JPH02122283A - 故障電流検出方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電力供給設備の故障電流検出方法に関する。

〔従来の技術〕

閃絡事故が発生したときの停電時間の短縮を図るために
は、閃絡による事故鉄塔を正確に検出することが重要で
ある。

従来、閃絡鉄塔を検出する方法として、（ａ）　　故障
サージや人工のインパルスが送配電線を伝播する時間を
利用する方法。

（ｂ）　　鉄塔両側の架空地線電流の方向を比較する方
法。

（Ｃ）　　アーキングホーンの先端のアークによる発熱
を利用する方法。

（ｄ）　　アーム先端に変流器を取り付けて閃絡電流を
検出する方法。

など、種々提案されてきた。

前記（ａ）の方法は、測定誤差が約±ｌ　ｋｍで故障鉄
塔を特定できない。わ）の方法は、ザージを拾い易く、
また検出器の取付に難点がある。（Ｃ）の方法は、表示
器の取り付は方、地絡電流の大きさなどにより、動作が
不安定であり、また動作の都度、取替が必要である。（
ｄ）の方法は、変流器の取付点がア−ク点に近い。など
、それぞれ特徴もあるが難点も多かった。

このような問題を解決するために、本出願人は、先に、
送電線閃絡事故鉄塔検出器についで提案を行った（実開
昭６２−４１３３３号公報参照）。

これは、架空地線を架設した鉄塔の頭頂部付近及び塔脚
の中途部の主柱材にそれぞれ第１及び第２の変流器型の
サーチコイルを取り（＝Ｉけ、これらのサーチコイルに
よって検出した地絡電流の方向性によって、同方向の場
合は他の鉄塔に閃絡があったと判定し、異方向の場合は
当該鉄塔に閃絡があったと判定するものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

この検出器によって、閃絡事故のあった鉄塔を、迅速か
つ確実に検出することができるようになったが、鉄塔の
構造物が大きいときは、サーチコイルの取付が困難であ
るという問題がある。また、地絡電流の方向性を判定す
るた約の回路を設ける必要があるため、電子回路に常に
電源を供給しておく必要がある。

故障電流情報の処理方法によっては、地絡や短絡等の事
故電流の電流値及び方向く位相）は必ずしも必要としな
い。極めて大きな電流が流れたという情報だけで事足り
ることもある。

本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもの
であり、構造が簡単で、電源が不要な検出器により、故
障電流を検出することを目的とする。

〔課題を解決するだめの手段〕

この目的を達成するため、本発明の故障電流検出方法は
、送配電線を支持する腕金の面に密着して、故障電流が
流れる方向と直角方向にリードスイッチを取り付け、該
リートスイッチの接点が故障電流による磁界により閉じ
たときに、当該リードスイッチが設置されている腕金て
支持されている送配電線に故障が生じたことを検出する
ことを特徴とする。

リートスイッチに太い導線を数回巻回し、この導線に故
障電流の一部が流れるようにして検出感度を上げること
もできる。

〔作用〕

第３図に示すように、導体１に電流■が流れると右ねじ
の法則により磁界Ｈが発生し、その磁界内に２個の磁性
体２．３を置くと、吸引力Ｆによって互いに吸引し合う
ことはよく知られている。

本発明では、この原理を利用し、磁性体２，３としてリ
ードスイッチを用い、鉄塔の腕金に流れる地絡電流によ
り発生ずる磁界によって、リートスイッチの接点が作動
するように設置する。すなわち、リードスイッチを、送
配電線を支持している腕金に、故障電流が流れる方向と
直角方向に取り付ける。

腕金に流れる故障電流により発生ずる磁界は、腕金が第
４図のようにＬ形のときは腕金の外側面に沿って腕金表
面に近いほど強い。したがって通常は第４図のように腕
金の外側に可能な限り密着するように取り付ける。一方
、送配電線や架空地線からリートスイッチは光分離れて
取り付けるので、これらの電線に流れる故障電流により
発生する磁界は距離に反比例して小さく、リードスイッ
チへの影響は無視てきる程度である。なお、主柱材に流
れる故障電流による影響を受けないよう、主柱材に流れ
る故障電流と平行にリードスイッチを取りイ」ける。こ
のようにして、リードスイッチは該腕金に流れる故障電
流のみによって作動させるようにすることが可能である
。

これにより、地絡電流が流れるとリードスイッチの接点
が作動し、これを表示装置で表示することにより、地絡
発生を検知することができる。

リードスイッチの作動感度を上げるた約には、腕金の外
側面に密着して取り付けるが、それても不充分なときに
は、リードスイッチに太い導線を数回巻回し、この導線
に故障電流の一部が流れるようにして磁界の強さを上げ
ることができる。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。

第１図は本発明による故障検出器を鉄塔１２の腕金１６
に取り付けた状態を示す正面図、第２図はその平面図で
ある。故障検出器の端子は表示部１１に接続されている
。図中１３は各相の送配電線、１４は支持碍子、１５は
架空地線である。

第４図は故障検出器の取付部拡大図を示している。この
例では、睨合１６に取付台１７を設け、これに故障検出
器を支持する。故障検出器は、リートスイッチ１０、ず
なわぢ不活性ガスを二つの磁性体片と共にガラス管に封
入したものを用いる。

いま、支持碍子１４の×点て絶縁破壊して地絡事故が発
生したとすると、地絡が発生している相の送配電線１３
より、鉄塔１２の構造体を介して、大地及び架空地線１
５に地絡電流が流れる。この地絡電流は、送配電線１３
を支持している睨合１６を流れるため、リードスイッチ
１０は、その地絡電流による磁界の作用で、電気接点が
動作し、表示部１１において故障を検出することができ
る。

送配電線１３又は架空地線１５に電流が流れてもリード
スイッチとの距離が大きいため、それが作る磁界は弱く
、リードスイッチＩＯの接点は動作しない。すなわち、
その支持腕金１６の故障電流以外の電流で誤動作するこ
とはない。

第５図及び第６図に他の実施例を示す。故障電流が小さ
く半ターンでは充分な動作磁界が得られない場合は、第
５図のようにコイルを数回巻回させる。この例では、中
途部にコイル１８を設けた導電率の高い金属で形成した
コイルユニット１９を睨合１６に固定し、コイル１８の
内部にリードスイッチｊＯを取り付け、リード線１０ａ
は表示部１１に接続しておく。第６図はコイル１８内の
リードスイッチ１゜の配置を示すものであり、睨合１６
に流れる故障電流の一部をコイル１８に流すことにより
、そのターン数倍の磁界をリードスイッチに作用させる
ことができる。

第１図は実際の送配電線故障検出ンステムの例を図示し
たものであるが、リートスイッチ１ｏを各相の睨合１６
に取り付け、その接点を鉄塔１２の内部に配設した表示
部１１まで配線して、表示部１１を動作させるようにし
ている。表示部１１は各相毎に分離して表示させてもよ
いが、簡略にするため、柄表示させてもよい。また、情
報伝送手段がある場合は、表示部１１を情報伝送送信部
に置き換えて、保守管理所まで故障情報を伝送し、集中
監視することが可能である。大型鉄塔等では、リードス
イッチから鉄塔内部の表示部または情報送信部までの配
線工事が困難であることも考えられるので、この間をワ
イヤレスにすることもできる。また各相毎に表示器を取
り付ければ、鉄塔内の配線は不要となる。

なお、本発明は、送配電線鉄塔の故障電流検出のみでは
なく、他の電力供給設備や電気使用機器の故障電流検出
方法としても適用できる。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明においては、故障電流が
作る磁界によってリートスイッチの接点を作動させ、故
障電流を検出することとしている。

このリードスイッチによる故障検出器はきわめて大きさ
が小さく、軽く、また安価であるので、各回線毎にまた
各相毎にそれぞれの支持腕金に容易に取り付けることが
できる。また、各睨合の検出器はリードスイッチを複数
個取り付けて各電気接点を並列接続して信頼度を向上さ
せることも容易に行なえる。

またリートスイッチはガラス管等の封入容器に封入され
ているため、耐候性に優れ、接点の劣化が少ないという
特徴を有するため、堅牢で安定した動作を期待すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る故障検出器を備えた鉄塔の概要を
示す正面図、第２図はその平面図、第３図は本発明の動
作原理の説明図、第４図は故障検出器の例を示す斜視図
、第５図及び第６図は故障検出器の他の例を示す斜視図
及び説明図である。 １°導体　　　　　　２，３：磁性体 １０：リードスイッチ　１１１表示部 １２コ鉄塔　　　　　　１３コ送配電線１４：支持碍子
　　　　１５：架空地線１６：睨合　　　　　　１７・
取付台 １８：コイル　　　　　１９．コイルユニット特許出願
人　　　二シム電子工業　株式会社代　　理　　人　　
　　　小　　堀　　　益　（ほか２名）第 ■ 図 第 図 ２イユ、＝二ｆ二尤■＝シ雲÷ニニＩＩ６羊　　　　　
　　　　　　　　　　　至＝　　　　　　　　　　　　
　　　　　＝１）　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　＝第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、送配電線を支持する腕金の面に密着して、故障電流
   が流れる方向と直角方向にリードスイッチを取り付け、
   該リードスイッチの接点が故障電流による磁界により閉
   じたときに、当該リードスイッチが設置されている腕金
   で支持されている送配電線に故障が生じたことを検出す
   ることを特徴とする故障電流検出方法。 ２、リードスイッチに太い導線を数回巻回し、この導線
   に故障電流の一部が流れたときに発生する磁界によりリ
   ードスイッチを作動させることを特徴とする請求項１記
   載の故障電流検出方法。