JPH0210977Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はほう丁に関するもので、特に柄に特徴
が有るものである。

従来刃身に木製や合成樹脂製の柄を相対的に差
し込んで、取り付けているものや、刃身と柄を一
体に形成したものがあるが、前者の柄を取り付け
たものにおいては、柄ががたがたになつたり、つ
いには抜けてしまつたり、また刃身と柄や柄の半
割部の合せ目または柄のまわりに油あかやかすが
こびりついて取れにくくなる欠点があり、後者の
柄を刃身と一体としたものにおいては、柄を刃身
から直線状に延ばしたものであるので、握り具合
が悪い。

本考案は上記に鑑み、刃身から延びる柄の部分
を二つ折りに折り曲げて、従来の柄をすえたもの
と同様に握りやすく、耐久性に富み、油あかやか
すがつきにくく、ついても簡単に取り除くことが
できて清潔にすることが容易である特徴を有する
ものを提供するものである。

以下本考案の実施例につき説明する。

ほう丁は牛刀形の刃身１と該刃身の後端に一体
に形成された柄部２を具備している。柄部２は刃
身１の後端から握りに適する長さだけ延び、再び
刃身の後端近くまで折り返えされている。柄部２
の高さは刃身１の後端のほゞ半分で、柄部の上辺
３は刃身の峰４を含む同一平面内に存し、柄部の
下辺５は指掛けを容易にするために弧状の凹部
６，７を有し、これらの凹部の連らなる部分８が
山形に隆起している。柄部２の折り返えされた先
端９は外側に折り曲げられて指掛け用のつばに形
成されている。柄部２の刃身１に連らなる部分１
０と折り返えされた部分１１は、それらの間隔が
折り曲げ端１２から刃身の方に進むに従い狭くな
るように各々傾斜している。柄部２先端部分とこ
れに相対する部分に孔１３が穿設され、これらの
孔に鋼球１４を部分的に係合させて、柄部２の間
隔を一定に保持している。柄部２の相対する部分
には孔１５を穿設して、ほう丁全体の軽量化と重
心位置の調節を図つている。

ほう丁の作り方の概略は、ステンレス鋼板から
刃身１の形と柄部２の延ばした形を型抜きし、焼
を入れ、刃を形成し、孔を打ち抜き、柄部を折り
曲げる。尚孔は柄部を折り曲げたのちに穿設して
もよい。

本考案のほう丁は上記のように刃身から延びる
柄の部分を二つ折りに折り曲げて柄部を形成して
いるので、柄部が握りやすく、がたがたになつた
りついには抜けてしまう恐れがなく耐久性に富
み、油あかやかすがつきにくく、ついても簡単に
取り除くことができて清潔にすることが容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は柄部の一部背面図、第３図は柄部の
一部水平断面図である。 図中１は刃身、２は柄部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刃身と該刃身の後端に一体的に形成された柄部
   を具備し、上記柄部が刃身の後端から少なくとも
   握りに要する長さだけ延び、再び刃身の後端近く
   まで折り返えされたことを特徴とするほう丁。