JPH02167083A - δ―アミノLブリン酸合成酵素をコードする遺伝子を含む組換え体DNAおよびそれを用いた形質転換体 - Google Patents

δ―アミノLブリン酸合成酵素をコードする遺伝子を含む組換え体DNAおよびそれを用いた形質転換体

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JPH02167083A
JPH02167083A JP32035188A JP32035188A JPH02167083A JP H02167083 A JPH02167083 A JP H02167083A JP 32035188 A JP32035188 A JP 32035188A JP 32035188 A JP32035188 A JP 32035188A JP H02167083 A JPH02167083 A JP H02167083A
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JP
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dna
approximately
plasmid
fragment
promoter
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JP32035188A
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Atsushi Tanaka
淳志 田中
Hirohiko Takeda
裕彦 竹田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はδ−アミノLブリン酸合成酵素をコードする遺
伝子(以下、ALA合成酵素遺伝子と記す)を含むDN
Aを高発現ベクターDNAに挿入した組換え体DNAお
よびこれにより宿主微生物を形質転換して得られる形質
転換体に関する。
[従来の技術] ALA合成酵素(EC2・3・1・37)はスクシニル
−CoAとグリシンからALAを生成する酵素(“酵素
ハンドブック”朝食書店p248(1983))であり
、ビタミンB1□、ポリフィリン、ヘム等の合成にとっ
て重要な役割を果たしている。
従来ALA合成酵素生産能を有する微生物としてSac
charom ces cerevisiae (例え
ば、C,Vollandand F、Fe1ix  H
ur、J、Biochem、142 、551−557
(1982) ) 、Rhy薗硯弘動μ匪特 用匝聾可
競(飼犬ば、Nandi、D、L、and Shemi
n、D、J、 Biol、Chem、252゜2278
2280 (1977) )等が知られている。
ALA合成酵素の生産性を向上させるのに遺伝子操作技
術を適用することはいまだなされていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
遺伝子操作技術によるALA合成酵素の生産性の向上を
目的に、本発明者等は、ALA合成酵素遺伝子を高発現
ベクターDNAに挿入した組換え体DNAを作製し、該
組換え体DNAを有する形質転換体が該酵素を効率良く
生産することを認め、本発明を完成した。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち本発明は、ALA合成酵素遺伝子を効率良く発
現する組換え体DNAと、それを用いた形質転換体を提
供するものである。
以下、本発明について説明する。
ALA合成酵素遺伝子のDNA供与体としては、ALA
合成酵素生産能を使用する宿主において発現できるもの
であれば何でも使用可能である。例えば、ALA合成酵
素生産能を有する鎖匹匝gscerevisiaeが使
用できる。
ALA合成酵素遺伝子のクローニングは、例えば(i)
 M、Arrese et aL、Curr、Gene
t、 7.175185  (1983)、(ii) 
D、Urban−Grimal et al。
Curr、Genet、  8.327 331 (1
984) 、(ij) MartinBard and
 Thomas  D、Ingolid Gene 2
8. 195199 (1984)、(iv) Ter
esa  Keng et al。
Mo1. Ce11.Biol、  6.355 36
4 (1986)により報告されているような、該酵素
欠損株を宿主とし、宿主のALA要求性の回復を指標と
するセルフクローニングの方法、または、ALA合成酵
素のアミノ酸配列(D、LIrban−Grimale
t al、Eur。
J、Biochem、 156 、 511−519 
(1986))を有するオリゴDNAをプローブとして
用いたコロニーハイブリダイゼーション法(M、Gru
nsteinand J、Wallis Method
 in Enzymology 68 、379389
 (1977))などの方法が使用できる。
あるいは、該酵素遺伝子を含むプラスミド、例えばpH
EMlを用いることができる。E、coli JM10
5(pHEMl)は工業技術院微生物工業技術研究所に
FERM  P−10394号として寄託されている。
一方、本発明において用いることのできるベクターDN
Aとしては、挿入した遺伝子を高発現させることが期待
される、facUV5プロモータtrpプロモーター 
tetプロモーター、pLプロモーターおよびこれらを
組合わせて成るハイブリッドプロモーター等の強力なプ
ロモーターを含む高発現ベクターDNAを使用する。と
くに、tacプロモーターはtrpプロモーターの35
領域と1acUV5プロモーターの一10領域から成る
強力なハイブリッドプロモーターであり、発現効率の点
から好ましい(de Bael et al。
ProNAS  80. 21 25 (1983))
tacプロモーターを含む高発現ベクターDNAとして
は、市販のプラスミドpKK223−3が使用できる。
また、発現効率の向上にはSD配列と開始コドンの間の
距離(塩基数)を適したものに調節することも効果があ
り、SD配列と開始フトンの間の距離は一般的に2〜1
0数個が好ましいとされている。
本発明の組換え体DNAの作製および形質転換体を得る
ための操作は、(i)高木康敬編著、遺伝子操作マニュ
アル(講談社)、(ii ) RonaldW、Dav
is et al、 A MANUAL FORGEN
ETICENGINEV!、RING Advance
d Bacterial Genetics(Cold
Spring Harbor Laboratory 
、 1980 )、(iii)T、Maniatis 
et al、 Mo1ecular Clonig、 
Aしaboratory Manudl  (同、19
82)等に記載の方法が使用できる。
本発明の組換え体DNAは例えば、ALA合成酵素遺伝
子の供与体としてプラスミドpHEM1を使用した場合
、次の方法によって作製することができる。
ALA合成酵素遺伝子を含むプラスミドpHEMlのt
lindIIl −Ava  l断片をベクターDNA
に組込める状態にするため、まず、プラスミドpBR3
25ヘサブクローニングする。ALA合成酵素遺伝子N
末端側の1IindII[HindI[[断片(約1.
6kb)をpBR325の1IindIIサイトに挿入
したプラスミドpYAsH1を作製し、次いで、pYA
SHlの短い方のSal  l −5al  l断片(
約0.8 kb)を欠失させたプラスミドpYAsH3
1を作製した。
pYAsH31の旧ndH[サイトをIEco R1サ
イトに変更すると同時に短い方のEco RI  Hi
ndIII断片(約1.2 kb)を欠失させたプラス
ミドpYASES1を作製した。一方、ALA合成酵素
遺伝子C末端側のSal  I −Ava  l断片(
約0.9 kb)をpBR325のSal  I  A
va  l断片(約5.2 kb)に連結したプラスミ
ドpYAssA1を得た。
pYAsEslのALA合成酵素遺伝子N末端側を含む
Eco R1−3at  l断片(約1.4 kb)と
pYASSAIのALA合成酵素遺伝子C末端側を含む
Sal  I −IEco R1断片(約4.3 kb
)を連結して、該酵素遺伝子を完全に含むプラスミドp
YASEA1を得た。次に、pYAsEAlのAva 
 IサイトをXho  [サイトに変更したプラスミド
p YASEXIを得て、ALA合成酵素遺伝子がpB
R325ヘサブクローニングされた。ベクターDNAと
してpKK223−3 (ファルマシア社から購入)を
用いた。プラスミドpKK223−3のクローニングサ
イトのl1indIIIサイトをXho  Iサイトに
変更したプラスミドpKK−EXを作製した。
プラスミドpKK−EXの長い方の[ico RIXh
o  l断片(約4.6 kb)とプラスミドpYAS
E×1のALA合成酵素遺伝子を含む[ico RI−
Xh。
l断片(約2.3 kb)とを連結したプラスミドpy
AS2を作製した。この組換え体DNAでも該酵素遺伝
子を発現させることは可能であるが、さらに高い発現を
達成させるために、SD配列と開始コドン(ATG)間
の距離を363bからllbへ変更したプラスミドpY
AS3を以下の方法で作製した。
上流にEco R1配列を含むALA合成酵素遺伝子N
末端の開始コドン(ATG)から最初のMnl  T切
断部位(45番目の塩基)までのDNAを合成し、これ
とpBR325のEco R1−Pst  l断片(約
4.8 kb)とを結合させたものと、pYAS2のA
LA合成酵素遺伝子N末端を含むEco RIPst 
 l断片(約0.6 kb)のMnl  I消化物とを
混合し、結合させてALA合成酵素遺伝子N末端部分が
正しく連結したプラスミドpYAs21を作製した。
プラスミドpYAs21のALA合成酵素遺伝子N末端
を含むEco R1−Pst  l断片(約0.3 k
b)をプラスミドpYAS2のALA合成酵素遺伝子C
末端を含むIEco R1−PsL l断片(約6,3
 kb)と連結し、tacプロモーター下流にSD配列
と開始コドン(ATG)間の距離がllbでALA合成
酵素遺伝子が連結されたプラスミドpYAs3が作製で
きた。
作製した組換え体DNAの形質転換に用いる宿主微生物
としては大腸菌が好ましいが、特にこれに限定されない
。大腸菌は、例えば、lacレプレッサー過剰生産菌で
あるJM103、JM105、JM109等が利用でき
る。この形質転換体の場合、培養物にイソプロピル−β
−D−チオガラクトシド(IPTG)を添加することで
、発現が誘導されALA合成酵素の生成量を上げること
ができる。
[発明の効果〕 上述したことから明らかな如く、本発明の組換え体DN
Aにより形質転換して得られる形質転換体は、効率良<
ALA合成酵素を生産できるので、ALAの合成および
プロトポルフィリン■等ポルフィリン環をもつ化合物の
合成に利用でき産業上回めで有用なものである。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
ここで使用する酵素類は宝酒造社より購入したものを使
用した。ただし、制限酵素Mnl  IはNEW  E
NC;LAND  BIOLABS社より購入したもの
を使用した。反応はメーカーのマニュアルに従って実施
した。なお、操作のフローを第1図および第3図に示し
た。
〔実施例〕
I   YASHIの 1 酵母ALA合成酵素遺伝子を含むプラスミドpHEMI
約12μBを制限酵素tlindllで消化した後、1
%アガロースゲル電気泳動にかけ約1.6 kbのDN
A断片を、GENECLEAN (フナコシ薬品から購
入)を用い、そのマニュアルに従って回収した。この断
片(約0.3μg)をプラスミドpBR325(ヘセス
ダリサーチ・ラボラトリ−社から購入)の旧ndl[I
消化物(約1μg)に結合させるために74−DNAリ
ガーゼを作用させた。
この反応物で、D、A、Morrison  Meth
ods inεnzymology  68 、 32
6 331  (1979)の方法を用いて大腸菌JM
105株(ファルマシア社から購入)を形質転換し、2
0μg/mlのクロラムフェニコールを含む固体り培地
(ハクトドリプトン10g/j!、バクトイ−ストエキ
ストラクト5 g/l、塩化ナトリウム10g/l、寒
天15 g/1. (pH7,5) ’)に拡げ一晩培
養した。生じたクローンのうち、クロラムフェニコール
耐性かつテトラサイクリン惑受性のものからプラスミド
をアルカリによる迅速分離法(遺伝子操作マニュアル、
p8〜10)を用いて取得し、HindIIIで消化後
電気泳動で約6kbと約1.6 kbのDNA断片の存
在を確認し、このプラスミドをpYAsHlと名づけた
2   YASESIの 、+1 pYAsHl (約6μg)を制限酵素Sal  Iで
消化した後、1%アガロースゲル電気泳動にかけ、約6
.8 kbのDNA断片を単離した。この断片(約2.
5μg)にT4−DNAリガーゼを作用させて閉環させ
、大腸菌JMLO5株を形質転換した。
20μg/mlのクロラムフエニコールヲ含ム固体り培
地で培養し、生育してきたクローンのうち、クロラムフ
ェニコール耐性かつテトラサイクリン惑受性のものから
プラスミドを取得し、Sal  Iで消化し、電気泳動
で約6.8 kbのDNA断片であることを確認して、
このプラスミドをp YAS HSlと名づけだ。
3   YASESIの 1 pYAsH31の旧ndlllサイトをEco RIサ
イトに変更し、Eco R1−旧ndlII断片(約1
.2 kb)を欠失させるのを以下の方法で実施した。
pYAsH31(約5.2μg)を制限酵素11ind
■で消化し、これに’r4−DNAポリメラーゼを作用
させて末端を平滑化した。この断片とT4ポリヌクレオ
チドキナーゼで5′末端をリン酸化したEco R1リ
ンカ−(宝酒造社から購入)をT4DNAリガーゼで結
合させ、Eco R1で消化した後、1%アガロースゲ
ル電気泳動にかけ約5.6 kb断片を単離した。この
断片(約1.2μg)を閉環させるためにT4−DNA
リガーゼを作用させた。
これで大腸菌JM105株を形質転換させ、50μg/
mlのアンピシリンを含む固体り培地上に生育したクロ
ーンの中からプラスミドを取得しBc。
RIで消化した後、電気泳動で約5.6 kbのDNA
断片であることを確認し、このプラスミドをpYASE
S 1と名づけた。
4   YASSAIの■ プラスミドpHEM1 (約8μg)を制限酵素Aνa
lで消化し、続いて制限酵素Sat  Iで消化した。
1%アガロースゲル電気泳動にかけ、約0.9kbのD
NA断片(約0.2 μg)した。同様にプラスミドp
BR325(約2μg)を^va  lと5alIで消
化した後、1%アガロースゲル電気泳動にかけ約5.2
 kbのDNA断片(約0.4 μg)を単離した。単
離した2つのDNA断片を混合し、T。
DNAリガーゼで結合させた。大腸菌JMIO5株を形
質転換して、20μgowlのクロラムフェニコールを
含む固体り培地に拡げ培養した。生じたクローンの中か
らプラスミドを取得し、5alIで消化し、電気泳動で
約6.1 kbのDNA断片を確認し、このプラスミド
をpYAssAlと名づけだ。
YASEA   の  1 プラスミドpYAsEs1 (約4μg)を制限酵素E
co RI、 Sal  Iで消化した後、1%アガロ
ースゲル電気泳動にかけ、約1.4 kbのDNA断片
(約0.3μg)を単離した。同様に、プラスミドpY
AssA1 (約2μg)をEco R1,Sal I
で消化した後、1%アガロースゲル電気泳動にかけ、約
4.3 kbのDNA断片(約0.4 μg)を単離し
た。
単離した2つのDNA断片を混合し、T、−DNAリガ
ーゼで結合させた。大腸菌JM105株を形質転換して
、50μg/mlのアンピシリンを含む固体り培地上に
拡げ培養した。生じたクローンからプラスミドを取得し
、Eco R1で消化し、電気泳動で約5.7 kbの
DNA断片を確認し、このプラスミドをpYASEAl
と名づけだ。
6   YASEXIの・1 プラスミドpYAsEA1 (約5μg)を制限酵素A
va  Iで消化し、これにT4−DNAポリメラーゼ
を作用させて末端を平滑化した。この断片とT4−ポリ
ヌクレオチドキナーゼで5′末端をリン酸化したXho
  Iリンカ−(宝酒造社から購入)をT、−DNAリ
ガーゼで結合させ、Xho  Iで消化した後、1%ア
ガロースゲル電気泳動にかけ、約5.7 kbのDNA
断片を単離した。この断片(約2μg)を閉環させるた
めにT4−DNAリガーゼを作用させた。これで大腸菌
JM105株を形質転換させ、50μg/mlのアンピ
シリンを含む固体り培地上に生育したクローンの中から
プラスミドを取得し、Xho  Iで消化した後、電気
泳動で約5.7 kbのDNA断片を確認し、このプラ
スミドをpYAsEXlと名づけだ。
7   KK−EXの 「 tacプロモーターを含む高発現ベクターDNAである
pKK223−3 (ファルマシア社から購入)の旧n
dlllサイトをXho  Iサイトへ変更するのを以
下の方法で実施した。
pKK223−3 (約2.5μg)を制限酵素Hin
dlllで消化し、これにT、−DNAポリメラーゼを
作用させて末端を平滑化した。この断片とT4−ポリヌ
クレオチドキナーゼで5′末端をリン酸化したXho 
 Iリンカ−(宝酒造社から購入)を′r4DNAリガ
ーゼで結合させ、Xho  Iで消化した後、1%アガ
ロースゲル電気泳動にかけ、約4.6kbのDNA断片
を単離した。この断片(約1μg)を閉環させるために
T、−DNAリガーゼを作用させた。これで大腸菌JM
105株を形質転換させ、50μg/mlのアンピシリ
ンを含む固体り培地上に生育したクローンの中からプラ
スミドを取得し、Xho Iで消化した後、電気泳動で
約4.6 kbのDNA断片を確認し、このプラスミド
をpKKEXと名づけだ。
8   YAS2の 11 ブラスミFpYASEX1 (約Aug)を制限酵素E
co R1、Xho  Iで消化した後、1%アガロー
スゲル電気泳動にかけ約2.3 kbのDNA断片(約
0.4 μg)を単離した。同様にプラスミドpKKE
X(約4μg)をEco R1、Xho Iで消化した
後、1%アガロースゲル電気泳動にかけ約4.6 kb
のDNA断片(約1.2μg)を単離した。単離した2
つのDNA断片を混合し、T4−DNAリガーゼで結合
させた。大腸菌JM105株を形質転換して、50μg
/mlのアンピシリンを含む固体り培地上に拡げ培養し
た。生じたクローンからプラスミドを取得し、Eco 
R1,Xho  Iで消化し、電気泳動で約2.3 k
b、約4.6 kbの2つのDNA断片を確認し、この
プラスミドをpYAS2と名づけだ。
(9YAS21の 11 より高い発現を達成させるためにSD配列と開始コドン
(ATG)間の距離を363bから11bに変更するの
に、以下の操作を行なった。
i)合成りNA鎖の作製 上流にEco R1配列を含むALA合成酵素遺伝子N
末端の開始コドンから最初のMnl  I切断部位(4
5番目の塩基)までの塩基配列をもつ合成りNA鎖を作
製するのに、まず、第2図に示した2本の合成りNAを
アプライドバイオシステム(Applied Bios
ystem)社のり、N Aシンセサイザー・モデル3
80−Aを用いて合成した。2本の合成りNAをそれぞ
れT4−ポリヌクレオチドキナーゼを作用させて5′末
端をリン酸化し混合した。
鎖をアニーリングさせるために、約150m1の水の入
った水浴中で、100°C110分間インキュベートし
た。徐々に室温になるまで放冷した後、4°Cで一晩放
置することで合成りNA鎖を作製した。
ii)合成りNAを含む断片の作製 プラスミドpBR325(約5μg)を制限酵素Eco
 R1、Pst  Iで消化し、1%アガロースゲル電
気泳動で約4.8 kbのDNA断片(約2μg)を単
離した。この断片と(i)で作製した合成りNA鎖(約
1μg)を混合し、T、−DNAリガーゼで結合させた
1ii) p YAS 21の作製 プラスミドpYAS2 (約6μg)を制限酵素Eco
 R1,Pst  lで消化し、1%アガロースゲル電
気泳動で約0.6 kbのDNA断片を単離した。この
断片(約0.2μg)を制限酵素Mnl  Iで消化し
、これに(ii)で作製した合成りNAを含む断片(約
1μg)を混合し、T4−DNAリガーゼを作用させた
。この反応物で大腸菌JM105株を形質転換して、I
Oμg/mlのテトラサイクリンを含む固体り培地に拡
げ培養した。生じたクローンからプラスミドを取得し、
Eco R1,Pst  Iで消化し、電気泳動で約4
.8 kbと約0.3 kbのDNA断片を確認し、こ
のプラスミドをpYAs21と名づけた。
10   YAS3の−1 プラスミドpYAS2 (約2μg)を制限酵素Eco
 R1,Pst  Iで消化した後、1%アガロースゲ
ル電気泳動にかけ、約6.3 kbのDNA断片(約1
.2 μg)を単離した。また、プラスミドpYAS2
1 (約24μg)を制限酵素Eco Rr、Pst 
 1で消化した後、10%ポリアクリルアミドゲル電気
泳動にかけ、約0.3 kbのDNA断片(約0.1μ
g)をエレクトロエリニージョン法により単離した。単
離した2つのDNA断片を混合し、T4DNAリガーゼ
で結合させた。大腸菌JMIO5株を形質転換して、5
0μg/mlのアンピシリンを含む固体り培地上に拡げ
培養した。生じたクローンからプラスミドを取得し、第
4図に示した制限地図をもつことを確認し、このプラス
ミドをpYAS3と名づけた。
0ALA人 り培地(バタトトリブトン10 g/1.、バクトイ−
ストエキストラクト5g/!、塩化ナトリウムl O、
g / i (pH7,5) )中37°Cで一晩培養
した形質転換体JM105 (pYAS2)および3M
105 (pYAs3)を500m1容三角フラスコ内
100m1L培地に移植し、37°Cで振とう培養し、
OD、、、=0.7の時点でI PTGを1mMとなる
ように培地に添加し、さらに培養を続けた。
I PTG添加後5時間目に遠心分離法で培養物から菌
体を集め、0.IMFリス塩酸緩衝液(pH8,0)で
−度洗浄し、同緩衝液5n+1に懸濁した。これを常法
により超音波処理したのち12,00Orpmで20分
間遠心分離し、その上澄液を粗酵素液とした。
第1表に示した組成の反応液中で、32°C,1時間反
応させた後、7.5%トリクロロ酢酸0.5 mlを加
え反応を停止させた。12.OOOrpm 、5分間遠
心分離した上澄1mlにアセト酢酸エチル0.2mlを
加え、0.01Mリン酸緩衝液(pH6,8)で10m
1とし、100°C,10分間加熱し冷却後二〇液1m
lに修正エールリッヒ試薬(Mauzerall、D、
、andS、Granik; J、Biol、Chem
、 219.435−446(1956))1mlを加
え、よく混合し、10分後に、553nmの吸光度を測
定した。検量線からALAを定量し、ALA合成酵素活
性値を算出した。対照として、大腸菌JM105株のA
LA合成酵素活性を同様の方法で測定した。
以下 余白 第  1  表 グリシン コハク酸ナトリウム oA ピリドキサールリン酸 TP gC12 Tr i 5−HCI (ptl 7.8)DTA β−メルカプトエタノール スクシニル−CoAシンターゼ* 粗酵素液 100μmo1 0.58 0.25 7.5 10単位 総液量 水生化学実験講座7 タンパク質の生合成(下)、東京
化学同人p634 (1975)の方法により調整した
第 表 また、制限酵素サイトは、説明に必要な箇所のみを記載
した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)δ−アミノLブリン酸合成酵素をコードする遺伝
    子を含むDNAを高発現ベクターDNAに挿入した組換
    え体DNA
  2. (2)δ−アミノLブリン酸合成酵素をコードする遺伝
    子を含むDNAを高発現ベクターDNAに挿入した組換
    え体DNAにより、宿主微生物を形質転換して得られる
    形質転換体
JP32035188A 1988-12-21 1988-12-21 δ―アミノLブリン酸合成酵素をコードする遺伝子を含む組換え体DNAおよびそれを用いた形質転換体 Pending JPH02167083A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997047736A1 (en) * 1996-06-10 1997-12-18 Novo Nordisk Biotech, Inc. Aspergillus oryzae 5-aminolevulinic acid synthases and nucleic acids encoding same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997047736A1 (en) * 1996-06-10 1997-12-18 Novo Nordisk Biotech, Inc. Aspergillus oryzae 5-aminolevulinic acid synthases and nucleic acids encoding same

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