JPH02136225A - Ｆｒｐ平板製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はＦＲＰ平板製造装置に関するものである。

［従来の技術］ 近年、熱硬化性樹脂によるＦＲＰ　（繊維強化プラスチ
ック）がその強度、均質性、耐候性、断熱性、軽量、外
観の良さ等の点から、一般建築材料、種々の構成部材、
及びパネル化することによる冷凍車のボディ構成材料等
、広範囲に利用されつつあり、更にその利用範囲は拡大
されつつある。

従来、ＦＲＰ平板の製造方法としては、手作業に頼る部
分が多大であり、ステンレス等の定盤上に樹脂を塗布し
、所要長さに切断した無機繊維或は冑機繊維を基材とし
たマット（代表的なものとしてガラスチョツプドストラ
ンドマット等がある）を張り、離型性の良いロールにて
含浸・脱泡作業を行ない、さらにマットを張って樹脂を
塗布し含浸・脱泡作業を繰返し最後にフィルムで全体を
覆って空気中の酸素との接触を防止し、脱泡作業を行っ
た後自然硬化させる方法（ハンドレイアップ法）が主流
であった。

しかし、この方式は手作業によっているために品質が作
業員の技量に左右され、安定した製品が得られず、又量
産ができず、しかもフィルムが使い捨てとなるためにコ
ストが高いものとなってしまう問題がある。

このため、第６図に示すようなＦＲＰ平板連続製造装置
が提案されている。即ち、ポリエチレンフィルム等を巻
いたロールａから巻出された下側フィルムｂ上にノズル
ＣからＦＲＰ樹脂ｄを吹き付けた後、加圧ロールｅによ
り含浸・脱泡を行い、続いてその上面を別のロールｒか
ら巻出された上側フィルム９で覆った後、加熱装置りに
導入して加熱硬化させ、その後、フィルム巻取ロールｉ
、ｊにより前記各フィルムｂ　、　ｑの剥離、巻取りを
行い、続いて形成されたＦＲＰ平板ｋをカッター！によ
り所要寸法に切断するようにしている。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、上記従来の連続製造装置においては、同一寸法
のＦＲＰ平板を製造する場合には量産が可能で有利であ
る反面、例えば冷凍車等のように大きさの異なるパネル
の組合わせによって箱形状を形成するような場合には平
板サイズが車のサイズ等によって各々異なるために、こ
のような場合にはサイズに合わせて切断するようにして
おり、よって歩留りが非常に悪くなる問題がある。又、
上記熱硬化性樹脂によるＦＲＰ平板の製造時に生じた切
断屑は、再利用が出来ず、粉砕機等で細断して廃棄処理
する方法しかない。従って、できるだけ無駄のない効率
的な製造が望まれる。

又、前記従来の連続製造装置においても、ポリエチレン
等の多量のフィルムｂ１ｇが使い捨てとなるために大変
不経済となってコストが上昇する等の問題を有していた
。

本発明は、上記従来方式の問題点に着目してなしたもの
で、任意サイズのＦＲＰ平板を連続的に製造することこ
とを可能にし、且つフィルムの消費をなくしてコストの
低減を可能にし得るＦＲＰ平板製造装置を提供すること
を目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本発明は樹脂型を搬送するための搬送コンベヤと、該搬
送コンベヤの所要位置を包囲する加熱装置と、該加熱装
置の樹脂型搬入側に設けた樹脂塗布装置と、搬送コンベ
ヤによって加熱装置内を移動する樹脂型上に塗布された
樹脂面を覆って樹脂型と一緒に移動するエンドレス状の
離型性被覆ベルトと、前記樹脂上面から剥離した離型性
被覆ベルトを洗浄するベルト洗浄装置とを備えたことを
特徴とするＦＲＰ平板製造装置にかかるものである。

［作　　　用］ 搬送コンベヤによって搬送される樹脂型上にＦＲＰ樹脂
が吹付けられた後、ＦＲＰ上面が無端状の離型性被覆ベ
ルトによって覆われた状態で加熱装置内に導入されて加
熱硬化が行われ、加熱装置から搬出された後、硬化した
ＦＲＰ樹脂層から前記離型性被覆ベルトが剥離され、続
いて該ベルトか洗浄されることにより連続使用される。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例であり、ステンレ
ス板等によって所要の大きさに形成した平板状の樹脂型
１を矢印Ａ方向にローラ搬送する下段コンベヤ２と、該
下段コンベヤ２の上部において上記Ａ方向と逆のＢ方向
に樹脂型１を搬送する上段コンベヤ３を設け、且つ上記
両コンベヤ２．３の端部に、前記樹脂型ｌを受渡すため
の例えば巻上装置４或いはシリンダ装置等にて昇降する
リフティングコンベヤ５を有した移載装置６を設け、更
に前記コンベヤ２，３の長手方向中間位置に、各コンベ
ヤ２．３を包囲して加熱を行う加熱装置７を設けている
。

又、図示の例では第１層に製品外観、耐候性等を向上さ
せるための表皮形成樹脂（例えばゲルコート）層を形成
し、その上にＦＲＰ樹脂による層を形成する場合を示し
ており、このために、加熱装置７における下段コンベヤ
２の搬入側上部位置にはゲルコート樹脂８を吹（４ける
ゲルコート樹脂吹付ノズル９を設け、又加熱装置７にお
ける上段コンベヤ３の搬入側にはＦＲＰ樹脂ｌＯを吹付
けるＦＲＰ樹脂吹付ノズル１１を設けると共に、該ノズ
ル１１と加熱装置７との間に直接脱泡ロール１２、間接
脱泡ロール１２゛、含浸ロール２８を設けている。

前記加熱装置７は、第３図に示す如く、下段コンベヤ２
を包囲するように加熱ユニット１３を備えて温度設定が
可能な下段加熱室１４と、上段コンベヤ３を包囲するよ
うに加熱ユニット１３を有し且つ予熱ゾーン１５、加熱
ゾーン１６、除熱ゾーン１７において別個に温度設定が
可能な上段加熱室１８とを備えている。

更に、加熱装置７には、上段加熱室１８内を搬送される
樹脂型ｌ上に吹付けられたＦＲＰ樹脂ｌＯが空気中の酸
素と接触することによって樹脂の重合が阻害されるのを
防止するために、ＦＲＰ樹脂ｌＯの上面を覆ってＬ段コ
ンベヤ３と一緒に移動する耐熱強度（１２０”前後）を
有したエンドレス状の離型性被覆ベルト１９を設ける。

離型性被覆ベルト１９としては第４図に示すように、ポ
リエステル帆布２０を２層としたものの一側面（裏面）
をポリウレタン樹脂２１でコーティングし、他側面（表
面）をシリコン２２にてコーティングしたシリコンコー
ティングベルト、又は第５図に示すようにガラスクロス
２３をテフロン２４仕上げしたテフロンコーティングベ
ルト等を使用し、且つ前記離型性被覆ベルト１９におけ
る加熱装置７の搬出側位置には、ＦＲＰ樹脂１０から剥
離された離型性被覆ベルト１９の表面をベルトの進行方
向に対して逆方向に回転して表面を洗い落すブラシロー
ル２５、及びエアーワイパー２６を備えた洗浄装置２７
を設けて前記離型性被覆ベルト１９を連続的に繰返し使
用できるようにしている。

次に作用を説明する。

下段コンベヤ２によりＡ方向に搬送されて来た樹脂型ｌ
上に、ゲルコート樹脂吹付ノズル９によりゲルコート樹
脂８が吹付けられ、その後加熱装置７の下段加熱室１４
を通る間に所要の温度に加熱されて硬化される。このと
き、ゲルコト樹脂８はその物性等により、その上面を覆
って空気との接触を防止する手段を有しなくとも良い。

加熱装置７から出た樹脂型ｌは、移載装置６のリフティ
ングコンベヤ５上に送り込まれて載せられた後、リフテ
ィングコンベヤ５が」１昇され、該リフティングコンベ
ヤ５の送り出し作動によって上段コンベヤ３上に送り出
されてＢ方向に搬送され、続いてＦＲＰ樹脂吹付ノズル
１１により前記硬化したゲルコート樹脂層の上にＦＲＰ
樹脂ＩＯか吹付けられる。

前記ゲルコート樹脂層」二に吹付けられたＦＲＰ樹脂Ｉ
Ｏは、上段コンベヤ３上を搬送されながら、離型性被覆
ベルト１９によって上面が覆われることにより空気中の
酸素との接触が遮断されると共に、前記直接脱泡ロール
１２、間接脱泡ロール１２°及び含浸ロール２８によっ
て脱泡・含浸が行われた状態において、加熱装置７の上
段加熱室１８に送られ、ＦＲＰ樹脂硬化のための最適温
度に設定された予熱ゾーン１５、加熱ゾーン１６、除熱
ゾーン１７を経て加熱硬化され、続いて所要の養生時間
が保持された後、図示しない脱型装置等により脱型が行
われて２層からなるＦＲＰ平板となる。

又、前記加熱装置７を出てＦＲＰ樹脂層から剥離された
離型性被覆ベルト１９は洗浄装置２１により洗浄されて
連続的に再使用される。

上記によれば、所要の大きさを有する樹脂型に合わせて
ＦＲＰ樹脂の吹付けを行うことにより、任意の大きさの
ＦＲＰ平板を効率良くしかも連続的に製造することがで
きる。

又、ＦＲＰ樹脂の加熱硬化時に、離型性被覆ベルトによ
って被覆し、該離型性被覆ベルトはＦＲＰ樹脂層から剥
離した後、洗浄を行って連続的に循環使用されるように
しているので、従来のようにフィルムを無駄に消費する
ことかなくなる。

尚、上記実施例においては、ゲルコート樹脂層とＦＲＰ
樹脂層からなるＦＲＰ平板を製造する場合について例示
したが、単層としたり、又下段のゲルコート樹脂吹付ノ
スルをＦＲＰ樹脂吹付ノズルとし、加熱装置の下段加熱
室を上段加熱室と同様にＦＲＰ樹脂の加熱硬化に適した
温度コントロールかできるゾーンに分けるようにし、更
に下段加熱室にも離型性被覆ベルトを設けることにより
、ＦＲＰ樹脂のみによる複数層の平板を連続的に製造す
ることもてきる。又図示の場合、搬送コンベヤが２段の
場合について例示したが、更に段数を増加して多数層の
ＦＲＰ平板を製造することもできること、その池水発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明のＦＲＰ’Ｔ板製造装板製
上装置、所要の大きさ、形状を有したＦＲＰ平板を連続
的に製造するに際し、加熱装置内を移動するＦＲＰ樹脂
上面を洗浄装置を有したエンドレス状の離型性被覆ベル
トにて覆うようにしているので、該ベルトの連続的な使
用を可能にして従来のようなフィルムの無駄な消費を防
止し、ＦＲＰ平板の製造を経済的に実施することができ
る優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す正面図、第２図は第１
図の平面図、第３図は加熱装置の詳細を示す正面図、第
４図及び第５図は夫々離型性被覆ベルトの例を示す断面
図、第６図は従来のＦＲＰ平板の連続製造装置の一例を
示す正面図である。 １は樹脂型、２は下段コンベヤ、３は上段コンベヤ、６
は移載装置、７は加熱装置、ＩｆはＦＲＰ樹脂吹付ノズ
ル、１２は直接脱泡ロール、１２“は間接脱泡ロール、
１３は加熱ユニット、１４は下段加熱室、１８は上段加
熱室、１９は離型性被覆ベルト、２５はブラシロール、
２６はエアーワイパー、２７は洗浄装置、２８は含浸ロ
ールを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）樹脂型を搬送するための搬送コンベヤと、該搬送コ
   ンベヤの所要位置を包囲する加熱装置と、該加熱装置の
   樹脂型搬入側に設けた樹脂塗布装置と、搬送コンベヤに
   よって加熱装置内を移動する樹脂型上に塗布された樹脂
   面を覆って樹脂型と一緒に移動するエンドレス状の離型
   性被覆ベルトと、前記樹脂上面から剥離した離型性被覆
   ベルトを洗浄するベルト洗浄装置とを備えたことを特徴
   とするＦＲＰ平板製造装置。