JPH0211151A - 生医学材料 - Google Patents

生医学材料

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JPH0211151A
JPH0211151A JP63162139A JP16213988A JPH0211151A JP H0211151 A JPH0211151 A JP H0211151A JP 63162139 A JP63162139 A JP 63162139A JP 16213988 A JP16213988 A JP 16213988A JP H0211151 A JPH0211151 A JP H0211151A
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hydrophilic
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靖 玉田
Tetsuo Ito
伊藤 徹男
Kenji Yasuda
健二 安田
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足立 典彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生医学材料さらに詳しくは、経時的にグル化
し、ヒドロダルとなシうる重合体から成る生医学材料に
関する。
〔従来の技術〕
ヒドロダルは、その水濡れ性あるいは含水性のため、生
体に対する適合性に優れ、異物感や不快感が少なく、炎
症や血栓生成も起こしにくいという利点があり、生医学
材料として使用されている。
従来、生医学材料として使用するヒドロダルの素材とし
ては、例えばヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
系重合体、アクリルアミド系重合体、?リピニルアルコ
ール、?リピニルピロリドン、?リエチレングリコール
などの合成高分子や、セルロース、コラ−ダン、ゼラチ
ン、アルギン酸、キチン、キトサン、デキストランなど
の天然高分子、あるいは合成ダルと天然ダルとを混合又
は反応させた半合成高分子が知られておシ、使用目的、
適用部位、用途などによって適宜選択使用されている。
これらの素材は、あらかじめ親水性単量体を架橋剤とと
もに重合したシ、あるいは親水性重合体を化学的架橋剤
や放射線によシダル化し、含水させてヒドロゲルとされ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のヒドロゲルにはいくつかの問題点
があった。すなわち、人体の微少部分の補綴や、体内の
深部組織の補綴を行う場合、例えば眼内の硝子体や水晶
体の置換を行うのに用いる場合、従来のヒドロダルをそ
の希望する部位に置換するためには、大きな切開や複雑
で困難な手術が必要であシ、またそれに伴なう大きな危
険が生じるという問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実状において、本発明者らは鋭意研究を行った結
果、特定のシラン化合物と親水性化合物に由来する構成
成分を有する水溶性の共重合体は、上記問題点を解決し
た生医学材料として適していることを見出し本発明を完
成した。
すなわち本発明は、 (A)  加水分解性基及び反応性不飽和基を少なくと
も1個ずつ有するシラン化合物(以下、単K「シラン化
合物」という)並びK (B)  反応性不飽和基を有する親水性化合物(以下
、単に「親水性化合物」という)K由来する構成成分を
有する水溶性の共重合体(以下、単に「重合体」という
)から成ることを特徴とする生医学材料を提供するもの
である。
本発明において、生医学材料とは、生物学領域や医学領
域において使用される材料であシ、特に何らかの形で人
間、動物などの生体と直接接触する材料を意味する。
本発明における重合体はシラン化合物と親水性化合物と
を共重合させるか、シラン化合物と反応性不飽和基を有
し、親水化することが可能な疎水性化合物(以下、単に
「疎水性化合物」という)とを共重合させて水溶性共重
合体の前駆体を得、この前駆体を例えばケン化すること
によシラン化合物に由来する成分を親水性化合物に由来
する構成成分に変化させることによシ得ることができる
本発明に用いられるシラン化合物は、加水分解性基およ
び反応性不飽和基を少なくとも1個ずつ有するものでア
シ、水の存在によシシラノールを生成し得るシラン誘導
体、例えば下記一般式(A)で表わされる化合物が挙げ
られる。
〔式中 R1は加水分解性基を示し R2は非加水分解
性基を示し、Xは反応性不飽和基を示し、m及びnはそ
れぞれ1〜3の数を示しrはθ〜2の数を示し、m +
ts −)−r = 4である。〕 式(1)のR1で示される加水分解性基としては、炭素
数1〜10程度のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エ
トキシ基、ゾロ−キシ基、ブチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基、ノニルオキシ基など;ハロダン原子、例えば塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子など;炭素数1〜10程
腿の7シルオΦシ基、例えばアセトキシ基、プロピオニ
ルオキシ基、バレリルオキシ基などが挙げられ、R2で
示される非加水分解性基としては、炭素数1〜10程度
のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基
、エチル基、ヘキシル基など;アリール基、例えばフェ
ニル基、キシリル基、トリル基などが挙げられ、Xで示
される反応性不飽和基としR″           
  0           ルなど〔ここでR#は水
素原子又はメチル基を、pはθ〜10の数を示す〕で表
わされる基、例えばビニル基、アクリロイル基、メタク
リロイル基などが例示される。
なお、一般式(りにおいて R1、R2又はXが複数存
在する場合には、複数の11 、 R*又はXは、それ
ぞれ異なる基を含んでいてもよい。
上記シラン化合物としては、トリメトキシビニルシラン
、トリエトキシビニルシラン、トリゾロ−キシビニルシ
ラン、シェドキシエチルビニルシラン、シェドキシエチ
ルビニルシラン、ゾエトキシゾロビルピニルシラン、シ
ェドキシフェニルビニルシラン、ゾメチルエトキシピニ
ルシラン、ゾエチルエトキシピニルシラン、ゾゾロぎル
エトキシビニルシラン、ゾフェニルエトキシピニルシラ
ン、トリエトキシ了りルシラン、3−ブテニルトリエト
キシシラン、4−−eンテニルトリエトキシシラン、5
−へキセニルトリエトキシ7ラン、6−ヘプテニルトリ
エトキシシラン、7−オクチニルトリエトキシシランな
どの不飽和アルコキシシラン、トリクロロビニルシラン
、トリブロモビニル7ラン、トリヨードビニルシラン、
ゾクロロメチルピニルシラン、ジクロロエチルビニルシ
ラン、ソクロロf o f ルビニルシラン、ゾクロロ
フェニルピニルシラン、ゾメチルクロロピニルシラン、
ゾエチルクロロピニルシラン、ブチロピルクロロビニル
シラン、ジフェニルクロロビニルシラン、トリクロロア
リルシラン、3−ブテニルトリクロロシラン、4−ペン
テニルトリクロロシラン、5−ヘキセニルトリクロロシ
ラン、6−へブテニルトリクロロシラン、7−オクチニ
ルトリクロロシランなどの不飽和ハロゲン化シラン、ト
リアセトキシビニルシラン、トリアセトキシビニルシラ
ン、トリブチロキシビニルシラン、トリアセトキシビニ
ルシラン、ゾアセトキシメチルピニルシラン、ゾアセト
キシエチルピニルシラン、ゾアセトキシデロビルピニル
シラン、ゾアセトキシ7工二ルピニルシラン、ゾメチル
アセトキシピニルシラン、ジエチルアセトキシビニルシ
ラン、ブチロぎルアセトキシビニルシラン、ゾフェニル
アセトキシピニルシラン、トリアセトキシアリルシラン
、3−プテニルトリアセトキジシラン、4−″eンテニ
ルトリアセトキシ7ラン、5−ヘキセニルトリアセトキ
シシラン、6−へゾテニルトリアセチルシラン、7−オ
クチニルトリアセチルシランなどの不飽和エステル化シ
ランを挙げることができる。さらに、シラン化合物とし
ては3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
3−メタクリロキシゾロビルトリス(メトキシエトキシ
)シラン、N−(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシゾ
ロビル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3
−メタクリロキシゾロぎルトリクロロシラン、メタクリ
ロキシデロピルゾメチルエトキシシランなども使用でき
る。
これらのシラン化合物としては特にトリエトキシビニル
シラン、トリエトキシアリルシラン、ゾメチルエトキシ
ピニルシラン、ゾフェニルエトキシピニルシラン、7−
オクチニルトリエトキシシラン、N−(3−7クリロキ
シー2−ヒドロキシゾロビル)−3−7ミノゾロビルト
リエトキシシランなどが好適に使用される。
これらのシラン化合物は1種または2種以上組合せて使
用することができる。
また、本発明に用いられる親水性化合物としては、その
重合体が水溶性であるものであればよく、例えば下記一
般式(i)又は(1)で表わされるものが挙げられる。
CH雪=c −c −o −(n鵞 )  −〇H(1
)I+        ” 〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は極
性基を置換基として有しうるアルキレの整数、R3は水
素原子又はメチル基を意味する)を示し、qはOlたは
1である〕 〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R4及び
Rsはそれぞれ水素原子、メチル基、エチル基又は−C
H,CH−CH3を示す〕」 H 前記一般式(璽)で表わされる化合物としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、とドロキシエチルメタクリレート
、ジエチレングリコールメタクリレート、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、グリシゾルメタクリレート、
ヒドロキシエチルアクリレート、?リエチVングリコー
ルメタクリレート、?リエチレングリコールアクリレー
ト、?リプロピレングリコールメタクリレート、?リプ
ロピレングリコールアクリV−ト、2−アミノヒドロキ
シゾロビルメタクリレート、2−アミノヒドロキシゾロ
ビルアクリレートのようなアクリル酸、メタクリル酸又
はそれらのエステルなどが挙げられる。また前記一般式
個)で表わされる化合物としては、アクリルアミド、シ
メチルアグリルアミド、ジエチルアクリルアミド、イン
ゾロビルアクリルアミド、N−プロピルオキシメチルア
クリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、ジアセトン
アクリルアミドのようなアクリルアミド又はメタクリル
アミド又はそれらの誘導体などが挙げられる。
さらに、親水性化合物としては前記一般式(璽)又は(
1)で表わされる化合物以外に、N−ビニルピロリドン
、N−ビニルピペリドン、N−ピニルカゾロラクタム、
ビニルビリシン、スチレンスルホン酸なども挙げられる
これらの親水性化合物は1種または2種以上組合せて使
用することができる。
また疎水性化合物としては、酢酸ビニル、ゾロピオン酸
ビニル、酪酸ビニルナトのビニルエステル類を挙げるこ
とができ、これらの疎水性化合物も1種または2種以上
組合せて使用することができる。
本発明に用いる重合体は、前記シラン化合物と親水性化
合物又は疎水性化合物に由来する構成成分以外に共重合
可能な他の不飽和単量体、例えばエチレン、ゾロピレン
、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、スチレン、メチルビニルケトン、フェニルビニル
ケトン、メチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテ
ル、フェニルビニルスルフィト、メタクロレイン、アク
ロレインなどを共重合し、これらの不飽和単量体に由来
する構成成分が重合体中に10モル%以下程度存在させ
ることもできる。
本発明においては、シラン化合物の少なくとも1種と親
水性化合物の少なくとも1種又は疎水性化合物の少なく
とも1種とを共重合することによシ水溶性重合体または
水溶性重合体の前駆体を得る。シラン化合物と親水性化
合物又は疎水性化合物の仕込み量は、シラン化合物α1
〜25重量%(以下、「重量%」を単に「%」で示す)
、親水性化合物又は疎水性化合物75〜9!lL9%の
割合であシ特にシラン化合物α5〜10%、親水性化合
物又は疎水性化合物90〜9g、5%の割合であること
が好ましい。シラン化合物がα1%未満では、得られた
重合体を経時的にグル化させることができず、25%を
超えると、重合体が水に溶解しにくくなる。
本発明において、重合様式としてはラジカル重合を用い
るのが好ましい。重合開始剤としては熱重合開始剤と光
重合開始剤があシ、例、ttft−プチルノQ−オキシ
ド、ペンゾイルノQ−オキシド、2.4−ジクロルベン
ゾイル、Q−オキシド、t−ブチルヒトaノ9−オキシ
ドなどのノQ−オキシド:過酢酸などの過酸:過硫酸ア
ンモニウム塩などの過硫酸塩:アゾピスイソグチロニト
リル、アゾピスシクロヘキサンカルゴニトリル、フェニ
ルアゾイソブチロニトリル、ナフチルアゾイソブチロニ
トリル、アゾビスバレロニトリルなどのアゾ化合物;あ
るいはレドックス系触媒などを用いることができる。
シラン化合物と親水性化合物又は疎水性化合物との重合
方法は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合又は乳化重合の
いずれの重合形式を用いても実施され得るが、溶液重合
が好ましい。なお、光重合開始剤を用いる場合には反応
系にアセトフェノン、プロピオフェノン、キサントン、
フルオレノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アント
ラキノン、p−シアセチルベンゼン、カルバソール、3
−1りtri4−メチルベンゾフェノン、ベンゾイン、
ベンゾインエチルエーテルなどの光増感剤を入れること
も可能である。重合方法の一例としては、攪拌機、冷却
管、温度センサーなどを備えたフラスコに、上記のシラ
ン化合物と親水性化合物又は疎水性化合物などの原料及
びメタノール、酢酸エチルなどの溶媒を原料が1〜75
%、好ましくは1〜50%の濃度となるように入れ、攪
拌加熱して30〜100℃とした後、重合開始剤を原料
に対してα01〜5%好ましくはα1〜1%加え、攪拌
しながら加熱または光を照射することによシ重合し、重
合終了後、精製し、乾燥する方法が挙げられる。
なお、疎水性化合物を用いた場合には、得られた水溶性
重合体の前駆体を水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どのアルカリ化合物を用いてケン化することによシ水溶
性とする。
ここでケン化方法の一例としては、得られた水溶性重合
体の前駆体に約α5〜5%のアルカリ化合物のアルコー
ル溶液を接触させ、30〜60℃でα5〜5時間程度反
応させることによシ行う方法が挙げられる。
本発明で使用される重合体には、シラン化合物に由来す
る構成成分が通常α1〜10モルラ、好ましくは1〜5
モルシ含まれている。
本発明で使用される重合体の分子量は?リスチレン換算
重量平均分子量として通常へ000〜20α000であ
る。この重量平均分子量が4000未満では得られるヒ
ドロダルの力学的強度が弱くなり、重量平均分子量が2
0へ000を超えるとその溶液が高粘度となシ、取り扱
いにくくなる。
本発明の生医学材料は、通常、濃度1〜50%、好まし
くは5〜40%の水、生理食塩水又は生理緩衝液の溶液
として、生体に適用する。この生医学材料の濃度が1%
未満ではグル化に時間がかかシすぎ、50%を超えると
溶液の粘度が高すぎて取シ扱いが不便になる。
また、本発明の生医学材料の溶液には、ゲル化に要する
時間を制御するために1酢酸、リン酸、乳酸などの酸を
重合体1モルに対して001〜1モル程度添加してもよ
い。
本発明の生医学材料は、例えば皮膚や組織欠損部などの
補綴用、乳房形成術における補綴物、関節部における潤
滑材や緩衝材、血管や臓器の欠損部の一構成物、人工肝
臓や人工すい臓の人工臓器の基材、人工水晶体、人工硝
子体などとして使用することができる。
以下、本発明の生医学材料の使用方法を、人工水晶体(
眼内レンズ)として使用する場合を例として説明する。
まず、白内障などによシ白濁した水晶体は、超音波吸引
法により水晶体カプセルを残して除去される。次に上記
の濃度範囲に調製した本発明の生医学材料の溶液を注射
器によシ水晶体カプセル内に充填する。そして、数時間
〜数日後に本発明の生医学材料は生体内の水分によって
加水分解し、架橋することによシグル化が終了し、眼内
レンズとなる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜9 還流用冷却管、攪拌器、温度センサー及び窒素導入口を
備えたフラスコに第1表に示した組成の溶媒および単量
体を仕込み窒素存在下70℃まで加熱後、アゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN )をα125r加えた。攪
拌しながら反応を続け、2時間後と5時間後に、さらに
人IBNをα125fずつ加えて最終的に15時間反応
させた。反応路T後、さらに実施例1〜6においては1
%の水酸化ナトリウムのメタノール溶液100d中に反
応物を200m730分のスピードで滴下して、反応物
のケン化を50℃で1時間行なった。次に、得られた各
重合体をメタノールによ?)5時間以上ソックスレー抽
出することで精興し、減圧乾燥して目的の重合体を得、
試料とした。
試料の?リスチレン換算重量平均分子量をグルノq−ミ
エーションクロマトクラフィー(cpc )で測定した
。結果を第1表に示す。
各実施例における転化率は約50%であった。
試験例1 グル化性試験 実施例1〜9で合成した各試料をそれぞれ濃度5%の水
溶液とし、37℃、飽和湿度下に静置し、ゲル化に要し
た時間をBM型回転粘度計で測定し、(OQOOOep
sとなった時点をグル化の終了点とした。結果を第2表
に示す。
以下余白 試験例2 生体適合試験 実施例1〜9で合成した試料を滅菌し、生理食塩水に溶
解して5%溶液とした。次いで、ネンプタール麻酔した
家兎(日本白色種)3羽の背部を脱毛して、背筋部に各
3ケ所のt 5 X t 5 X 1.5 exaの欠
損側を作成し、欠損側表面を医療用シリコーンシート(
厚さα5mm )で覆った。そのシリコーンシートラ通
シて、注射器により試料をそれぞれ注入し、背部皮膚を
縫合した後、通常どおシに飼育した。
術後、3日目、1週間目、4週間目、3ケ月目で各試料
と接触する組織をそれぞれ取プ出し、組織を観察した。
術後3日目、すべての試料部で好中球浸潤が観察された
が、1週間目にはすべての試料部でこの好中球浸潤は減
少し、かわってマクロファージや組織球の出現があった
。さらに、実施例7以外の試料は1週間目でゲル化が終
了していた。
4週間目では、実施例7の試料のグル化も終了し各試料
部で線維芽細胞の出現があシ、薄い線維組織の被包が各
試料部の周囲に観察された。3ケ月目でもこれら被包の
肥厚化がみられず、また異物巨細胞も観察されず安定な
組織gI!を示していた。また、すべての試料が組織の
細かい形状によく対応して密着していた。
試験例3 生体適合試験 実施例1〜6および8〜9で合成した試料を滅菌し、生
理食塩水に溶解して5%溶液とした。次いで、ネンプタ
ール麻酔した家兎(日本白色種)9羽の右眼球をリドカ
インを滴下して麻痺させ念後、結膜及び角膜と強膜の連
接部を約1mm切開し、超音波振動針を差し込み水晶体
内容物を乳化し、その針を通して吸引し、さらに残留水
晶体物質を吸引除去し、水晶体カシセルを無傷のまま残
し、注射器を切開部よシ差し込み、試料f 0.3 C
C注入した。
術後18目、1週間目、1ケ月目、3ケ月目に1それぞ
れ眼内圧、角膜内皮細胞の変化及び網膜像の変化につい
て観察した。すべての試料につき、術後1週間目までは
、術前と比べ高眼圧(20〜26rIIIlaH2)が
続いたが、その後は正常に戻った。その他の組織変化は
、はとんど見られず、網膜像も術前と変化なかった。
〔発明の効果〕
本発明は、加水分解性基を有する7ラン化合物と、親水
性化合物に由来する構成成分を有する水溶性の重合体で
あり、その重合体の水、生理食塩水あるいは生理緩衝液
に溶解した溶液が、経時的に加水分解し、架橋してゲル
化してヒドロダルとなる生医学材料を提供するものでア
シ、従来のヒドロゲルに比較して、その使用の簡便性や
生体への適合性が大幅に改良され、またその適用範囲が
大幅に拡大されたものである。すなわち、本発明の生医
学材料では、その溶液が経時的にグル化してヒドロゲル
となる特徴から、体内深部や微少部分への注入が容易で
ちゃ、また微細な形状変化に十分に対応でき、また注入
時の切開創が小さくてすむということと共に経時的にゲ
ル化するため、術後の安定性がすぐれているなど、極め
て有用な生医学材料である。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)加水分解性基及び反応性不飽和基を少なくと
    も1個ずつ有するシラン化合物並 びに (B)反応性不飽和基を有する親水性化合物に由来する
    構成成分を有する水溶性の共重合体から成ることを特徴
    とする生医学材料。
JP63162139A 1988-06-29 1988-06-29 生医学材料 Expired - Lifetime JPH0728912B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06507793A (ja) * 1991-03-21 1994-09-08 スミス アンド ネフュー ピーエルシー 創傷用ドレッシング
JP2013018965A (ja) * 2011-06-14 2013-01-31 Kuraray Co Ltd ビニルアルコール系重合体及びこれを含む水溶液
US9309431B2 (en) 2011-06-14 2016-04-12 Kuraray Co., Ltd. Vinyl alcohol polymer, aqueous solution, coating agent, ink jet recording material, thermal recording material and base paper for release paper containing same

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