JPH02115A - 薬剤の担体としての並びに免疫分析および細胞/分子分別のミクロ浮選装置としての乳脂小球の使用法 - Google Patents

薬剤の担体としての並びに免疫分析および細胞/分子分別のミクロ浮選装置としての乳脂小球の使用法

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JPH02115A
JPH02115A JP22487688A JP22487688A JPH02115A JP H02115 A JPH02115 A JP H02115A JP 22487688 A JP22487688 A JP 22487688A JP 22487688 A JP22487688 A JP 22487688A JP H02115 A JPH02115 A JP H02115A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薬剤の分外1のための新規な系に関し、更に詳
しくは薬剤の担体として乳脂小球を使用する方法に関す
る。
本発明はまた免疫分析および細胞/分子分別に使用する
ための新規なミクロ浮遊装置に関する。更に詳しくは本
発明の一面は、好1しくは乳脂小球(MFG’)すなわ
ち全乳からえられる細胞誘導体である新規な脂質マトリ
ックスの使用に関する。全乳の乳漿膜は密に詰まった脂
lj′1を包囲しており、この脂質が水または緩衝液中
に浮遊する特徴ある「に力の原因である。
〔従来の技術〕
薬剤の選択的作用は疾患の治療または予防における薬剤
の成功裡の適用にとって重要な必須要件である。然しな
から、薬剤で処理すべき細孔と通常の細胞との間に存在
する多くの類イ以性(たとえば膜の構造と轡並、代謝特
性等の類似性)のために、特定の効率は規則よりむしろ
例外を伴なって起ることが多いうその結果として辞から
先天性桟構不全にわたる広範囲のeT類の疾患の治療の
妨げとなる副作用が起る。薬剤の貧弱な選択性に付随す
る問題はある樵の薬剤が疾患区域に到達しえないことで
ある。たとえば、多くの寄生微生物疾患において、薬剤
は細胞内の微生物を殺すことができない。薬剤に対する
浸透障壁の形体の細胞膜によって寄生微生物の保護が付
与されるからである。あるいはまた、薬剤は主としてそ
の大きな寸法のために標的に到達することができない。
これは中枢神経系に悪影響を及ばずある種の酵素欠陥の
治療に潜在的に有効である酵素についていえる。すなわ
ちこのような酵素は治療上潜在的に有効であっても血液
−脳の障壁を横切ることはでさない。
標的区域への薬剤の輸送のための担体の使用は薬剤の選
択性と作用を改善する有望な方法として今や認識されて
いる。高分子細胞、ウィルスおよび合成粒子のような多
くの種類の担体が提案された。
然しなから、ほとんどの周知の担体は適応しうる薬剤の
範囲と量において限定され、また薬剤部分と正常な生物
学的環境との接触を妨げる性能または治療の必要な区域
への接近する性能においても限定されている。更に、押
体成分の毒性に関して、またはその入手性もしくけコス
トに関して、または担体−薬剤調剤単位に関して困難性
が存在する。
そのために、理想的な薬剤担体の開発に向けて多大の努
力が特にここ10年間のあいだになされた。この工うな
担体は広範囲の種類の薬剤を生体内の正確な作用位置に
生体の正常な残部に面倒な効果を及はすことなしに搬送
しうるものであるべきである。
担体の有用性は、(1)細胞毒性の欠如、(2)生物学
的分解性、(3)免疫原の欠如(抗原を特異的に担持す
るように設計されていない場合)、(4)分子および巨
大分子が配合材料を変化させ及び/又は不活性にしない
条件下で担体中に配合される効率、(5)担体に付随す
る物質が細胞外の環墳への露出によって変化および/ま
たは破壊を受けることから保護する能力、および(6)
担体に付随する物質が細胞に移される能力、によって決
定される。
生体内および試験管の双方の研究のために薬剤の搬送用
の脂質水m(+7ボソーム)は現在広く使用されている
。それらは自然形成性二層構造の生物学的分解性脂質成
分から成り、その組成が広い範囲に変えられるからであ
る。この融通性はリポソームの物理的および化学的性質
を変えることを可能にし、これは生体内での保持と吸収
を変えるよう開発しうる。すなわち、リポソーム表面上
の固定電荷は長卸の荷電両性体たとえば脂肪酸または天
然産の陰電荷リン脂質を配合することによって変えられ
る。
生体内でのこのような担体捕捉薬剤の2つの重畳な有力
な用途は、(1)それらが長期間にわたって少量の薬剤
を制御された割合で放出する手段として、恐らく捕捉薬
剤の代謝破壊も減少させることも伴なって使用しうろこ
と、および(2)それらが特定の組織に薬剤を指向させ
る機能をもちうろことにもとづく。
多くの癌は化学治療剤に対して耐性があるので、担体が
上述の性質の一方または他方を利用することによって抗
癌剤の有効性を増大させる手段として考案されるならば
それは非常に重要なことである。これは担体捕捉薬剤に
対する明瞭な利点である。薬剤の楽理後構は薬剤を化学
的に変性することによって変える必要がなく、その生物
学的効果を変性することが薬剤担体の組成を変えること
によって可能になるからである。
まt、診断試験すなわち抗原iたけ抗体の検出に免疫分
析技術を使用することは近年非常に広範囲に行なわれる
ようになり、そして現在では平凡なことと考えられるほ
ど頻繁に研究と臨床の双方に用いられている。
ある特定の抗原に対する抗体の相対的特異性は、感染症
、妊妹、および体内の薬剤の存在、のような種々の生物
学的効果に対する高度に特異性のある且つ正確な診断試
験の根拠を提供した。実旅に際して、試験Fi、特定の
抗原(たとえばバクテリア)あるいは特定の碑生物(た
とえばエイズ・ウィルス)に対する抗体を含むと想定さ
れる試験試料を、検知可能に標識された対応する「免疫
学的パートナ−」すなわち補形の抗体または抗原に露出
させることによって行なわれる。抗原−抗体反厄の特異
性は沈殿反応、免疫拡散、抗原抜機赤血球細胞の凝集ま
たは分解、バクテリアまたはラテックス粒子、補形固定
、放射線免疫分析(RIA)、および酵素免疫分析(E
IA)[酵素結合免疫吸収剤分析(ELISA)を含む
〕のような周知の免疫診断技術に利用されている。免疫
分析の2つの技術RIAおよびEIAはそれらの一般的
にすぐれた感度、およびEIAに包含される大きな安定
性のために特に普及されてきた。
これらの分析の多くは敏感であり且つ特異性があるが、
そのすべては次のうちの1つ以上によって限定される:
高価な笑験室装置(たとえばガンマ・カウンター、螢光
題微鏡、高速遠心分離、分光光度計等)、これらの機器
の操作に熟練した技術者、および若干の危険全示すか又
は冷蔵を必要とする試剤。また、これらの分析のうちの
若干は比奴的鈍感であり、定量的でなく且つ完了1でに
数時間あるいは数日さえ必要とする。
〔発明が解決しようとする課題〕
それ故、数分内に正確な陽および陰の終A’に与えるこ
とができ、定性的ならびに定量的に使用することができ
、最小の実験器具のみを必要とし、そして分析の成分を
容易に貯蔵安定性になしうる、費用が嵩まず、簡単であ
り、然も敏感な診断免疫分析をダグしうるならば、それ
は非常に望ましいことである。本発明はこの課題を解決
しようとするものである。
〔問題を解決するための手段〕
我々は上記の有利な性aをもつ薬剤用の新規な担体を発
見し、この新規な担体を使用して上記の課題を解決した
具体的に述べれば、好ましい担体は乳脂小球(MFG)
である。乳脂小球は乳のクリーム留分から構成され、乳
を分泌する細胞の頂部乳漿膜から主として誘導される外
部膜によって安定化されている脂肪小滴から成る。すな
わち、乳脂小球は薬剤の配合を容易になしうる所望の特
性をもつ天然の、豊富にある、安価な担体である。
乳脂小球(MFG)は脂溶性物質の搬送に特に有用であ
り、リホソームと同様に、すなわち非方向性で免疫%性
の搬送プロトコールにおいて使用することができる。本
発明の新却な担体の利点として、受容体からの薬剤のり
腰、薬剤からの受容体の保護、大きな荷重の搬送、MF
Gの脂質含量による脂溶性薬剤用の安定なビークルの提
供、1〜10μmからえらびうるMFGの寸法、および
MF’Gの低コストがあけられる。
その上、乳脂小球(MFG)の密に詰まった脂質中に試
験管内で又は生体内で脂溶性薬剤を容易に配合すること
ができる。この新規な薬剤/MFG複合体社局所、経口
筐たは非経口のルートで薬剤を搬送するのに使用するこ
とができ、抗原と抗体はこの薬剤/MFG複合体の表面
に結合させてそれらの結合お工びそれらの内容物の搬送
を行なうことができる。
本発明はまた、反応流体の表面への浮遊によって分析の
結合および遊離の生成物を容易に分離する浮遊性マトリ
ックスの使用を伴なう新規な診断免疫分析法をも提供す
る。
更に詳しくは、本発明に使用する好ましいマトリックス
は乳脂小球(MFG)[乳のクリーム留分から構成され
、乳の分泌細胞の頂部乳漿膜から主として誘導される外
部膜によって安定化されている脂肪小滴から成る〕から
構成される。従って乳脂小球は抗原捷たに抗体の結合を
容易になしうる所望の特性をもつ天然の、豊富な且つ安
価なミクロ浮選装置を提供する。
本発明の新規な浮選免疫分析はそれ故に現在の分析より
すぐれたいくつかの利点を与える。本発明の浮選分析は
実験室装置を必要とせずに、あるいはせいぜい簡単な遠
心分離を必要とするたけで読みの簡単な終点を数分以内
で発生させる。第2に、分析用の原料は非常に安価であ
り、ゲルタールアルデヒドで安定化させることができ、
そして放射能のような生物学的に危険な要素をもたない
。第3に、本発明の浮選免疫分析の使用は均一な分析を
設計することを可能にする。すなわち、この分析は抗原
−抗体のペレットの遠心分離または洗浄のような分離技
術を必要としない。
また、本発明の浮選の概念は細胞または分子の不均一混
合物の分離手段を与える。この試みにおいて、要件は分
離させるべき細胞と反応する又は分離させるべき分子と
反応する、抗原または抗体にMFG(乳脂小球)を結合
させることである。
本発明の新規な浮選免疫分析は、薬剤、病原バクテリア
、菌類、ウィルス、細胞抗原(たとえば血液抗原、白血
球抗原、および腫瘍特異性抗原)を包含する広範囲の臨
床的に適切な分子に適用することができる。唯一の要件
は抗原または抗原特異性抗体が浮遊性マ) IJラック
スよび指示薬に結合しうろことである。
従って本発明は、蛋白および糖蛋白を含む脂質二層で囲
まれた浮遊性マトリックスから成り、該二層が結合また
は混合した抗原または抗体を含み且つ/又は該マトリッ
クスがマ) IJツクス内に配合し六脂溶性治療剤を含
む組成物、に関する。1つの態様において、上述の組成
物は該二層が結合または混合した抗原まfcは抗体を含
み且つ該マ) IJソックス治療剤を含まないとき免疫
分析および細胞/分子分別に使用される。あるいはまた
、上述の組成物はマトリックス中に脂溶性治療剤が存在
するとき治療用組成物として使用される。
ここに述べる乳脂小球は一体性の膜蛋白を含む脂質二層
によって囲まれたトリグリセライドのコアから成る(M
ather& Keenan、J、Membrane 
 Biol、21 : 65.1975)。それらは乳
のクリーム成分から構成され、乳を分泌する細胞の頂部
乳漿から主として誘導される外部膜によって安定化され
ている脂肪小滴から成る。乳脂小球の大きさtlil〜
lOμmの直径の範囲にあり、乳脂小球膜(MFGM)
と呼ばれる薄い膜によって囲まれている。この膜(横断
面で約10nm)は蛋白、リン脂質、糖蛋白、トリグリ
セライド、コレステロール、酵素およびその他の少量成
分の複合混合物から成る(McPherson等、J。
Dairy Re5s+arch (1983)50 
:107−133)。
この膜蛋白の研究はこれらのうちの数成分は糖蛋白であ
ること及び該蛋白は膜中で非対称的に配置されていてそ
れらのうちのある部分F′iMFGの外表面に露出され
ていることを明らかにした(Kobyla等、Bioc
him、 Biophys。
Aeta 288:282.1972 : Huang
等、Biochim。
Biophya、 Aeta 332 : 59.19
73;  及びAndarson等、Bioehem、
 J、 139 : 653.1974)。
乳脂小球は血液中の前駆体物’If(すなわちグルコー
ス、アセテート、低密度胆y蛋白)から乳腺分泌細胞中
で合成される99%トリグリセライドから成る。仁の高
脂質含量がMFGを脂溶性薬剤の配合の理懇的なビーク
ルとする。
脂溶性薬剤は試験管内で又は生体内で乳脂小球の密に詰
まった脂質中に配合することができる。この薬剤は乳脂
小球の懸濁液中で薬剤を25℃で約18時間攪拌するだ
けで試験管中でMFGに配合することができる。時間お
よび温度は1費ではなく、18〜37℃で12〜24時
間の間で変化させることができる。反応試剤(薬品と乳
脂小球)を適当な温度で必要な時間接触させることによ
って乳脂小球の懸濁液中に薬剤を迅速に且つ安定に配合
するだけで十分である。
脂溶性薬剤はMFGの脂質部の中に集中するようにみえ
る。薬剤配合MFGは室温で1時間以上安定である。
薬剤は蛋白質表面に結合した抗原を含むMFG中に配合
することもできる。
デキストランのような抗原は種々の化学技術(たとえば
Jon等、Methods  in Enzymolo
gy、 Vol、92 :257−275.1983年
に記載の技術)によってMFGの糖蛋白に結合させるこ
とができる。
好ましい方法は膜分子への共有結合なしに細胞光面に抗
原を付ける。脂質多糖類であるミリストール酸化デキス
トラン(MOD)がこれにハプテンおよび蛋白を結合さ
せうるように設計された。抗原−MODt′iプラズマ
膜との安定な疎水性相互作用を介して細胞の表面に直接
結合する。抗原−MODは脂質多糖類の脂質部分のプラ
ズマ膜の疎水性部分への挿入を介して細胞9面に結合す
ると信ぜられる。
MODへのハプテンおよび蛋白の共有結合お、ハプテン
または蛋白に存在する遊離アミン基とMOD上の反応性
アルデヒド基との間で起る。それ故、合成脂質多糖類を
細胞または抗原にハプテンまたは蛋白を結合させるため
の一般法として使用することができる。
本発明によりMFGに配合するのに使用することのでき
る代表的な脂溶性薬剤として細胞毒性薬剤←たとえばア
ドリアマイシン、ダウンマイシン、メルフアランおよび
ポドフィロトキシン)、ビタミン類(たとえばビタミン
DおよびビタミンE)、ステロイド(たとえばコーチゾ
ール、エストラジオール、テストステロンおよびプロゲ
ステロン)、および脂溶性抗生物質誘導体があげられる
我々ねまた、新鮮な乳を直ちにPBS中で洗浄すること
によって、室温で貯蔵することによって、および1%ゲ
ルタールアルデヒドに対する透析による温和な固定化に
よって、MFGの安定性が改良されることも見出した。
我々はまた、等張より低いまたは等張よシ高い溶液への
露出がMFGに目にみえる効果をもたないという点で、
MFGは露出させる溶液の浸透圧によって影響を受けな
いことも見出した。
本発明のこの面の浮選免疫分析において、抗原または抗
体は種々の化学技術(たとえばJou等のM・thod
s  inEnzymology、 Vol、  92
 : 257.1983年に記載の技術)によってMF
Gの糖蛋白に共有結合させることができる。
赤血球への蛋白およびハプテンの結合にはへテロ三官能
性試剤たとえばN−サクシニミジル−3−(2−ピリジ
ルジチオ)プロピオネ−)f使用して二硫化結合の形成
を介して蛋白を羊の赤血球細胞(SRBC)に結合させ
ることを含む。第2の方法はハプテン−蛋白結合体をサ
クシニル化してカルボジイミドによl5RBcの表面へ
の結合を容易にする第1点をとる。これら2″:)の方
法は別のへテロ三官能性試剤(メチル−p−ヒドロキシ
ペンツイミデート)または多官能性試剤(1,3,5−
)リクロロトリアジン)を使用することによって5RB
Cの表面にハプテンを結合させるよう設計される。第3
の方法は合成脂質多糖類試剤を介して5RBCの表面に
蛋白およびアミノハプテンを非共有結合させることを含
む。
後者の方法は膜分子への共有結合なしに細胞表面に抗原
を結合させる。脂質多糖類であるミリストール酸化デキ
ストラン(MOD)がこれにハプテンおよび蛋白を結合
させうるものとして設計された。抗原−MODはプラズ
マ膜との安定な疎水性相互作用を介して細胞表面に直接
結合する。
抗原−MODはプラズマ膜の疎水部分への脂質多糖類の
脂質部分の挿入を介して赤血球細胞表面に結合すると信
ぜられる。MODへのハプテンおよび蛋白の共有結合は
ハプテンまたは蛋白の遊離アミノ基とMOD上の反応性
アルデヒド基との間で起る。赤血球細胞にハプテンまた
は蛋白を結合する之めの一般法として合成脂質多糖類を
使用することができる。
このようにして我々は、デキストランを塩化ミリストイ
ルに結合させた後に醸化デキストランに抗体をまず結合
させることによって間接的にMFGを抗体に結合させる
ことができた。ミリスチン酸部分はMFG膜中に挿入さ
れ、そして結合抗体は抗原または抗1g抗血清によるM
FGの膠着によって表面上に検出されうる。
我々はまた、MFGp面にN−ヒドロキシ・サクシニル
化・ビオチンを結合させ、そしてこの結合を螢光標識ア
ビジン添加後に螢光顕徴鋳によυ検出することができた
同様に、過沃素酸ナトリウムを使用してデキストランを
まず酸化し、次いで細胞上のアミノ基壇たはHRPによ
りシック塩基を生成させることによって、赤血球細胞に
MFG、バクテリア(イー・コリイおよびビー・サブチ
リス)およびHRP(ホースラデイツシュ・パーオキシ
ダーゼ)を結合させた。この反応生成物を次いでナトリ
ウム・ボロハイドライドで安定化させた。
前述の如く、抗原または抗体は前記の3つの方法のうち
1つを使用することによってMFGの糖蛋白に結合され
る。
補形の抗体または抗原は着色指示薬(たとえば赤色を与
える赤血球、着色バクテリア、またはある種の他の容易
に目にみえる指示薬)の表面に結合せしめられる。肉眼
でみえる指示薬が好ましい。MFGの補形リガンドと指
示薬との間の相互作用は複合体を生成させ、この複合体
は、例えばMFGの浮遊性のために、試験管中の反応混
合物の頂部に上昇する。
このような相互作用が起ったとき、反応管の1部におけ
るMFGと一緒の着色指示薬(たとえば赤血球細胞、着
色したバクテリア、酵素)は見ることができる。MFG
と指示薬との間に反応が存在しない場合、MFG層には
着色はみられず、むしろ細胞を指示薬として使用したと
きにはこれらVi管の底部において残漬としてみられる
。この標準分析法を種々の方法で変形して定量分析を行
なうことができ、そして指示薬の浮遊の阻止により試験
試料中の抗原(A、)または抗体(Ab)の分析を行な
うことができる。
従って、Ag被9MFGを緩衝剤中の抗体結合赤血球細
胞(Ab−RBC)の懸濁液と接触させ反応させると、
Ab−RBCはMFGに結合して反応器の頂部に上昇し
て表面において赤色環を生成する。試料が抗体を含むと
きは、該抗体はMFGのAgに結合し、キれによって指
示薬が次に加えられるときAb−RB Cの結合を阻止
する。MFGは再び頂部に上昇するが、結合Ab−RB
 Cの不在下では反応器の頂部における環の着色は白色
であり、セしてAb−RB CはMFGに結合しない限
り管の底部に降下する。
以下に述べる浮選免疫分析の操作を要約して下記に示す
A、抗体の存在の分析     予見される結果1) 
Ag−MFG+試験試料 (Ab) 2) Ab−RBC(次に添加) あるいは 1) Ag−MFG+試験試料 (抗体なし) 2> Ab−RBC(次に添加) B、抗体の存在の分析 1)Ab−MFG十試験試料 (Ag) 2) Ag−RBC(次に添加) 抗体の存在下、Ag−MFG と試験試料からのAbとの間 で生成した複合体は反応器の 頂部に上昇して白色環を形成 し、そして非結合指示薬は反 応益底部において赤色スポラ トを形成する。
試験試料中にAbが存在し ないと、Ag−MFGとAb− RBCとの間で生成した複合 体は反応器の頂部に上昇して 赤色環を形成する。
抗原の存在下、Ab−MFG と試験試料からのAgとの間 で生成した複合体は反応器の 頂部に上昇して白色[’に形成 し、そして非結合指示薬(Ag −RBC)は反応器底部におい て赤色スポットを形成する。
あるいは 1)Ab−MFG+試験試料 (Agなし) 2) Ag−RBC(次に添加) 試験試料中にAgが存在し ないと、Ab−MFGとAg− RBCとの間で生成した抱合 体は反応器の頂部に上昇して 赤色環を形成する。
C0抗体の分析 1)Ag−MFG+Ag−RBC 十試験試料(Ab) (同時に存在) 試験試料中にAbが存在す ると、MFG−Ag :Ab :Ag−RBCの間に生
成したブリッ ジ複合体は反応器の頂部に上 昇して赤色環を形成する。
あるいは 1)Ag−MFG+Ag−RBC 十試験試料(Abなし) (同時に存在) 試験試料中にAbが存在し ないと、非結合Ag−MFGが 反応器の頂部において白色環 を形成し、そして非結合Ag− RBCは底部において赤色ス ポットを形成する。
D、抗原の分析 1)Ab−MFG+Ab−RBC +試験試料(Ag) (同時に存在) 試験試料中に抗原が存在す ると、MFc−Ab :Ag : Ab−RBCの間で
生成したブリ ッジ神合体は反応器の頂部に 上昇して赤色環を形成する。
あるいは 1)Ab−MFG+Ab−RBC試験試料中にAgが存
在し+試験試料(Agなし) ないと、非結合Ab−M
FGが反応器の頂部において白色環 (同時に存在)    を形成し、そして非結合Ab−
RBCFi底部において赤色ス ポットを形成する。
後記の実施例において、純抗原およびモノクローナル抗
体の良く決定された系が示される。使用した抗原はバク
テリウム・リューコノストック・メセンテロイズから誘
導されたデキストランである。この抗原はα−1,3−
およびα−1,6−の糖結合から主として成る良ぐ特徴
づけられた分子である。その高分子量と物理化学的特性
とが組合わさってこの分子を高度に免疫性としており且
つMFGの表面糖蛋白に又は指示薬に結合しやすくして
いる。この分子の精製は容易である。最後に、この抗原
は数種のバクテリアの細胞壁中に存在し且つアスペルギ
ラスに付随している。
抗体はデキストランのα−1,3−結合基に対して特異
性のあるモノクローナル抗体である。
上記の新規な浮選免疫分析の他に、我々はMFGが細胞
と分子を分別するのに使用しうろことも見出した。これ
はデキストランを共有結合させた羊の赤血琢細胞(SR
BC)が表面に抗デキストランまたはデキストランをも
つMFGに結合するという事実によって実証される。後
者の場合、抗デキストランはdex−MFGおよびde
x−B RB Cf結合するために加えられる。
例1 乳脂小球 薬物を担持すべき乳脂小球は、原料牛乳を室温で1,5
00xfで10分遠心分離し、下層(下方浮遊)の水性
物質を除法して得る。MFGをpH7,4の燐酸塩緩衝
食塩水(“PBS”と略記)を添加して当初の容積にし
1,500xGで10分間遠心分離し、下層の流体を除
く操作で、3回洗う。かたまった0、9−のMFGを0
11−のアドリアマイシンと保温し、PBS中に1巧/
−の濃度で1晩室温に溶解させることによってアドリア
マイシンは極めて効率良く、MFG上に迅速且つ安定に
保持される。得られたMFGをストツブコック付の10
−シリンジに移し、PBSで10−にして1,500x
Gで10分間遠心分離する。下層の流体をストップコッ
クを開いて除き、乳脂小球層1PBsにゆっくり懸濁し
てから遠心分離する操作で3回洗う。最終の乳脂小球層
に約4−のPBSを加えて室温貯蔵用の20(7v)%
の最終濃度とする。MF’G中のアドリアマイシンの存
在量は螢光顕微鏡法を用いて590 nmのその螢光発
光で検知される。別法として470nmの励起波長と5
90 nmの発光波長を螢光分光法的測定によって第1
の下層7ラクシヨン中に残留するアドリアマイシンの量
を測定して後、差引きによって(MFGに)包含された
アドリアマイシンのtin出することができる。薬物は
MFGの脂肪蓄積中に濃縮されていて、添加した薬物の
80チ迄がMFG中に包含されていることが明らかとな
っている。
MFG上に保持させた薬物は少なくとも7日間、薬物を
損失せずに室温で貯蔵できる。注射する前にガンマ−線
照射で滅菌できる。
例2 乳脂小球の治療的使用 アドリアマイシンiMFGに保持させる前に、抗原又は
抗体をMFGに共有結合的に結合させて、例1の方法全
実施する。この場合、抗原又は抗体は、好ましくは出願
人の前記同時係属出願に記載したようにして、先ずMF
Gに結合させるっ この例では、下記の例3に述べるようにデキストランを
MFGに結合させて、次に前記の例1記載のようにMF
G上にアドリアマイシンを保持させる。倒立顕微競と倒
立しな崩球計算器を用いてMFG’iグリッドに浮遊さ
せて計数して後、MFGIPBSで2X10” MFG
/d(D濃度に稀釈する。完全フロインドアジュバント
中の0.5μmのデキストランを尾静脈を経てマウスに
静脈注射する。6日後、マウスを殺して肝臓全取出して
、抗デキストランプラーク形成組胞応答を検定する。未
処置動物に比してdex−MFGに混ぜたアドリアマイ
シンで処理した動物には抗デキストラン応答の95%の
低下が起こることが判明する。従って、MFGにのせた
アドリアマイシンのデキストランと結合した細胞への特
異的集中が起こることが明らかである。
例3 抗体の存在検定(分析) 乳脂小球と結合させるデキストランを、pII7.4の
燐酸塩緩衝食塩水(PBS)中の10η/−のデキスト
ラン溶液を10mMの最終濃度の過沃素酸ナトリウムで
1時間室温で処理して、先ず酸化する。酸化したデキス
トランを40℃で100容のPBSに対して大規模透析
する。乳脂小球は原料牛乳を、室温で10分間1500
xGで遠心分離し、下層の水性物質を除去して得る。乳
脂小球はPBSを加えて当初容積にして1500xGで
10分間遠心分離し、下層の流体を除去する方法で3回
洗浄した。0.9−のかたまったMFGに0.1−の醇
化デキストランを加え室温で1晩放置する。酸化デキス
トランIdMFG表面上のアミン基と結合してシッフ塩
基を形成する。生成したデキストランと結合した乳脂小
球をストツブコック付の10−シリンジに移し、PBS
で10−にして1500xGで10分間遠心分離する。
ストップコックを開いて下層流体を除き、乳脂小球層を
10−のPBSにそっと懸濁してから遠心分離すること
で3回洗う。最終の乳脂小球層は室温貯蔵用に約4−の
PBSを加えて20 (”f/v )%の最終濃度とす
る。
酸化デキストランとMFGの間でこのように形成された
シッフ塩基はdex−MFGの洗浄前に10mMの水素
化硼素ナトリウムを加えて安定化できる。還元し7’(
dex−MFGはグルタルアルデヒドの1%PBS溶液
の100容に対して1晩透膜してさらに安定化できる。
dex−MFGの部分滅菌はデキストランの浮選特性又
は抗原性を失なわずに10.000ラドのガンマ−線照
射を用いた処理で得られる。
結合(カップリング)の効率はdex−MFGを抗デキ
ストラン抗体と培養し1.dex−MFGの凝集を顕微
鏡的に観察することで検定できる。指示薬赤血球と結合
すべき抗体は、ヘテロ2官能性試薬、N−サクシンイミ
ジイル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート(
SPDP)で処理される。抗体の修飾は1:25乃至1
 : 100のモル比で5PDPと室温で攪拌しつつ培
養することで達成される。
これは抗体分子当り5−20のピリジルジチオプロピオ
ネ−) (PDTP)分子を生ずる。生成した修飾抗体
の大規模透析は4℃で1,000容のPBSに対して行
なう。
抗体を結合すべき赤血球(RBC)は羊の静脈刺傷で得
て、脱繊維素し、3回洗ってPBS中に50(v/v)
%懸濁体として保存する。PDTP修飾抗体での処理に
先立ち、RBCの2%PBS懸濁液のIZ5−を、つく
ったばかりの1Mジチオトレイトール(DTT)の0.
5−と室温で1時間置いて血球表面上のジスルフィド基
金チオール基に還元する。遊離DTTを、次に還元RB
Cを15−のPBSを加え1.500XGで10分間遠
心分離して上澄みを除くことを4回行なう洗浄で、除い
た。得られた0、25−のかた1つた還元RBCに0.
5艷のPDTD修飾抗デキストラン抗体を加え、混合物
を回転振盪器で1晩、室温で培養した。得られた抗−d
ax−RBCを、15−のPBSを加え1.500xG
で10分間遠心分離し、上澄み流体を除く操作で4回洗
う。4℃の保存用に最終のRBCペレットは約2.25
−のPBSを加えて10(v/v)%の最終#度とする
抗dex−RB Cは1チグルタルアルデヒドと滅菌と
で上と同じく安定化できる。
結合(カップリング)の効率は抗dex−RB Cを、
MOPC104E蛋白質に対して調製した抗体と培養し
、抗−dex−RBCの凝集を顕微鏡的に観察して検定
できる。
6 X 60 mM管中での、かくして調製した抗−d
e:t−RBCの2い/、)%懸濁液の250 ptの
、4(V/v)%のdex−MFG懸濯液の250 p
tへの添加で全容が500μtとなり、ゆっくりと混合
し室温で30−60分おくと管の頂部に強い陽性の“赤
環″を生ずる。(表面にデキストランの無い)対照RB
Cを加えると、反応管の底部に赤色(即ちRBCに付随
するヘモプロビンンが生じる。
抗デキストラン抗体を含有する試験試料の添加は、de
x−MFGへの抗体の結合を生じ、指示薬−RBCの乳
脂小球への結合を阻害する、即ち抗デキストラン抗体が
存在すると反応管の頂部のMFG環は白色で指示薬細胞
はすべて反応管の底に落ちる。これが免疫検定の特異性
を示しておシ、これは試験試料中の(抗デキストラン)
抗体検知についての免疫検定の有用性を示している。
例4 抗原の存在検定(分析) 例3の方法に従って抗体をMFGの表面に共有結合的に
結合する。相補性抗原、デキストラン、を例3の方法で
指示薬RHOに結合する。例3と同様な反応を行なうと
、抗原が試験試料中にあれば、これが抗体MFGと結合
して、指示薬dex−RBCの結合を阻害する。従って
dex−RBCは反応器(試験管)の底に落下して赤斑
を生じ、Ab−MFGは頂部に上昇して白環を形成する
。第1図の写真C参照。
試験試料中に抗原が存在しないと、指示薬dex−RB
CはMFGと結合して反応器の頂部に上昇して陽性の赤
環を形成する。第1図の写真B参照。(赤血球表面にデ
キストランの無い)対照RBCを用いると、指示薬はA
b −M F Gと結合できず管の底部に赤色ペレット
ヲ形成し、そしてAb−MFGの白埠が頂部に形成され
る。第1図の写真A参照。
例5 例3の方法に従って乳脂小球(MFG)をデキストラン
と結合させたdex−MFGと、例3の方法で赤血球(
RBC)をデキストランと結合させたdex−RBCを
、単りローン性抗デキストラン抗体の存在下で、反応器
中でl:1の比で混合する。顕微袋観察で混合しfcd
ex−RBCとdex−MFGの塊がみられる。この実
験を6×60−管中、等容の2チデキストラン−MFG
と1チデキストランーRBCを含む500μtの全容積
で行なうと、指示薬赤血球はMFGと結合し、管の頂部
に上昇して赤環を形成する。添加抗体が無いか又は検定
に使用したMFGかRBCのいずれかが結合しているデ
キストランが無い時は、MFG層にRBCが存在しない
。従ってMFGと結合する指示薬細胞は臨床用遠心分離
機(500XG)のゆつくシした回転をさせるとすぐ管
の頂部に上昇し、大きく容易に見えるようになる。遠心
分離せずに反応管を放置しても同一の結果を生ずる。
例6 抗原の存在検定(分析) 例3の方法に従って抗体iMFGと指示薬5RBCの両
方に共有結合的に結合させた。試験試料中に抗原が存在
すると、これがAb −M F GとAb−8RB C
の間にブリッジを形成し、従って指示薬赤血球は試験管
の頂部に上昇して赤塚を形成する。
試験試料中に抗原が無いと、赤血球はMFGと結合せず
、検定管の頂部の塚は白い、即ちMFGfcけが存在す
る。
本発明を脂質原としての乳脂小球および指示薬としての
赤血球細胞に特に関連して上記のように述べたけれども
、記述した免疫分析において他の材料ヲ使用することも
本発明の範囲内にある。たとえば赤血球細胞の代りに着
色したバクテリア(たとえばイー・コリイおよびビー・
サブチリス)、ホースラデイツシュ・パーオキシダーゼ
等を使用することができる。
浮遊性マトリックスとしてMFGの代りにリン脂質配合
物を使用して水より密度の小さい脂質ビークルを作るこ
とができる。また、合成ポリマーを使用して抗体せたは
抗原の結合のための化学的に反応性のある基を表面にも
つ小球またはビーズを作ることもできる。
更に、多くの異なった抗原ならびにこれらの抗原に対す
るポリクローナル抗血清またはモノクローナル抗体を使
用することも本発明の範囲内にある。使用しうる抗原の
なかには次のものがある。1) 蛋白、炭水化物および
核酸を包含する巨大分子抗原;2)  ハプテンたとえ
ばN−ε−ジニトロフェニル−リジン、3−アミノピリ
ジン、4−アミノピリジン、4−アミノフタレートおよ
び5−アミノイソフタレート;3)バクテリア(たとえ
ばシュードモナス、ミイコバクテリウム)、菌類(f?
:、とえはカンディア)、ウィルス(たとえばエイズ・
ウィルス、レトロウィルス)およびプロトシア(たとえ
ばシストソーマ)を包含する病原性および非病性の微生
物に付随する抗原;4)細胞表面抗原たとえば血液群抗
原、特異性T細胞抗原(たとえば’rhy−1、Iyt
 2、L3 T4、T4、T8など);5)腫瘍特異性
抗原、たとえば160,000分子量糖蛋白(gp 1
60)、ヒト肺腫瘍細胞に付随する細胞表面分子。これ
らの分子の多くのものは前記の及びJouらのMeth
ods in Enzymo−1ogy  92:25
7−275(1983)に記載の技術を使用してRBC
および/−!E7’CはMFGに容易に結合させること
ができる。たとえば前記のようなデキストランの結合の
他に、上記のハプテンもミリストイル酸化デキストラン
を結合剤として使用して膜に成功裡に結合させることが
できた。モノクローナル抗デキストラン抗体の他に成功
裡に結合させることのできた蛋白として、ペンスージョ
ーンズ蛋白、ヒトγ−グロブリン、ウシγ−グロブリン
、ラビット抗ヒトFab抗体、マウス抗フタレート抗体
、およびモノクローナル抗フタレート抗体があけられる
上記の実施例は説明を簡明にするために抗原−!たは抗
体の存在もしくは不在での定性分析について記載したけ
れども、本発明は定量的な方法に使用することもできる
。定量分析において、既知量のvcsまたは抗体を含む
標準試料を血清で2倍に希釈して、適轟に結合させたM
FGおよび指示薬RBCで培養することができる。この
ようにして、終点(すなわちMFGへの指示薬RBCの
結合を阻止して管の頂部における赤色の出現を防ぐこと
のできる最小量の抗原または抗体)を決定することがで
きる。未知量の抗原または抗体を含む試料を同様に終点
まで希釈すれば、試験試料中の抗原または抗体の量を計
算することができる。この操作を実証する1つの例を第
2図に示す。そこでは既知量の遊離デキストランを加え
てdex−MFGへの抗デキストランRBCの結合を阻
止する。この阻止け500 nfのデキストランについ
て起るが50nfでは起らない(第2図のdとe参照)
。この操作で誘導されるデータを使用して標準曲線を作
成することによって、試験試料中の抗原(凍たは抗体)
の量を定量することができる。
本発明はまた、細胞または分子の浮選による分離装置と
して抗原(′!たは抗体)結合MFGi使用することも
包含するっこの場合、細胞表面上の又は溶液中遊離の補
形分子と特異的に相互作用する抗原または抗体をMF’
Gに結合させる。これらのMFGとこのような細胞の懸
濁atたはこのような分子の溶液との反応は結合細胞ま
たは結合分子の管頂部への浮遊をもたらす。このように
して分離した分子または細胞はMFG層から回収するこ
とができ、非結合細胞は細胞ペレットから回収すること
ができ、そして非結合分子は上記溶液から回収すること
ができる。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、蛋白および糖蛋白を含む脂質二層で囲まれた浮遊性
    マトリックスから成り、該二層が結合または混合した抗
    原または抗体を含み且つ/又は該マトリックスがマトリ
    ックス内に配合した脂溶性治療剤を含む組成物。 2、該二層が結合または混合した抗原または抗体を含み
    且つ該マトリックスが治療剤を含まないとき該組成物が
    免疫分析および細胞/分子分別に使用される請求項1記
    載の組成物。 3、該マトリックス中に脂溶性治療剤が存在するとき該
    組成物が治療用組成物として使用される請求項1または
    2記載の組成物。 4、治療剤が細胞毒性治療剤である請求項3記載の組成
    物。 5、浮遊性マトリックスが乳脂小球である請求項1〜4
    のいづれか1項に記載の組成物。6、抗原がデキストラ
    ンであり、抗体が抗デキストラン・モノクローナル抗体
    である請求項1〜5のいづれか1項に記載の組成物。 7、抗体または抗原を検出するための免疫分析法であつ
    て;抗体または抗原を含むと想定される試料をこの想定
    される抗体または抗原に対して補形の抗原または抗体を
    結合させた固体の浮遊性マトリックスと接触させ;上記
    の補形の抗原と抗体が存在する場合に抗原−抗体結合体
    を生成させる時間放置し;次いで該マトリックスに結合
    した抗原または抗体に対して補形の抗原または抗体を結
    合させた容易に目にみえる指示薬を加えて、補形の抗原
    と抗体が存在する場合に抗原−抗体結合体を生成させる
    時間放置し;そして反応管中の着色指示薬の位置を観察
    することによつて試験試料中の抗体または抗原の存在を
    決定することから成ることを特徴とする免疫分析法。 8、マトリックスおよび指示薬がそれらに結合した抗原
    をもち且つ補形の抗体を含むと想定される試料に同時に
    接触せしめられ、そして試験試料が該想定抗体を含む場
    合に免疫結合体ブリッジを形成させる時間放置される請
    求項7記載の免疫分析法。 9、マトリックスおよび指示薬がそれらに結合した抗体
    をもち且つ補形の抗原を含むと想定される試料に同時に
    接触せしめられ、そして試験試料が該想定抗原を含む場
    合に免疫結合体ブリッジを形成させる時間放置される請
    求項7記載の免疫分析法。 10、マトリックスが乳脂小球から成る請求項7〜9の
    いづれか1項に記載の免疫分析法。 11、指示薬が赤血球細胞、着色したバクテリアもしく
    は酵素である請求項7〜10のいづれか1項に記載の免
    疫分析法。 12、試験試料中の抗体または抗原を検出するための診
    断用具であつて、 (a)試験試料中に含まれると想定される抗体または抗
    原に対して補形の抗原または抗体を結合させた固体の浮
    遊性マトリックスを含む第1容器;および (b)該マトリックスに結合した抗原または抗体に対し
    て補形の抗体または抗原を結合させた容易に目にみえる
    指示薬を含む第2容器; を収納するように区画されている診断用具。 13、固体の浮遊性マトリックスが乳脂小球から成り且
    つ/又は指示薬が赤血球細胞、着色したバクテリアもし
    くは酵素である請求項12記載の診断用具。 14、試験試料中の抗体または抗原を検出するための診
    断用具であつて;固体の浮遊性マトリックスと容易に目
    にみえる指示薬とを含む容器を備え、該マトリックスと
    指示薬の双方に、想定される抗体に対して補形の抗原が
    想定される抗原に対して補形の抗体のいづれかを結合さ
    せて成る診断用具。 15、固体の浮遊性マトリックスが乳脂小球から成り且
    つ/又は指示薬が赤血球細胞、着色したバクテリアもし
    くは酵素である請求項14記載の診断用具。 16、試験試料中の抗原または抗体の量を定量的に測定
    するために、診断用具が抗原または抗体の既知標準濃度
    の血清による2倍希釈液を含む容器を更に備えていて終
    点に到達するようになつており、それによつてほとんど
    の試料の添加が管の頂部において白色環を生成させ、ほ
    とんどの希釈試料の添加が管の頂部において赤色環を生
    成させるようになつている請求項12記載の診断用具。 17、細胞または分子を分離させるための用具であつて
    、分離させるべき細胞の表面分子に対して又は分離させ
    るべき分子に対して補形の抗原または抗体を結合させた
    固体の浮遊性マトリックスを含む容器を備えて成る分離
    用具。 18、固体の浮遊性マトリックスが乳脂小球から成る請
    求項17記載の分離用具。 19、細胞または分子を分離させるための用具であつて
    、 (a)分離させるべき細胞の表面分子と同じ又は分離さ
    せるべき分子と同じ抗原または抗体を結合させた固体の
    浮遊性マトリックスを含む第1容器; (b)固体の浮遊性マトリックス上の抗体または抗原に
    対して補形であり、分離させるべき該表面分子または分
    離させるべき該分子によつて表わされる抗原または抗体
    ;を収納するように区画されている分離用具。 20、固体の浮遊性マトリックスが乳脂小球から成る請
    求項19記載の分離用具。 21、哺乳動物に治療剤を投与する方法であつて、治療
    剤を乳脂小球に配合し、次いでこの乳脂小球治療剤単位
    調剤を哺乳動物に局所、経口、または非経口投与するこ
    とを特徴とする方法。 22、生体内で乳脂小球中に治療剤を配合する方法であ
    つて、乳脂小球を治療剤で培養することを特徴とする方
    法。 23、生体内で乳脂小球中に治療剤を配合する方法であ
    つて、乳を分泌している哺乳動物に治療剤を注射し、そ
    して該哺乳動物から乳を集めて治療剤を配合した乳脂小
    球を得ることを特徴とする方法。
JP22487688A 1987-09-09 1988-09-09 薬剤の担体としての並びに免疫分析および細胞/分子分別のミクロ浮選装置としての乳脂小球の使用法 Pending JPH02115A (ja)

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