JPH02114479A - 送電用避雷器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、送電用避雷器に関し、特に、避雷器故障時
に避雷器の故障を表示する故障表示手段を備えている送
電用避雷器に関するものである。

［従来の技術］ 第４図、第５図は、例えば特開昭５６−１５９９３２号
公報に示された従来の送電用避雷器であり、図において
、鉄塔（１）に懸垂碍子（２）などによって取り付けら
れた送電線（３）と鉄塔（１）との間に避雷器（４）が
取り付けられている。（５）は碍管などの容器、（６）
は金属製押え板で中央部が薄くなっている。（７）はＺ
ｎＯ素子で、その一部はバネ（８）で押さえ板（６）に
直接押し当てられている。（９）はＺｎＯ素子（７）を
囲んだ絶縁筒、（ｌＯ）は噴出口（ｌｅａ）を有する７
ランジで、容器（５）にセメント付けされている。

（１１）は噴出口（１０ａ）を閉塞したふたで、一端が
ヒンジ（１２）でフランジ（ｌＯ）に装着され、他端が
止め具（１３）で７ランジ（ｌＧ）と係止されている。

なお、（１１）〜（１３）で故障表示手段を形成してい
る。

以上の構成により、避雷器素子が故障した場合、交流の
短絡電流が流入し、短絡電流アークによる発生ガスによ
り内圧が上昇する。また、この短絡電流アークはＺｎＯ
素子（７）の側面に生じる。

ＺｎＯ素子（７）、はバネ（８）で押え板（６）の中央
に押し当てられており、さらに絶縁筒（９）により短絡
電流アークにこの筒内に生じるよう規制されるので、短
絡電流アークの足は押え板（６）の中央部の薄い部分に
生じ、このアークのジュール熱によって押え板（６）が
溶融して穴があく。

容器（５）内部に生じたガスは上記の穴よりフランジ（
ｌＯ）内に高速度で噴出され、噴出口（１０ａ）出口に
取付けられたふた（１１）に吹付けられる。この衝撃力
によりふた（１１）は止め具（１３）からはずれ、−点
鎖線で示す位置にぶら下がるので、避雷器の故障を外部
から容易に発見することができる。

［発明が解決しようとする課題］ 以上のような従来の送電用避雷器では、故障表示手段が
、故障時の短絡電流アークによる絶縁筒内部圧力上昇お
よびアークのジュール熱によって、避雷器の押え板を溶
融させ噴出ガスによって故障表示手段を動作させるもの
であるが、交流短絡電流が小さい場合、内部圧力上昇お
よび発熱が不足し表示手段が動作しないという問題点が
あった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、雷サージ電流、開閉サージ電流に対しては、
不動作であり、避雷器故障時の交流電流に対して故障を
表示する故障表示手段が設けられている送電用避雷器を
得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段１ この発明に係る送電用避雷器は、固定電極と所定のギャ
ップを設けて配置された可動電極に対向して固定板を設
け、固定数と可動電極の間に可溶線を結合し、可動電極
を固定電極から遠ざける方向にバネを蓄勢してなる故障
表示手段を備えている。

［作用］ この発明においては、リアクトルと直列接続されている
可溶線で避雷器の故障電流を検知し、可溶線が溶断され
ると、蓄勢したバネによって可動電極はフリーの状態に
なって固定電極から遠ざかる方向に飛び出し、故障であ
ることを表示する。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を第１図〜第３図について説
明する。第１図は避雷器の切離し装置を取付けた状態を
示す全体の正面図で、送電線鉄塔（１）は、水平方向に
張り出したアーム（１５）を有しており、このアーム（
１５）に一端を固定して垂下した送電線用懸垂碍子（２
）の下端に送電線（３）が吊り下げられている。また同
じアーム（１５）には、送電線用懸垂碍子（２）に対し
て所定の絶縁距離をあけて避雷器（４）の一端が固定さ
れ、その下端に故障表示手段（１６）が取付けられ、導
線（１７）を介して垂直碍子（２）の下端が送電線（３
）と導通状態になっている。

以上の構成により、送電線（３）に落雷があったとき、
雷電流が導線（１７）を通り、さらに故障表示手段（１
６）から避雷器（４）を通過しアーム（１５）から鉄塔
（１）を経て大地へ至るように電路を形成している。一
方、避雷器（４）が故障をきたし地絡電流が流れはじめ
ると、表示装置（１６）が作動し導線（１７）の接続部
を切離し、２点鎖線の位置まで移動させる。

第２図は故障表示装置（１６）の詳細を示し、避雷器（
４）の下端には円筒状のケース（２５）が雨水等の侵入
を防ぐ状態で取付けられている。ケース（２５）の内筒
には非磁性体で作られた円筒状の巻芯（１８）にトロイ
ダル状に巻線されたりアクドル（１９）がケース（２５
）に絶縁物（２０）によって固定されている。リアクト
ル（１９）のリード線（２１）はケース（２５）に接続
され、もう一方のリード線（２２）は絶縁物で成形され
た固定数（２３）に取付けられた端子台（２４）に接続
されている。端子台（２４）には所定の電流が流れると
溶断する可溶線（２６）の一端が強固に取付けられ、可
溶線（２６）の他端は可動電極（２７）に強固に取付け
られている。この可溶線（２６）はバネ（２８）によっ
て、可動電極（２７）をケース（２５）から押し出そう
とする力を阻止している。可動電極（２７）と固定１１
！　（２９）は、ギャップ（３０）を形成している。

続いて動作について説明する。第１図〜第３図において
避雷器（４）が雷インパルスで動作するときは、周波数
が高いために、送電線（３）から導線（１７）を経て流
れようとする雷電流は、ケース（２５）に接続されたり
アクドル（１９）のインピーダンスが大きくなり、リア
クトル（１９）にシリーズ接続された可溶線（２６）に
は流れないで、ギャップ（３０）に電圧が印加されるこ
とになる。従って、雷インパルス電流は可動電極（２７
）からギャップ（３０）の間で閃絡してケース（２５）
に接続された固定電極（２９）へ流れ、避雷器（４）へ
と流れる。一方、避雷器（４）が異常状態であるときは
、商用周波数の地絡電流が、周波数が低いのでリアクト
ル（１９）のイン ≠ピーグンスは十分低く、従って地絡電流はりアクドル
（１９）および可溶線（２６）に流れる。可溶線（２６
）は所定の電流、例えば約５０Ａの地絡電流が流れると
溶断する。この可溶線（２６）が溶断すれば、バネ（２
８）によって可動電極（２７）は下方へ飛出す。

このときの状態が第３図である。可動電極（２７）が飛
出すことによって故障の発生を容易に発見することがで
きる。

なお、上記実施例では、可動電極（２７）は下方に飛出
す構造について示したが、水平方向に飛出す構造でも良
い。

また、上記実施例で可動電極（２７）の上面を外部環境
と異なる色、例えば赤等に彩色すれば発見が容易になる
。さらには、ケース（２５）の内部に絶縁性のガラステ
ープが垂れ下がるようにすれば故障表示の発見が一層容
易になる。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、可動電極と固定電極
を直接可溶線で接続し可溶線の溶断によって蓄勢バネを
放勢するようにしたので、避雷器の故障時電流が小さい
場合でも正確に故障表示を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の全体の概略立面図、第２
図は第１図のものの要部正断面図、第３図は第２図のも
のの動作を示す正断面図、第４図は従来の送電用避雷器
の概略立面図、第５図は第４図のものの要部正断面図で
ある。 （３）・・送電線、（４）・・避雷器、（１６）・・故
障表示手段、（１９）・・リアクトル、（２６）・・可
溶線、（２７）・・可動電極、（２８）・・バネ、（２
９）・・固定電極、（３０）・・ギャップ。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。 罠１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. リアクトルと可溶線とを直列接続し、直列接続された上
   記リアクトルと上記可溶線とにギャップを並列接続して
   、この並列回路と直列接続された避雷器に故障電流が流
   れたとき上記可溶線が溶断されることによつて上記避雷
   器の故障を表示するものにおいて、固定電極と所定の上
   記ギャップを設けて配置された可動電極に対向して設け
   られた固定板と、この固定板と上記可動電極との間に接
   続された上記可溶線と、上記可動電極を上記固定電極か
   ら遠ざける方向に蓄勢されているバネとを備え、上記可
   溶線が溶断したとき上記バネが放勢されることによつて
   上記ギャップを形成している上記可動電極が上記固定電
   極から離隔する方向に移動することを特徴とする送電用
   避雷器。