JPH02137847A - 顕色剤塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、顕色剤を普通紙等の支持体の表面に付着させ
ることにより、顕色剤を有する画像形成媒体を作成する
顕色剤塗布装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、一般に画像形成媒体は、製紙メーカから製品とし
て出荷されたものが使用されていたため、使用者が任意
に選定した普通紙等の支持体上に画像を形成することが
できず、また使用者が任意の選定した支持体に顕色剤を
塗布して画像形成媒体を作成することはかなり困難であ
った。このため、一般の使用者にも容具に使用可能な画
像形成媒体製造装置の開発が強く望まれていた。

この要望に答えるため、出願人は先に特願昭６２−２５
６００３号として、染料前駆体を封入するとともに、光
に感応して機械的強度が変化するマイクロカプセルを担
持し、画像情報に応じて露光されているマイクロカプセ
ル紙と、利用者が選定した普通紙等の任意の支持体の表
面に顕色剤を付着させて作成した画像形成媒体とを密接
させ、しかる後、前記マイクロカプセル紙上の機械的強
度の低い方のマイクロカプセルを圧力現像によって破壊
し、この破壊により流出した染料前駆体と顕色剤とを反
応させて、前記支持体に画像を形成するようにしたもの
を提案した。

ここに使用されている顕色剤を支持体に付着させて画像
形成媒体を作成するための顕色剤塗布装置は、顕色剤を
、例えば接触や摩擦を利用してプラス（＋）に帯電させ
るとともに、この帯電部と対向させて逆極性、例えばマ
イナス（−）の電圧を印加した電極を支持体の裏面側に
配置することにより、帯電後の顕色剤を支持体の全表面
に静電的に吸引して塗布するよう構成したものであった
。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記の場合、帯電後の顕色剤が支持体の
方に静電的に移動吸着されている際には、顕色剤は支持
体に強固に付着されているいるものの、その静電力が働
いている領域から支持体が搬送され出されてしまうと、
急速に付着力が弱まり、この結果、搬送中に顕色剤が支
持体より脱落してしまったり、顕色剤を付着させた支持
体（画像形成媒体）とマイクロカプセル紙とを圧接させ
て圧力現像を行う際に、マイクロカプセル机側に顕色剤
が付着してしまい、このため支持体に形成される画像に
画素の抜けが発生してしまうことがあるといった問題点
があることが解った。

本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、顕色剤を支持体に付着させた後、マイクロカ
プセル紙と密接させて圧力現像を行うまで、顕色剤を安
定して支持体に付着させたまま搬送することができると
ともに、圧力現像する際にマイクロカプセル机側に顕色
剤が付着してしまうことを防止することができる顕色剤
塗布装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために本発明の顕色剤塗布装置は、
支持体の表面に顕色剤を付着させて画像形成媒体を作成
する顕色剤塗布装置において、顕色剤を同極性に帯電さ
せて該帯電後の顕色剤を支持体に静電的に吸着塗布する
ようにした顕色剤帯電塗布部と、この顕色剤帯電塗布部
の下流側に位置して前記支持体をこれに塗布した顕色剤
が若干溶融する温度まで加熱する加熱部とを備えたこと
を特徴とするものであり、この加熱部は前記支持体の裏
面側に配置することが望ましい。

〔作用〕

上記の構成を有する本発明によれば、粒状の顕色剤を支
持体に静電的に塗布した後、加熱部によって顕色剤の一
部を強制的に溶融させることによって、この顕色剤を支
持体に強固に付着させ、これによって搬送中における顕
色剤の支持体からの脱落や圧力現像の際のマイクロカプ
セル机側への顕色剤の付着を確実に防止することができ
る。

〔実施例〕

以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説
明する。

図面は、本願発明に係る顕色剤塗布装置の一実施例を備
えた複写機の概略構成を示す断面図である。

同図において、装置性装置には、その側部に支持体８の
取出し口２が、上部に原稿台３が夫々設けられている。

また、装置内部には、染料前駆体を封入するとともに、
光に感応して機械的強度が変化するよう構成したマイク
ロカプセルを担持したマイクロカプセル紙６と、例えば
普通紙等の画像を形成する任意の支持体８とが嬬えられ
、この支持体８は各プロセスを経て前記取出し口２から
出力されるよう構成されている。

前記マイクロカプセル紙６は、カプセルシートロール４
に巻かれており、この下流側には、マイクロカプセル紙
６を露光する露光部５、一対の圧力現像ローラ１８．１
８からなり、露光済みマイクロカプセル紙６と顕色剤ト
ナー１０を塗布した支持体８とを圧接させて、支持体８
に画像を形成する圧力現像部１７及び現像後の画像を加
熱定着させる定着ユニッ）・１９が順次配置されている
。

また、前記支持体８は、支持体ローラフに巻かれており
、この下流側には、顕色剤トナー１０を摩擦力によって
同極性に帯電させ、帯電後の顕色剤トナー１０を支持体
８に静電的に塗布する顕色剤帯電塗装部２０、支持体８
の裏面に接する加熱ヒータ１５と上部に位置する補助ロ
ーラ１６とから構成され、前記顕色剤トナー１０を塗布
した支持体８を加熱してこれに塗布した顕色剤トナー１
０の一部を溶融させる加熱ユニット１４及びカッタ２１
が順次配置されている。

前記顕色剤帯電塗装部２０には、トナーケース９が備え
られ、このトナーケース９の内部には、顕色剤と熱過塑
性物質とを混合し、微粒子状とした顕色剤トナー１０が
貯蔵されている。

この熱過塑性物質としては、例えばスチレン／ｎ−ブチ
ルメタクリレート共重合樹脂８０重量部と、エチレン／
酢酸ビニル共重合樹脂１５重量部とを用いた樹脂が使用
され、この場合顕色剤トナー１０は、約１２０℃でほぼ
溶融する。

前記トナーケース９の下部には、トナーケース９内の顕
色剤トナー１０を塗布ローラ１２に補給するための補給
ローラ１１と、この補給された顕色剤トナー１０を支持
体８に塗布するための塗布ローラ１２とが配置されてい
るとともに、支持体８を挾んで塗布ローラ１２と対峙し
て対向ロータ１３が設けられ、更にこの対向ローラ１３
には、帯電された顕色剤トナー１０と逆極性の電圧、即
ち負電圧を印加する直流電源Ｅ１が接続されている。

次に、上記複写機の動作を説明する。

支持体ロール７の回転によって送り出された支持体８は
顕色剤帯電塗布部２０に達する。この顕色剤帯電塗布部
２０において、顕色剤トナー１゜はトナーケース９の内
部で摩擦帯電されて正極性となり、この帯電後の顕色剤
トナー１ｏは、補給ローラ１１により適量保持されて塗
布ローラ１２に運ばれる。

ここで、対向ローラ１３には、負電圧が印加されている
ため、正極性に帯電された顕色剤トナー１０は、この対
向ローラ１３により静電吸引され、そのまま支持体８上
に保持される。即ち、支持体８はその全表面に顕色剤ト
ナー１ｏを静電吸着した状態で顕色剤帯電塗布部２０を
通過することになる。

そして、支持体８が加熱ユニット１４に達すると、この
支持体８は顕色剤トナー１０が塗布されていない裏面側
から加熱ユニット１４の加熱ヒータ１５で、例えば、支
持体８近傍の顕色剤トナー１０が若干溶融する温度まで
加熱され、これによって顕色剤トナー１０には、支持体
８に対する接着力が付与されることになる。

なお、この顕色剤トナー１０に含まれる熱可塑性物質が
溶融すると、一般に目づまりが生じ画像の発色が悪化す
るため、加熱ヒータ１５の適切な制御、若しくは図面に
示すように、顕色剤トナー１０の上面の熱的安定を図る
補助ローラ１６を設ける必要がある。

この顕色剤トナー１０が安定的に塗布された支持体８は
圧力現像部１７に達し、ここで露光済みのマイクロカプ
セル紙６と密着されて圧力現像が行われる。

この時、顕色剤トナー１０は十分な接着力で支持体８に
保持されているため、支持体８の搬送中に脱落したり、
マイクロカプセル紙６との圧接の際に剥離してしまうお
それはない。従って、圧力現像プロセスにおいて、画素
の抜けのない良好な画像が得られることとなる。

そして、現像後の支持体８は、更に定着ユニット１９に
て加熱定着され、カッタ２１により所定の大きさに切断
されて取出し口２から排出されるのである。

なお、本発明は以上詳述した実施例に限定されるもので
はなく、その趣旨を逸脱しない範囲において変更を加え
ることができることは勿論である。

例えば、前記加熱ユニット１４において、温風送風によ
る加熱や赤外線ランプによる放射加熱によっても同様な
効果を期待することができる。

〔発明の効果〕

以上詳述したことから明らかなように、本発明によれば
、顕色剤が支持体に帯電塗布された後、搬送する際に顕
色剤が支持体から脱落してしまったり、マイクロカプセ
ル紙と圧力現像の際にマイクロカプセル机側に顕色剤が
付着してしまうことを確実に防止することができる。

従って、画素抜けのない鮮明な画像を得ることができる
といった効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を備えた複写機の概略構成を示
す断面図である。 ６・・・マイクロカプセル紙、８・・・支持体、１０・
・・顕色剤トナー　１２・・・塗布ローラ、１３・・・
対向ローラ、１４・・・加熱ユニット、１７・・・圧力
現像部、１９・・・定着ユニット、２０・・・顕色剤帯
電塗布部、Ｅｌ・・・直流電源。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、支持体の表面に顕色剤を付着させて画像形成媒体を
   作成する顕色剤塗布装置において、顕色剤を同極性に帯
   電させて該帯電後の顕色剤を支持体に静電的に吸引塗布
   するようにした顕色剤帯電塗布部と、この顕色剤帯電塗
   布部の下流側に位置して前記支持体をこれに塗布した顕
   色剤が若干溶融する温度まで加熱する加熱部とを備えた
   ことを特徴とする顕色剤塗布装置。 ２、前記加熱部を前記支持体の裏面側に配置したことを
   特徴とする請求項１記載の顕色剤塗布装置。