JPH019590Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ゴルフ用ウツドクラブのヘツドの
構造に関し、ヘツド本体の底面部（ソール面）に
装着される重量体の形状及び取付構造に工夫を施
すことにより、重量体の固定を確実にしかつ打球
方向の安定化を図るようにしたものである。

従来、この種のウツドクラブは、ヘツド本体を
パーシモン（柿の木）材などで形成し、そのソー
ル面に重量体を埋設固定することにより、バラン
スの安定化を図るように構成してなるものが周知
である。

しかしながら、このような従来構造のもので
は、ヘツド本体のソール面に埋設される重量体の
形状がブロツク状、例えば円柱形状をなし、しか
もその取付位置が略々中央部に埋設させてなるこ
とから、ヘツド本体の重量体の固定化が不充分
で、打球時の衝撃でガタ付きが発生し易いばかり
でなく、ヘツド本体の縦軸廻りの慣性増大効果が
小さく、このため打球面におけるスイートスポツ
トの範囲が狭いなど、打球方向の安定性にも欠け
ていた。

この考案は、上記した従来の欠点を解消するこ
とを目的としたもので、以下、図示の実施例に基
づいて説明する。

第１図から第３図は、この考案に係る実施例を
示すもので、図中１はウツドクラブのヘツド本体
である。該ヘツド本体１は、例えばパーシモンを
基材として所望の番手形状に加工形成されている
とともに、その底面部１ａ、つまりソール面に
は、重量体２が外表面を面一にしてビス３により
埋設固定されている。該重量体２は、前記ヘツド
本体１のソール面と同一形状をなす板厚１〜４
mm、板幅40〜80mmのアルミニウムまたは真鍮など
の金属板からなり、その外周縁２ａを除く中心部
全面には、刳貫部２１が形成されてリング状の形
態になつているとともに、ビス孔２２ａが貫設さ
れる裏面側のヒール部及びトウ部における取付基
部はボス状の突出部２２に一体形成されている。

したがつて、上記したこの考案に係るウツドク
ラブのヘツド構造によれば、ヘツド本体の底面部
に面一に埋設される金属板からなる重量体を、ヘ
ツド本体底面部と同一形状に形成し、かつ該重量
体に刳貫部を設けてリング状の形態に形成してな
ることから、ヘツド本体の縦軸廻りの慣性能率が
向上し、スイートスポツトの拡大化を図れるとと
もに、必要に応じてヘツド本体への取付基部にボ
ス状の突出部を一体に突出させると、重量体のヘ
ツド本体底面部への面一な埋設係合と相埃つてボ
ス状の突出部の凹凸係合により確実な固定が可能
になり、打球時の衝撃によるガタ付きの発生を防
止することができる。また、重量体にボス状の突
出部を形成したことから、ヘツド本体への取付け
にあたつて、突出部の突出し高さを調整すること
により、重量調整が可能になり、ヒールートウ間
のバランス調整によりスイートスポツトの位置調
整も容易にでき、打球方向の安定化を図れるな
ど、実用性にすぐれた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るゴルフ用ウツドクラブ
の第１実施例を示す説明図、第２図は同じく要部
拡大断面図、第３図は同じく重量体の斜視図、で
ある。 １……ヘツド本体、１ａ……底面部、２……重
量体、２ａ……外周縁、２１……刳貫部、２２…
…突出部、２２ａ……ビス孔、３……ビス。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ヘツド本体の底面部に金属製重量体を取付け
   固定するにあたり、 該重量体を、ヘツド本体の底面部外周形状に
   一致させた金属板で構成し、かつその中心部に
   刳貫部を有するリング状に形成したことを特徴
   とするゴルフ用ウツドクラブのヘツド。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項に記載のゴル
   フ用ウツドクラブのヘツドにおいて、 該金属板の刳貫部を外周を除く全面に形成し
   たことを特徴とするヘツド。 (3) 実用新案登録請求の範囲第１項乃至第２項の
   いずれか一つに記載のゴルフ用ウツドクラブの
   ヘツドにおいて、 該金属板の取付基部をボス状に突出形成した
   ことを特徴とするヘツド。