JPH01502399A - フラッシュ殺菌用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 フラッシュ殺菌用容器 〔発明の背景〕 本発明は物品を水蒸気にさらすことにより殺菌する容器に関する。より詳細には 、本発明は殺菌すべき物品を高温の水蒸気に短時間さらすいわゆる「フラッシュ 殺菌」に使用する容器に関する。

本発明は手術器具等を高温の水蒸気にさらすオートクレーブで殺菌することに関 する。この殺菌に必要とする時間は温度により決まり、この時間を最小に短かく するために、器具をオートクレーブで通常使用される温度より高い温度の水蒸気 に短時間さらす。

この「フラッシュ殺菌」はオートクレーブに飽和水蒸気を高圧、例えば３０ｐｓ ｉｇで急速に充填することによって達成される。

フラッシュ殺菌は、器具を殺菌直後、オートクレーブの近くで使用しようとする 場合には好首尾である。この場合、器具は、これが高温水蒸気をオートクレーブ に導入してすぐにこの水蒸気にさらされるように、オートクレーブ内でタオルに 包むか、あるいは開放バスケットに装入するだけでよい。

他方、器具をすぐに使用しない場合や、器具を使用箇所までかなりの距離運ばな ければならない場合に問題が生じる。使用前に汚染を防ぐために、器具を閉鎖容 器に保持しなければならない。

オートクレーブでは、このような容器を使用すると、高温の水蒸気が器具にかか るのを遅らせ、かくして、フラッシュ殺菌の目的を達成せず、すなわち、微生物 を無害することができなかった。

容器の１つまたはそれ以上の壁部にフィルタを備えて水蒸気がこれらのフィルタ を通って流入することができるようにすることが提案された。しかしながら、容 器をオートクレーブから取出した後に汚染物の浸入を防ぐのに十分きめの細かい 構造を有するフイルタは水蒸気の流入をフラッシュ殺菌が確実には達成されない 程度まで防げてしまう。

【発明の概要〕

従って、本発明の目的は収容された物品のフラッシュ殺菌用の改良容器を提供す ることである。

本発明の他の目的は高温の水蒸気をオートクレーブに導入したときに収容物品を すばやくこの高温水蒸気にさらす殺菌容器を提供することである。

本発明の他の目的はオートクレーブから取出した後、内容物を汚染から保護し、 かつ内容物を使用しようとするきに内容物にすばや（接近するために容品に開け られる上記種類の殺菌容器を提供することである。

本発明を具体化する殺菌容器は感圧弁により閉じられる比較的大きい頂部孔およ び底部孔を存している。弁は常圧すなわち大気圧でこれらの孔を封鎖する。容器 を配置したオートクレーブに水蒸気を導入すると、圧力の上昇により弁を開いて 容器の底部および頂部を通る比較的妨げられない流れを形成する。詳細には、容 器内の比較的冷たい空気が流下して底部孔から流出し、高温の水蒸気が頂部から 流入して流出容器と入れ替わる。かくして、高温水蒸気は容器の内部にすばやく 行き渡り、それにより容器の内容物をすばやく殺菌する。殺菌処理の終了時にオ ートクレーブ内の圧力が低下すると、弁が閉じて孔を封鎖する。

この殺菌容器はガスケント／トグルクランプ構造体によって基部ユニットに取り はずし可能に封止されるカバーを有している。

弁とともにこの密封により容器の内部を隔離し、かくして容器の内容物の汚染を 防ぐ、カバーを取りはずして内容物にすぐに接近するためにクランプをすばやく はずすことができる。

特表千１−５０２３９９　（２） 〔図面の簡単な説明〕 第１図は本発明を具体化する殺菌容器の部分頂面図である；第２図は第１図の線 ２−２に沿った部分断面図である。

・な　のテ　な量日 図に示すように、本発明を具体化する殺菌容器は全体として１０で示す基部ユニ ットと、該基部ユニットに取りはずし可能に封止された全体として１２で示すカ バーユニットとを備えている。

基部ユニットに支持された有孔トレイ１４は容器で殺菌すべき物品（図示せず） を収容する。基部ユニットには、その底部に孔１６が設けられており、カバーユ ニット１２は容器の頂部に孔１８を有している。これらの孔１６．１８は夫々圧 力作動弁２０．２２により封鎖される。カバーユニット１２は一連のトグルクラ ンプ２４によって基部ユニット１０に固着される。

より詳細には、ベースユニット１０は底部の孔１６に向けて下方かつ内方に傾斜 する側壁２６を有している。側壁２６の上端はトレイ１４を支持する水平棚部２ ８で柊っている。また、棚部２８の外縁は逆Ｕ字形の横断面を有するリップ３０ で終っている。

リップ３０は、後述のようにカバーユニット１２を底ユニフトｌＯに封止するの に使用する。また、基部ユニット１０は、底部孔１６および弁２０か容器を載せ る表面３４より上に間隔をあけて容器を支持するために側壁２６を一体に形成し た一組の脚部３２を有している。

弁２０．２２は好ましくは同一構成のものである。第１図に示すように、弁２２ は可動弁部材３６を備えており、この弁部材３６は弁の閉鎖位置では弁座リング ３８の弁座表面３８Ａに圧接する。弁部材３６および弁座リング３８の両方とも 好ましくは弾性材料製である０部材３６はベローズ４２の上端に取付けられたプ レート４０に嵌合されている。ベローズの他端はＵ字形ブラケット４６に据えつ けられる第２プレート４４に取付けられている。

リング４８Ｃの内径は好ましくは孔１８の内径と同じである。リング４８Ｃおよ びこれにより支持されたブラケット４６は弁座リング３８により適所に保持され ている。詳細には、リング３８は外径が孔２２の直径に相当する中間部３８Ｂを 有している。この中間部分３８Ｂの両端はカバーユニット１２の頂壁部４９の上 下の環状延長部３８Ｃ１３８Ｄである。リング４８Ｃは延長部３８０とカバーユ ニット１２との間に挟まれている。これらの部品をカバーユニットに組付けるに は、適所に保持されたリング４８Ｃおよびリング３８を適所に嵌め込む。

ベローズ４２は好ましくは内部圧縮ばね５０によりその伸張位置へ付勢されてい る吸引金属ベローズである。かくして、ばね５０は力を及ぼして可動弁部材３８ を弁座表面３８Ａに圧接させ、それにより弁を閉じる。ベローズの外側の圧力が 大気圧より高く、例えば２〜３ｐｓｉだけ上昇すると、ベローズに作用する発生 圧力によりベローズをばね５０の力に抗して収縮させ、それにより弁部材３６を 弁座３８Ａから遠ざける。これにより弁を開けて容器の内部と外部とを孔１８を 介して連通させる。

ベローズ４２の端には、内部スタンド４２Ａ、４２Ｂが嵌められている。これら のスタンドはベローズ４２の圧縮限をなし、それによりベローズを過圧力から保 護する。

また、基部ユニット１０は孔５２を有しており、この孔５２には、フィルタ組立 体５４が嵌められている。フィルタ組立体５４は弾性リング５６を備えており、 このリング５６には、外側の環状延長部５６Ａおよび内側の環状延長部５６Ｂが 形成されている。

外側延長部５６Ａはフィルタ組立体を孔５２に適所に留めるのにフィルタ組立体 の目的は容器１２の内部圧力を外部の大気圧と等しくするためである。フィルタ ディスク５８は汚染物をフィルタ組立体から容器に浸入しないようにするのに十 分にきめの細かい構造を有している。

カバーユニット１２と基部ユニット１０との間のミ封はカバーユニット１２の周 囲でリップ６２に嵌込まれた円形ガスケット６０によって達成される。ガスケッ ト６０は基部ユニット１０のリップ３０に据付いていて、クランプ２４によって 適所に保持されている。クランプ２４は耳部６４にヒンジ留めされた簡単なオー バセンタトグルクランプであるのがよく、耳部６４はカバーユニット１２から延 びていて、カバらニット１２と一体である。

使用の際、クランプ２４を第２図に左側に示すように固着位置にして容器をオー トクレーブに挿入する。フラッシュ殺菌のために、水蒸気を急速にオートクレー ブに導入し、圧力がちしろ急に上昇するようにする。圧力が大気圧より高い数ポ ンドに達するやいなや、弁２０．２２を開けば十分である。開弁力を容器の外部 と内部との間の差圧によっていくらか増大することができる。というのは、フィ ルタディスク５８により内部圧と外部圧との均等化を遅延させるのに十分、フィ ルタディスク５８を通る流れを制限することができるからである。弁が開いてい ると、容器内の比較的冷たい空気が下方に流れ、弁２０を通って流出し、オート クレーブ内からの水蒸気は弁２２を通って容器に流入する。容器内の雰囲気の急 転移は空気を容器の外側部分から弁２０に向けて下方かつ内方に真向する側壁部 ２６の傾斜により助長される。

可動弁部材３６および弁座表面３８Ａの比較的大きい直径により、弁が問いると きには弁を通る空気の流れに大きな横断面をもたらす、かくして、弁は高温の水 蒸気を容器の内部に急速に装入するのに必要とする流れをほとんど妨げない。弁 を通る流れの大きな横断面の達成は、開弁力に対する反動力かばね５０がなす線 形力であるようにベローズ４２を吸引することによって助長される。代わりにベ ローズの復帰力を与えるのにベローズ内のガス圧を使用すれば、ベローズの「ば ね定数」はベローズの圧縮に伴って増大し、従って、弁部材３６を弁座表面３８ Ａから退かせるのに同じ初期圧を必要とするなら、弁はその前後の差圧が一定で あるために開かない、また、ベローズ４２の吸引により弁の復帰力（閉鎖力）の 感温性をほとんどなくす。

嘴ト←〜 国際調査報告

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．収容した物品をフラッシュ殺菌する容器において、Ａ．基部ユニットと、 Ｂ．カバーユニットと、 Ｃ．上記カバーユニットを上記基部ユニットに解放可能に固着する手段と、 Ｄ．上記容器の頂部および底部に孔を形成する手段と、Ｅ．上記容器の外側の圧 力が大気圧であるときに上記孔を閉じ、大気圧より高い圧力で上記孔を通る開口 部を形成する圧力作動弁とを備えていることを特徴とする容器。
2. ２．内部圧力を外部圧力と等しくするために上記容器の外側と内側とを連通させ るフィルタを備えていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の容器。
3. ３．上記弁の各々は弁部材と、上記弁を開閉するために上記弁部材を移動させる 感圧作動装置とよりなり、上記作動装置は吸引ベローズと、該ベローズを伸張位 置へ付勢するばねとよりなり、それにより、上記ベローズの外側の圧力の増大に よって上記ベローズを上記ばねに抗して圧縮し、上記弁部を上記弁の開弁位置へ 移動させるようにしたことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の容器。