JPH0143647Y2 - - Google Patents

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JPH0143647Y2
JPH0143647Y2 JP14547282U JP14547282U JPH0143647Y2 JP H0143647 Y2 JPH0143647 Y2 JP H0143647Y2 JP 14547282 U JP14547282 U JP 14547282U JP 14547282 U JP14547282 U JP 14547282U JP H0143647 Y2 JPH0143647 Y2 JP H0143647Y2
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rotating shaft
weight
outer cylinder
vibration damping
aircraft
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば小型航空機に適用するのに最適
な航空機用加速度計であつて、鉛直線方向に移動
自在の重錘と、その重錘の重量をバランスさせる
スプリングと、その重錘の移動に伴い回転駆動さ
れる回転軸を有する荷重倍数指示機構と、その回
転軸に取付けられた振動制動機構とを具備するも
のに関する。
周知の如く航空機にとつて加速度計による荷重
倍数Gの指示は非常に重要な意味を持つている。
即ち航空機には事故防止の為、夫々の機種により
制限荷重倍数が設定されていて、これをオーバー
した場合には、外見上異状がなくても、その都度
多くの工数をかけて精密点検を実施した上でなけ
れば、次の飛行が出来ないように厳しく規定され
ている。
換言すれば、加速度計は飛行中に機体が受ける
荷重倍数をモニターするものであり、荷重倍数指
示機構は飛行中に機体が受ける荷重倍数をメータ
ー指針によつて刻々指示する一方、置針機構等に
よつて飛行中に機体が受けた最大荷重倍数(+
G,−G)を記憶させるように構成されている。
ところで、加速度計の基本的な構成として、そ
の荷重倍数Gの指示は次の(1)式で表わされる。
G=a×ω2=a×(2πf)2 …(1) 但し、a=重錘の振巾(変位量)、f=重錘の
振動数である。
即ち同じ振巾aは比較すると、例えば1Hzの機
体の運動加速度と、10Hzの振動加速度とでは、
100倍、振動加速度の方が大きいことになる。
こゝで機体の運動加速度が前述の荷重倍数を代表
し、振動加速度は、空力的、機械的に発生し得る
主として部分的な振動である。
この為従来から航空機用加速度計では、前述し
た振動分が極力表示されないように、系統の固有
振動数を低く(例えば2〜7Hz)設定する一方、
荷重倍数指示機構の回転軸に振動制動機構を設け
て、周波数の高い振動分に対してはその都度回転
力に制動力を与えて、その高い振動分を除去する
ように計つている。
なお前記固有振動数frは次の(2)式で表わされ
る。
fr=√ …(2) 但し、K=スプリングのバネ定数、W=重錘の
質量である。
従つて上記(2)式から固有振動数frとは、主とし
て重錘の質量Wとスプリングのバネ定数Kとによ
つて定まる共振振動数のことである。
しかしながら従来の加速度計では、前記振動制
動機構として、オイルダンパー(荷重倍数指示機
構の回転軸に固着した回転外筒と、ケース等に固
定された固定内筒との周面間に0.1〜0.2mmの隙間
を形成して、その隙間内に粘性の高いシリコンオ
イルを封入し、そのシリコンオイルによる流体摩
擦によつて回転軸に振動に対する制動力を与える
ようにしたもの。)を使用しているが、充分な振
動制動力が得られなかつた。
即ち加速度計では固有振動数frを低くしている
が、前記(2)式から明らかなように、固有振動数fr
を低くする為には重錘の質量Wを大きくする必要
があつて、その為同じ加速度レベルにおける重錘
の慣性力はその質量Wが大きければ大きい程大と
なる。従つてその重錘の慣性力による前記回転軸
の回転駆動トルクは大であるから、オイルダンパ
ーによる振動制動力には当然大きな力が必要とな
る。しかしながら従来のオイルダンパーでは充分
な振動制動力が得られなかつた為に、加速度計が
機体の振動の影響を受け易くて、往々にして誤動
作して、実際に機体が受けている荷重倍数Gは制
限荷重倍数に達していないにも拘わらず、加速度
計は制限荷重倍数を越えた数値(オーバーG)を
指示してしまい易かつた。この為従来はその都度
多くの工数をかけて無駄な精密点検を実施してい
るのが実状である。
本考案は上述の如き欠陥を是正することが出来
る航空機用加速度計を提供しようとするものであ
る。
以下本考案を適用した航空機用加速度計の実施
例を図面に基き説明する。
先づ第1図は加速度計の全体を示したものであ
つて、重錘1は一対のガイド軸2により案内され
て鉛直線方向に移動自在に構成されている。そし
て重錘1の上下に両端が固着されたワイヤー3が
上下一対のガイドプーリ4,5に巻掛けられてお
り、更にそのワイヤー3の上下中間部はもう1つ
のプーリ6に巻掛けられている。荷重倍数指示機
構8は回転軸9を有していて、その回転軸9の先
端に前記プーリ6が固着されている。また重錘1
の重量をバランスさせるスプリング10としては
ツル巻バネが用いられており、そのスプリング1
0の一端はケース17等に固定され、他端は回転
軸9に固定されている。更にまた回転軸9には振
動制動機構11が取付けられている。
そして航空機の飛行中、機体が加速度を受ける
と、それに応じて重錘1がスプリング10に抗し
て上方及び下方に移動し、その移動に伴いワイヤ
ー3及びプーリ6を介して回転軸9が+方向及び
−方向に回転駆動されて、その荷重倍数Gが荷重
倍数指示機構8にて指示されるように構成されて
いる。なお荷重倍数指示機構8は回転軸9の回転
に伴いメーター指針12によつて荷重倍数Gを
刻々指示すると共に、置針機構13の+G置針1
4と−G置針15とによつて最大荷重倍数(+
G,−G)を記憶させるように動作される。なお
+G置針14及び−G置針15はリセツト機構1
6によつて自由にリセツト出来るようになされて
いる。
次に回転軸9に振動制動力を与える振動制動機
構11の詳細を第2図〜第4図によつて説明す
る。
先づ円筒状をなす外筒19は回転軸9と同一軸
線状態に配置されてケース17等に固定されてい
る。そして外筒19の内で回転軸9の外周には例
えば円形状をなす回転板20が止ネジ27等によ
つて固着されている。また外筒19内には、その
外筒19の内周面19aに圧着−離間自在の一対
の制動体21a,21bが対称状に配置されてい
る。なおこれら両制動体21a,21bは共に円
弧状をなしていて、これらの外周面22a,22
bは外筒19の内周面19aと同一の曲率半径を
有する円弧面に形成されている。そしてこれら両
制動体21a,21bの夫々の一端23a,23
bは回転軸9と平行な一対のピン25a,25b
を介して回転板20に回動自在に枢支され、かつ
夫々の他端24a,24b側には一対の小重錘2
6a,26bが設けられている。また外筒19内
で回転軸9の外周にはベアリング28を介して回
転アーム29が回転自在に枢支されている。なお
この回転アーム29はその長手方向の中央部で回
転軸9に枢支されている。そして一対の連結アー
ム30a,30bの一端が回転アーム29の両端
に夫々ピン31a,31bを介して回動自在に連
結され、また両連結アーム30a,30bの他端
が両制動体21a,21bの他端24a,24b
に夫々ピン32a,32bを介して回動自在に連
結されている。なお上記ピン31a〜32bは
夫々回転軸9と平行である。また両制動体21
a,21bの他端24a,24b側を外筒19の
内側方向に附勢する一対のスプリング33a,3
3bが設けられている。なおここでは両スプリン
グ33a,33bの内側端を回転軸9の外周でリ
ング34により連結し、両スプリング33a,3
3bの外側端を両制動体21a,21bの他端2
4a,24bに係止させた構造を採用している。
以上の如く構成された振動制動機構11によれ
ば、先づ回転軸9が静止(非回転)している時に
は、第3A図に示す如く両小重錘26a,26b
の重量と両スプリング33a,33bのバネ力と
がバランスして、両制動体21a,21bの外周
面22a,22bと外筒19の内周面19aとの
間には夫々隙間35が生じている。
次に前述した如く機体が受ける加速度によつて
重錘1が移動されて、これに伴い回転軸9が回転
されると、次の(3)式で表わされる遠心力Fが生じ
る。
F≒G×M≒r×ω2×2M …(3) 但し、ω=回転角速度、M=小重錘の重量、r
=回転軸中心より小重錘迄の距離である。
そして上記遠心力Fにより、第3B図に示す如
く両制動体21a,21bの他端24a,24b
側が両スプリング33a,33bに抗して外側に
開き、両制動体21a,21bがその外周面22
a,22bによつて外筒19の内周面19aに圧
着されて、回転軸9に制動力が与えられる。
即ち、振動制動機構11の設計上の変数、両小
重錘26a,26bの重量M、回転軸9の中心よ
り小重錘26a,26b迄の距離r及び両スプリ
ング33a,33bのバネ定数を任意に設定する
ことにより、設定振動数に相当する回転角速度ω
により急激で強力な非線形制動力を得ることが出
来る。
つまり、本考案の振動制動機構11はカバナー
構造を呈している為に、或る設定した回転角速度
ω迄は、両制動体26a,26bが外筒19には
圧着されず、回転軸9には制動力を与えられない
が、回転角速度ωが設定値に達すると、その瞬間
に両制動体26a,26bが外筒19に圧着さ
れ、その時の摩擦抵抗により回転軸9に制動力が
発生する。しかもその圧着力は回転角速度ωの二
乗(ω2)に比例して増加する為に、その制動力
は第5図にAで示す如く急激で強力な非線形制動
力となる。なお第5図にBで示した制動力は前述
した従来のオイルダンパーによる制動力であり、
その制動力は回転角速度ωに比例して徐々に増加
する直線形制動力となつている。
従つて本考案の振動制動機構11によれば、荷
重倍数Gを代表する速度の遅い振動加速度に対し
ては、制動力が殆んど零であるが、速度の速い不
必要な振動加速度に対しては充分な制動力を得る
ことが出来るので、周波数の高い振動分を確実に
除去することが出来る。なお外筒19及び両制動
体21a,21bはアルミニウム等の摩擦係数の
高い金属等にて形成するのが好ましい。
ところで本考案の振動制動機構11における回
転アーム29及び両連結アーム30a,30bに
よるリンク機構は、ガバナー構造が、垂直面加速
度に対して受感することを効果的に防止して、垂
直面加速度に対しては両小重錘26a,26bに
よる重量を相互に打消し合わせて、回転軸9の回
転による遠心力Fのみに作用するように構成した
ものである。
即ち第3A図において、垂直面加速度G1を受
けた場合、両制動体21a,21bは両小重錘2
6a,26bの重量Mにより、G1×M=F1=F2
なる慣性力を発生して、夫々ピン25a,25b
を中心に矢印a及びb方向に回転しようとする。
しかしながらこの慣性力F1,F2は夫々連結アー
ム30a,30bを介して回転アーム29に伝え
られて、その回転アーム29の両端29a,29
bを互に反対方向である矢印c及びd方向に回転
させようとする。従つて回転アーム29はその矢
印c及びd方向の何れにも回転することが出来
ず、この結果慣性力F1とF2とは相互に打消し合
わされてしまい、垂直面加速度G1に対しては受
感することが効果的に防止される。
一方第3B図において、回転軸9と一体に回転
板20が回転した場合には、その回転角速度ωに
よる遠心力Fは、両制動体21a,21bを夫々
ピン25a,25bを中心に外側(矢印e及びf
方向)に回転させる。そしてこの時には両連結ア
ーム30a,30bを介して回転アーム29の両
端29a,29bに作用される力力の方向が矢印
g及びh方向で示されたように互に同一方向とな
る為に、回転アーム29は両制動体21a,21
bの矢印e及びf方向の回転に追従してスムーズ
に回転される。この結果本考案の振動制動機構1
1は回転軸9の回転に伴う遠心力のみに作用し
て、回転軸9の振動を効果的に制動することが出
来る。
以上本考案の実施例に付き述べたが、本考案の
技術的思想に基き各種の有効な変形が可能であ
る。
本考案は上述した如く、鉛直線方向に移動自在
の重錘と、その重錘の重量をバランスさせるスプ
リングと、その重錘の移動に伴い回転駆動される
回転軸を有する荷重倍数指示機構と、その回転軸
に取付けられた振動制動機構とを具備する航空機
用加速度計において、上記振動制動機構を、上記
回転軸と同一軸線状態で固定された外筒と、上記
回転軸に固着された回転板と、上記外筒の内周面
に圧着−離間自在であつて夫々の一端が上記回転
板の両端に回動自在に枢支され、かつ夫々の他端
側に小重錘が設けられた一対の制動体と、長手方
向の中央部が上記回転軸の外周に回転自在に枢支
された回転アームと、夫々の両端が上記両制動体
の他端と上記回転アームの両端とに回転自在に連
結された一対の連結アームと、上記両制動体の他
端側を上記外筒の内側方向に附勢するスプリング
とによつて構成したことを特徴とする航空機用加
速度計であるから、速度の速い振動加速度に対し
ては急激で強力な非直線形制動力を発揮する上
に、垂直面加速度に対しては受感しない制動体構
造を呈していて、機体の振動の影響を受け難い。
従つて機体の振動の影響による荷重倍数の誤指示
を極力防止することが出来て、航空機の運用上の
信頼性向上及び無駄な精密点検を実施しなくて済
むことによる省力化を達成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を適用した航空機用加速度計の実
施例を示したものであつて、第1図は加速度計全
体の斜視図、第2図は振動制動機構の斜視図、第
3A図及び第3B図は振動制動機構の動作を説明
する正面図、第4図は第3A図−線断面図、
第5図は制動力の説明図である。 また図面に用いられた符号において、1……重
錘、2……ガイド軸、3……ワイヤー、4,5,
6……ガイドプーリ、8……荷重倍数指示機構、
9……回転軸、10……スプリング、11……振
動制動機構、19……外筒、20……回転板、2
1a,21b……制動体、23a,23b……制
動体の一端、24a,24b……制動体の他端、
25a,25b……ピン、26a,26b……小
重錘、28……ベアリング、29……回転アー
ム、30a,30b……連結アーム、31a,3
1b,32a,32b……ピン、33a,33b
……スプリング、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鉛直線方向に移動自在の重錘と、その重錘の重
    量をバランスさせるスプリングと、その重錘の移
    動に伴い回転駆動される回転軸を有する荷重倍数
    指示機構と、その回転軸に取付けられた振動制動
    機構とを具備する航空機用加速度計において、上
    記振動制動機構を、上記回転軸と同一軸線状態で
    固定された外筒と、上記回転軸に固着された回転
    板と、上記外筒の内周面に圧着−離間自在であつ
    て夫々の一端が上記回転板の両端に回動自在に枢
    支され、かつ夫々の他端側に小重錘が設けられた
    一対の制動体と、長手方向の中央部が上記回転軸
    の外周に回転自在に枢支された回転アームと、
    夫々の両端が上記両制動体の他端と上記回転アー
    ムの両端とに回転自在に連結された一対の連結ア
    ームと、上記両制動体の他端側を上記外筒の内側
    方向に附勢するスプリングとによつて構成したこ
    とを特徴とする航空機用加速度計。
JP14547282U 1982-09-24 1982-09-24 航空機用加速度計 Granted JPS5949969U (ja)

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JP14547282U JPS5949969U (ja) 1982-09-24 1982-09-24 航空機用加速度計

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JP14547282U JPS5949969U (ja) 1982-09-24 1982-09-24 航空機用加速度計

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Publication Number Publication Date
JPS5949969U JPS5949969U (ja) 1984-04-03
JPH0143647Y2 true JPH0143647Y2 (ja) 1989-12-18

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ID=30324093

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JP14547282U Granted JPS5949969U (ja) 1982-09-24 1982-09-24 航空機用加速度計

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JPS5949969U (ja) 1984-04-03

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