JPH02125896A - 酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の着色方法 - Google Patents

酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の着色方法

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JPH02125896A
JPH02125896A JP28005488A JP28005488A JPH02125896A JP H02125896 A JPH02125896 A JP H02125896A JP 28005488 A JP28005488 A JP 28005488A JP 28005488 A JP28005488 A JP 28005488A JP H02125896 A JPH02125896 A JP H02125896A
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JP
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oxide film
aluminum
metal
dye
colored
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JP28005488A
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English (en)
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Seishiro Ito
征司郎 伊藤
Shiro Manaka
間中 四郎
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Original Assignee
FUJITA SHOJI KK
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    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D11/00Electrolytic coating by surface reaction, i.e. forming conversion layers
    • C25D11/02Anodisation
    • C25D11/04Anodisation of aluminium or alloys based thereon
    • C25D11/18After-treatment, e.g. pore-sealing
    • C25D11/24Chemical after-treatment
    • C25D11/243Chemical after-treatment using organic dyestuffs

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (、)産業上の利用分野 本発明は、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属におい
てその酸化皮膜部を染料及び/又は金属塩により着色し
た後、樹脂を用いて電着塗装を行う、酸化皮膜を有する
アルミニウム系金属の着色方法であり、特に、樹脂皮膜
中に染料や金属塩がらの着色生成物がブリードせず、退
色性の優れた酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の着
色方法に関する。
(b)従来の技術 近時、生活様式や嗜好の変化に伴い、建材、銘板、装飾
用品、日用品又は車両等に使用されるアルミニウム系金
属製品を着色することが要求されているが、この着色は
以下に述べる方法で行なわれている。
即ち、アルミニウム系金属の表面に酸化皮膜を形成して
水洗したのち、これを、染料浴液中に浸漬したり、電解
洛中で二次的に電解により着色し、次いで、洗浄後、封
孔するものである。
又、アルミニウム系金属の表面に酸化皮膜を形成して水
洗したのち、これを、金属塩を用いて電解洛中で二次的
に電解により着色し、次いで、洗浄後、染料を用いて着
色するとにより封孔するものである。
(c)発明が解決しようとする課題 しかしながら、この方法によると、染料や金属塩からの
生成物と酸化皮膜との親和性が乏しく、このため染色や
二次電解により着色した後のアルミニウム系金属を封孔
する際にその酸化皮膜内の染料や金属塩からの生成物が
溶出し、その結果、アルミニウム系金属に色ムラが生じ
たり、アルミニウム系金属を封孔した後、これを上方に
引き上げた際の下端部、つまり液切れ部、1こ浸出した
染一 料が付着し、このため、この部分の色が濃くなって染み
ができたり或いは絹様の色ムラ等ができ、均一着色性に
欠けるなどの問題があった。
(d)問題点を解決するための手段 本発明者は、上記問題点を解決すべく鋭意検討を重ねて
きた。
その結果、アルミニウム系金属の表面に酸化皮膜を形成
して洗浄する際、その洗浄液中に染色用の染料や金属塩
からの生成物を凝集させる凝集剤を添加したり、或いは
アルミニウム系金属に酸化皮膜を形成してこれを洗浄し
、次いで、該酸化皮膜を染料及び/又は金属塩により着
色して洗浄する洗浄液中に凝集剤を添加すると、この凝
集剤が酸化皮膜部内の染料や金属塩からの生成物を凝集
、拡大し、その結果、着色酸化皮膜を有するアルミニウ
ム系金属を電着塗装する際、上記の染料や金属塩からの
生成物が抜は出し難くなることを見い出し、本発明を完
成するに至ったものである。
以下、先ず、本HillI求項1の発明について詳細に
説明する。
一 本発明においては、まず、アルミニウム系金属に酸化皮
膜を形成してこれを洗浄する工程(A)、を実施する。
本発明においてアルミニウム系金属とはアルミニウム又
はアルミニウムを含む合金であって酸化皮膜を形成しう
るものをいう。
又、上記アルミニウム系金属の表面に酸化皮膜を形成す
る方法としでは、化学的或いは電気化学的(陽極酸化)
な方法が挙げられるが、特に電気化学的(陽極酸化)に
酸化皮膜を形成したものが、層優れた特性の着色皮膜が
得られるから好ましい。
そして、上記アルミニウム系金属に陽極酸化皮膜を形成
するには、公知の陽極酸化法が採用される。
例えば、硫酸、リン酸、クロム酸等からなる無機酸、シ
ュウ酸、バラフェノールスルホン酸、スルホサリチル酸
、マロン酸等からなる有機酸又1よ水酸化ナトリウム、
リン酸三すトリウム等からなる水溶液中で、直流、交流
、パルス、PR波又は交直重畳法による電解によって陽
極酸化皮膜が形一 成される。
又、上記酸化皮膜は、加水分解により白色乃至灰白色の
生成物を生成する金属によって白色乃至灰白色に着色さ
れて成る酸化皮膜も挙げられる。
この工程(A)において、洗浄方法としては、特に、条
件が限定されるものではなく、通常の洗浄と同様に行え
ばよいのである。
本発明においては、上記工程(A)で得られた酸化皮膜
を有するアルミニウム系金属を染料で着色した後水洗す
る工程(B)、を実施する。
本工程(B)で用いられる染料としては、水溶性のもの
であって、アルミニウム系金属の酸化皮膜を着色しうる
ものであれば特に限定されるものではないが、具体的に
は、例えば直接染料、酸性染料、塩基性染料、媒染・酸
性媒染料、食用色素染料、反応性染料、蛍光染料等が挙
げられるが、これらは単独で使用してもよく、或いは二
種以上混合して使用してもよいのである。このように、
二種以上の染料を混合して用いると、酸化皮膜を中間色
等、所望の色調に着色しうるのである。
上記染料の濃度としては、0.01〜100g/l、好
ましくは0.1〜50g/lの範囲とすのが望ましく、
その濃度が、0.018/N未満であると濃度が薄くな
り過ぎて均−且つ優れた特性の着色皮膜が得難く、一方
100g/(lを超えると溶解性、着色性に限界が生じ
るとともに不経済である。
本工程(B)において、洗浄方法としては、特に、条件
が限定されるものではなく、通常の洗浄と同様に行えば
よいのであり、又、所望により、後述する凝集剤を含む
洗浄剤で洗浄してもよいのである。
本発明においては、上記工程(B)で得られた着色酸化
皮膜を有するアルミニウム系金属を染料で再着色して洗
浄剤で洗浄する工程(C)、を実施する。
この工程(C)で用いられる染料及びその濃度としては
、上記工程(B)と同様である。
そして、本工程(C)で用いられる洗浄剤には凝集剤を
含有してなるものであるが、該凝集剤としては上記染料
を上記着色酸化皮膜部内で凝集させて固定するためのも
のである。
即ち、上記凝集剤としては上記染料を上記着色酸化皮膜
部内で凝集して粒子径を拡大し、これによって、後工程
で電着塗装する際の染料の泣き出し、つまり脱色を防止
するものであれば特に限定されるものではなく、具体的
には、界面活性剤、金属塩又は有機酸よりなる群より選
ばれた少な(とも一種が挙げられる。
上記界面活性剤の具体例としては、陽イオン界面活性剤
、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面
活性剤のいずれも用いることができるが、これらのうち
、特に染料の凝集力が極めて高い陽イオン界面活性剤が
好ましい。。
上記陽イオン界面活性剤としては、特に限定されるもの
ではなく、具体的には、N−メチルアルカンアミドアン
モニウムハライド、アルキルトリメチルアンモニウムク
ロリド等のフルキルトリメチルアンモニ゛ンムハライド
、アルキルピリジニウムスルフ 又、上記陰イオン界面活性剤としては、特に限定される
ものではないが、具体的には、硫酸アルキルナトリム、
硫酸第2−アルキルナトリム、アルキルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム
、N−アシルアミノ酸ナトリウム、アルキルナフタレン
スルホン酸ナトリウム、N−(2−スルホ)エチル−N
−メチルアルカンアミドナトリウム、2−スルホフッ入
り酸ジアルキルナトリウム等が挙げられる。
更に、両性界面活性剤としては、特に限定されるもので
はないが、具体的には、アルキルベタイン、アルキルノ
エチレントリアミノ酢酸等が挙げられる。
上記非イオン界面活性剤としては、特に限定されるもの
ではないが、具体的には、アルキルポリオキシエチレン
エーテル、アルキルカルボニルオキシポリオキシエチレ
ン、P−フルキルフェニルポリオキシエチレンエーテル
、脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸多価アルコー
ルポリオキシエチレン、脂肪酸ショ糖エステル、ソルビ
ット等1〇− が挙げられる。
又、上記凝集剤において、金属塩とは染料と複合体を形
成し、これをアルミニウム系金属の酸化皮膜部内に固定
するものであれば特に限定されるものではなく、具体的
には、銅、亜鉛、アルミニウム、鉄、セレン、アンチモ
ン又はカドミウム等の金属塩、各種モール塩、各種ミョ
ウバン類が挙げられる。
更に、上記凝集剤において、有機酸とは、染料と複合体
を形成し、これをアルミニウム系金属の酸化皮膜部内に
固定するものであれば特に限定されるものではなく、具
体的には、タンニン酸、キノリン酸、7ノビン酸、アス
パラギン酸、アゼライン酸、アミノ酪酸、アントラニル
酸、イサチン酸、イソカンホロン酸、3−オキソグルタ
ル酸、2−オキソ酪酸、クエン酸、クエン酸アンモニウ
ム、クルタル酸、2,2−ツメチルコハク酸、2゜3−
ツメチルコハク酸、スペリン酸、セバシン酸、デツキサ
ル酸、N−フェニルグリシン−オルトカルボン酸、1.
2.3.4−ベンゾテトラカルボン酸、1.2.3.5
−ベンゾテトラカルボン酸、1゜2.4.5−ベンゾテ
トラカルボン酸、1.2−ベンゼンニ酢酸、ベンゼンヘ
キサカルボン酸等が挙げられる。
上記凝集剤の濃度としては0.01〜100g/l、好
ましくは1〜80ビ/p、特に好ましくは5〜50ビ/
pの範囲とするのが望ましく、濃度が0.01g/l’
未満であると、濃度が薄くなり過ぎ、その効果が乏しい
から好ましくなく、一方、100g/Nを題えると、そ
の効果に限界が生じると共に、濃度が濃くなりすぎて後
工程の染色や金属塩による着色性に悪影響を与えるから
好ましくない。
ここで、注目すべき点は、この工程(C)で用いられる
洗浄剤は、アルミニウム系金属に酸化皮膜を形成した後
、これを洗浄する際に用いてもよいのである。
ところで、この工程(C)において、洗浄剤を用いて着
色酸化皮膜を有するアルミニウム系金属を洗浄する方法
としては、特に、条件が限定されるものではなく、通常
の洗浄と同様に行えばよいのである。
本発明においでは、最後に、上記工程(C)で得られた
処理物を電着塗装する工程(D)、を実施する。
上記TL着塗装としては、■水系塗料を、着色酸化皮膜
を有するアルミニウム系金属に、電着する工程、及び■
この■の工程で得られた塗膜を乾燥ないし焼きイ・jけ
る工程、からなる。
上記■で用いられる水系塗料としては水可溶性ないし水
分散性であって、これ自体導電性であり、通電によって
塗膜形成分が着色酸化皮膜を有するアルミニウム系金属
に電着しうるちのであれば特に限定されるものではない
が、水溶性の水系塗料が緻密に電着するので好ましい。
この導電性塗料としては、分子中にカルボキシル基を有
し、これを、中和剤であるアミンやアンモニアで塩とし
、水溶性としたもの、或いはエポキシ基に第二級アミン
を付加した骨格の樹脂に適当な硬化剤を入れ、更に酸に
よって中和、水溶化されたもの、等が挙げられる。
上記水系塗料においてその樹脂分の濃度としては、数%
重量%〜数十重量%、一般に、5−20重量%である。
そして、着色酸化皮膜を有するアルミニウム系金属と塗
料槽の間には直流電圧が印加されるが、その電圧は40
〜270■、好ましくは100〜200■の範囲である
上記工程■において、乾燥ないし焼き付は温度としては
、一般に、100〜300℃、好ましくは130〜20
0℃の範囲である。
ところで、本発明発明の着色方法は、上記工程(A)〜
(D)よりなるものであり、そして、この発明の最も大
きな特徴は、少なくとも上記工程(C)の洗浄剤には、
上記染料を凝集させる凝集剤を含有してなる点にある。
つまり、(イ)アルミニウム系金属に酸化皮膜を形成し
てこれを洗浄する洗浄剤、或いはく口)アルミニウム系
金属に酸化皮膜を形成してこれを洗浄し、次いで、該酸
化皮膜を染料により着色して洗浄する洗浄剤であって、
上記の(イ)又は(ロ)の洗浄剤に凝集剤が含有されて
いるものである。
このように構成することにより、酸化皮膜を有するアル
ミニウム系金属を染料を含む水溶液中で着色した後、こ
れを電着塗装するときの脱色を防止し、しかも退色性が
良好になるのである。
即ち、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属を染料を含
む水溶液中に浸漬したり、或いはそれを含む電解浴中で
電解すると、当該染料は活性なアルミニウム系金属に吸
着される。そして、この染料は、上記酸化皮膜部内にお
いて、上記凝集剤を核とし、その周囲に電気的に引き付
けられて染料が凝集し、その結果、染料の粒子径が者し
く大きく成長し、これによって、この染料等の粒子径が
巨大化し、このため、この巨大化した染料が電着塗装の
際に離脱し難くなり、その結果、着色酸化皮膜を有する
アルミニウム系金属を均一に着色できる上、退色性の優
れた着色酸化皮膜を有するアルミニウム系金属が得られ
るのである。
次に、本願請求項2の発明について詳細に説明する。
即ち、アルミニウム系金属に酸化皮膜を形成してこれを
洗浄する工程(A)、 上記工程(A)で得られた酸化皮膜を有するアルミニウ
ム系金属を金属塩で着色した後水洗する工程(B)、 上記工程(B)で得られた着色酸化皮膜を有するアルミ
ニウム系金属を染料で着色して洗浄剤で洗浄する工程(
C)、 上記工程(C)で得られた処理物を電着塗装する工程(
D)、 よりなる着色方法であって、少なくとも上記工程(C)
の洗浄剤には、上記金属塩からの生成物及び上記染料を
凝集させる凝集剤を添加してなるものも好ましい。
本N請求項2の発明は、本願請求項1の発明と同様の酸
化皮膜を有するアルミニウム系金属の着色方法に関する
ものであり、本願a請求項1の発明においてその工程(
B)では染料を用いて酸化皮膜を着色するのに対し、本
願請求項2の発明ではその工程(B)において金属塩を
用いて着色した点に特徴を有し、これによって、耐色性
を一層向上させたものである。
従って、本M請求項2の発明においては、その工程(B
)を除く他の工程(A>、(C)及び(D)はいずれも
本M請求項1と同様であるので省略する。
本願請求項2にすjいて、その工程(B)で用いられる
金属塩としては、加水分解により生成した水和金属酸化
物類が無彩色であると有彩色であるとを問わず、乾燥す
ることによって有彩色の物質を生成するものであれば特
に限定されるものではな具体的には、例えば鉄塩、ニン
ケル塩、コバルト塩、マンガン塩、クロム塩、カドミウ
ム塩、錫塩、鉛塩、セレン塩、インジウム塩又はバナノ
ウム塩の少なくとも一種の金属塩が挙げられる。
上記金属塩の濃度としては、用いる金属塩の種類や濃度
、更に要求される酸化皮膜の色調等にもよるが、一般に
、1〜200g/l、特に好ましくは5〜100ビ/f
!とするのが望ましく、1g/1未満では濃度が薄くな
りすぎて充分に緻密な色調の皮膜が得られない場合があ
り、逆に200E/1を超えると濃度が高くなり過ぎて
液温が下がると(例えば冬期)金属塩が析出し、この結
果、表面処理剤の管理が困難になる場合があるから好ま
しくない。
又、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属を、金属塩を
含む水溶液中に浸漬又はその水溶液中で電解することに
よるI)Hの変化によって当該酸化皮膜部に上記金属塩
からの生成物が析出する。
そして、このように酸化皮膜部に吸着された染料や酸化
皮膜部に析出した金属塩がらの生成物は、上記凝集剤に
よって巨大化し、このため、これが電着塗装の際に離脱
し難くなり、その結果、後の電着塗装の際の脱色が防止
されるのである。
更に、本Iff 1lil求項3の発明について詳細に
説明する。
即ち、アルミニウム系金属に酸化皮膜を形成してこれを
洗浄する工程(A)、 上記工程(A)で得られた酸化皮膜を有するアルミニラ
ム系金属を染料及び/又は金属塩により着色する工程(
B)、 上記工程(B)により得られた着色酸化皮膜を有するア
ルミニウム系金属を凝集剤を添加して成る洗浄剤で洗浄
する工程(C)、 上記工程(C)で得られた処理物を電着塗装する工程(
D)、 よりなるものも好ましい。
本M請求項3の発明は、本願請求項1の発明と同様の酸
化皮膜を有するアルミニウム系金属の着色方法に関する
ものであり、本願請求項1の発明においでその工程(B
)及び(C)の2段階でアルミニウム系金属の酸化皮膜
を着色するのに対し、本N Ml’l求項3の発明では
その工程(B)において染料及び/又は金属塩を用いて
1段階で一挙に着色し、次いで、工程(C)にJ3いて
洗浄剤で染料及び/又は金属塩からの生成物を酸化皮膜
部内に固定するようにした点に特徴を有するものである
従って、本願請求項3の発明においては、これらの、1
.χを除く他の工程(A)及び(D)はいずれも本Ha
n求項1と同様であるので省略する。
この請求項3で用いられる染料や金属塩は請求項1およ
び2の場合と同様であり、他の条flも同様である。
酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の表面を着色する
にあたり、染料及び/又は金属塩を含む着色液を処理槽
に仕込み、濃度調整をしたす、1〕I4調整剤でr+H
調整を行い、該着色液の温度を、通常、室温〜75℃、
好ましくは40〜70°Cに調節し、この着色液中に、
上記着色方法で洗浄してなるアルミニウム系金属を、通
常10秒〜15分間浸漬すると、特性の優れた色調の緻
密且つ均一な皮膜が得られるのである。
又、本発明の着色方法は電M着色にも適用されるが、電
解による着色方法としては公知の電解着色法、例えば交
流電解着色法、直流電解着色法、又は交直重畳法等のそ
の他の電解着色法を採用しうるのである。
この場合、電解条件は、液温が室温〜80°C1好まし
くは30〜70℃、電圧1〜50V、電流密度1 □−
150A/+n2、電解時間1分〜60分間である。
上述の如く、本発明の着色方法は、アルミニウム系金属
に酸化皮膜を形成した後、染料及び/又は金属塩で着色
した後、凝集剤を含む洗浄剤で洗浄してもよいのである
そして、本発明の着色方法を用いると、特殊な技術や装
置を要することなく、しかも厳格な条件を必要とするこ
ともなく、複雑な形状のものでも封孔の際の脱色が防止
され、均一な着色皮膜を形成しうるのである。
本発明において、(着色)酸化皮膜を有するアルミニウ
ノ、系金属を上記洗浄剤で洗浄する方法としては、特に
限定されるものではなく、■室温の洗浄剤で洗浄したり
、■加温してなる洗浄剤で洗浄したり、■通常の洗浄水
で洗浄したのち洗浄剤で洗浄する(この場合、洗浄剤は
室温乃至加温したものが用いられる)、等の方法が採用
されるが、特に、上記方法において加温した洗浄剤を用
いるのが、上記酸化皮膜に対する凝集剤の吸着性が一層
良好であるから好ましい。
(e)作用 本発明の着色方法は、上記構成を有し、アルミニウム系
金属の表面に酸化皮膜を形成し、これを染料及び/又は
金属塩を含む着色液中に浸漬したり、又は、その着色液
中で電解すると、染料が活性な酸化皮膜部に吸着された
り、 pHの変化によって当該酸化皮膜部に上記金属塩
からの生成物が析出するのであり、このpHの変化によ
って、微細な上記水和金属酸化物類のヒドロシルを連続
的に生成させる作用を有するのである。
このように、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属を着
色した後、特定の洗浄剤で洗浄すると、この洗浄剤中に
凝集剤を添加しているから、この凝集剤が活性な上記酸
化皮膜部内において、侵入、固定される。この場合、上
記酸化皮膜部内に侵入した染料、或いは金属塩からの生
成物は、上記凝集剤を核とし、この周囲に染料や金属塩
からの生成物を靜電気的に吸着(凝集)、巨大化したr
)(酸性染料や直接染料などは負電荷の染料骨核イオン
を有し、塩基性染料は陽イオンの電荷を有する)、硫酸
銅等の金属塩やタンニン酸等の有機酸は複合体を生成し
て粒径が拡大し、このため、電着塗装の際に、この拡大
した粒子同士が突っ張り合って離脱(脱色)せず、した
がって、電着塗装後のアルミニウム系金属を均一に着色
しうる作用を有するのである。
又、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属で、当該酸化
皮膜が白色乃至灰白色に着色されているものを用いると
、上記の染料又は金属塩によってパステルカラーに着色
しうる作用を有するのである。
(f)実施例 以下、本発明を実施例に基づト詳細に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
を するアルミニウム 金 の製 以下に述べる、各実施例及び各比較例において用いた陽
極酸化皮膜は、純アルミニウム板を通常の脱脂等の前処
理を行った後、硫酸濃度180g/1.浴温20℃、電
流密度1.5Am2の条件下、8分間直流電解して得た
ものである。
この場合、 陽極酸化皮膜の厚さは8μI0 であっ た。
実施例1 実施例1 6の洗浄剤の組成を第1表に示す。
(以下余白) 第1表 上記酸化皮膜を有するアルミニウム系金属を3回水洗し
、次いで、これを、第1表に示す、染料又は金属塩を含
む着色液(温度70℃)中に15分間処理して上記酸化
皮膜を着色、水洗し、この着色酸化皮膜を有するアルミ
ニウム系金属を、pIrJ2表に示す、染料又は金属塩
を含む着色液(温度70℃)中に15分間処理して上記
着色酸化皮膜を再1色した。この場合、染料により着色
すると外には、当該染料を含む着色液に浸漬して着色す
るのであり、また金属塩により着色するときには、当該
金属塩を含む着色液に浸漬して、公知の二次電解着色法
により着色した。
更に、これを、第3表に各々示す、洗浄剤(温度75°
C)で充分に洗浄し、これによって、染料や金属塩から
の生成物を上記酸化皮膜部に固定した。
そして、これらを以下に示す条件で電着塗装した。
即ち、アクリルメラミン系樹脂(商品名 バニライト 
ハニー化成社製)を8重量%に希釈し、この溶液中に、
上記処理物を浸漬し、これを温度20℃、電圧150V
で3分間、電着し、更に、これを、温度180℃で30
分間規き付けた。
(以下余白) 第2表 比較例1〜16 上記実施例1−16においてその洗浄剤中の凝集剤を除
いた以外は上記と同様の方法でアルミニウム系金属を着
色した。
上記の各実施例及び各比較例の着色結果を第4表に示す
(以下余白) 実施例17〜26 上記酸化皮膜を有するアルミニウム系金属を3回水洗し
、次いで、これを、第5表に各々示す、染料又は金属塩
を含む着色剤(温度70℃)中に15分間処理して上記
酸化皮膜を着色した。この場合、染料により着色すると
きには、当該染料を含む着色液1こ浸漬して着色するの
であり、またllt属塩により着色するときには、当該
金属塩を含む着色液に浸漬して、公知の二次電解着色法
により着色した。
更に、これを、第5表に各々示す、洗浄剤(温度75℃
)で充分に洗浄し、これによって、染料や金属塩からの
生成物を上記酸化皮膜部に固定した。
そして、これらを上記と同様の条件で電着塗装した。
(以下余白) 比較例17〜26 上記実施例17〜26においてその洗浄剤中の#、某剤
を除いた以外は実施例17〜26と同様の方法でアルミ
ニウム系金属を着色した。
上記の各実施例及び各比較例の着色結果を第6表に示す
(以下余白) 第6表 又、上記各実施例の方法では電着塗装した後、染料や金
属塩からの生成物が樹脂皮膜中に染みだしがなく、退色
性も良好であることが認められた。
又、着色後のアルミニウム系金属を引き上げたとき、そ
の下端部、つまり液切れ部に染みができたり、絹様の色
ムラができるなどの問題がなく、全体が均一に着色され
た。
一方、上記各比較例の方法では電着塗装した後、染料や
金属塩からの生成物が樹脂皮膜中に染み出し、また退色
性も悪いことが認められた。
更に、着色後のアルミニウム系金属を引き上げたとき、
その下端部、つまり液切れ部に染みができたり、絹様の
色ムラができ、実用性に欠けるものであった。
(8)発明の効果 本発明は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を有するのである。
請求項1の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の着色
方法は、上述の構成を有し、アルミニウム系金属の酸化
皮膜部内において、凝集剤を核とし、この周囲に染料や
金属塩からの生成物がe電気的に吸着(凝集)、巨大化
されたり或いは複合体を生成して染料や金属塩からの生
成物の粒径が拡大し、このため、電着塗装の際に、上記
の染料又は金属塩からの生成物が離脱(脱色)し難く、
その結果、樹脂皮膜中に染料や金属塩からの生成物の染
みだしがなく、アルミニウム系金属が均−且つ緻密に着
色される効果を有するのである。
この場合、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属であっ
て、当該酸化皮膜が白色乃至灰白色に着色されているも
のを用いると、染料又は金属塩によってパステルカラー
に着色しうる効果を有するのである。
請求項2の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の着色
方法は、上述の構成を有し、アルミニウム系金属の酸化
皮膜部内において、凝集剤を核とし、この周囲に染料や
金属塩からの生成物が静電気的に吸着(凝集)、巨大化
されたり或いは複合体を生成して染料や金属塩からの生
成物の粒径が拡大し、このため、電着塗装の際に、上記
の染料又は金属塩からの生成物が離脱(脱色)し難く、
その結果、樹脂皮膜中に染料や金属塩からの生成物の染
みだしがなく、しかも金属塩により着色しているので耐
色性が良好になるうえ、アルミニウム系金属が均−且つ
緻密に着色される効果を有するのである。
この場合、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属であっ
て、当該酸化皮膜が白色乃至灰白色に着色されているも
のを用いると、染料又は金属塩によってパステルカラー
に着色しうる効果を有するのである。
請求項3の酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の着色
方法は、上述の構成を有し、アルミニウム系金属の酸化
皮膜部内において、凝集剤を核とし、この周囲に染料や
金属塩からの生成物が静電気的に吸着(凝集)、巨大化
されたり或いは複合体を生成して染料や金属塩からの生
成物の粒径が拡大し、このため、電着塗装の際に、上記
の染料又は金属塩からの生成物が離脱(脱色)し難く、
その結果、樹脂皮膜中lこ染料や金属塩からの生成物の
染みだしがなく、しかも−工程で着色しうるうえ、アル
ミニウム系金属が均−且つ緻密に着色される効果を有す
るのである。
この場合、酸化皮膜を有するアルミニウム系金属であっ
て、当該酸化皮膜が白色乃至灰白色に着色されているも
のを用いると、染料又は金属塩によってパステルカラー
に着色しうる効果を有するのである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルミニウム系金属に酸化皮膜を形成してこれを
    洗浄する工程(A)、 上記工程(A)で得られた酸化皮膜を有するアルミニウ
    ム系金属を染料で着色した後水洗する工程(B)、 上記工程(B)で得られた着色酸化皮膜を有するアルミ
    ニウム系金属を染料で再着色して洗浄剤で洗浄する工程
    (C)、 上記工程(C)で得られた処理物を電着塗装する工程(
    D)、 よりなる着色方法であって、少なくとも上記工程(C)
    の洗浄剤には、上記染料を凝集させる凝集剤を含有して
    なることを特徴とする、酸化皮膜を有するアルミニウム
    系金属の着色方法。
  2. (2)アルミニウム系金属に酸化皮膜を形成してこれを
    洗浄する工程(A)、 上記工程(A)で得られた酸化皮膜を有するアルミニウ
    ム系金属を金属塩で着色した後水洗する工程(B)、 上記工程(B)で得られた着色酸化皮膜を有するアルミ
    ニウム系金属を染料で着色して洗浄剤で洗浄する工程(
    C)、 上記工程(C)で得られた処理物を電着塗装する工程(
    D)、 よりなる着色方法であって、少なくとも上記工程(C)
    の洗浄剤には、上記金属塩からの生成物及び上記染料を
    凝集させる凝集剤を添加してなることを特徴とする、酸
    化皮膜を有するアルミニウム系金属の着色方法。
  3. (3)アルミニウム系金属に酸化皮膜を形成してこれを
    洗浄する工程(A)、 上記工程(A)で得られた酸化皮膜を有するアルミニウ
    ム系金属を染料及び/又は金属塩により着色する工程(
    B)、 上記工程(B)により得られた着色酸化皮膜を有するア
    ルミニウム系金属を凝集剤を添加して成る洗浄液で洗浄
    する工程(C)、 上記工程(C)で得られた処理物を電着塗装する工程(
    D)、 よりなることを特徴とする、酸化皮膜を有するアルミニ
    ウム系金属の着色方法。
JP28005488A 1988-11-05 1988-11-05 酸化皮膜を有するアルミニウム系金属の着色方法 Pending JPH02125896A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103009693A (zh) * 2011-09-26 2013-04-03 深圳富泰宏精密工业有限公司 壳体的制备方法及由该方法所制得的壳体
CN108977867A (zh) * 2017-06-05 2018-12-11 林明达 金属电镀氧化膜形成类似釉光表面处理方法及其结构
JP2019031704A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 スズキ株式会社 陽極酸化皮膜およびその製造方法

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