JPH021380Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は軒樋継手、特に合成樹脂を素材とし
た軒樋継手に係るものである。

〔従来の技術〕

従来、連接せんとする軒樋の上下両面を挟着す
べく二重壁となした軒樋継手は周知である。しか
しながら、これら軒樋継手は軒樋の上下両面を樋
状板体にて単に挟着するものであるため、連接さ
れた軒樋の接合面が軒樋継手の長手方向に対する
中間部に位置していることが確認できず、これよ
りアンバランスな状態で連接されるケースが度々
みられ、軒樋の離脱要因の一つとなつていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この考案は上記従来品の欠点を解消すべく考案
されたものであつて、連接後における軒樋接合面
の確認が可能にして且つ接着剤による接合が可能
な軒樋継手を提供せんとするものである。

〔問題を解決するための手段〕

この考案は上記に鑑み考案されたものであつて
連接せんとする軒樋の上下両面を挟着すべく二重
壁となした軒樋継手において、継手本体の上壁面
の長手方向に対する中間部に長手方向に沿う長孔
を一条若しくは複数条穿設せしめることにより問
題点を解決した。

〔実施例〕

以下、この考案を図面に示す実施例について説
明すれば、第１図はこの考案の一実施例を示す斜
視図で、図中Ａは合成樹脂を素材として形成され
た継手本体であつて、連接せんとする軒樋ａの上
下両面を挟着すべく一側部の耳縁嵌着部１おいて
ヒンジ状に連結され、他側部の耳縁嵌着部２おい
て互いに嵌合する嵌合部３，３′が設けられた上
壁面４と下壁面４′とからなるものであり、Ｂは
継手本体Ａの上壁面４の長手方向に対する中間部
に三条穿設された長手方向に沿う長孔である。尚
上記長孔Ｂとしては軒樋接合面の位置表示として
は一条で充分であるが、接着性を良好ならしめる
ために数条形成することが好ましい。

〔考案の効果〕

以上より明らかなように、この考案の軒樋継手
は連接せんとする軒樋の上下両面を挟着すべく二
重壁となした軒樋継手において、継手本体Ａの上
壁面４の長手方向に対する中間部に長手方向に沿
う長孔Ｂを一条若しくは複数条穿設せしめてなる
構成よりなるため、第２図に示すように連接後、
軒樋接合面の位置確認が可能ならしめられ、これ
より従来品にみられる上記軒樋の離脱現象が防止
せしめられ、これに連接後における接着剤の注入
性が相俟つて接合性が一段と向上せしめられるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
２図は同上使用状態を示す斜視図である。 Ａ……継手本体、Ｂ……長孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連接せんとする軒樋の上下両面を挟着すべく二
   重壁となした軒樋継手において、継手本体の上壁
   面の長手方向に対する中間部に長手方向に沿う長
   孔を一条若しくは複数条穿設せしめてなる軒樋継
   手。