JPH02117335A - 活魚輸送保管用小型ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 り・・・産業上の利用分野 本発明は、携行運搬可能な大きさ及び重！（活魚、水兵
）に構成した、活魚輸送及び保管用の小型ケースに係り
、活魚を、活魚輸送専用トラックなどによらず、手軽に
極めて効率的に輸送１１１ｍし得ると共に、料理店等に
おいて、飼育用水槽なしで、料理等に使用するまでの間
、元気な状態で保管し得るようにした、小型、軽量で掻
めて便利な活魚輸送保管用小型ケースに係るものである
。

ＩＩ）・・・従来の状況と課題 （１）・・・近時、活魚料理等の流行で活魚の需要が急
増し、漁港や養殖場か・ら鯛等の魚を生きたまま鮮魚問
屋、料理店等に輸送する必要性が極めて多くなり、そこ
で、活魚輸送専用トラックが盛んに利用されている。

該トラックは、荷台に水槽を設置し、水の循環ろ過装置
や酸素ボンベ等を備えたものであり、はぼｌ書夜位を時
間的限界として活魚を輸送するものであって、その採算
性は一度に如何に大量の魚を良好な生存状態で、長時間
輸送可能かの点にかかっているが、現在では水（海水）
１トン当り魚１００ｋｇ（１ｋｇの！ＪＩ１００枚）、
略２４時間が限界とされ、それ以上袋壁及び時間を増す
と魚が死んだり、生が悪くなる率が高くなった。従って
、魚１匹当りの輸送料がかなりかかっていたものである
。

（２）・・・一方、輸送されてきた活魚を１時保管し、
また、料理等に使用する、魚店、料理店等では、成る時
間魚を活かしておく設備が必要とされ、通常、鑑賞を兼
ねた透明水槽や、コンクリート水槽（生は簀）が使用さ
れているが、これらの場合π額の設備費と場所をとる上
に、日常的な管理、維持の費用と手数を要し、また、魚
を泳がせているため水１トン当り魚３０ｋｇ（１ｋｇの
！７１３０枚）位の少量しか入れられない難点があった
。

（３）・・・而して、上記従来の事情からして、魚を活
きたままの状態で、活魚輸送専用トラックなどの大袈裟
な設備なしに、手軽に携行して、或いは列車、乗用車等
に載せて長時間、長距離運搬でき、また、料理店等で飼
育用水槽などなくても、調理場の隅などの挾い場所でも
嵩張らずに長時間保管できて、必要なときにすぐに活魚
を取り出して使用し得るようなものの開発が強（求めら
れてきたものである。

■）・・・本発明の構成 本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたも
のである。

（１）・・・即ち、本発明は、ケース本体、蓋等で形成
した断熱構造のケース内の下方部に、ポンプでケース内
の水を循環してろ過する適宜のろ過装置を備え、その上
方部に活魚を入れる下面開票を注入したことを特徴とす
る、活魚輸送保管用小型ケースである。

（２）・・・次に、本発明の実施例構成を図面につき説
明すると、全体をｌｌｉ熱構成としたケースＡを、ケー
ス本体ｌに蓋２を適宜手段、例えばバッキング３を介在
してパチン錠４で止めるなどして密閉及び開閉自在に取
付けて設け、 該ケースＡ内の下方部を多孔板５で仕切って、その下部
にポンプ６、ろ材７等を管８．９等で適宜手段、例えば
ラッチ１２等で固着及び取り外し自在に挿置し、咳魚ケ
ース１１の天板に酸素注入弁１３と排気弁１４を設け、 魚ケース１１の天井上に蓄冷材１５（例、商品名アイス
ノン等）を載置し、 ケースＡ内に設定量の水１６を注入すると共に、魚ケー
スｌｌ内上部に設定量の酸素１７を注入貯溜したもので
ある。

（３）・・・魚ケース１１内、外の水位に図示例の如く
高低差を設定し、該水位高（ケース本体）低（魚ケース
内）差によって魚ケースｌｌ内の水面から酸素１７に対
し圧力を加えて、常時酸素が圧縮され、た状態とするこ
とにより、魚の消費酸素量＋αの酸素が水中に溶け込む
ようにする。

（４）・・・魚ケース１．１への酸素の注入方法は適宜
であるが、例えば、排気弁１４を開いて空気を排出しつ
つ、酸素注入弁１３から酸素を注入するか、または、一
旦魚ケース１１全部に水を満たしたのち酸素注入弁１３
から酸素を注入し、それによってあふれた水を魚ケース
１１下端からケース本体１側へ押し出すようにして設定
量充填するものである。

（５）・・・上記構成において、ポンプ６に吸引されて
汚れた水が管８、ろ材７を通ってろ過され、ろ過済み水
が同ポンプ６で管９を通って再び魚ケース１１へ圧送さ
れて循環する。

（６）・・・魚ケース１１内を含めてケースＡ内に注入
する水１６の容積と、魚ケース１１内に注入貯溜する酸
素１７の容積の割合は、活魚の数、保管時間等によって
調節を要するが、略３：１〜２：２〜１：３位であり、
また、水温は略８°Ｃ以上１５℃以下位に蓄冷材にその
他適宜手段で保持する、図示実施例では略２：２である
。

（７）・・・本発明ケースＡの大きさは、例えば、図示
例の、１ｋｇの鯛ｌＯ枚（魚１１０ｋｇ）を入れる場合
で、縦３５ｃｍ、横６０ｃｔａ、高さ３５ｃｍ位であり
、重量は鯛及び海水（１５〜２０２）をそのまま入れて
も、また、魚ケース１１の内部を１匹宛毎に区切る等、
任意である。

（９）・・・ケースＡ内の水温を設定温度範囲に維持す
るために、例えば適宜の蓄冷材１５を魚ケース１１上に
おく、例えば、鯛の場合、水温が１５℃以上だと活動し
て体力を消耗し、傷付いたり排泄物を出したりするし、
また、８°Ｃ以下であると死ぬ恐れがあるので、例えば
、８℃以上〜１５℃以下の範囲内に保つようにする。

この状態で、魚は冬眠に似た沈静状態におかれ、魚ケー
スの内でじっとして殆ど動かず、よって、体力を消耗せ
ず、排泄物もあまり出さず、酸素もあまり消耗しない。

（ｌＯ）・・・魚ケースｌｌ内に注入貯溜された酸素は
、前記の如く水位差によって常時圧ｗＪ傾向にあるので
、水中に徐々に溶け込み、魚が消耗する水中の酸素を有
効に補充して、長時間にわたって水を魚にとって良好な
状態に維持し得る。

（１１）・・・上記によって、少量の水でも、それを保
冷し、酸素補充し、循環ろ過して清浄を保つことによっ
て、多量の魚を長時間元気に活かすことが可能となった
ものである。

（１２）・・・なお、ポンプ６の電源としてバッテリー
を付設し、或は自動車電源、家庭電源等用の接続端子を
付設する。

また、必要に応じて、透視窓、水温計、水位計を取付け
、携行用のハンドル１９等を取付ける。

■）・・・作用 （１）・・・パチン錠４を外して蓋２をあけ、う・７チ
１２を外して魚ケース１１を取り出し、ケース本体ｌ内
に水を入れ（例、１５〜２ｏＱ）、魚ケース１１内に適
宜魚１８を入れた状態で多孔板５上におき、再びラッチ
１２でとめて固定状態に取付け、排気弁１４をあけて中
の空気を逃がし酸素注入弁１３から酸素１７を設定量（
例、魚ケース内の１／２位）注入し、魚ケース１１の天
板上に蓄冷材１５を載せ、また、魚ケース１１内の水位
とその周りのケース本体ｌ内の水位に高低差があるよう
に水量を調節し、再び蓋２をパチン錠４で密閉し、次い
で、ポンプ６を運転して水を循環せしめる。

（２）・・・水はポンプ６で吸引されて、ろ材７、管８
を通ってろ過清浄化され、再びポンプ６で圧送されて管
９からケース内に循環するものである。

（３）・・・上記運転状態において、給餌せず、水を全
（交換補充せず、酸素の補充注入を２日毎に行った実施
例では、１０日間以上魚を活かしておくことが出来た。

■）・・・効果 （１）・・・携行可能な大きさと重量の小型ケースに構
成したものであるので、従来の如く活魚輸送専用トラッ
クや飼育水槽などの大袈裟な設備の必要なしに、小容積
中に高比率の活魚を収納して、活きたまま安全に輸送運
搬し、保管し得る秀れた特長があり、携行して、また乗
用車、列車などに持ち込んで手軽に運搬でき、また、ト
ラックであれば、特別の設備なしで多数個の本発明ケー
スを同時に、即ち大量の魚を同時に輸送し得る。

特に、料理店等においては、飼育水槽の必要なしに、活
魚のまま何ら手数を要せずに、料理に使用するまでの間
保管し得る利点がある。

（２）・・・上記構成及び作用の如く、ケース内の水温
を設定範囲内に保つようにし、また、魚ケース内に酸素
を設定量充填して該酸素が水中に徐々に溶け込んで水質
を維持するようにし、併せて該水をろ過装置で常時循環
ろ過するようにしたので、活魚を冬眠に似た沈静状態に
保って、その生活作用を極力小さ（なし得て、よって長
時間（数日〜１０数日間）の生存を可能ならしめ得る効
果がある。

（３）・・・以上のように、本発明は、ケース容積及び
それに入れる水量と魚の量の割合において、従来の活魚
輸送保管設備に比し、数倍〜１０数倍の高効率を実現し
た革新的な活魚輸送、保管用の小型ケースを提供し得る
ものである。下表参照。

（以下余白、次頁に続く）

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の縦断正面図、第２１２１は蓋を外した
平面図である。 付号 ■・・・ケース本体、２・・・蓋、３・・・バッキング
、４・・・パチン錠、５・・・多孔板、６・・・ポンプ
、７・・・ろ材、８．９・・・管、１０・・・ろ過装置
、１１・・・魚ケース、１２・・・ラッチ、１３・・・
酸素注入弁、１４・・・排気弁、１５・・・蓄冷材、１
６・・・水、１７・・・酸素、１８・・・魚。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）、ケース本体、蓋等で形成した断熱構造のケース
   内の下方部に、ポンプでケース内の水を循環してろ過す
   る適宜のろ過装置を備え、その上方部に活魚を入れる下
   面開口函状の少なくとも１個の魚ケースを挿置し、ケー
   ス内に設定量の水を注入すると共に魚ケース内に設定量
   の酸素を注入したことを特徴とする、 活魚輸送保管用小型ケース。
2. （２）、全体を断熱構成としたケースを、ケース本体に
   蓋を適宜手段で密閉及び開閉自在に取付けて設け、 該ケース内の下方部を多孔板で仕切って、その下部にポ
   ンプ、ろ材等を配管接続したろ過装置を設置し、 多孔板上に下面開口函状の少なくとも１個の魚ケースを
   、適宜手段で固着及び取り外し自在に挿置し、該魚ケー
   スの天板に酸素注入弁と排気弁を設け、 魚ケース天井上に蓄冷材を載置し、 ケース内に設定量の水を注入すると共に、魚ケース内上
   部に設定量の酸素を注入貯溜した、請求項１記載の活魚
   輸送保管用小型ケース。
3. （３）、魚ケース内、外の水位に高低差を設定し、該水
   位高低差によって魚ケース内の水面から酸素に対し圧力
   を加えて、常時酸素が圧縮された状態とすることにより
   、魚の消費酸素量＋αの酸素が水中に溶け込むようにし
   た、 請求項１記載の活魚輸送保管用小型ケース。
4. （４）、魚ケースの排気弁を開いて空気を排出しつつ、
   酸素注入弁から酸素を注入するか、または、一旦魚ケー
   ス全部に水を満たしたのち酸素注入弁から酸素を注入し
   それによってあふれた水を魚ケース下端からケース側へ
   押し出すようにした、 請求項１記載の活魚輸送保管用小型ケース。
5. （５）、ポンプに吸引されて汚れた水がろ材を通ってろ
   過され、ろ過済み水が同ポンプで再び魚ケースへ圧送さ
   れて循環するようにした、 請求項１記載の活魚輸送保管用小型ケース。
6. （６）、魚ケース内を含めてケース内に注入する水の容
   積と、魚ケース内に注入貯溜する酸素の容積の割合は、
   活魚の数、保管時間等によって調節を要するが、略３：
   １〜２：２〜１：３位であり、また、水温は略８℃以上
   １５℃以下位に蓄冷材その他適宜手段で保持するもので
   ある、請求項１記載の活魚輸送保管用小型ケース。