JPH0144986B2 - - Google Patents
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- JPH0144986B2 JPH0144986B2 JP16365284A JP16365284A JPH0144986B2 JP H0144986 B2 JPH0144986 B2 JP H0144986B2 JP 16365284 A JP16365284 A JP 16365284A JP 16365284 A JP16365284 A JP 16365284A JP H0144986 B2 JPH0144986 B2 JP H0144986B2
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- brine
- food
- conveyor
- frozen
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- HPALAKNZSZLMCH-UHFFFAOYSA-M sodium;chloride;hydrate Chemical compound O.[Na+].[Cl-] HPALAKNZSZLMCH-UHFFFAOYSA-M 0.000 claims description 109
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Description
【発明の詳細な説明】
「技術分野」
本発明は、食品を冷凍保存するに当り、凍結前
の食品を食品搬送コンベヤによりブライン槽中に
浸漬して凍結する食品の凍結装置に関する。
の食品を食品搬送コンベヤによりブライン槽中に
浸漬して凍結する食品の凍結装置に関する。
「従来技術およびその問題点」
食品の凍結法には、冷凍庫に収納する方法、冷
却液化ガスやブラインを吹き付ける方法、ブライ
ン中に浸漬する方法等が知られている。このうち
ブライン中に浸漬する方法は、急速凍結が可能で
あること、ブラインの散逸がないこと等の利点を
持つている。しかし、食品を連続凍結するため、
ブライン中に食品搬送コンベヤを配設すると、該
コンベヤの回転部のうち、ブラインからの露出部
分がブラインの冷熱によつて凍結してしまい、連
続運転することが難しいという問題があつた。こ
のため従来、食品搬送コンベヤのブラインから露
出する回転部をヒータ加熱したり、回転部とブラ
イン中に浸漬される部分との間に断熱層(部材)
を設けることが試みられているが、ヒータ加熱は
設備費がかかり、断熱層を設けるのは露出回転部
の凍結を完全に防止するのが困難である。
却液化ガスやブラインを吹き付ける方法、ブライ
ン中に浸漬する方法等が知られている。このうち
ブライン中に浸漬する方法は、急速凍結が可能で
あること、ブラインの散逸がないこと等の利点を
持つている。しかし、食品を連続凍結するため、
ブライン中に食品搬送コンベヤを配設すると、該
コンベヤの回転部のうち、ブラインからの露出部
分がブラインの冷熱によつて凍結してしまい、連
続運転することが難しいという問題があつた。こ
のため従来、食品搬送コンベヤのブラインから露
出する回転部をヒータ加熱したり、回転部とブラ
イン中に浸漬される部分との間に断熱層(部材)
を設けることが試みられているが、ヒータ加熱は
設備費がかかり、断熱層を設けるのは露出回転部
の凍結を完全に防止するのが困難である。
「発明の目的」
本発明は、以上の従来装置の問題点、つまりブ
ラインから露出する、食品搬送コンベヤの回転部
の凍結の問題点を解決することを目的とする。
ラインから露出する、食品搬送コンベヤの回転部
の凍結の問題点を解決することを目的とする。
「発明の概要」
本発明は、ブライン槽中に配設された食品搬送
コンベヤのうち、ブライン中に浸漬されている回
転部は凍結しない事実にヒントを得て完成された
もので、ブラインから露出する回転部に向けてブ
ラインを噴射し、その回転部がブライン中に浸漬
されたのと同等の状態を作り出すブライン噴射装
置を設けたことを特徴としている。このように冷
熱であるブラインを積極的に回転部に噴射する
と、回転部は液状のブライン中に浸漬されている
のと同等となり、よつて凍結しない。
コンベヤのうち、ブライン中に浸漬されている回
転部は凍結しない事実にヒントを得て完成された
もので、ブラインから露出する回転部に向けてブ
ラインを噴射し、その回転部がブライン中に浸漬
されたのと同等の状態を作り出すブライン噴射装
置を設けたことを特徴としている。このように冷
熱であるブラインを積極的に回転部に噴射する
と、回転部は液状のブライン中に浸漬されている
のと同等となり、よつて凍結しない。
「発明の実施例」
以下図示実施例について本発明を説明する。こ
の実施例は、第3図に示すように密閉袋H内に、
少量の空気とともに食品Sを封入した被凍結食品
Fを凍結するのに好適な実施例である。
の実施例は、第3図に示すように密閉袋H内に、
少量の空気とともに食品Sを封入した被凍結食品
Fを凍結するのに好適な実施例である。
第1図において、ブライン槽11内には、主搬
送コンベヤ10と、この主搬送コンベヤ10の入
口側と出口側にそれぞれ設けた入口側補助コンベ
ヤ20および出口側補助コンベヤ30が配設され
ている。主搬送コンベヤ10は、主ドラム12お
よびサブドラム13,14間にネツトベルト15
を張設して構成されており、ネツトベルト15は
少なくとも、主ドラム12からサブドラム13に
至る下部走行区間においてブライン中に浸漬され
る。矢印Aは、このネツトベルト15の移動方向
を示す。
送コンベヤ10と、この主搬送コンベヤ10の入
口側と出口側にそれぞれ設けた入口側補助コンベ
ヤ20および出口側補助コンベヤ30が配設され
ている。主搬送コンベヤ10は、主ドラム12お
よびサブドラム13,14間にネツトベルト15
を張設して構成されており、ネツトベルト15は
少なくとも、主ドラム12からサブドラム13に
至る下部走行区間においてブライン中に浸漬され
る。矢印Aは、このネツトベルト15の移動方向
を示す。
入口側補助コンベヤ20は、主ドラム12の側
部および下部に位置させたガイドローラ21〜2
4間にネツトベルト25を張設してなるもので、
搬送される被凍結食品がない状態では、ネツトベ
ルト25が、主ドラム12周囲のネツトベルト1
5に弾接し、ネツトベルト15と同一方向に略同
一速度で駆動される。26はネツトベルト25の
テンシヨン調整ローラである。
部および下部に位置させたガイドローラ21〜2
4間にネツトベルト25を張設してなるもので、
搬送される被凍結食品がない状態では、ネツトベ
ルト25が、主ドラム12周囲のネツトベルト1
5に弾接し、ネツトベルト15と同一方向に略同
一速度で駆動される。26はネツトベルト25の
テンシヨン調整ローラである。
この入口側補助コンベヤ20の上部には、被凍
結食品Fの供給コンベヤ27が配設されており、
これによつて搬送される被凍結食品Fが、ブライ
ン槽11の入口開口16から、該補助コンベヤ2
0上に落下するようになつている。
結食品Fの供給コンベヤ27が配設されており、
これによつて搬送される被凍結食品Fが、ブライ
ン槽11の入口開口16から、該補助コンベヤ2
0上に落下するようになつている。
出口側補助コンベヤ30は、サブドラム13,
14の延長方向に沿わせて設けたガイドローラ3
1,32と、このガイドローラ31,32間に張
設したネツトベルト33とから構成されている。
ガイドローラ32は、サブドラム14より上方で
あつて、ブライン槽11の出口開口17の外部に
位置しており、他方ガイドローラ31は、サブド
ラム13より下方に位置している。ネツトベルト
33は、被凍結食品Fを搬送しない状態では、入
口側補助コンベヤ20のネツトベルト25と同様
に、ネツトベルト15と弾接するか、これと僅か
な隙間を保持し、ネツトベルト15と同一方向に
略同一速度で移動するように構成されている。な
お各コンベヤのネツトベルトの「ネツト」は、各
ベルトが、ブラインが透過できる網材等の材料か
ら構成されていることを意味する。
14の延長方向に沿わせて設けたガイドローラ3
1,32と、このガイドローラ31,32間に張
設したネツトベルト33とから構成されている。
ガイドローラ32は、サブドラム14より上方で
あつて、ブライン槽11の出口開口17の外部に
位置しており、他方ガイドローラ31は、サブド
ラム13より下方に位置している。ネツトベルト
33は、被凍結食品Fを搬送しない状態では、入
口側補助コンベヤ20のネツトベルト25と同様
に、ネツトベルト15と弾接するか、これと僅か
な隙間を保持し、ネツトベルト15と同一方向に
略同一速度で移動するように構成されている。な
お各コンベヤのネツトベルトの「ネツト」は、各
ベルトが、ブラインが透過できる網材等の材料か
ら構成されていることを意味する。
ブライン槽11内の主搬送コンベヤ10の下方
には、ブラインの液中噴出装置40が設けられて
いる。このブライン液中噴出装置40は、ブライ
ン槽11の入口側、出口側、および中間部の3ケ
所にブラインの噴出ノズル41を設けたもので、
入口側と出口側の噴出ノズル41は例えば−35℃
〜−40℃のブラインを噴出し、中央部の噴出ノズ
ル41は例えば−20℃〜−25℃前後のブラインを
噴出する。このためブライン槽11の中間部に
は、ブライン循環口42が開口し、この循環口4
2から取り出されたブラインは、その一部がポン
プ43によつて直接中央部の噴出ノズル41に噴
射され、残りは、冷却装置44を通つた後、ポン
プ45を介して入口側および出口側の噴出ノズル
41に供給される。つまり入口側と出口側の噴出
ノズル41には、冷却装置44で−35〜−40℃に
冷却されたブラインが供給され、中央部の噴出ノ
ズル41には、ブライン槽11内で食品Fと熱交
換して昇温したブラインがそのまま供給されるた
め、中央部の噴出ノズル41からは、−20℃〜−
25℃前後のブラインが供給されるわけである。
には、ブラインの液中噴出装置40が設けられて
いる。このブライン液中噴出装置40は、ブライ
ン槽11の入口側、出口側、および中間部の3ケ
所にブラインの噴出ノズル41を設けたもので、
入口側と出口側の噴出ノズル41は例えば−35℃
〜−40℃のブラインを噴出し、中央部の噴出ノズ
ル41は例えば−20℃〜−25℃前後のブラインを
噴出する。このためブライン槽11の中間部に
は、ブライン循環口42が開口し、この循環口4
2から取り出されたブラインは、その一部がポン
プ43によつて直接中央部の噴出ノズル41に噴
射され、残りは、冷却装置44を通つた後、ポン
プ45を介して入口側および出口側の噴出ノズル
41に供給される。つまり入口側と出口側の噴出
ノズル41には、冷却装置44で−35〜−40℃に
冷却されたブラインが供給され、中央部の噴出ノ
ズル41には、ブライン槽11内で食品Fと熱交
換して昇温したブラインがそのまま供給されるた
め、中央部の噴出ノズル41からは、−20℃〜−
25℃前後のブラインが供給されるわけである。
そしてこれらの噴出ノズル41と、主搬送コン
ベヤ10のネツトベルト15との間には、多孔板
からなる均温均圧板46が配設されており、噴出
ノズル41から噴出したブラインは、均温均圧板
46の小孔47を通る間にその噴流の圧力が均一
化され、温度もまた均一化される。またこの均温
均圧板46は、隣り合う噴出ノズル41から噴射
されるブラインの温度が上記のように異なる場
合、その温度差を維持したまま、主搬送コンベヤ
10の下部走行面(ネツトベルト15)に与える
作用をする。
ベヤ10のネツトベルト15との間には、多孔板
からなる均温均圧板46が配設されており、噴出
ノズル41から噴出したブラインは、均温均圧板
46の小孔47を通る間にその噴流の圧力が均一
化され、温度もまた均一化される。またこの均温
均圧板46は、隣り合う噴出ノズル41から噴射
されるブラインの温度が上記のように異なる場
合、その温度差を維持したまま、主搬送コンベヤ
10の下部走行面(ネツトベルト15)に与える
作用をする。
ブラインは、上記温度迄冷却できるものを用い
るが、さらに被凍結食品Fを浮上させることがで
きる比重の大きいものを用いる。すなわち被凍結
食品Fは密閉袋H内に食品Sを空気とともに封入
したものであるが、本装置は、ブライン中にこの
被凍結食品Fを浸漬したとき、被凍結食品Fが浮
上してネツトベルト15の下面に密着し、ネツト
ベルト15と一緒に進行することを予定してい
る。もつとも、浮力が十分に得られない場合に
は、ネツトベルト15に適当な間隔で搬送板を設
け、この搬送板と均温均圧板46との間に被凍結
食品Fを挾んで搬送することも可能である。
るが、さらに被凍結食品Fを浮上させることがで
きる比重の大きいものを用いる。すなわち被凍結
食品Fは密閉袋H内に食品Sを空気とともに封入
したものであるが、本装置は、ブライン中にこの
被凍結食品Fを浸漬したとき、被凍結食品Fが浮
上してネツトベルト15の下面に密着し、ネツト
ベルト15と一緒に進行することを予定してい
る。もつとも、浮力が十分に得られない場合に
は、ネツトベルト15に適当な間隔で搬送板を設
け、この搬送板と均温均圧板46との間に被凍結
食品Fを挾んで搬送することも可能である。
以上の主搬送コンベヤ10、入口側補助コンベ
ヤ20、出口側補助コンベヤ30の各ドラムまた
はローラのうち、主ドラム12、サブドラム1
4、ガイドローラ21,22,24、およびガイ
ドローラ32は、ブライン槽11中のブラインか
ら露出しており、他方ネツトベルト15,24,
33はブライン中への浸漬、脱出を繰り返して、
これらのドラムやローラと接するため、その回転
部が凍結するおそれがある。またネツトベルト
は、コンベヤのガイドレールRに沿つて移動する
ため、このガイドレールRに氷結し、駆動できな
くなるおそれも同時にある。本発明は、この凍結
のおそれを回避するため、これらの回転部または
ネツトベルトの相対移動部に、ブラインを噴射す
るようにしたものである。
ヤ20、出口側補助コンベヤ30の各ドラムまた
はローラのうち、主ドラム12、サブドラム1
4、ガイドローラ21,22,24、およびガイ
ドローラ32は、ブライン槽11中のブラインか
ら露出しており、他方ネツトベルト15,24,
33はブライン中への浸漬、脱出を繰り返して、
これらのドラムやローラと接するため、その回転
部が凍結するおそれがある。またネツトベルト
は、コンベヤのガイドレールRに沿つて移動する
ため、このガイドレールRに氷結し、駆動できな
くなるおそれも同時にある。本発明は、この凍結
のおそれを回避するため、これらの回転部または
ネツトベルトの相対移動部に、ブラインを噴射す
るようにしたものである。
主ドラム12の回転軸部を例にとつて説明する
と、主ドラム12の中心の回転軸50は、第2図
に示すように、ブライン槽11内の機枠51に軸
受52を介して支持されており、この軸受52に
向けてブラインを噴射するブライン噴射装置53
が設けられている。ブラインは、ブライン槽11
底部に連通する循環パイプ54によつてこのブラ
イン噴射装置53に供給され、その噴射ノズル5
5から軸受52に向けて噴射される。
と、主ドラム12の中心の回転軸50は、第2図
に示すように、ブライン槽11内の機枠51に軸
受52を介して支持されており、この軸受52に
向けてブラインを噴射するブライン噴射装置53
が設けられている。ブラインは、ブライン槽11
底部に連通する循環パイプ54によつてこのブラ
イン噴射装置53に供給され、その噴射ノズル5
5から軸受52に向けて噴射される。
このブライン噴射装置53は、その噴射ノズル
55から噴出されるブラインにより、軸受2がブ
ライン中に浸漬されていると同等の状態を作り出
すものである。〓浸漬されていると同等〓とは、
軸受52を単の冷却するのではなく、軸受52の
回転部に常に液体であるブラインを存在させて凍
結を防ぐに足るだけ、ブラインを供給するという
ことである。
55から噴出されるブラインにより、軸受2がブ
ライン中に浸漬されていると同等の状態を作り出
すものである。〓浸漬されていると同等〓とは、
軸受52を単の冷却するのではなく、軸受52の
回転部に常に液体であるブラインを存在させて凍
結を防ぐに足るだけ、ブラインを供給するという
ことである。
なおブライン槽11の外側、出口側補助コンベ
ヤ30の出口部には、ブライン洗浄装置60が設
けられている。このブライン洗浄装置60は、一
端が出口側補助コンベヤ30の下方に位置する洗
浄コンベヤ61を、洗浄水噴射槽62中に通すよ
うにしたものである。
ヤ30の出口部には、ブライン洗浄装置60が設
けられている。このブライン洗浄装置60は、一
端が出口側補助コンベヤ30の下方に位置する洗
浄コンベヤ61を、洗浄水噴射槽62中に通すよ
うにしたものである。
上記構成の本装置は、供給コンベヤ27から供
給される被凍結食品Fが、ブライン槽11の入口
開口16から入口側補助コンベヤ20のネツトベ
ルト25上面に落下する。この被凍結食品Fは、
ネツトベルト25の進行に伴ない、主搬送コンベ
ヤ10のネツトベルト15との間に挾まれて主ド
ラム12の周囲を下方に移動し、やがてブライン
槽11中のブラインに浸漬される。ネツトベルト
25はネツトベルト15と同一方向に同一速度で
駆動されているため、被凍結食品Fは滑らかにネ
ツトベルト15とネツトベルト25の間に挾ま
れ、主ドラム12周囲を通過することができる。
主ドラム12の下側に達すると、被凍結食品Fは
挾着力から開放され、今度は被凍結食品Fに作用
する浮力によつてネツトベルト15の下面に密着
し、ネツトベルト15とともに搬送されて、サブ
ドラム13に至る。
給される被凍結食品Fが、ブライン槽11の入口
開口16から入口側補助コンベヤ20のネツトベ
ルト25上面に落下する。この被凍結食品Fは、
ネツトベルト25の進行に伴ない、主搬送コンベ
ヤ10のネツトベルト15との間に挾まれて主ド
ラム12の周囲を下方に移動し、やがてブライン
槽11中のブラインに浸漬される。ネツトベルト
25はネツトベルト15と同一方向に同一速度で
駆動されているため、被凍結食品Fは滑らかにネ
ツトベルト15とネツトベルト25の間に挾ま
れ、主ドラム12周囲を通過することができる。
主ドラム12の下側に達すると、被凍結食品Fは
挾着力から開放され、今度は被凍結食品Fに作用
する浮力によつてネツトベルト15の下面に密着
し、ネツトベルト15とともに搬送されて、サブ
ドラム13に至る。
この主ドラム12からサブドラム13に至る凍
結区間において、被凍結食品Fは最初に噴出ノズ
ル41から噴出される−35〜−40℃のブラインで
冷却されるため、密閉袋H内の食品Sの外周に急
速にグレーズが形成されて食品S内の細胞内のは
ざま水が固定され、過冷却状態で最大氷結晶生成
帯を通過する。次に−20℃〜−25℃のブラインで
冷却されると、食品Sの外周部と内周部の温度差
が縮まり、浸透圧の差がなくなる。さらにその後
−35℃〜−40℃のブラインで冷却されると、全体
が急速に冷却され、一挙に氷結に至る。この間の
凍結時間は食品Sの性質、大きさに応じ、15〜30
分間に設定するとよい。均温均圧板46は、前述
のように、ブラインの均温均圧化に有効であり、
また被凍結食品Fが乱流の影響でネツトベルト1
5下面から離れないようにするために効果的であ
る。
結区間において、被凍結食品Fは最初に噴出ノズ
ル41から噴出される−35〜−40℃のブラインで
冷却されるため、密閉袋H内の食品Sの外周に急
速にグレーズが形成されて食品S内の細胞内のは
ざま水が固定され、過冷却状態で最大氷結晶生成
帯を通過する。次に−20℃〜−25℃のブラインで
冷却されると、食品Sの外周部と内周部の温度差
が縮まり、浸透圧の差がなくなる。さらにその後
−35℃〜−40℃のブラインで冷却されると、全体
が急速に冷却され、一挙に氷結に至る。この間の
凍結時間は食品Sの性質、大きさに応じ、15〜30
分間に設定するとよい。均温均圧板46は、前述
のように、ブラインの均温均圧化に有効であり、
また被凍結食品Fが乱流の影響でネツトベルト1
5下面から離れないようにするために効果的であ
る。
凍結が完了した被凍結食品Fは、ネツトベルト
15と出口側補助コンベヤ30のネツトベルト3
3の間に挾まれてブライン槽11の出口開口17
から外部に搬送され、ガイドローラ32に達する
とブライン洗浄装置60の洗浄コンベヤ61上に
落下する。出口側補助コンベヤ30のガイドロー
ラ31は、サブドラム13より下方に位置してお
り、またネツトベルト33はネツトベルト15と
同一方向に同一速度で駆動されているから、ネツ
トベルト15下面からネツトベルト15とネツト
ベルト33の間への被凍結食品Fの移行は円滑に
行なわれる。
15と出口側補助コンベヤ30のネツトベルト3
3の間に挾まれてブライン槽11の出口開口17
から外部に搬送され、ガイドローラ32に達する
とブライン洗浄装置60の洗浄コンベヤ61上に
落下する。出口側補助コンベヤ30のガイドロー
ラ31は、サブドラム13より下方に位置してお
り、またネツトベルト33はネツトベルト15と
同一方向に同一速度で駆動されているから、ネツ
トベルト15下面からネツトベルト15とネツト
ベルト33の間への被凍結食品Fの移行は円滑に
行なわれる。
そして洗浄コンベヤ61内に落下した被凍結食
品Fは、洗浄水噴射槽62内を通過して洗浄さ
れ、密閉袋Hの外周に付着したブラインが除去さ
れる。洗浄水噴射槽62内では、例えば、温度18
〜23℃、噴出圧力1〜2Kg/cm2の洗浄水を1〜3
秒間被冷凍食品Fに噴射することで、ほぼ完全に
付着ブラインを除去することができる。この間の
被凍結食品Fの温度上昇は2〜3℃で冷凍効果上
の問題は全くない。
品Fは、洗浄水噴射槽62内を通過して洗浄さ
れ、密閉袋Hの外周に付着したブラインが除去さ
れる。洗浄水噴射槽62内では、例えば、温度18
〜23℃、噴出圧力1〜2Kg/cm2の洗浄水を1〜3
秒間被冷凍食品Fに噴射することで、ほぼ完全に
付着ブラインを除去することができる。この間の
被凍結食品Fの温度上昇は2〜3℃で冷凍効果上
の問題は全くない。
そして本発明は、以上の食品凍結工程におい
て、ブライン噴射装置53が、ブライン槽11内
のコンベヤのブラインから露出回転部にブライン
を噴出しているため、これら回転部が凍結するこ
とがない。すなわち第2図の例に従えば、主搬送
コンベヤ10の主ドラム12の軸受52に、ブラ
イン噴射装置53がその噴射ノズル55からブラ
インが噴射される。ブラインはまた、各ネツトベ
ルトとガイドレールRの接触部で凍結のおそれあ
る部分にも連続供給される。ブライン自体は上記
のように超低温であるが、液状を保持しているか
ら、軸受52にこの低温のブラインを十分に吹き
付けることによつて、その回転部は恰もブライン
中に浸漬されているのと同じ効果となり、よつて
長時間運転しても凍結しない。
て、ブライン噴射装置53が、ブライン槽11内
のコンベヤのブラインから露出回転部にブライン
を噴出しているため、これら回転部が凍結するこ
とがない。すなわち第2図の例に従えば、主搬送
コンベヤ10の主ドラム12の軸受52に、ブラ
イン噴射装置53がその噴射ノズル55からブラ
インが噴射される。ブラインはまた、各ネツトベ
ルトとガイドレールRの接触部で凍結のおそれあ
る部分にも連続供給される。ブライン自体は上記
のように超低温であるが、液状を保持しているか
ら、軸受52にこの低温のブラインを十分に吹き
付けることによつて、その回転部は恰もブライン
中に浸漬されているのと同じ効果となり、よつて
長時間運転しても凍結しない。
なお上記実施例において説明したブラインの温
度数値は、一例を示すもので、本発明装置は、被
冷凍食品の性質に応じ、適当な温度のブラインを
用いることができる。またブラインの温度分布
は、ブライン槽11中で、均一とすることも可能
である。この場合には、循環口42から回収され
るブラインのすべてを冷却装置44を通してから
各噴出ノズル41に供給する。
度数値は、一例を示すもので、本発明装置は、被
冷凍食品の性質に応じ、適当な温度のブラインを
用いることができる。またブラインの温度分布
は、ブライン槽11中で、均一とすることも可能
である。この場合には、循環口42から回収され
るブラインのすべてを冷却装置44を通してから
各噴出ノズル41に供給する。
「発明の効果」
以上のように本発明の食品の凍結装置は、ブラ
イン槽中に配設した食品の搬送コンベヤの少なく
とも一部の回転部をブライン上に露出させる場合
において、この露出回転部に向けてブラインを噴
射し、該回転部がブライン中に浸漬されたと同等
の状態を作り出すブライン噴射装置を設けたか
ら、そのブラインが如何に低温でも、その回転部
の凍結を防止することができるという効果が得ら
れる。
イン槽中に配設した食品の搬送コンベヤの少なく
とも一部の回転部をブライン上に露出させる場合
において、この露出回転部に向けてブラインを噴
射し、該回転部がブライン中に浸漬されたと同等
の状態を作り出すブライン噴射装置を設けたか
ら、そのブラインが如何に低温でも、その回転部
の凍結を防止することができるという効果が得ら
れる。
第1図は本発明の食品の凍結装置の実施例を示
す概略断面図、第2図は本発明のブライン噴射装
置の例を示す要部の斜視図、第3図は第1図の装
置によつて冷凍される被冷凍食品の例を示す断面
図である。 10…主搬送コンベヤ、11…ブライン槽、1
2…主ドラム、13,14…サブドラム、15,
24,33…ネツトベルト、16…入口開口、1
7…出口開口、20…入口側補助コンベヤ、2
1,22,23,24…ガイドローラ、30…出
口側補助コンベヤ、31,32…ガイドローラ、
40…ブライン液中噴出装置、41…噴出ノズ
ル、43,45…ポンプ、44…冷却装置、46
…均温均圧板、52…軸受、52…ブライン噴射
装置、55…噴射ノズル、60…ブライン洗浄装
置、61…洗浄コンベヤ、62…洗浄水噴射槽。
す概略断面図、第2図は本発明のブライン噴射装
置の例を示す要部の斜視図、第3図は第1図の装
置によつて冷凍される被冷凍食品の例を示す断面
図である。 10…主搬送コンベヤ、11…ブライン槽、1
2…主ドラム、13,14…サブドラム、15,
24,33…ネツトベルト、16…入口開口、1
7…出口開口、20…入口側補助コンベヤ、2
1,22,23,24…ガイドローラ、30…出
口側補助コンベヤ、31,32…ガイドローラ、
40…ブライン液中噴出装置、41…噴出ノズ
ル、43,45…ポンプ、44…冷却装置、46
…均温均圧板、52…軸受、52…ブライン噴射
装置、55…噴射ノズル、60…ブライン洗浄装
置、61…洗浄コンベヤ、62…洗浄水噴射槽。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ブライン槽中に、被凍結食品を搬送するコン
ベヤを配設し、この食品搬送コンベヤの回転部の
少なくとも一部をブライン上に露出させた食品の
凍結装置において、上記ブライン上に露出する食
品搬送コンベヤの回転部に向けてブラインを噴射
し、該回転部がブライン中に浸漬されたと同等の
状態を作り出すブライン噴射装置を設けたことを
特徴とする食品の凍結装置。 2 特許請求の範囲第1項において、食品搬送コ
ンベヤは、少なくともその下部走行面がブライン
中に浸漬する主搬送コンベヤと、この主搬送コン
ベヤの入口側において、被凍結食品を該主搬送コ
ンベヤとの間に挾着してブライン中に搬送する入
口側補助コンベヤと、上記主搬送コンベヤの出口
側において該主搬送コンベヤとの間に被凍結食品
を挾着してブラインから取り出す出口側補助コン
ベヤとから構成されており、上記各搬送コンベヤ
のブライン上に露出する回転部に、該回転部に向
けてブラインを噴射し、該回転部がブライン中に
浸漬されたと同等の状態を作り出すブライン噴射
装置を設けたことを特徴とする食品の凍結装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16365284A JPS6141863A (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-03 | 食品の凍結装置 |
PCT/JP1985/000436 WO1986001081A1 (en) | 1984-08-03 | 1985-08-01 | Method of and apparatus for freezing food |
AU46372/85A AU587393B2 (en) | 1984-08-03 | 1985-08-01 | Freezing food in brine |
EP19850903879 EP0194313A4 (en) | 1984-08-03 | 1985-08-01 | PROCESS AND INSTALLATION FOR FREEZING FOODS. |
US06/852,850 US4719760A (en) | 1984-08-03 | 1985-08-01 | Method of and apparatus for freezing food |
KR1019860700184A KR890004904B1 (ko) | 1984-08-03 | 1985-08-01 | 식품의 동결 방법 및 그 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16365284A JPS6141863A (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-03 | 食品の凍結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6141863A JPS6141863A (ja) | 1986-02-28 |
JPH0144986B2 true JPH0144986B2 (ja) | 1989-10-02 |
Family
ID=15778006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16365284A Granted JPS6141863A (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-03 | 食品の凍結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6141863A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5185304A (en) * | 1990-08-20 | 1993-02-09 | Ngk Insulators, Ltd. | Dielectric ceramic composition of BaO, TiO2, Nd2 O3, Sm2 O3 and Bi2 O3 |
-
1984
- 1984-08-03 JP JP16365284A patent/JPS6141863A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6141863A (ja) | 1986-02-28 |
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