JPH0211402A - ハンドトラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、構内、屋内などで、主として人力により荷物
などを運搬するときに用いるハンドトラックに関する。

従来の技術 一般的にハンドトラックとは、人力を主体とし路面上で
の荷物などの運搬に用いられる運搬車であり、大略的に
、荷物などの運搬物を乗載するためのデツキと、デツキ
の一方表面に設けられる取手と、デツキの他方裏面に設
けられる複数のキャスタとで構成される。キャスタには
、デツキの裏面に垂直な軸線まわりに回転自在である旋
回キャスタと、固定キャスタとがある。

第５図は、典型的な先行技術の旋回キャスタ１の断面図
である０合成樹脂製の台板２には、転がり軸受３が取付
けられる筒部４が設けられ、筒部４に推力軸５が装着さ
れて、転がり軸受３が嵌着される。推力軸５には、車軸
６の回転軸線まわりに回転自在に嵌着された車輪７を支
持するフォーク８が取付けられる。また、前記推力軸５
の先端部付近の外周面には外ねじ５ａが刻設され、この
推力軸５はフォーク８に形成された遊通孔９を道通して
、ナツト１０が螺着される。こうして取付けられたフォ
ーク８は、推力軸５の回転軸線まわりに旋回自在となっ
ている。また、白板２に対してフォーク８を固定的に取
付ける場合は、フォーク頂部１１に予め形成されたボル
ト挿通孔１２にボルトを挿通してフォーク８をソケット
１３に固定するように構成されている。

以上のようにして構成された旋回キャスタおよび固定キ
ャスタは、台板２に形成される取付孔１４にボルトを挿
通して締付けることによって、デツキ１５の裏面に固定
される。

発明が解決しようとする課題 このような先行技術では、前記転がり軸受３を台板２に
取付けるときに、推力軸５を挿通させた転がり軸受３を
筒部４に装着してソケット１３を螺着し、その推力軸５
にフォーク８を取付けるように構成されるので、部品点
数が多く、さらに前記台板２をボルトによってデツキ１
５に固定していたので、ハンドトラックの組立てに手間
を要してしまうという問題があった。

本発明の目的は、簡単な構造でフォークをデツキに直接
取付けることができるようにしたハンドトラックを提供
することである。

課題を解決するための手段 本発明は、合成樹脂製のハンドトラック用デツキに、転
がり軸受の外輪を一体成形で挟持固定し、転がり軸受の
内輪を挿通する推力軸に、フォークの頂部を旋回可能に
挟持し、フォークに車輪を軸支することを特徴とするハ
ンドトラックである。

作　　用 本発明に従えば、転がり軸受の外輪は、デツキに一体成
形で挟持固定され、前記転がり軸受の内輪を挿通する推
力軸には、フォークの頂部が旋回可能に挟持され、前記
フォークには車輪が軸支される。これによって前記転が
り軸受の外輪を一体成形によってデツキに直接挟持固定
するようにしたので、前記先行技術に関連して述べた台
板２およびソケット１３を必要とせず、部品点数を削減
することができ、製造コストを低減して経済性の向上を
図り、且つ堅牢な構造に成し得る。

また組立て時には、デツキに組込まれた転がり軸受の内
輪に推力軸を挿通して、その推力軸に車輪が取付けられ
たフォークを固定するだけでよく、これによって組立て
時の手間を削減することができ、組立て作業の効率の向
上を図ることができる。

実施例 第１図は本発明の一実施例のハンドトラック１７の要部
を拡大して示す斜視図であり、第２図は、ハンドトラッ
ク１７の全体斜視図である。ハンドトラック１７を構成
する合成樹脂製のデツキ２６の一方表面には取手１８が
取付けられ、他方裏面の四隅には、それぞれ車輪取付部
２１が設けられる。各車輪取付部２１には、車輪３３が
軸支されたフォーク２７が取付けられる。車輪取付部２
１には、凹所２５が形成される。凹所２５の内周面には
、デツキ２６の底面部２６ａ付近に斜面２５ａが形成さ
れており、凹所２５の内部には、金属製の転がり軸受２
２が設けられる。転がり軸受２２は、外輪２２ａと、内
輪２２ｃと、外輪２２ａおよび内輪２２ｃの間に介在さ
れる複数の球状の転動体２２ｂとを有し、外輪２２ａは
凹所２５の内周面に一体成形で挟持固定されている。推
力軸２３は、内輪２２ｃに挿通されており、推力軸２３
の端部付近には、外ねじ２３ａが刻設されている。また
、凹所２５の近傍には、後述するフォーク２７を固定す
るための取付孔２４が形成されており、取付孔２４の内
周面には内ねじが刻設されている。

第３図は、車輪取付部２１の推力軸２３にフォーク２７
を旋回可能に取付けたときの断面図である。フォーク２
７は、合成樹脂製であり、頂部２８と脚部２９とから成
り、大略的に逆Ｕ字状に形成される。頂部２８は、円錐
台状に形成された斜面２８ａを有し、該斜面２８ａは前
記凹所２５の斜面２５ａに対向する。頂部２８には、推
力軸挿通孔３０が形成される０脚部２９の遊端部付近に
は、挿通孔３１が形成され、車軸３２が設けられ、車輪
３３を回転自在に軸支する。

このようなフォーク２７の取付方法が第４図に示されて
いる。車輪取付部２１の推力軸２３とフォーク２７とは
、大略的にナツト３４によって固定される。推力軸２３
には、座金３５を介してフォーク２７の頂部２８に設け
られた推力軸挿通孔３０を挿通させる。さらに、推力軸
２３には、座金３６を介してナツト３４が螺合される。

このとき、転がり軸受２２の内輪２２ｃは、推力軸２３
の頂部２３ｂと座金３５とによって挟持されており、さ
らに、フォーク２７の頂部２８は、座金３５と座金３６
を介してナツト３４とによって挟持される。したがって
、転がり軸受２２の内輪２２Ｃと推力軸２３とフォーク
２７とは一体的に固定される。このようにして固定され
たフォーク２７は、推力軸２３の軸線まわりに旋回可能
である。

前記フォーク２７をデツキ２６に固定的に取付ける場合
は、フォーク２７の頂部２８に予め形成されたボルト挿
通孔３７にボルトを挿通して、前記ボルトを取付孔２４
の内ねじに螺合させて締付けることによって、フォーク
２７は固定される。

このとき、フォーク２７の代わりに予め形成された固定
用のブラケットを使用してもよい。

以上のように本発明によれば、転がり軸受２２の外輪２
２ａがデツキ２６に一体成形で挟持固定されるので、転
がり軸受２２の内輪２２ｃに推力軸２３を挿通させ、前
記推力軸２３に、車輪３３が軸支されたフォーク２７を
取付けるだけでよく、単純な構造で容易にフォーク２７
を推力軸２３に取付けることができる。これによって部
品点数が削減され、ハンドトラック１７を容易に組立て
て製造することが可能となり、生産性が向上される。

また、予めフォーク２７の頂部２８にボルトを挿通させ
るためのボルト挿通孔３７を形成しておくことによって
、フォーク２７をデツキ２６に固定的に取付けることが
できる。したがって、フォーク２７は、容易に固定的に
も旋回可能にも取付けることができる。これによって、
ハンドトラック１７に取付けられるフォーク２７に関し
て、固定的に取付けるか、旋回可能に取付けるかを自由
に選択することができる。たとえば直進性が必要とされ
る場合は、全フォークを固定的に取付け、複雑に曲がっ
た通路などで運搬作業を行うときは、全フォークを旋回
可能に取付ければよい、したがってハンドトラック１７
の利用範囲が拡大され、利便性が向上される。

本発明の他の実施例として、金属製の転がり軸受２２の
外輪２２ａに代えて、合成樹脂製のリングを用いるよう
にしてもよい。

発明の効果 本発明によれば、転がり軸受の外輪がデツキに一体成形
で挟持固定されるので、転がり軸受の内輪に推力軸を挿
通し、その推力軸に車輪が取付けられたフォークを固定
するだけでよく、単純な構造で容易にフォークを旋回可
能に推力軸に取付けることができる。これによって部品
点数が削減され、ハンドトラックを容易に組立てて製造
することが可能となり、生産性が向上され、且つ堅牢な
構造に成る。また、予めフォークの頂部にボルトを挿通
させるためのボルト挿通孔を形成しておくことによって
、フォークをデツキに固定的に取付けることができ、前
記先行技術に関して述べたように、必要に応じて容易に
固定的にも旋回可能にもフォークを取付けることができ
る。たとえば、直進性が必要とされるときは全フォーク
を固定的に取付け、曲がった通路などで使用するときは
全フォークを旋回可能に取付ければよい、これにより、
ハンドトラックの利用範囲が拡大され、利便性が向上さ
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のハンドトラック１つの要部
を拡大して示す斜視図、第２図はハンドトラック１７の
全体斜視図、第３図は第１図のデツキ２６にフォーク２
７を旋回可能に取付けたときの断面図、第４図は推力軸
２３とフォーク２７との取付方法を示す図、第５図は典
型的な先行技術を示す図である。 ２２・・・転がり軸受、２３・・・推力軸、２６・・・
デツキ、２７・・・フォーク、３３・・・車輪代理人　
　弁理士　画数　圭一部 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 合成樹脂製のハンドトラック用デッキに、転がり軸受の
   外輪を一体成形で挟持固定し、転がり軸受の内輪を挿通
   する推力軸に、フォークの頂部を旋回可能に挟持し、フ
   ォークに車輪を軸支することを特徴とするハンドトラッ
   ク。