JPH02121959A - カルバミン酸エステル類の製造方法 - Google Patents

カルバミン酸エステル類の製造方法

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JPH02121959A
JPH02121959A JP63275229A JP27522988A JPH02121959A JP H02121959 A JPH02121959 A JP H02121959A JP 63275229 A JP63275229 A JP 63275229A JP 27522988 A JP27522988 A JP 27522988A JP H02121959 A JPH02121959 A JP H02121959A
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nitro
compounds
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Yasuyuki Nishimura
泰行 西村
Rikuo Yamada
陸雄 山田
Kazumi Murakami
和美 村上
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカルバミン酸エステル類の製造方法に関し、特
にアミノ基を有する化合物、ニトロ基を有する化合物、
一酸化炭素(CO)および有機含水酸基化合物からカル
バミン酸エステル類を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
カルバミン酸エステルは、農薬またはイソシアナートの
前駆体として重要である。イソシアナートは、軟硬質フ
オーム、塗料、防水剤、接着剤、弾性繊維等のウレタン
製品の原料として広く用いられている。特にジフェニル
メタンジイソシアナート(MDI)は断熱材、自動車用
耐衝撃軽量化材料としての新用途開発も盛んで、その需
要は大幅な伸びを見せている。
従来、カルバミン酸エステルはアミノとホスゲンとの反
応(反応式l)で合成されるイソシアナートと、アルコ
ールから合成されている(反応式%式%(1) ホスゲンは猛毒であり、電力を多く必要とする塩素を用
いるので、プロセスの簡略化と省エネルギー化を図るた
め、ホスゲンを用いないカルバミン酸エステルの製造法
が検討されている。
例エバ、ニトロベンゼンとCOとアルコールから1段で
カルバミン酸エステルを合成する方法(反応式3) では、エステル1モル当たり3モルのCOが消費される
。このCOの1/3はカルバミン酸基形成に利用される
が、残りの2/3は無用の不活性CO□として消費され
、さらにCO2の発熱生成において大量の熱が放出され
るため、高価な反応熱除熱装置が必要となり、また反応
圧力も80〜200kg/cJと高く、さらに助触媒の
使用は液をスラリ化し、ハンドリングを困難にしたり製
品純度の低下を招いたりする原因となっており、実用化
に到っていない(特公昭52−43822号、特開昭5
1−98240号、特開昭54−145601号)。
一方、最近、アミノとCOとアルコールと02からPd
黒とI−を触媒としてカルバミン酸エステルを直接合成
する方法が試みられている(反応式4、S、Fukuo
ka  et  an、、Chem、Commu、19
84,399)。
この方法は、生成するエステル1モルに対し、わずか1
モルのCOL、か必要とせず、さらに反応式(3)のニ
トロ化合物を原料とする場合に比し1モルの水しか副生
ぜず、反応による発熱も少なくなる。しかしながら、C
Oに加える圧力は80kg / cdと高く、170°
C12時間でアニリン転化率は95%と低い。また同上
の原料から、PdCl2とFe0C/l!のような助触
媒を用いた場合でも、反応温度150°C1反応時間2
h、Co圧IQQbarと高く、アニリン転化率77%
、エステル選択率90%である(特開昭55−1205
51号)。
さらに、有機ニトロ化合物を酸化剤として、第1級アミ
ノ、CO1アルコールからカルバミン酸エステルを合成
する方法が提案されている(特開昭55−120551
号)。例えばアニリン、ニトロベンゼン、CO、アルコ
ールから反応式(に従ってN−フェニルカルバミン酸エ
チルを合成する場合、最高の収率を得るためには、ニト
ロ基1モルに対し、2モルのアミノ基を供給することが
好ましい。ニトロ化合物中のニトロ基が当量より少ない
場合は、アミノの転化率が低くなるため、ニトロ化合物
を過剰にすることが好ましい。しかしながら、反応式(
5)の場合にはCOの一部は反応式(6)に示すように
、CO□として消費されて不利である。
また、ニトロベンゼン、アニリンとCOからまずジフェ
ニルウレアを合成し、次にアルコール分解してフェニル
カルバミン酸エステルを合成する方法(反応式7.8)
がある。
この方法では助触媒を用いずR113(CO) + z
クラスタ触媒(特開昭62−59252号)を用いるも
ので、反応液のスラリ化の問題がない。しかし、反応に
長時間を要すること、少量の水素ガスにより活性が著し
く低下し、水素含有COガスを使用できない等の問題が
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、ホスゲンを使用しない製造法として、芳香族ニト
ロ化合物を原料とし、触媒の存在下、有機含水酸基化合
物および一酸化炭素と高温高圧下で反応させる方法が種
々提案されているが、課題も多くその工業化は困難であ
る。
特に、本発明で扱っているパラジウム(Pd)などの貴
金属系触媒反応では、ルイス酸および第3級アミノの使
用に伴い、液に難溶な化合物を多量に形成し、反応液が
濃厚なスラリ状となってしまう。これによって、液の取
扱い、貴金属系触媒の回収、さらに生成ウレタンの分離
、精製が困難となる。
一方、本発明者らは、特開昭57−120055号公報
に示された方法に従って、アニリン、ニトロベンゼン、
エタノールおよび水素を10%含有したCOを用い、触
媒として5%Pd/Cを用いて反応を試みたところカル
バミン酸エステルはほとんど生成しなかった。さらに、
触媒として2価のPdを用いるほかは、上記と同様の実
験を行なたつところカルバミン酸エステルがかなり生成
した。
しかしながら、反応後の液中には生成カルバミン酸エス
テルの他に原料であるアニリン、ニトロベンゼン、アル
コール等が含まれているため、カルバミン酸エステル分
離が容易でない問題があった。特に、N−フェニルカル
バミン酸エチルのようなカルバミン酸エステルの沸点は
237℃で、ニトロベンゼンの沸点217°Cと近い。
そこで、生成カルバミン酸エステルの分離、精製につい
てさらに改善する必要があった。
(課題を解決するための手段) 上記した従来技術の課題は、アミノ基を有する化合物、
ニトロ基を有する化合物、一酸化炭素および有機含水酸
基化合物を、周期律第■族の白金族に属する遷移金属化
合物および非金属ハロゲン化合物の存在下で反応させて
カルバミン酸エステルを合成し、合成反応後の液中に水
素を添加して未反応のニトロ基を有する化合物をアミノ
基を有する化合物に転化させ、該反応液からカルバミン
酸エステルを分離することにより解決される。
〔作用〕
水素を含んだガスを反応後の液中と接触させることによ
り、反応式(9)に従い、ニトロベンゼンからアニリン
を生成し、反応液中にはニトロベンゼンがゼロとなり、
N−フェニルカルバミン酸エチルの蒸留分離における蒸
留操作温度が低温化できる。
この結果、N−フェニルカルバミン酸エチルの蒸留時の
純度・回収量の向上および熱量が大幅に低減できる。
本発明で触媒として用いられる白金族の遷移金属は、P
d(パラジウム)、Rh (ロジウム)、Ru(ルテニ
ウム)等の単体またはその化合物であり、それらは1種
または2種以上混合していてもよい。この化合物として
は、ハロゲン化物、チオシアン化物、シアン化物、イソ
シアン化物、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、酸化物などが挙
げられる。
担体として、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケ
イ酸マグネシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナア
スベスト、ベントナイト、けいそう土、フラー土、有機
イオン交換体、無機イオン交換体、モレキュラーシーブ
などに担持させて用いてもよい。さらにこれらはPd、
Rh、Ru等とは別に反応器に仕込んでもよい。
白金属化合物の量はその種類、反応条件によって変化す
るが、二1・口基化合物に対して金属単体として重量比
で1−IXIQ−’、好ましくは5×10−’〜I X
 10−’の範囲で用いられる。また担体の使用量は、
金属単体に対して重量比で5〜1000倍程度、好まし
くは10〜500倍程度である。
本発明で助触媒として用いる非金属ハロゲン化物として
は、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素等のハロゲン化水
素、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ヨウ化アン
モニウム等のハロゲン化アンモニウム、塩化チオニル等
のイオウの酸ハロゲン化物、三塩化ホスホリル等のオキ
シハロゲン化リン、塩化ベンジル、ヨウ化ベンジル等の
ハロゲン化ベンジル化合物、ヨウ化メチル等のハロゲン
化アルキルが用いられるが、塩化水素が特に好ましい。
助触媒として用いる非金属ハロゲン化物の量は、白金族
金属単体1グラム原子に対してハロゲン原子が2〜15
00グラム原子、好ましくはlO〜500グラム原子程
度である。
本発明に用いられるアミノ基を有する化合物としては、
芳香族モノアミノ類、芳香族ポリアミノ類、脂肪族モノ
アミノ類、脂肪族ポリアミノ類等のほか、アミノ酸とし
て芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸を挙げることができ
、例えばアニリン、トルイジン類、キシリジン類、ベン
ジルアミノ類、フェニレンジアミノ類、トリレンジアミ
ノ類、アミノフェノール類、ナフチルアミノ類、オキシ
ナフチルアミノ類、ナフチレンジアミノ類、アミノアン
トラセン類、アミノビフェニル類、ビス(アミノフェニ
ル)アルカン類、ビス(アミノフェニル)エーテル類、
ビス(アミノフェニル)チオエーテル類、ビス(アミノ
フェニル)スルホン類、アミノジフェノキシアルカン類
、アミノフェノチアジン類、2−アミノピリミジン類、
アミノイソキノリン類、アミノインドール類のようなヘ
テロ芳香族化合物などが挙げられる。具体的な化合物と
しては、アニリン、0−)ルイジン、m−トルイジン、
p−トルイジン、2,3−キシリジン、2.4−キシリ
ジン、2,5−キシリジン、2゜6−キシリジン、3,
4−キシリジン、0−フェニレンジアミノ、m−フェニ
レンジアミノ、Pフェニレンジアミノ、2,3−ジアミ
ノトリレン、2.4−ジアミノトリレン、2,5−ジア
ミノトリレン、2,6−ジアミノトリレン、3. 4−
’;アミノトリレン、ベンジルアミノ、キシレンアミノ
、α−またはβ−ナフチルアミノ、アミノ安息香酸、ア
ミノアントラキノン、0−アミノフェノール、m−アミ
ノフェノール、p−アミノフェノール、l、2−ナフチ
レンジアミノ、1,3−ナフチレンジアミノ、1.4−
ナフチレンジアミノ、1、 5−ナフチレンジアミノ、
1.6−ナフチレンジアミノ、1.7−ナフチレンジア
ミノ、1゜8−ナフチレンジアミノ、2,3−ナフチレ
ンジアミノ、2.6−ナフチレンジアミノ、2,7ナフ
チレンジアミノ、1−アンドラミン、0−アミノビフェ
ニル、m−アミノビフェニル、p−アミノビフェニル、
1−オキシ−2−ナフチルアミノ、■−オキシー5−ナ
フチルアミノ、■−オキシ−7−ナフチルアミノ、■−
オキシー8−ナフチルアミノ、2−オキシ−1−ナフチ
ルアミノ、3−オキシ−1−ナフチルアミノ、4−オキ
シ−1−ナフチルアミノ、5−オキシ−1−ナフチルア
ミノ、6−オキシ−1′−ナフチルアミノ、7オキシー
■−ナフチルアミノ、8−オキシ−1ナフチルアミノ、
2,2′−ジアミノビフェニル、2.31−ジアミノビ
フェニル、2,4′−ジアミノビフェニル、3.3′−
ジアミノビフェニル、3.4′−ジアミノビフェニル、
4,4′−ジアミノビフェニル、2,21−ジアミノジ
フェニルメタン、2.4’−ジアミノジフェニルメタン
、3.39−ジアミノジフェニルメタン、3,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、4.4′−ジアミノジフェニ
ルメタン、ビス(4−アミノフェニル)エーテル、4.
4”−ジアミノスルホン、ビス(4−アミノフェノキシ
)エタン、O−クロロアニリン、m−クロロアニリン、
p−クロロアニリン、4−クロル−1,3−フェニレン
ジアミノ、p−ブロモアニリン、4−フルオロ−1,3
−フェニレンジアミノ、0−アミノフェニレンウレタン
、m−アミノフェニレンウレタン、p−アミノフェニレ
ンウレタン、0−アニリジン、m−アニリジン、p−ア
ニリジン、2,4−ジアミノフエネトール、0−アミノ
ベンズアルデヒド、m−アミノベンズアルデヒド、P−
アミノベンズアルデヒド、p−アミノベンゾイルクロラ
イドなどが挙げられ、またこれらの芳香族アミノ化合物
の異性体、同族体または混合物も使用できる。
また、脂肪族アミノとしては、メチルアミノ、エチルア
ミノ、アミルアミノ等の第一アミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ等の第二アミノ、シクロペンチルアミノ
、シクロヘキシルアミノ等の脂環式アミノ、エチレンジ
アミノ、トリメチレンジアミノ、44−ジアミノジシク
ロヘキシルメタン、ヘキサメチレンジアミノ等のジアミ
ノ、1.2.34リアミノプロパン等のトリアミノなど
が挙げられる。これらの化合物は単独または2種以上混
合して使用することができる。
本発明に用いられるニトロ基を有する化合物としては、
芳香族モノニトロ化合物、芳香族ポリニトロ化合物、脂
肪族モノニトロ化合物または脂肪族ポリニトロ化合物が
挙げられる。例えば芳香族ニトロ化合物として、ニトロ
ベンゼン類、ジニトロエンゼン類、ジニトロトルエン類
、ニトロナフタレン類、ニトロアンスラセン類、ニトロ
ビフェニル類、ビスにトロフェニル)アルカン類、ビス
にトロフェニル)エーテル類、ビスにトロフェニル)チ
オエーテル類、ビスにトロフェニル)スルホン類、ニト
ロジフェノキシアルカン類、ニトロフェノチアジン類ま
たは5−ニトロピリミジンのようなヘテロ芳香族化合物
などが挙げられる。具体的な化合物としては、ニトロベ
ンゼン、0−ニトロトルエン、m−二トロトルエン、P
−二トロトルエン、0−ニトロ−p−キシレン、1ニト
ロナフタレン、m−ジニトロベンゼン、pジニトロベン
ゼン、2.4−ジニトロエタン、ン、2.6−シニトロ
トルエン、ジニトロナフタレン、4.41−ジニトロビ
フェニル、4.4′−ジニトロジベンジル、ビス(4−
ニトロフェニル)エーテル、ビス(2,4−ジニトロフ
ェニル)エーテル、ビス(4−ニトロフェニル)千オニ
ーチル、ビス(4−二!・ロフェニル)スルホン、ビス
(4ニトロフエノキシ)エタン、α、α1−ジニトロー
P−キシレン、α、α1−ジニトローm−キシレン、2
,4.6−ドリニトロトルエン、O−クロロニトロベン
ゼン、m−クロロニトロベンゼン、p−クロロニトロベ
ンゼン、l−クロoJ。
4−ジニトロベンゼン、1−ブロモ−4−二トロベンゼ
ン、1−フルオロ−2,4−ジニトロベンゼン、0−ニ
トロフェニルカルバミン酸エステル、m−ニトロフェニ
ルカルバミン酸エステル、p−ニトロフェニルカルバミ
ン酸エステル、0−ニトロアニソール、m−ニトロアニ
ソール、p−ニトロアニソール、2.4−ジニトロフェ
ニルール、m−ニトロベンズアルデヒド、p−ニトロベ
ンゾクロライド、エチル−P−ニトロベンゾエート、m
−二トロベンゼンスルホニルクロリド、p−ニトロ無水
フタール酸、3.31−ジメチルジニトロビフェニル、
4.4”−ジニトロビフェニル、1.5−ジニトロナフ
タレンなどが挙げられる。
また、脂肪族ニトロ化合物として、ニトロメタン、ニト
ロブタン、2.2’−ジメチルニトロブタン、ニトロシ
クロベンクン、3−メチルニトロブタン、ニトロオクタ
ン、3−ニトロプロペン−1、フェニルニトロメタン、
p−ブロモフェニルニトロメタン、p−メトキシフェニ
ルニトロメタン、ジニトロエタン、ジニトロヘキサン、
ジニトロシクロヘキサン、ジーにトロヘキシル)メタン
などが挙げられる。さらに、これらの化合物の異性体、
混合物、同族体も使用できる。
本発明に用いられる有機含水酸基化合物としては、第一
、第二または第三級水酸基を含む一価アルコールまたは
多価アルコールが挙げられる。具体的にはメチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−ブチルアルコール、1s
o−ブチルアルコール、n−ブチルアルコール、l5O
−ブチルアルコール、L−ブチルアルコール、n−アミ
ルアルコール、1so−アミルアルコール、ヘキシルア
ルコール、ラウリルアルコール、セチルアルコール等の
脂肪族−価アルコール、シクロペンタノール、シクロヘ
キシルアルコール等の脂環式−価アルコール、ベンジル
アルコール、クロルベンジルアルコール、メトキシベン
ジルアルコール等の芳香族−価アルコール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール等の二価アルコール、グリ
セロール、ヘキサントリオール等の三価アルコールなど
が挙げられる。
本発明に用いられるCOおよび水素は、単体ガスとして
または混合ガスの形として使用される。
これらのガスとしてはナフサ等の熱分解ガス、石炭ガス
化からのガス各種製鉄所の副生ガスが利用できる。
本発明の方法は、溶媒を存在させずに行なうこともでき
るが、溶媒を用いてもよい。溶媒としては、ベンゼン、
トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素、アセトニ
トリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルのようなニ
トリル類、hmpaのような有機リン化合物、スルホラ
ン、ジメチルスルホランのようなスルホラン系溶媒、モ
ノクロルベンゼン、ジクロルベンゼンのよウナハロゲン
化芳香族炭化水素、ヘプタン、メチルシクロヘキサン、
ケトン類、エステル類、THF、l、4−ジオキサン、
プロピレンカーボネート、N−メチルピロリドン、1.
2−ジメトキシエタンなどが挙げられ、これらは1種ま
たは2種以上混合して用いることができる。
本発明の方法においては、反応中にハロゲン化水素水溶
液の水があまりに過剰に存在すると反応速度が小さくな
るため好ましくなく、ハロゲン化水素水溶液の濃度が5
00ppm以上、5000ppm以下であることが好ま
しい。反応圧力は、COの分圧として1〜50kg/c
d、好ましくは5〜30kg/cdである。反応温度は
、60〜230°C1特に150〜210 ”Cが好ま
しい。
反応時間は、用いる該アミノ基およびニトロ基化合物の
種類、他の反応条件によって異なるが、一般に5分〜6
時間の範囲で行なわれる。
反応終了後、水素ガスを導入し、液中の未反応のニトロ
基(ニトロベンゼン)をアミノ基(アニリン)に転化し
た後、反応混合物から蒸留または他の適当な分離法によ
り、カルバミン酸エステルを分離する。
以下、本発明を系統図に基づき説明する。
第1図は、本発明におけるカルバミン酸エステル製造の
一例を示す系統図である。図において、COを含有する
ガスAは、合成塔lに加圧後供給される。また原料のア
ニリンJ、ニトロベンゼンB、エタノールCおよび回収
エタノールFが合成塔1へ供給される。合成塔1の塔内
には白金族触媒/担体11が充填されており、反応温度
、反応圧力および反応時間が所定値で操作される。反応
液は、触媒との接触を充分に行なうため、ポンプにより
合成塔1内を循環することもできる。未反応のCOガス
は、副生成ガスのCO□Eを除去後、再び合成塔1に循
環される。ここで、水、エタノール、溶媒等が塔頂から
、またアニリン、ニトロベンゼンおよびN−フェニルカ
ルバミン酸エチル(NPU)は、塔底より抜出される。
塔底からの抜出し液は転化基21に導かれる。該転化基
21には水素を含有するガスDが加圧後供給される。
反応後の液は低沸蒸留塔2に導かれる。低沸蒸留塔2の
蒸留操作温度は100〜120°Cで行なわれ、低沸蒸
留塔2の塔底からの抜出し液は蒸留塔4に導かれ、蒸留
操作温度180〜200°Cで塔底からN−フェニルカ
ルバミン酸エチル■が回収される。低沸蒸留塔2の塔頂
からの液は副生成物の水Gが脱水塔3で除去された後、
再び合成塔1に循環される。蒸留塔4の塔頂からの回収
液Hも再び合成塔lに循環される。
第2図は、本発明におけるカルバミン酸エステル製造の
他の系統図である。水素およびCOを含有するガスAは
、合成塔lおよび転化基21で構成された塔の下部に加
圧された後供給される。また、原料のアニリンJ、ニト
ロベンゼンB、エタノールC1回収エタノールFおよび
回収液I]が前記基の上部に供給される。合成塔lおよ
び転化基には白金族触媒/担体11が充填されており、
反応温度、反応圧力、反応時間が所定値で操作される。
転化基21での塔底からの液は、第1図と同様の操作で
蒸留が行なわれ、カルバミン酸エステルlが回収される
(実施例〕 以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発
明はこれらの例に制限されるものではない。
実施例1 アルミナ1gにp d (NOz ) 2水溶液を含浸
し、110’Cで2時間乾燥後、さらに500 ’Cで
2時間乾燥し、担体付き触媒を調製した。触媒はPdO
であり、Pd単位で3.44重量%であった。
次に、内容積100m!!、のテフロン加工したステン
レス製オートクレーブに、上記触媒61.9■(0,0
20モル)、アニリン0.931g(0゜010モル)
、ニトロベンゼン1.23 g (0,010モル)、
エタノール4.61g(0,10モル)、トルエン10
.6g(0,11モル)および36%塩酸水溶液0.0
71 g (HCjl!=0.68ミリモル、H20=
0.0ロアミリモル)を仕込み、系内の空気をパージせ
ずに室温で100%COガスを28kg/CII!まで
導入し、反応温度190″Cで3時間反応させた。反応
後、水素ガスを導入し液中の未反応のニトロベンゼンを
アニリンに転化した後、室温まで冷却し系内を大気圧に
戻し反応生成物をガスクロマトグラフィーおよび液体ク
ロマトグラフィーで分析したところ、N−フェニルカル
バミン酸エステル(以下、NPUと省略する)が2.9
7 g生成L(NPU収率90%)、アニリンが0.1
86g (0,002モル) 、= ) oへ7セ7が
o、 o o 。
1g以下であった。
この液を蒸留操作温度を230 ”C1圧力を常圧で蒸
留し、その後の釜残液の分析を行なったところ、NPU
純度99%、ニトロベンゼン0%、アニリンO01%で
あり、一部NPUの分解生成物が確認された。
実施例2 系内のガスをCO分圧28atm、水素分圧latmに
し、ほかは実施例1と同様の実験を行なったところ、N
−フェニルカルバミン酸エステルが2.96 g生成し
くNPU収率89%)、アニリンが0.188g(0,
002モル)、ニトロベンゼンがO,OOO1g以下で
あった。
この液を蒸留操作温度を200 ”C1圧力を常圧で蒸
留し、その後の釜残液の分析を行なったところ、NPt
J純度99%、ニトロベンゼン0%、アニリン0.1%
であり、NPUの分解生成物は確認されなかった。
比較例1 アルミナ1gにPd (No:l )Z水溶液を含浸し
、110’Cで2時間乾燥後、さらに500°Cで2時
間乾燥し、担体付き触媒を調製した。触媒はPdOであ
り、Pd単位で3.44重量%であった。
次に、内容積100m1のテフロン加工したステンレス
製オートクレーブに、上記触媒61.9■(0,020
モル)、アニリン0.931 g (0,010モル)
、ニトロベンゼン1.23 g (0,010モル)、
エタノール4.61g(0,10モル)、トルエン10
.6g(0,11モル)および35%塩酸水溶液0.0
718 (HCj2=0.68ミリモル、H20=0.
0ロアミリモル)を仕込み、系内の空気をパージせずに
室温で100%COガスを28kg/c+jまで導入し
、反応温度190 ’Cで3時間反応させた。反応終了
後、室温まで冷却し系内を大気圧に戻し反応生成物をガ
スクロマトグラフィーおよび液体クロマトグラフィーで
分析したところ、NPUが2.97 g生成しくNPU
収率90%)、アニリンが0.093g(0,001モ
ル)、ニトロベンゼンがO,123g(0,001モル
)未反応のままであった。
この液を蒸留操作温度を230 ”C1圧力を常圧で蒸
留し、その後の釜残液の分析を行なったところ、NPU
純度60%、ニトロベンゼン19%、アニリン0.1%
であり、一部NPUの分解生成物が確認された。
比較例2 反応終了後の液の蒸留操作温度を237°C1圧力を常
圧とし、比較例1と同様の実験を行なったところ、蒸留
後の釜残液の分析結果、NPU純度40%、ニトロベン
ゼン10%、アニリンO01%であり、NPUの分解生
成物が確認された。
比較例3 反応終了後の液の蒸留操作温度を200°C1圧力を減
圧10Torrとし、比較例1と同様の実験を行なった
ところ、蒸留後の釜残液の分析結果、NPU純度95%
、ニトロベンゼン5%、アニリンO,1%であり、NP
Uの分解生成物はなかった。
比較例4 水素分圧1aLm、Co分圧28atmのガスを用いて
、比較例1と同様の実験を行なった。反応生成物をガス
クロマトグラフィーおよび液体クロマトグラフィーで分
析したところ、NPUが2゜97g生成しくNPU収率
90%)、アニリンが0.124g (0,0013モ
ル)ニトロベンゼンが0.082g(0,007モル)
未反応のままであった。
反応終了後の液の蒸留操作温度を200“Cとし、減圧
jOTorrで行なったところ、蒸留後の釜残液の分析
結果、NPU純度96%、ニトロベンゼン4%、アニリ
ン0.1%であり、NPUの分解生成物はなかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、白金族金属化合物および担体存在下、
アミノ基を有する化合物、有機ニトロ化合物、一酸化炭
素、水素および有機含水酸基化合物からカルバミン酸エ
ステルを製造する際、生成カルバミン酸エステルの分離
、精製を反応液中の高沸点物をなくすることにより、低
温度・常圧で達成することができ、カルバミン酸エステ
ルを高純度で回収でき、経済的メリットが大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明におけるカルバミン酸エ
ステル製造の系統図である。 ■・・・合成塔、2・・・低沸点蒸留塔、3・・・脱水
塔、4・・・蒸留塔、11・・・触媒層、21・・・転
化基。 出願人 バブコック日立株式会社 代理人 弁理士 川 北 武 長 二合成塔 :蒸留塔 エタノール H2含有ガヌ COよ 回収エタノール 水 回収液 NPU アニリン 触媒層 転化基 □□1− 、−1 」

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アミノ基を有する化合物、ニトロ基を有する化合
    物、一酸化炭素および有機含水酸基化合物を、周期律第
    VIII族の白金族に属する遷移金属化合物および非金属ハ
    ロゲン化合物の存在下で反応させてカルバミン酸エステ
    ルを合成し、合成反応後の液中に水素を添加して未反応
    のニトロ基を有する化合物をアミノ基を有する化合物に
    転化させ、該反応液からカルバミン酸エステルを分離す
    るカルバミン酸エステル類の製造方法。
JP63275229A 1988-09-13 1988-10-31 カルバミン酸エステル類の製造方法 Pending JPH02121959A (ja)

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US07/405,955 US5101062A (en) 1988-09-13 1989-09-12 Process for producing carbamic acid esters
EP89309240A EP0359519B1 (en) 1988-09-13 1989-09-12 A process for producing carbamic acid esters
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