JPH0216699Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は商品載置棚の前端にシエルフガードを
設けたシヨーケースに関するものである。

（従来の技術） 従来、この種のシヨーケースとして第３図及び
第４図に示すものが知られている。このシヨーケ
ースは、ケース本体１０の前面に商品取出し口１
１を有し、また該ケース本体１０の内箱１２の内
側に棚受１３を介して上下方向に複数段の商品載
置棚１４乃至１７を有している。また、商品載置
棚１４乃至１７の前端１４ａ乃至１７ａに棚モー
ル１４ｃ乃至１７ｃを有しており、商品載置棚１
４乃至１７の前端１４ａ乃至１７ａと棚モール１
４ｃ乃至１７ｃとの間で平板状のシエルフガード
１４ｂ乃至１７ｂを挟持している（例えば、実公
昭56−27815号公報参照）。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、従来のシヨーケースでは、上方
に向かつて徐々に開口面積が大きくなるパツク型
商品１８を商品載置棚１４乃至１７に載置する場
合、最前列の商品１８の側面下部とシエルフガー
ド１４ｂ乃至１７ｂとの間にデツドスペースＡが
形成され、これが原因となつて棚上の収容容量が
小さくなるという問題点があつた。

また、第３図に２点鎖線で示すように、上から
２段目及び３段目の商品載置棚１５，１６では該
棚上に載置された商品１８のうち内箱１２側から
２番目の商品を充分に視認することができず、ま
た上から４番目の商品載置棚１７及び敷板１９で
は該棚上に載置された商品１８のうち内箱１２側
から３番目の商品を充分に視認することができな
いという問題点があつた。

更に、シエルフガード１４ｂ乃至１７ｂの位置
が商品載置棚１４乃至１７に前端１４ａ乃至１７
ａに固定されているため、各商品載置棚１４乃至
１７の商品収容スペースが限定され、所定量の商
品しか載置することができず不便であるという問
題点があつた。

本考案は前記問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、ケース本体内の商品収
容量を大きくでき、且つ商品の視認範囲を広くす
ることができると共に、各商品載置棚の収容容量
を商品に合わせて自由に調節することができるシ
ヨーケースを提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記目的を達成するため、前面を開口
したケース本体内に上下方向に複数段の商品載置
棚を配設すると共に、各商品載置棚の前端に横方
向に延びる板状のシエルフガードを設けたシヨー
ケースにおいて、シエルフガードを、前後方向に
複数の貫通孔を有し、且つケース本体の前面に向
かつて延びる棚部と、該棚部からケース本体の前
面に向かつて斜め上方に延びるガード部とから透
明に形成すると共に、商品載置棚に棚部の貫通孔
と対応する貫通孔を形成し、シエルフガード取付
用の係止ピンをシエルフガードと商品載置棚の両
貫通孔に取外し自在に挿着している。

（作用） 本考案によれば、シエルフガードにケース本体
の前面に向かつて斜め上方に延びるガード部を設
けているので、上方に向かつて徐々に開口面積が
大きくなるパツク型商品を棚上に載置する場合で
も、最前列の商品とシエルフガードとの間にデツ
ドスペースが形成されることがなく、また、その
分商品を前方に載置できるので、商品の視認範囲
が広がる。

また、係合ピンを両貫通孔から取外しシエルフ
ガードを移動させることで、該シエルフガードの
取付位置を貫通孔の位置に対応して適宜変更する
ことができる。

（実施例） 第１図及び第２図は本考案の一実施例を示すも
ので、従来例と同一構成部分は同一符号を持つて
表わしてある。

図において、１０は前面を開口し商品取出し口
１１を設けたオープンシヨーケースのケース本
体、１２は該ケース本体１０の内側に設けられた
内箱、１３ａ乃至１３ｄは棚受であり、各棚受１
３ａ乃至１３ｄは前端をやや斜め下方に向け、内
箱１２の上下方向に所定間隔をおいて複数組取付
けられている。

１９はケース本体１０の内側下部に配設された
敷板、１８は敷板１９及び後述する商品載置棚２
０乃至５０に載置されたパツク型商品である。パ
ツク型商品１８は、魚や肉等を収容する収容皿１
８ａと、該収容皿１８ａの上部開口を覆うポリエ
チレンフイルム製のカバー部１８ｂとからなり、
該収容皿１８ａの側部１８ｃは上方に向かつて
徐々に広がるよう傾斜して形成されている。

２０乃至５０は前記各棚受１３ａ乃至１３ｄに
取付けられたケース本体１０の横方向に延びる商
品載置棚である。第２図に示すように商品載置棚
２０の前端２０ａは直角下方向に折曲げて形成さ
れ、該折曲げ部分の前面下部に棚モール６０を有
している。また、商品載置棚２０には後述する係
合ピン挿着用の貫通孔２０ｂが形成されている。

７０はケース本体１０の横方向に延びる板状の
シエルフガードで、透明性部材にて形成されてい
る。このシエルフガード７０は、平坦な棚部７１
と、該棚部７１の前端からケース本体１０の前面
に向かつて斜め上方向に延びるガード部７２とか
ら構成されている。また、棚部７１には前後方向
に所定間隔をおいて係合ピン挿着用の複数（図中
は３個）の貫通孔７１ａが形成されている。

８０は各貫通孔２０ｂ，７１ａに取外し自在に
挿着された係止ピンで、該係止ピン８０は拡大頭
部と貫通孔よりも僅かに小径な挿入部とを有して
いる。

９０は照明、９１は該照明９０のホルダ、９２
は該ホルダ９１を商品載置棚２０の裏面に取付け
る取付け部材である。

上記では商品載置棚２０について説明したが、
他の商品載置棚３０，４０，５０もこれと同様に
構成されている。

このように前記実施例によれば、シエルフガー
ド７０にケース本体１０の前面に向つて斜め上方
に延び、且つ取付け状態において商品載置棚２０
乃至５０に対して傾斜するガード部７２を設けて
いるので、上方に向かつて徐々に開口面積が大き
くなるパツク型商品１８を棚上に載置する場合で
も、最前列の商品１８の側面下部とシエルフガー
ド７０のガード部７２との間に従来のようなデツ
ドスペースが形成されることがなく、これにより
商品１８の収容容量を大きくすることができる。

また、上記のデツドスペースの排除によつて商
品１８をケース本体１０の前面側に載置できるの
で、上側の商品載置棚で隠蔽される商品１８を減
少させてその視認範囲を広くすることができる。

更に、シエルフガード７０が透明性部材から形
成されているので、該シエルフガード７０を通じ
て最前列の商品１８を視認することができ、また
シエルフガード７０の棚部７１に商品が載置され
ていない場合には、該シエルフガード７０の棚部
７１及びガード部７２を通じて下側の商品載置棚
に載置された商品１８を視認することが可能であ
り、この点からも商品の視認範囲が大きくなる。
また、シエルフガード７０を透過した光によつて
棚上に載置された商品１８及びケース本体１０内
が明るくなり、展示効果を向上させて購買意欲を
促進させることができる。

更にまた、係止ピン８０を両貫通孔２０ｂ，７
１ａから取外してシエルフガード７０を前後方向
に移動させることができ、また該移動位置におい
て両貫通孔２０ｂ，７１ａに係止ピン８０を挿着
することで該シエルフガード７０を商品載置棚２
０乃至５０に取付けることができるので、シエル
フガード７０の取付位置を適宜変更して各商品載
置棚２０乃至５０の収容容量を商品に合わせて自
由に調節することができる。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、シエル
フガードにケース本体の前面に向つて斜め上方に
延び、且つ取付け状態において商品載置棚に対し
て傾斜するガード部を設けているので、上方に向
かつて徐々に開口面積が大きくなるパツク型商品
を棚上に載置する場合でも、最前列の商品の側面
下部とシエルフガードのガード部との間に従来の
ようなデツドスペースが形成されることがなく、
これにより商品の収容容量を大きくすることがで
きる。

また、上記のデツドスペースの排除によつて商
品をケース本体の前面側に載置できるので、上側
の商品載置棚で隠蔽される商品を減少させてその
視認範囲を広くすることができる。

更に、シエルフガードが透明性部材から形成さ
れているので、該シエルフガードを通じて最前列
の商品を視認することができ、またシエルフガー
ドの棚部に商品が載置されていない場合には、該
シエルフガードの棚部及びガード部を通じて下側
の商品載置棚に載置された商品を視認することが
可能であり、この点からも商品の視認範囲が大き
くなる。また、シエルフガードを透過した光によ
り棚上に載置された商品及びケース本体内が明る
くなり、展示効果を向上させて購買意欲を促進さ
せることができる。

更にまた、係止ピンを両貫通孔から取外してシ
エルフガードを前後方向に移動させることがで
き、また該移動位置において両貫通孔に係止ピン
を挿着することで該シエルフガードを商品載置棚
に取付けることができるので、シエルフガードの
取付位置を適宜変更して各商品載置棚の収容容量
を商品に合わせて自由に調節することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示すも
ので、第１図はシヨーケースの縦断面図、第２図
は第１図の要部拡大図、第３図及び第４図は従来
例を示すもので、第３図はシヨーケースの縦断面
図、第４図は第３図の要部拡大図である。 図中、１０…ケース本体、１８…パツク型商
品、２０乃至５０…商品載置棚、２０ａ乃至５０
ａ…前端、２０ｂ…貫通孔、７０…シエルフガー
ド、７１…棚部、７１ａ…貫通孔、７２…ガード
部、８０…係止ピン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前面を開口したケース本体内に上下方向に複数
   段の商品載置棚を配設すると共に、各商品載置棚
   の前端に横方向に延びる板状のシエルフガードを
   設けたシヨーケースにおいて、 シエルフガードを、前後方向に複数の貫通孔を
   有し、且つケース本体の前面に向かつて延びる棚
   部と、該棚部からケース本体の前面に向かつて斜
   め上方に延びるガード部とから透明に形成すると
   共に、 商品載置棚に棚部の貫通孔と対応する貫通孔を
   形成し、 シエルフガード取付用の係止ピンをシエルフガ
   ードと商品載置棚の両貫通孔に取外し自在に挿着
   した ことを特徴とするシヨーケース。