JPH02147244A - インクジェット・プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、事務機器の分野でノンインパクト式のプリン
タとして利用されるインクジェット・プリンタに関する
ものである。

（従来の技術） 事務機器の分野では、動作音の低いノンインパクト式の
プリンタとしてインクシェアド・プリンタが汎用されて
いる。

このインクジェットプリンタには、ヘッドから所定時間
間隔でインク滴を噴射させると共に印刷に必要なインク
滴だけを選択的に偏向させて印刷用紙に付着させる連続
噴射式のものと、印刷に必要なインク滴だけをヘッドか
ら選択的に噴射させるオンデマンド式とに大別される。

連続噴射式のインクジェット・プリンタの典型的なもの
は、第３図に示すように、インクジェット・ヘッド３１
．帯電回路３２、偏向電極３３、ガータ３４、記録信号
源３５、連続パルス列発生回路３６及び高圧パルス発生
回路３７を備えている。

インクジェット・ヘッド３１のタンク３１ａ内のインク
は、壁面に電気発熱体３１ｃが形成されたインク室３１
ｂに供給される。この電気発熱体は３１ｃは、連続パル
ス発生回路３６から供給される電圧パルスに基づき所定
時間間隔で加熱されてインク室内に気泡（バブル）を発
生させる。この気泡によって押し退けられたインク室内
のインクが、ヘッドの先端部分のノズルからインク滴と
して前方に噴射される。噴射されたインク滴は、上記連
続パルス列に同期して放電が行われる帯電機構３２を通
過する際に帯電される。この帯電インク滴は、偏向電極
３３ａと３３ｂの間を通過する際に記録信号源３５から
供給される二値信号と上記連続パルス列とに同期して高
圧パルス発生回路３７で発生される高圧パルスによって
選択的に偏向される。すなわち、印刷に必要な帯電イン
ク滴は偏向を受けてガータの上方を通過して印刷用紙Ｐ
に付着し、印刷に不要なインク滴は偏向を受けることな
くに直進してガータ３４に衝突し回収される。

（発明が解決しようとする課題） 上記従来の連続噴射式のインクジェット・プリンタでは
、インク滴を帯電させるための放電用電極が摩耗し、比
較的短期間で部品の交換や調整が必要になり、保守の費
用がかさむという問題がある。

また、上記従来のインクジェット・プリンタでは、帯電
インク滴の偏向用に高速の高圧パルスを発生させている
。このため、偏向パルス発生回路の製造コストが素子の
耐圧や絶縁などの点でかさむと共に故障も発生しやすく
なるという問題がある。

（課題を解決するための手段） 本発明のインクジェット・プリンタは、磁性インク滴を
所定時間間隔で噴射するインクジェット・ヘッドと、こ
の噴射された磁性インク滴のうち印刷に必要なものだけ
を記録信号に従い選択的に印刷用紙に向かわせる磁気的
偏向手段とを備え、摩耗や故障の生じやすい帯電機構や
高速の高圧パルス発生回路を不要とするように構成され
ている。

以下、本発明の作用を実施例と共に詳細に説明する。

（実施例） 第１図は、本発明の一実施例のインクジェット・プリン
タの構成を示すブロック図であり、ｌｌはインクジェッ
ト・ヘッド、１２は電磁石、１３はガータ、１４は記録
信号発生源、１５は連続パルス列発生回路、１６は電流
増幅回路である。

インクジェット・ヘッド１１のタンク３１ａ内には、グ
リコール類などの溶剤に各種染料などの着色剤とフェラ
イトなどの磁性体の粉体とが混入された磁性インクが貯
蔵されている。この磁性インクは図示しない加圧機構な
どによってインク室１１ｂ内に供給される。このインク
ジェット・ヘッド１１には、インク室１１ｂに弾性隔膜
１１Ｃを隔てて接触する空気室ｌｉｄが形成されており
、更にこの空気室内には電気発熱体ｌｉｅが形成されて
いる。この弾性隔膜１１Ｃは、伸縮性、耐熱性、気密性
に冨むゴムなどの材料で構成されており、空気室ｌｉｄ
を大気圧程度の空気による充填状態に保つ。電気発熱体
ｌｉｅは、連続パルス発生回路１５から供給される電圧
パルスに基づき所定時間間隔で加熱されて空気室内の空
気を膨張させる。この膨張した空気により隔膜１１Ｃを
介して押し退けられたインク室１１ｂ内のインクが、ヘ
ッドの先端部分のノズルからインク滴として前方に噴射
される。

電流増幅回路１６は、記録信号発生源１４から供給され
る二値信号の電流パルスを連続パルス列発生回路１５か
ら供給される連続パルス列との間に所定のタイミングを
保持させながら増幅し、電磁石１２のコイル１２ａに励
磁電流として供給する。この電磁石１２のコイル１２ａ
に励磁電流が供給され、磁芯１２の先端を一方の極とす
る磁界が発生すると、この磁芯１２ｂの直下を飛行する
インク滴中の磁性粉体が磁化され、磁芯１２ｂに吸引さ
れる。この磁性粉体に作用する吸引力によって磁性イン
ク滴の飛行経路が上方に偏向され、ガータ１３の上方を
通過して印刷用紙Ｐに向い、そこに付着する。

一方、印刷に不要な磁性インク滴の飛行中には電磁石１
２の励磁が行われない。この場合、磁性インク滴はその
電磁石１２の下方を直進してガータ１３に衝突し、そこ
からインクシェアド・ヘッド１１のタンクｌｌａに回収
される。

第２図は、本発明の他の実施例のインクジェット・プリ
ンタの構成を示すブロック図である０本図中、第１図と
同一の参照符号を付した構成要素は第１図に関し既に説
明した構成要素と同一のものであり、これらについては
重複する説明を省略する。

この実施例では、インクジェット・ヘッド１１から連続
的に噴射される磁性インク滴に含まれる着色剤が乾式の
複写機などで用いられるトナーのように焼付けを必要と
するものから成っており、この焼付けを行うための焼付
は機構２０が形成されている。

この焼付は機構２０は、金属コア２１ａの表面にゴム層
２１ｂの形成された送りローラー２１と、ヒータ２２ａ
を内蔵する金属ローラ２２ｂの表面にコーティング樹脂
層２２ｃの形成された加熱ローラ２２と、この加熱ロー
ラ２２の表面温度を検出する温度センサ２３とから構成
されている。印刷用紙Ｐ上に付着したインク滴は、焼付
は機構２０の加熱ローラ２２によって所定の温度に加熱
さし、含有着色剤が用紙に焼付けられる。

以上、インクジェット・ヘッドとして、隔膜を介してイ
ンク室に接触する空気室内の空気を電気発熱体で加熱す
る構成のものを使用する例を説明した。しかしながら、
このヘッドの代わりに、通常のバブルジェット式のヘッ
ドや圧電式のヘッドを使用してもよい。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように、本発明のインクジェット・
プリンタは、磁性インク滴を所定時間間隔で噴射するイ
ンクジェット・ヘッド′と、この噴射された磁性インク
滴のうち印刷に必要なものだけを記録信号に従い選択的
に印刷用紙に向かわせる磁気的偏向手段とを備える構成
であるから、摩耗や故障の生じやすい帯電機構と高速の
高電圧パルス発生回路とを不要とすることができる。

この結果、保守の時間と労力が低減され、インクジェッ
ト・プリンタの経済化が実現される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の連続噴射式のインクジェッ
ト・プリンタの構成を示すブロック図、第２図は本発明
の他の実施例の連続噴射式のインクジェット・プリンタ
の構成を示すブロック図、第３図は従来の典型的な連続
噴射式インクジェット・プリンタの構成を示すブロック
図である。 １１・・・インクジェット・ヘッド、１２・・・電磁石
、１２ａ・・・コイル、１２ｂ・・・磁芯、１３・・・
ガータ、１４・・・記録信号発生源、１５・・・連続パ
ルス列発生回路、１６・・・電流増幅回路、２０・・・
焼付は機構、２１・・・送りローラ１，２２・・・加熱
ローラ、２３・・・温度センサ。 特許出願人　日本電気ホームエレクトロニクス株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁性インク滴を所定時間間隔で噴射するインクジ
   ェット・ヘッドと、 この噴射された磁性インク滴のうち印刷に必要なものだ
   けを記録信号に従い選択的に印刷用紙に向かわせる磁気
   的偏向手段とを備えたことを特徴とするインクジェット
   ・プリンタ。
2. （２）焼付けの必要な着色材を含む磁性インク滴を所定
   時間間隔で噴射するインクジェット・ヘッドと、 この噴射されたインク滴のうち印刷に必要なものだけを
   記録信号に従い選択的に印刷用紙向かわせ付着させる磁
   気的偏向手段と、 この付着されたインク滴に焼付けを行う焼付け手段とを
   備えたことを特徴とするインクジェット・プリンタ。
3. （３）前記インクジェット・ヘッドは、 ヘッド前方に形成されたインク吐出口と、 このインク吐出口にインクを供給するインク室と、 このインク室に弾性隔膜を介して接すると共に気体が充
   填された気体室と、 この気体室内に設置された電気発熱体と、 この電気発熱体に前記所定時間間隔で電力を供給する通
   電回路とを備えたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項又は第２項記載のインクジェット・プリンタ。