JPH01502092A - 白内障の水晶体の切除且つ除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 白内障の水晶体の切除且つ除去方法及びその装置発明の背景 この発明は、眼中における白内障の水晶体を切除するため、水晶体にレーザ放射 を接続するための方法及び装置に関する。

全ての眼は、前部室と後部室とに区分されており、これらの室は、通常、透明な 水晶体によって分離されている。この水晶体は、光を後部室の奥の網膜に集光さ せる。水晶体が種々の理由によって曇ったりすると、視力が損なわれ、曇った水 晶体は、除去されなければならない、曇った水晶体を除去した後、後部室に内側 接眼レンズ（ｌ０Ｌ）を移植して配置することができ、即ち、光を集光させるた めに厚い眼鏡又はコンタクトレンズが使用される。

このような瞥通の外科手術のために、現在では、数多くの技術が使用されている 。眼中を切開して、切口に鋭い器具を挿入し、そして、曇った白内障の組紐を真 空引きして吸い出すことができる。ｆｉ近では、眼の表面に小さな、典型的には 、３ｎｎの切開をなし、水晶体の近傍位置に超音波プローブを挿入することがで きる。そして、超音波エネルギは、水晶体の物質を分解し、この分解された物質 は、同様にして吸い出される。

現在では、レーザ放射は、特に眼外科を含む種々の外科技術において、広く使用 されている０例えば、第３．９７１゜３８２号のクラスノフ（Ｋｒａｓｎｏｖ　 ）の特許は、水晶体の前部嚢にレーザ放射を集光させて穴を形成し、この穴を通 じて、前部嚢から白内障の部位を吸い出す技術が記載されている。

また、体の幾つかの部位にレーザからのコヒーレントな放射を伝達して、物質を 凝固又は分解する医学及び他の適用分野にとって、光ファイバーは普通に使用さ れている。光ファイバーは、腫瘍などの異常なＭ織を除去するため、眼中に挿入 することができる。２００ｎｎ乃至４００ｎｎの波長°の放射が適切である。

この発明は、眼の表面における、好ましくは、ｌｌ１ｌ又はそれ以下の緑の切開 口を通じ、そして、ｌｌ１ｎ又はそれ以下の水晶体前嚢の切開を介して水晶体核 内に挿入された光ファイバーを含むフレキシブルなラインにより、コヒーレント な放射を伝達する方法及び装置に関する。そして、光ファイバーは、水晶体内に 位置付けられている。

コヒーレントな放射は、水晶体の物質を直径０．１１以下の非常に小さな微粒子 に分解する。これら植機粒子及び皮質は潅注され、そして、Ｉ■の前嚢切開を除 いて正常に残った水晶体嚢から、吸い出しスリーブを通じて吸い出される。吸い 出しスリーブは、光ファイバーの回りに形成されており、光ファイバーに沿って 延びている。同時に、潅注液は、光ファイバーの回りで且つ光ファイバーに沿っ て延びる同様な潅注スリーブを介して供給される。

このような切開によって生成された微粒子は小さいので、装置を非常に小さくす ることができ、それ故、同様に、超音波等の他の技術よりも、切開を小さなもの にできる。更に、光ファイバーを使用することにより、エネルギをより有効に利 用できるとともに、除去されるべき水晶体への集光を効率よく行える。

１９３ｎｎ乃至３５１　ｎｌの範囲における放射は、満足のいくものであること を証明している。特に、最も有効である経験的な波長は、３０８ｎｎであること が見いだされた。しかしながら、この発明は、例えば、１９３ｎｍ乃至３０００ ｎ１１の波長であっても有効である。

図面の簡単な説明 第１図は、白内障の水晶体の為に使用されるこの発明の概略図である。

第２図は、２−２１１に沿うフレキシブルなラインの断面図である。

好適な実施例の詳細な説明 第１図及び第２図を参照すると、この発明の好適な実施例が図示されている。先 ず、フレキシブルなライン２６は、結膜と角膜との間の１１１１１の切開口及び 水晶体前嚢のＩ＋１１の切開口を通じて、水晶体核の内部に導入される。所望の 量の切除がなされるまで、フレキシブルなライン２６によって、人又は動物の眼 ２４内の白内障の水晶体２２の内部位置に、パルス的に励磁されたコヒーレント な放射が適切且つ通常のレーザ２０から適当なエネルギでもって結合される。

第２図から明らかなように、フレキシブルなライン２６は、医学への適用に好適 した例えば石英シリカ（ｑｕａｒｔｚ　５ｉｌｉｃａ　）からなる中実又は中空 の通常の光ファイバーから形成されている０通常の技術者は、この説明を再考し て、プローブを通して導かれるレーザ放射に関し、グローブのファイバー光学に とって、どのような材料が最ら適しているかを勿論認識することができる。そし て、ラインは、水晶体核の下位、中位及び上位に向けられ、再び、各領域で、水 晶体の切除が実施される。潅注スリーブ３０は、光ファイバーを囲んでおり、そ して、適切な潅注器３１に接続されている。この潅注器３１は、手術中、適切な 圧力で６って、眼中に潅注液を供給する。吸い出しスリーブ３２は、潅注スリー ブ３ｏの回りを部分的に囲んでおり、通常の吸い出し器３４に同様にして接続さ れている。この吸い出し器３４は、コヒーレントな放射の入射に応じて生成され た白内障組織の微粒子を適切な吸引によって除去する。

放射の波長は、好ましくは前述した範囲にある。微粒子が小さいので、吸い出し スリーブの幅は、０．３ａｒａ又はこれ以下にすることができる。光ファイバー は、その直径が６００ミクロンよりも大きくなく、そして、吸い出しスリーブも また０、１＋ａｌｌよりも大きくない、これにより、フレキシブルなチューブ２ ６の全体は、１ｒＡＩｍよりも大きくない直径にでき、切開口の大きさを最小に することができる。

例 これらの試験の為に、３０８ｎｉで作動するラムダフィシツク１０２塩化キセノ ンａ磁レーザが利用された。このレーザは、不安定な光学的共振となっており、 ２．２１０．７のビームを発生するｙＬ線で囲まれた出力開口を有している。レ ーザの最大出力は、２５０ｉｊである。レーザの出力は、７１１１１の穴を通じ て進行し、そして、水晶レンズ及び光字伝達システムにより集光された。これら 水晶レンズ及び光学伝達システムは、光放射を光ファイバー（４００１１ｎの焦 点距離）に伝達した。パルス長は、１７ナノ秒であり、最大のレプ比（ｒｅｐｒ ａｔｅ　）は、１００ヘルツであった。水晶レンズを動かすことにより、光束を 変動させることができる。各放射をなす前に、パルスエネルギは、遺伝ジュール メータによって測定された。

切除をなす前に、水晶体核、皮質、牛の水晶体の切開のためのしきい値が決定さ れた。

対象は、正常な水晶体嚢を有した牛又は人の水晶体全体からなっている。牛の水 晶体は、標準の顕微鏡手術での嚢内技術を使用して、新鮮に摘出した眼球から得 られた。牛の水晶体は、ｉｃ＋ｕの矢状部分、即ち、前部穴から後部層までの距 離で測定した。水晶体は、摘出４時間乃至８時間内で試験された。

人の水晶体は、死体の眼から新鮮に摘出され、標準の温室貯蔵庫に保存されたも のである。角膜の切除の後、水晶体は、嚢内の顕＠鏡手術の技術を使用して取り 出され、そして、死後１２時間乃至３６時間内で試験された。

水晶体の全体は、１６ｍｍの固定リング上に取り付けられ、この固定リングは、 ５■の開口を有している。切除比を決定するために、２つの方法が利用される。

皮質の切除比を決定するなめに、第１の方法が使用された。水晶体の全体は、固 定リングに取り付けられ、そして、水晶体に最大２■の穴が　・異なるエネルギ 値で穿孔された。このことは、上述したような手術中、光ファイバーの挿入と本 質的に同等なものである。

皮質の場合、平方１ｕ１１当り７ｎｊ　以下のエネルギ密度では、切除は無かっ た。牛の核の場合に於て、切除のしきい値は、平方１ｍ当り約１０１ｊであった 。

平方１１１１当り２２ａｊのエネルギ密度で、牛の皮質及び核の切除比は、夫々 、パルス当り６ミクロン及び１３ミクロンであった。

平方１当り５３１ｊのエネルギ密度で、牛の皮質及び核の切除比は、夫々、パル ス当り４２ミクロン及び２３ミクロンであった。これらの差は、０．０５のレベ ルで満足のいく意義あるものであった。

切除しきい値は、平方１１１１当り３１１ｊとなるように決定された。

平方ｆｉ１ｍ当り２２１ｊのエネルギ密度での切除比は、パルス当り約１０ミク ロンであった。そして、平方１１１１１当り４０ａ＋ｊのエネルギ密度での切除 比は、パルス当り約４０ミクロンであった。

この発明の上述した実施例の多くの変形及び改良は、この発明の範囲から逸脱す ることなく、実施可能である。従って、この発明の範囲は、添付した請求項の範 囲によってのみ制限されるものである。

国際調査報告

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. １．白内障にコヒーレント放射を伝達するための光ファイバー、光ファイバーを 少なくとも部分的に囲み光ファイバーに沿って延びる潅注スリーブ及び光ファイ バーを少なくとも部分的に囲み光ファイバーに沿って延びる吸い出しスリーブを 備えたフレキシブルなラインと、 光ファイバーに接続され、この光ファイバーに水晶体の物質が直径０．１ｍｍ以 下の微粒子に分解されるように、ある波長のコヒーレント放射を供給するレーザ 手段と、潅注スリーブに潅注液を供給する手段と、切除された白内障物質を除去 するために、吸い出しスリーブに吸引力を与える手段とからなる眼から白内障を 除去する装置。
2. ２．レーザは、１９３ｎｍと３５１ｎｍとの間の波長の放射を発生する請求の範 囲第１項に記載の装置。
3. ３．潅注スリーブは、光ファイバーの全周囲を囲んで延びており、吸い出しスリ ーブは、潅注スリーブを部分的に囲んで延びている請求の範囲第１項に記載の装 置。
4. ４．吸い出しスリーブ幅は、０．３ｍｍ又はこれよりも小さく、ラインの直径は 、１ｍｍ又はこれによりも小さい請求の範囲第１項に記載の装置。
5. ５．白内障にコヒーレント放射を伝達するための光ファイバー及び光ファイバー を少なくとも部分的に囲み光ファイバーに沿って延びる吸い出しスリーブを備え て、その直径が１ｍｍ又はこれ以下のフレキシブルなラインと、光ファイバーに 接続され、この光ファイバーに水晶体の物質が直径０．１ｍｍ以下の微粒子に分 解されるように、ある波長のコヒーレント放射を供給するレーザ手段と、切除さ れた白内障物質を除去するために、吸い出しスリーブに吸引する手段とからなる 眼から白内障を除去する装置。
6. ６．レーザは、１９３ｎｍと３５１ｎｍとの間の波長の放射を発生する請求の範 囲第５項に記載の装置。
7. ７．装置は、光ファイバーの全周囲を囲んで延びる潅注スリーブを備えており、 吸い出しスリーブは、潅注スリーブを部分的に囲んで延びている請求の範囲第５ 項に記載の装置。
8. ８．吸い出しスリーブの幅は、０．２ｍｍ又はこれ以下である請求の範囲第５項 に記載の装置。
9. ９．前部室の表面及び嚢袋に切開口を形成する工程と、前部室及び嚢袋内に切開 口を通じて、少なくとも１本の光ファイバー及びこの光ファイバーの回りを少な くとも部分的に囲み光ファイバーに沿って延びる吸い出しスリーブを備えてなる フレキシブルなラインを挿入する工程と、水晶体物質が０．１ｍｍ以下の微粒子 に分解されるようなある波長のコヒーレント放射を光ファイバーに接続し、白内 障が切除されるまで、光ファイバーが放射を伝達する接続工程と、 切除された物質を除去する為に、吸い出しスリーブに吸引力を与える工程とを具 備した眼から白内障を除去する方法。
10. １０．嚢袋に、光ファイバーの回りを光ファイバーに沿って延びる潅注スリーブ を介して、潅注液を供給する工程を備えた請求の範囲第９項に記載の方法。
11. １１．白内障にコヒーレント放射を伝達するための光ファイバー、光ファイバー を少なくとも部分的に囲み光ファイバーに沿って延びる潅注スリーブ及び光ファ イバーを少なくとも部分的に囲み光ファイバーに沿って延びる吸い出しスリーブ を有し、その直径が１ｍｍ又はこれ以下であるフレキシブルなラインを備えてお り、これにより、白内障組織は、放射によって、直径が０．１ｍｍ以下の微粒子 に切除される眼から白内障を除去する装置。
12. １２．潅注スリーブは、光ファイバーの全周囲を囲んで延びており、吸い出しス リーブは、潅注スリーブを部分的に囲んで延びている請求の範囲第１１項に記載 の装置。
13. １３．吸い出しスリーブの幅は、０．２ｍｍ又はこれ以下である請求の範囲第１ １項に記載の装置。