滴びん20が吊り下げ
られるようになつている。
上述のように構成された陣痛椅子によれば、第
3図及び第4図に示すように、産婦が座部3上に
座ると、臀部が座部3の後側の巾広部8に位置
し、両大腿部が座部3の右右両側の両切欠部5
a,5b内に入り込む。ここで両切欠部5a,5
bは半径Rのほぼ半円弧状に形成されているの
で、産婦の両大腿部が極めて自然な状態で入り込
むことが可能である。従つて、産婦は腹部を圧迫
することなく極めて安楽に座部3上に座ることが
できる。
そしてこの時、産婦は手を手摺部4に掛けて背
骨を延ばして座ることになるので、産道の方向が
水平な方向になり難い。従つて、座位分娩に関連
してその分娩第期において歩行を中心とする運
動を行うことによつて、児頭に働く重力の方向を
産道の方向に一致させて陣痛の適切な促進を行う
効果が、休息によつて損なわれる心配がなくな
る。
なお、手摺部4の高さは調節が可能なので、産
婦の体格に合わせてその手摺部4の高さを調節す
ることにより、常に産婦は姿勢正しく座部3上に
座ることができる。また座部3及び手摺部4の上
面に設けられた緩衝材17により、産婦は痛みを
感じることはなく、極めて座り易い。
なお第1図に一点鎖線で示すように、脚部2の
下端に円弧状板22を設けて、椅子本体1をいわ
ゆるロツキングチエアーのように構成することも
可能である。この場合は産婦自身または介助人が
椅子本体1を揺すつて、産婦が椅子本体1に座つ
たまま陣痛促進の運動が可能である。
以上、本考案の実施例に付き述べたが、本考案
は実施例に限定されることなく、本考案の技術的
思想に基づいて各種の有効な変更が可能である。
〔考案の効果〕
上述したように本考案によれば、分娩直前の産
婦が陣痛の適切な促進のために歩行を中心とする
運動を行う時に、産婦が腹部を圧迫することなく
極めて安楽に座つて休息をとることができる。
そしてこの時、産婦が姿勢良く座ることによつ
て産道の方向が水平方向になり難く、座位分娩に
関連してその分娩第期において歩行を中心とす
る運動を行うことで、児頭に働く重力の方向を産
道の方向に一致させて陣痛の適切な促進を行う効
果が損なわれる心配がなくなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
1図は全体の斜視図、第2図は座部の平面図、第
3図は正面図、第4図は側面図である。 なお図面に用いた符号において、2……脚部、
3……座部、4……手摺部、5a,5b……切欠
部、17……緩衝材である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 脚部によつて支持された座部の左右両側にほぼ
    円弧状をなして内側に切欠かれた一対の切欠部を
    設け、上記座部の前側にはその座部から上方に間
    隔を隔てて水平状に手摺部を設け、上記座部及び
    手摺部の上面には緩衝材を設けた陣痛椅子。
JP1938885U 1985-02-14 1985-02-14 Expired JPH0216746Y2 (ja)

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JP1938885U JPH0216746Y2 (ja) 1985-02-14 1985-02-14

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JP1938885U JPH0216746Y2 (ja) 1985-02-14 1985-02-14

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JPS61136719U JPS61136719U (ja) 1986-08-25
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JP1938885U Expired JPH0216746Y2 (ja) 1985-02-14 1985-02-14

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JPS61136719U (ja) 1986-08-25

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