JPH02104598A - ヒト顆粒球コロニー刺激因子ポリペプチド誘導体 - Google Patents

ヒト顆粒球コロニー刺激因子ポリペプチド誘導体

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JPH02104598A
JPH02104598A JP1091678A JP9167889A JPH02104598A JP H02104598 A JPH02104598 A JP H02104598A JP 1091678 A JP1091678 A JP 1091678A JP 9167889 A JP9167889 A JP 9167889A JP H02104598 A JPH02104598 A JP H02104598A
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JP
Japan
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gene
csf
solution
residue
ala
Prior art date
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Pending
Application number
JP1091678A
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English (en)
Inventor
Shigeru Matsuki
松木 滋
Toshihiko Kadoya
門屋 利彦
Masatoshi Ishikawa
雅敏 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amgen K A Inc
Original Assignee
Kirin Amgen Inc
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、17番目のシスティン残基がアラニン残基又
はグリシン残基に変換されていることを特徴とするヒト
顆粒球コロニー刺激因子ポリペプチド誘導体に関するも
のである。
[従来の技術] ヒト顆粒球コロニー刺激因子(以下、hG−C8Fとい
う。)は多分化能性前駆細胞の増殖および分化を促進す
る物質として知られ、癌の放射線治療による白血球減少
症の治療及び骨髄移植俊速やかに白血球を増殖させる目
的で使用することができる。
h G ’−CS Fの遺伝子は既にクローニングされ
ており、更に、該遺伝子が動物細胞及び大腸菌内に於い
て発現されている(1986年8月22日出願、PCT
/US86101708.1987年2月27日公開、
公開番号−087101132参照)。
天然及びこの様に発現させたhG−C3Fには第17.
36.42.64及び74番目にシスティン残基があり
、そのうち第36及び42番目並びに第64及び74番
目のシスティン残基は夫々ジスルフィド結合を形成して
いる。
ところで、大腸菌を利用した生産方法は動物細胞を利用
するものに比べて効率的且つ経済的であるが、一方、大
腸菌内で産生されたhG−C8Fは菌体外に分泌されな
い為に菌体内に蓄積・凝集してしまう。そこで、これを
回収後に、変性剤を用いて該タンパク質を溶解し、ジス
ルフィド結合を還元剤によって一旦開裂した侵に、硫酸
銅を用いて再酸化を行ってから、以降の精製操作にかけ
ている。
上記の再酸化に際して、ジスルフィド結合に関与してい
ない17番目のシスティン残基が存在することにより、
二量体が一部形成されてしまい、以降の精製操作に於け
る収率低下の主な原因となっている。
又、大腸菌内で産生されたhG−C8Fは溶液中に於い
て安定性が低く、pH7,0,40℃、10日間のイン
キュベートによって、その生物学的活性が173以下に
低下してしまう。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、大腸菌内で産生されたhG−C3Fの精製操
作に於ける収率を上げ、さらにはhG−C8Fの安定性
及び活性を向上させ、その結果、11G−C3Fの生産
性及び有用性を高めることを目的とするものである。
し課題を解決する為の手段] 本発明は、上記課題を解決する為に、17番目のシステ
ィン残基がアラニン残基又はグリシン残基に変換されて
いることを特徴とするhG−C8F(ポリペプチド)誘
導体を提供するものである。
本発明のhG−C8Fポリペプチド誘導体をコードする
DNA分子は、後述の実施例中で詳述するように、hG
−C8FをコードするDNA分子に対する、該遺伝子の
17番目のシスティン残基を含む領域について相補的で
あるがそのコドン中に塩基変化を有するオリゴヌクレオ
チドブライマーを使用する部位特異的突然変異法によっ
て得ることができる。
ここで使用するhG−C8FをコードするDNA分子と
は、天然hG−C3Fの生物学的活性の1以上を有する
ポリペプチドを発現し得、システィン残基及びそれらの
ジスルフィド結合に関して天然hG−C3Fと同等の構
造を有しているものであるならば、いかなるDNA分子
をも含有し得る。
即ち、該DNA分子は選択された非哺乳動物宿主による
発現に適した優先コドンが組込まれているものであり得
る。さらに、該DNA分子はその全てを化学合成によっ
て作製することもできる。
また、1以上のアミノ酸残基の同−性及び位置に関して
天然hG−C8Fと異なるが天然hG−Cゝ SFの生
物学的活性の1以上を有するポリペプチドを発現し得る
、いわゆるhG−C8Fポリペプチド類縁体をコードす
るDNA分子も本発明で使用するhG−C8Fをコード
するDNA分子である。
好ましくは、本発明で使用する、hG−C8Fをコード
するDNA分子は大腸菌優先コドンを有する化学合成D
NA分子である。該化学台成DNA分子の一例を第1図
に示す。
本発明のhG−C8Fポリペプチド誘導体は当業者に公
知の方法に従って、適当なベクター内に挿入されて大腸
菌等の原核もしくはチャイニーズハムスター卵巣細胞等
の真核宿主細胞内で発現される。宿主細胞としては大腸
菌が好ましい。
発現させたhG−C8Fポリペプチド誘導体の精製は当
業者に公知の方法でおこなうことができる。
以下、実施例により本発明を詳説する。
実施例 1 hG−C8FII伝子の旧3mρ19への挿入hG−C
3F遺伝子は、hG−C3Fの成熟蛋白質のアミノ酸配
列に対応して化学的に合成した遺伝子(第1図)を含む
ブラ’:)、 ミドDCFH1156hG−C3F(P
CT/u386101708)より単離した。
3埒のpcFHl 156hG−C3Fを500Iii
の反応液[10n+HTris−HCl) 、 pH7
,5,10iHNoα2.1mHDTT、50iHNa
Cρ、50ユニツ1−のXbaI(ベーリンガー・マン
ハイム社)、50ユニツトのEcoRT(宝酒造)]中
、37℃4時間反応させた。0.8%アガロースを用い
た電気泳動を行ない、hG−C3FをコードするDNA
鎖を含むDNA断片559塩基対を分離した。
このDNA断片を透析チューブに入れ、泳動緩衝液中で
電気泳動することで溶出した。溶出液にエタノールを加
えて沈澱させ、20〃のTE溶液[10iHTris−
Ice、 111HE(lTA ptl 8.01にて
溶解した。
一方、1埒のH13u19  (宝酒造)を30成の反
応液[1018Tris−HCj) 、 DH7,5,
1018H(JCe2.11HDTT、 50iHHa
(1!、 10ユニツトの>(bat(ベーリンガーマ
ンハイム社)、10ユニツトのEcoRi(宝酒造)中
、37℃4時間反応させた。0,8%アガロースを用い
た電気泳動を行ない、大フラグメントを分離した。ゲル
片を透析チューブに入れ、電気泳動!1衝液中で電気泳
動することにより溶出した。
溶出液にエタノールを加え沈澱させ、2QdのTE溶液
にて溶解した。
上記813mp19大フラグメ大フラグメント溶液7成
にhG−C3FをコードするDNA鎖を含むTE溶液5
111、2mの[500sHTris−tlG、 pH
7,4,100mHH(lα2]溶液、1βの1011
8 ATP、 3p!(3ユニツト)のT4リガーゼ(
ペーリンガー・マンハイム社)、オートクレーブ水2/
/j!を加え、15℃にて14°時間反応させた。
この反応液を用いて、大腸菌JH109株(C。
Yanish−Perron他Gene 33 p10
3−119 (1985))を既知の方法(D、Han
ahan J、 Ho1.Biol p557〜580
(19801) )により形質転換させた。その際プレ
ートには、H寒天培地を用い、また上層寒天としては、
目上層寒天を用いた。
12個のプラークより、対数増殖期にあるJH109株
に感染させ、37℃にて5時間培養した。菌体を集め、
RF (replicative form) D N
 Aをアルカリ法(T、 Haniatis他、Mo1
ecular cloning p368〜369 (
1982) Co1d SpringHarbor)に
て分離し、X ba I及びEcoRI制限酵素ニテ消
化し、hG−C3Fを含むM13フ?−ジの1クローン
をM 13812と命名した。
実施例 2 変異オリゴヌクレオチドの合成と部位特異的突然変異 hG−C8Fの17番目のCySコドンTGTをAla
 コドンGC丁に変異させる為にオリゴヌクレオチド(
21塩基長)5°CTGTTCCAGAGCTTTCA
GCAG 3°を合成した。合成はホスホアミダイト法
(Beaucaae他、丁etrahedron  L
etters  22  1859〜1962  (1
981))を用いたDNA自動合成m<アブライドバイ
オシステムズ社製38OA型、H,1iunkapil
ler@、Nature310 105〜111 (1
984))を用いて行なった。
合成゛終°了後、濃アンモニア水で60℃で5時間処理
して、塩基の保護基を除き、かつコントロール・ボアグ
ラスからオリゴヌクレオチドを切出した。
こうして得られたオリゴヌクレオチドを5ephade
xG−25NAP 10カラム(pharmacia)
にかけゲル濾過した。この溶出液を8M尿素を含む12
%ポリアクリルアミドを用いた電気泳動にかけた。泳動
模蛍光色素を含むTLCプレートをゲルの下に置き、U
■クランプ用いて、目的のバンドの存在を確認した。目
的とするオリゴヌクレオチドを含むゲル片を透析チュー
ブに入れ、該オリゴヌクレオチドをゲルから電気的に溶
出した。この透析チューブ内液を5ephadex G
−25(pharmacia)のゲル濾過カラム(φ 
1.5X43α)にかけ、0.05M トリエチルアミ
ン重炭酸M衝液(pH7,5)にて溶出し脱塩した。
目的とするオリゴヌクレオチドを含む溶出液を減圧濃縮
して純粋なオリゴヌクレオチドを得た。
塩基配列を確認する為のオリゴヌクレオチド(18塩基
長)5°CTCTTCCGGATGGCACAG3°及
びhG−C3Fをコードする遺伝子の3°末端のEC0
RI制限酵素部位をXhol制限酵素部位に変異させる
為のオリゴヌクレオチド(22塩基長) 5’CGAC
GGCCCTCGAGTTCTATTA3°も同様に合
成し精製した。
M 13312の1本鎖ファージを培養上清より調製し
た(H,J、 Zollerら、Methods in
 Enzymology100p468〜500)。上
記のように合成したcysよりAlaに変異させるオリ
ゴヌクレオチド1p9を10屑のリン酸化反応液(50
aH丁ris−MCI!、 pH7,4,10aHHg
Ci!  、  10aHDTT、 10aHATP、
  15tニツトのT4ポリヌクレオチドキナーゼ(ベ
ーリンガー・マンハイム)]中で37℃1時間反応させ
5゛末端をリン酸化した。
この反応液4i11をM 13S 121本鎖7ァージ
1埒を含むTE溶液4屑に加え、更にT4ポリメラーゼ
緩衝液[330mH,Tris−H(J) 、 pH7
,4,660mHKCj!。
50aHDTT、 100IIIHH(IcI!2コ2
塵、及びオートクレーブ水1成を加えた。100℃にて
5分間処理後。
31℃にて5分インキュベート模氷水に入れた。この溶
液に4成(16ユニツト)のT4ポリメラーゼ(宝酒造
)、1度(1ユニツト)のT4リガーゼ(ベーリンガー
・マンハイム)、1ρ(10s)のT 4 Gene 
32 Protein (Pharmac+a)を加え
37℃にて2時間反応させた。(C1S、Craik他
、5cience岨8 、291−297頁、(198
5))反応後、10111を0.8%アガロースにて電
気泳動し、反応が完結した事を確認した。反応液1JJ
iを用いてJH109株を形質転換した。
36個のプラークより、JH109培養液に感染後37
℃で5時間培養した。遠心分離後菌体を除き、ニトロセ
ルロースフィルターに5IIIづつスポットした。この
ニトロセルロースフィルターを用いて、ドツトプロット
ハイブリダイゼーション(H,J。
Zoller & H,Sm1th Hethods 
in Enzymoloay、  100p468〜5
00)を行った。プローブとしては、32Pγ−ATP
によりラベル化した変異用オリゴヌクレオチドを用いた
。ドツトプロットハイブリダイゼーションによって陽性
となったクローンをM 13S1221と命名した。
hG−C3F遺伝子の3°末端のEC0RI制限酵素部
位をX ho [制限酵素部位に変換した。M 138
1221の一本鎖)7−ジに対して、EC0RIよりX
 ha Iへの変換用オリゴヌクレオチドを用いて、部
位特異的突然変異を同様に行なった。36個のプラーク
よりJH109株に感染させ、RFを得た。EC0RI
によって切断されず、X ho Iによって切断される
クローンM 13S 12211を得た。反応は0.3
埒のRFを10111の反応液[50aHTris−H
C4) 、 pH7,5,10aHHfJα2.1mH
DTT、 100mHNaC1+ 、 10t ニット
のEcoRI又はXhol(いづれも宝酒造)]にて3
3722時間なった。
M 13S 12211の1本鎖ファージについて、塩
基配列確認用ブライマーを用いてジデオキシ法(J。
Messing Methods in Enzymo
logy、 101  p20〜78゜1983)によ
り塩基配列を読み、17番目のCys(TGT)がAl
a(GCT)に変換されていることを確フした(以下、
「ala 17 hG−C3F遺伝子」という。)。
実施例 3 ala 17 hG−C8F発現ベクターの構築3JJ
3のM 13812211のRFを500ρの反応液[
10n+HTris−HtJl 、 pH7,5,10
mM t4GcJ!2,1mHDTT。
50mM  Nap! 、 501ニツトのXbal(
ベーリンガー・マンハイム社)]933744時間反さ
せた。
・更に5mの5HNaC1,及び5pIl(5Qユニy
 t” ) (7)XhOI(宝酒造)を加え37℃3
時間反応さけた。
・   17番目のアミノ酸残基をCysよりAlaに
変換したala 17 hG−C3F 3fl伝子を含
む小フラグメントを得た。
1JIgのpci’853G (米国特許筒4.710
.473号。
ATCCNo、39934 )を100成の反応液[1
0mM Tris −11(Jl 、 pH7,5,1
0mM HgC+!2.1mHDTT、 50mM N
aC1!。
30ユニツトのXbal(ベーリンガー・マンハイム社
)]933744時間反させた。更に11Iiの5HN
aCi!及び3m(301ニツト)のXhOI(宝酒造
)を加え37℃で3時間反応させた。0.8%アガロー
ス電気泳動にて大フラグメントを得た。
ala 17 hG−C8F 3伝子を含むTE溶液5
mにpcFH536大フラグメントを含むTE溶液7屑
、2成の[500mH’Tris−HG、 pH7,4
,100mHHQCI2]溶液、11I1.の10mM
 ATP、 3/n (3ユニツ1−)T4リガーゼ(
ベーリンガーマンハイム)、2成のオートクレーブ水を
加えて15℃にて14時間反応させた。
この反応液を用いて、λCI  をを含むブラスミドp
MW 1 (ATCCNo、39933)を有する大腸
菌ΔM7を形質転換した。アンピシリン及びカナマイシ
ン耐性のコロニーより、プラスミドを単離し、XbaI
及びX ho Iにて切断してala 17 hG−C
3F 遺伝子が挿入されている事をrll認した。得ら
れた菌株をp S A 2116/ A M 7とした
実施例 4 hG−C3F誘導体の製造法 前記のpS△2116/ A M 7をアンピシリン及
びカナマイシンを含むし培地にて28℃で一晩振罎培養
した。この培養液25Id!を500dのL培地に加え
、28℃で4時間振盪培養した。予め60℃にしておい
たし培地500dを培養液に加え、42℃にして更に3
時間振盪培養した。得られた大腸菌の一部をす、ンブル
緩衝液で煮沸く5分)し、煮沸液について5DS−ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動を行ない、ala 17 
hG−C3Fの含有量を調べた。この条件においてal
a 17 hG−C3Fは、大腸菌細胞蛋白質の約30
%であった。
更に、培養液を遠心分離して約20gの菌体を得た。1
40dの次式水を加え懸濁した模、最終濃度1mHにな
る様に18 DTTを加えた。この間溶液は4℃に保持
した。フレンチプレスを用いて菌体を破砕し、沈澱を集
めた。この沈澱を1%デオキシコール酸、5+nHED
TA、 5mHDTTを含む50IllHトリス−塩酸
緩衝液(pH9,2) 140++eにて再懸濁した後
、遠心分離し沈澱を集めた。更に次式水にて沈澱を洗浄
した後、1%ドデシル−N−サルコシンナトリウムを含
む20mM トリス−塩酸緩衝液(pH8,2)を用い
沈澱を可溶化した。更に硫酸銅を約0.001%になる
様に加えた後、1晩室温にて攪拌した。この水溶液に 
100−の次式水と2007の20ff1Mトリスー塩
酸!1衝液(pH7,7)及rj 100gノDowe
x 1 x 4 m脂を加え、約1時間攪拌した後、e
過し、Dovex1×4樹脂を除いた。この水溶液を予
め201Hトリス−塩酸緩衝液(pH7,7)にて平衡
化したDEAE−セルロース(ワットマン社DE52)
カラム(φ2.6X3.2ca+)に添加した。201
118 トリス−1!!緩衝液(pl−17,7)にて
充分洗浄した後、次いで3smH塩化すトリウムを含む
20mHトリス−塩酸WJ衝液(pH7,7)にてal
a 17 hG−C3Fを含む蛋白質を溶出した。この
溶液に50%酢酸を加えてpHを5.4にした。更にこ
の溶液に最終濃度を1On+Hになる様に1M酢酸ナト
リウム!lii液(pH5,4)を加えた。予め20m
M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5,4)にて平衡化した
CM−セファロース(ファルマシア社Fast−FIO
W)カラム(φ2.6.x 2.8 cm )にこの溶
液を添加した。
20mM酢酸ナトリウム!!衝液(al15.4)にて
充分洗、浄した後、37.5mM塩化ナトリウムを含む
20mM酢酸ナトリウム緩衝液(al15.4>を用い
てala 17 hG−C3Fを溶出することにより精
製した。10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH4,0)
に対して透析を一晩4℃にて行ない、透析内液を集めて
濃度を0.5IIrg/ dになる様に10mM酢酸ナ
トリウム緩衝液(pH4,0)にて調整した。
更に、実施例2と同様な方法を用いて、hG−C3Fの
17番目のシスティンコドンをグリシン、イソロイシン
、チロシン、アルギニンに相当するコドンに置きかえる
か、又は、システィンコドンを欠失させたオリゴヌクレ
オチドを合成した。これらのオリゴヌクレオチドを用い
て、実施例3及び上述の方法と同様な方法を用いて、h
G−C3「の17番目のアミノ酸残基がそれぞれグリシ
ン、イソロイシン。
チロシン、アルギニン残基に置きかわるか、又は17番
目のアミノ酸残基が欠失したhG−C3F誘導体を19
だ。以下これらの誘導体をそれぞれQIV 17 hG
−C3F、 ile 17 hG−C3F、 tyr 
17 hG−C3F、 arg 17 hG−C3F及
びdel 17 hG−C3Fと称す。
実施例 5 ala 17 hG−C3Fの二量体形成割合上記した
ala 17 hG−C3Fを7433する際、Dow
ex1X4樹脂にて処理した水溶液の1部をとり、メル
カプトエタノールを除いたサンプル緩衝液中で煮沸し、
煮沸液についてSO3−ポリアクリルアミドゲル(15
%)電気泳動を行なった。電気泳動後ゲルをCBB (
クーマジー・ブリリアント・ブルー)染色した復、画像
処理電気泳動解析システム(イムノメゾイカ社)を用い
て蛋白質バンドの定量を行ない、hG−C3Fの単量体
と二量体の吊を比較した。≠の結果、精製過程における
二量体/+tlfi体の比が、ala 17 hG−C
3Fでは0.033と低く抑えられているのに対し、1
7番目がCysTAMのままのhG−C3Fではその比
が0.169にも達していることが判明した。
実施例 6 hG−C3F誘導体のN末端アミノ酸  及び)7ミノ
酸分析 実施例4で得た各hG−C3F誘導体を用いて気相タン
パク質シークエンサー(Applied arosys
tems社、470A型)によって、N末端アミノi配
列を気相タンパク質シークエンサー(Applied 
Biosystems社、470A型)および逆相高圧
液体クロマ(・グラフィー(Spectra Phys
ics社8100型、使用カラム:センシュパック5E
Q−4カラム、  4.6x 300 am )によっ
て同定した。
その結果以下の様に塩基配列から予測されるアミノ酸配
列(−文字表記)と一致した。
hG −C3F     HTPLGPASSLPQS
FLLにCLEQala 17 hG−C3F  HT
PLGPASSLPQSFLLKALEQ(lly  
17  hG−C3F    HTPLGPASSLP
QSFLLKGLEQile 17 hG−C3F  
HTPLGPASSLPQSFLLにILEQtyr 
17 hG−C3F  HTPLGPASSLPQSF
LLにYLEQarg 17 hG−C3F  HTP
LGPASSLPQSFLLにRLEQdel 17 
hG−C3F  HTPLGPASSLPQSFLLK
 LEQまたヨウドアセ]・アミドを用いてカルボキシ
メチル化シタ各hG−C3r誘導体ヲ68 HO! 2
00IJi中ニオいて 110℃で24時間加水分解を
行なった後、アミノ酸分析装置(日立835型;カスタ
ム# 2t31フイオン交!!I!樹脂)にかけアミノ
酸分析を行なった。
実施例 7 hG−C3F誘導体の活性 hG−C3F活性はRa1ph P等の方法(Bfoo
d、 68巻、633−639頁、1986年)、およ
びHoore R,N、等の方法(J、 Immuno
logy、 131巻、2374−2378頁、198
3年)に準じて、[3H]チミジンの取り込み伍を指標
とする方法により求めた。すなわち、Ba1b/C(メ
ス)マウスの骨髄細胞浮遊液0.1d(4〜8×104
有核細胞)、および10%牛脂児血清を含むHcCoy
’s 5APi養液(GIBCO社製)で適当に希釈し
たhG−C3F標準品、又はhG−C3F誘導体試料0
.1mを混合し、96穴平底マイクロプレート(Bec
ton Dickinson社製)に入れて37℃ 5
%炭酸ガス/95%空気、100χ湿度の条件下で3日
間培養した。次いで、1μCiの[3H1チミジンを添
加し、上記条件下でさらに5時間培養を行なった。
その後、細胞をガラス繊維フィルター(ワットマン社製
)上に移し、液体シンチレータ−(NUNResear
ch ProdllCtS社vJ)を加え、細胞に取り
込まれた放射活性を液体シンチレーションカウンターに
て測定した。被検試料のhG−C3F活性は、あらかじ
めコロニーアッセイ法(軟寒天法)で力価を定めた標準
品との比較による平行線検定法(中村悦部、木村都共著
、生物検定法と応用推計学、廣Ill 1店、昭和61
年、第3版)により求めた。
尚、上記のマウス骨髄細胞浮遊液は)IcCoy’s 
5Acomplete培養液を用いて調製した。
[HcCoy’s 5A complete Ig 養
液]HcCoy’s 5八培地(Modified)粉
末2,4シに炭酸水素ナトリウム0.44g、 HEM
アミノ酸溶液(SOX)1.6 d、 HEMピルヒン
酸ナトリウム(100mH) 2m。
HEHノンエツセンシャルアミノ酸溶液(10mH)(
100X) 0.8d、炭酸水素ナトリウム溶液(7,
5%)1.2 d、 HEHビタミン溶液(100x)
 0.8d、 L−グルタミン(200+nH)(10
0x) 1.2 rtd!、 L−セリン(0,21g
150m)  0.4td、 L−アスパラギン(0,
4グ150耐)0.4 (d、 Gentamicin
(50%/d)  0.2mを加え、[1を200ae
としてミリポアフィルタ−でe過滅菌を行なった。尚、
し−セリン、[−アスパラギン。
炭酸水素ナトリウム、およびGentamicinはシ
グマ社製、これ以外はGrBCO社製を使用した。
その結果を下記に示す。ala 17 hG−C3F及
びgly 17 hG−C3F誘導体は17位にCys
が存在するhG−C8Fと比較して、同等もしくはそれ
以上の活性を有していることが示された。
サンプル名    生物学的活性u/ mghG−C8
F        1.4x 108ala 17 h
G−C3F     2.1x108gly 17 h
G−C3F     1.9x108ile 17 h
G−C3F     1.2x 108tyr 17 
hG−C3F     7.6x 1107ar 17
 hG−C8F     4.8x107del 17
 hG−C8F     1.4x107実施例 8 ala 17 hG−C3Fの安定性 精製したala 17 hG−C3F約450/iを1
−の2On+Hクエン酸ナトリウム緩衝液(pH7、1
0Qa+H塩化ナトリウム)に溶解し、40℃で10日
間加温した後、実施例7の方法で活性を測定した。その
結果、下記のように、ala 17 hG−C3F ハ
hG−C3F、J: V)も安定テあることが判明した
サアフ/L、名10日間加温後の 10日間加温後活性
残存率(χ)の活性 U/Rg hG −C3F      27.1     3.8
x 107ala 17 hG−C3F   90.5
     1.9x108さらに、40℃で10日間加
温後のサンプル各207Jを5DS−ポリアクリルアミ
ド(12,5%)ゲル電気泳動により分析した。還元条
件下でサンプルを分析する場合は、80mMジチオスレ
イト−ル、5XSDS、10%グリゼロールを含む0.
25M I−リス−塩酸緩衝液(pH68)中で、65
℃で10分間加熱処理復、サンプルをゲルへ注入した。
非還元条件下で分析する場合は、5XSDS、IOXグ
リセロールのみを含む0.25M1−リス−塩酸緩衝液
(pH6,8)とサンプルを混合後、直ちにサンプルを
ゲルへ注入した。泳動後のゲルは1.25%クマシーブ
リリアントブルーR−250(半柱化学)を含む40%
メタノール、10%酢酸混液で染色した。
染色後のゲルを、島津クロマトスキャナーO8−930
型を用いて波(% 530nmでスキャンニングし、未
変性物(モノマー)に相当するバンドのピーク面積を求
めた。精製ala 17 hG−C3Fを還元処理した
ものには、オリゴマーを全く認めなかったので、このピ
ーク面積の平均を100%として、非還元条件下の各サ
ンプル中の七ツマ−の割合(%)を算出したところ、以
下の様な結果を得た。
サンプル各   七ツマ−に相当するピークの面積の割
合(%) hG−C3F         24.2ala 17
 hG−C3F      97.0この結果より、a
la 17 hG−C3Fは、熱に対して安定であるこ
とが示された。
[効 果] 以上の記載から明らかなように、本発明のhG−CFS
誘導体は、17番目のシスティン残基をアラニン残基又
はグリシン残基に変換することにより、hG−CSF分
子内でジスフィルド結合に関与しないシスティン残基を
除去したものである。この結果、′fIMlシスティン
残基による二重体の形成が著しく減少し、hG−C3F
に較べて本発明のhG−CS[誘導体の精製効率、安定
性及び活性が大幅に上昇するという効果を奏効し得たも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いるhG−C3FをコードするDN
A分子の一列を示す。 第2図はpS A 2116の作成工程を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)17番目のシステイン残基がアラニン残基又はグ
    リシン残基に変換されていることを特徴とするヒト顆粒
    球コロニー刺激因子ポリペプチド誘導体。
  2. (2)大腸菌により発現されることを特徴とする請求項
    第1記載のポリペプチド誘導体。(3)ヒト顆粒球コロ
    ニー刺激因子ポリペプチド誘導体が大腸菌優先コドンを
    有する化学合成DNA分子にコードされていることを特
    徴とする請求項第2に記載のポリペプチド誘導体。
JP1091678A 1988-04-12 1989-04-11 ヒト顆粒球コロニー刺激因子ポリペプチド誘導体 Pending JPH02104598A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7704709B2 (en) 1999-07-08 2010-04-27 Hanmi Pharm. Co., Ltd Modified human granulocyte-colony stimulating factor and process for producing same

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