JPH0139943B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は容器と係合リングと蓋との組合せ体及
びこれらの組合せ方法に関する。

従来から、米国特許第4079857号及び第4046282
号に示すように、容器と係合リングと蓋との組合
せ体となつている種々の形式の容器構造体があ
る。これら従来の構造体の大部分は全体が例えば
ブリキのような金属で作られている。主な一例を
あげると普通の金属製ペンキ缶があり、これにペ
ンキまたは類似品を入れて販売し及び使用する。

普通のペンキ缶においては、その容器は、通
例、底壁を有する円筒状の側壁で形成されてお
り、上記底壁は金属製の容器及び缶に一般に用い
られている通例の多量折りシームによつて上記側
壁に固定されている。係合リングが同様に多量折
りシームによつて容器側壁の上向き解放端部に固
定されており、上記係合リングは上記側壁から横
方向内方へ延びており、そして、容器側壁から内
方へ間隔をおいてその周りに沿つて延びるほぼＶ
字形の環状凹所が上記リングに形成されている。
蓋はＶ字形の小さな合致用凹所が形成された縁部
分を有しており、この蓋の縁部分の凹所は、これ
を係合リングの凹所内に下向きに押し入れて嵌め
ることができる関係に形成されており、これによ
り、容器の内容物を圧力密封するようになつてい
る。また、横方向に突出するフランジが蓋の周囲
に形成され、このフランジは工具と係合するため
に露出していて、容器の内容物を使用するために
フランジに工具を係合させて係合リングによつて
蓋が圧嵌め保持された状態から蓋を選択的に取り
外し、取り外した蓋はその組み合せ位置へ戻して
金属剛性によつて圧嵌め保持することができる。

前述したように、容器と係合リングと蓋との組
合せ体から成る従来の大部分のペンキ缶及び類似
の容器は金属で作られているが、この型の容器
を、全体をプラスチツクで成形できるように構成
することができるならば、この型の容器を利用す
る製造業において大きな費用節減及び他の利益が
得られるものと近時考えられている。しかし、全
金属製から全プラスチツク製へのかかる交換を満
足に達成するためには、半組立済み及び最終組立
て済みのプラスチツク製容器が、従来の金属製容
器によつて満たされているのと同じ要件を満たす
ことが必要である。これらの要件の全部をプラス
チツク成形容器で満たすためには、解決しなけれ
ばならないいくつかの問題がある。更にまた、プ
ラスチツク成形法の観点からだけ見ても、これと
は全く異なる金属成形法にはない他の問題があ
る。

上述の型の金属製容器の構造と、上記の如き変
換がなされたものとしてその結果作られるプラス
チツク成形容器とを比較すると、金属製容器にお
いては、その底壁は多重折りシームによつて容器
側壁の下端に連結されており、そして係合リング
も同様なシームによつて容器側壁の上端に連結さ
れている。明らかに解るように、金属製容器にお
いて一般に用いられている多重折りシームはプラ
スチツク製容器には用いることができない。プラ
スチツク製容器においては、底壁と容器側壁との
連結は、これを簡単に一体成形できるので、問題
ではないが、問題となるのは、容器側壁の上端と
係合リングとの間の連結であり、特に、これが圧
力密封式の連結でなければならないということを
考えると、この連結をどのようにして行なうかと
いうことである。

また、金属製容器においては、係合リング及び
蓋には単にかみ合い用のＶ字形の環状の凹所また
は溝が形成されており、蓋は単にこれらかみ合い
用のＶ字形部分間の摩擦嵌合によつて係合リング
は摩擦保持される。これもまた明らかなように、
プラスチツクについては、摩擦保持は適用できな
い。プラスチツク製の蓋と係合リングとの間には
何等かの機械的相互係合を行なうことが必要であ
る。更にまた、プラスチツクについては、第２の
圧力密封領域を設けて圧力密封の要件を満たすこ
とが必要である。

本発明の目的は、必要に応じて全体をプラスチ
ツクで成形することができ、圧力密封領域の独特
の組合せを具備しており、完全に組み合わされて
内容物を充填された容器の内容物を、要求に応じ
て、従来の金属製容器組合せ体と同じかまたはそ
れよりも優れた仕方で圧力密封することのできる
容器と係合リングと蓋との組合せ体を提供するこ
とにある。この有利な多重圧力密封の特徴を得る
ために、係合リングを特別の形状に作り、その逆
Ｕ字形部分が容器側壁の上端部に入れ子状に嵌ま
り、上記係合リングの一つを壁を上記容器側壁の
内方にあらしめてこれに外向き当接させようとし
てある。また、蓋の外縁部分に、上記係合リング
の内方にあつて該リングに外向きに当接する類似
の壁を設けてある。従つて、蓋及び係合リングを
適切に計算した形状に作ることにより、上記蓋に
よつてその壁を介して上記係合リングに、及び上
記係合リングの壁によつて容器側壁に外向き横方
向の圧力が加えられ、このようにして、上記係合
リング及び蓋を容器と圧力密封する多重の相互作
用密封領域が形成され、このようにして、輸送及
び貯蔵中におけるこの容器組合せ体内の内容物が
圧力密封される。

本発明の他の目的は、上述したように係合リン
グの横方向フランジが容器側壁の上端部と相互係
合し、及び蓋の横方向フランジが係合リングと相
互係合しているだけでなく、更に、蓋と係合リン
グとの間の相互係合が独特の相互嵌合をなす性質
のものであり、これにより、要求に応じて蓋を係
合リングに確実に堅く保持させることができ、し
かも、容器の内容物に接近したい場合には蓋を簡
単に取り外すことのできるようにした容器と係合
リングと蓋との組合せ体を提供することにある。
前述したように、互いにかみ合う横方向フランジ
を用いることによつて係合リングを容器側壁の上
端部と相互係合させ、且つ、これらは、一旦組み
合わせたら組み合わさつたままになつているので
比較的永久的に相互係合していることが好まし
い。そこで、蓋の選択的取り外しを許さなければ
ならない係合リングと蓋との間の横方向フランジ
の相互係合は、容器側壁の内方になるＵ字形部分
を係合リングに設け、且つ上記係合リングのＵ字
形部分の上に横たわつて該部分内に下向きに突出
する縁部分を蓋に設けることによつて形成され
る。また、この態様においては、上記蓋の縁部分
の下向き突出部は上記係合リングのＵ字形部分に
外向きに圧力当接する部分を含んでおり、また上
記下向き突出部の一部は上述した横方向の相互係
合したフランジに内向きに圧力係合する。以上の
総合的結果として、完全に組み合わさつた状態に
おいては、蓋を係合リングに確実に保持され、比
較的強い衝撃にも耐えてかかる係合を保持し、し
かも、蓋の周辺における横方向フランジの下に係
合させた器具を用いることによつて蓋をかかる係
合から選択的に解放して係合リングから完全に取
り外すことができる。

本発明の別の目的は、容器と係合リングと蓋と
を組合せる方法を提供することにある。本発明に
よれば、本発明の容器と蓋を組合せる方法は係合
リングを上方に開口した容器の側壁の上縁部分に
下向きに入れ子状に嵌めて係合リングの壁を容器
の側壁の外側に位置決めする段階を含む、これに
より容器側壁からの係合リングの垂直方向の分離
を阻止する。上述のようにいつたん係合リングを
容器に入れ子状に嵌めると係合リングは恒久的に
容器に取付けられこの係合リングを容易には取に
外すことができない。単にスナツプ嵌めで嵌る係
合リングを収容するために容器の上縁部分を変更
する必要は全くないことは注目される。

次に容器を満たした後、蓋を下向きに差し込ん
でその縁部分を係合リングに係合させて係合リン
グの壁の内側に当接させ、係合リングからの蓋の
縁部分の垂直方向の分離を阻止するために蓋の縁
部分を係合リングと相互係合させる。

蓋の差し込み中及び差し込み後、蓋の縁部は係
合リングの壁に横方向外向きの密封圧力を及ぼ
し、容器側壁に対して係合リングが及ぼす横方向
の力に寄与する。

本発明の他の目的及び利点は図面を参照してな
される以下の説明から明らかになろう。

第１図ないし第５図について説明すると、本発
明の原理を採用した図示の容器と係合リングと蓋
との組合せ体の第１の実施例は、３つの基本的部
材として、容器１０、係合リング１２及び蓋１４
を有する。後で詳細に説明するように、容器１
０、係合リング１２及び蓋１４は、後述する本発
明の他の実施例の同様部材についても同じである
が、全て、プラスチツクから射出成形によつて形
成するのに特に適するようになつている。また、
かかる射出成形に用いるプラスチツクは、容器等
の成形に用いられる一連のプラスチツクのうちの
どれでもよく、また、これら容器等を形成するた
めに用いる成形方法は一般に普通の形式のもので
あり、これらは全て業界で周知のものである。

詳細に説明すると、この第１の実施例の容器１
０は、ほぼ水平に延びる底壁１６を有しており、
その周辺には、上向き開放の直線状の垂直な側壁
１８が横方向外方に一体に成形されている。その
接合部には、横方向外方及び下方へ延びるチヤイ
ンまたはフランジ２０が普通の形式で一体に成形
されている。従つて、底部のフランジ２０は容器
１０を一般的な支持面上に支持し、底壁１６を該
支持面から上方に僅かに間隔をあけて保持してい
る。また、底壁１６は、単に成形のためのもので
ある上方へ突出する中央凹所２２、及び、後述す
る目的のための上方の突出する周辺隙間凹所２４
を有する。

容器側壁１８の末端部は、その上端部２６から
下方へ間隔をおいて、その外側面３０において下
方へ面を向け、一部横に凹んだ、ほぼ横方向外方
へ延びる保持フランジ２８となつている。好まし
い態様においては、保持フランジ２８は容器側壁
１８に対して直角またはほとんど直角に横方向に
延びており、また、好ましくは容器側壁の全周を
取り巻いている。容器側壁１８の内側面３２は好
ましくは直線状であり、これは単に容器側壁の残
部の延長部をなしている。

係合リング１２は、内部のＵ字形部分３６と一
体に接合された外部の逆Ｕ字形部分３４を有して
おり、これら２つの部分は環状部分であり、そし
て、これらの間に共通のほぼ垂直な壁３８を形成
している。要するに、上記共通壁は上記逆Ｕ字形
部分の内方すなわち内側の脚または壁であり、ま
た、上記Ｕ字形部分の外方すなわち外側の脚また
は壁である。共通壁３８から外方へ間隔をおく逆
Ｕ字形部分３４の外方すなわち外側の脚４０に
は、該外側脚の下端から上方へ間隔をおき、内方
へ突出するほぼ横方向の保持フランジ４２が形成
されている。図示の態様においては、第４図及び
第５図に詳細に示すように、逆Ｕ字形部分３４の
保持フランジ４２は、その内方延長部において、
横方向直線から数度だけ僅かに下方へ傾斜してい
る。また、外側脚保持フランジ４２の上の逆Ｕ字
形部分３４の内部輪郭内では、上記逆Ｕ字形部分
の内面は上方へ延び、次いで共通壁３８の方へ内
方へ延び、次いで該共通壁に沿つて下方へ延び、
図示のように、直線状の側壁面に対向する直線状
の共通壁面を含んで容器側壁１８の外面にかなり
緊密に添つている。

共通壁３８から内方に、係合リングのＵ字形部
分３６が横に内方へ延びて底部４４となり、そし
て最後に、共通壁３８から内方へ間隔をおくほぼ
垂直の内側の壁または脚４６となり、Ｕ字形部分
３６のＵ字形空所を形成している。Ｕ字形部分の
内側脚４６は好ましくはその上端部４８が弧状と
なつており、上記上端部は共通壁３８の方へ向つ
て横方向厚さが大きくなつていて下方へ彎曲し、
次いで半径方向内方へ曲がり、面を下へ向けてほ
ぼ横方向に延びる保持フランジ５０となつてい
る。係合リング１２は、逆Ｕ字形部分３４の外側
脚４０とほぼ上向きに整合する該リングの外部上
縁における好ましくは環状の上方へ突出する積み
重ね用フランジ５２、及び、Ｕ字形部分３６の底
部４４から下方へ延びる３つまたはそれ以上の周
縁的に間隔配置された下方へ突出する位置決めラ
グ５４をもつて完成している。これらの目的につ
いては後で詳細に説明する。

蓋１４は円形のものであり、そして、好ましく
はほぼ横方向に延びる中央部分５６を含んでお
り、上記中央部分の周縁は、連結部６６により、
独特の形状の環状縁部分５８と外向きに一体に接
合されている。蓋の中央部分５６は下方へ延びる
中央凹所６２を含んでおり、上記中央凹所は容器
底壁１６の中央凹所２２と類似していて、これは
同じ形成目的のためのものである。より重要なこ
ととして、蓋の中央部分５６は、その全部が、縁
部分５８の上方延長部の下に僅かに間隔をおいて
いる。

蓋縁部分５８は、第４図及び第５図に詳細に示
すように、ほぼ垂直の内側壁６４を含んでおり、
上記内側壁は、該内側壁の垂直高さの中間で、好
ましくは垂直方向ほぼ中程で横方向の蓋連結部６
０と接合している。連結部６０から上方へ間隔を
おいて、蓋の縁部分５８は横方向外方へ延びてお
り、そして、下方延長部６６がこれに形成されて
いる。上記下方延長部は好ましくは横方向に２つ
の部分に、すなわち、ほぼ垂直の外側壁６８及び
ほぼ横方向内方へ曲つたフランジ部分７０に分か
れている。下方延長部フランジ部分７０は、それ
が内方へ曲つて突出しているので、部分的に上向
きの保持フランジ７２を形成しており、縁部分５
８は、図示のように、そこから上方へ、次いで内
側壁６４の方へ内方へ弧状に彎曲している。最後
に、蓋縁部５８は、図示のように、下方延長部の
外側壁６８の上端面における縁部分の周辺の周り
で横方向外方へ突出する器具係合フランジ７４を
もつて完成している。

第５図に示す位置から第４図に示す位置に至る
までの容器１０及び係合リング１２の組み合わせ
に際しては、係合リングの逆Ｕ字形部分３４は容
器上端部２６上に下向きに一杯に入れ子状に嵌ま
り、この際に、リングの逆Ｕ字形部分の外側脚４
０は外方へ撓み、次いで内方へ戻り、このように
して、リングの逆Ｕ字形部分の外側脚上の保持フ
ランジ４２を容器上端部２６上の保持フランジ２
８の下に横方向に確実に相互係合させる。第４図
における組み合せ済み位置において示すように、
容器上端部２６は、少なくとも該容器上端部とリ
ングの逆Ｕ字形部分との間の相互係合したフラン
ジ上で、係合リング１２の逆Ｕ字形部分３４にほ
ぼ一杯に入つている。そして、容器上端部２６上
の保持フランジ２８はほぼ直線状に横方向に延び
ており、リングの逆Ｕ字形部分３４上の保持フラ
ンジ４２は横方向直線から極めて僅か傾斜しただ
けで延びているので、上記保持フランジ間の相互
係合は極めて確実である。同様に重要なこととし
て、リングの逆Ｕ字形部分３４が容器上端部２６
と一杯に入れ子状に嵌まり、そして、保持フラン
ジが上述のように相互係合すると、リングの逆Ｕ
字形部分３４とＵ字形部分３６との間の共通壁３
８は、相互係合したフランジのかなり下から上方
へ容器側壁１８の上側の極めて近くまで、容器上
端部２６の内側面３２に対向して平らに横たわ
り、且つ該内側面に外向き横方向に平らに当接す
る。

容器１０及び係合リング１２のこの組み合せが
終ると、この組合せ体は所望の内容物を入れるた
めの準備が整い、そして、内容物を入れた後は、
蓋１４をこれと最終的に組み合わせる準備が整
う。また、この本発明にかかる容器と係合リング
と蓋との組合せ体の実施例においては、この最終
的組み合せ段階において本発明にかかる独特の２
つの特徴がある。その一つは、蓋の縁部分５８と
係合リング１２のＵ字形部分３６との間の相互係
合の格別の形状によつてこの容器組合せ体の内容
物が完全に包囲されることであり、他の一つは、
この容器組合せ体の内容物が、この組合せ体内
に、且つこの組合せ体だけで、新規な仕方で圧力
密封されることである。

この最終的組み合せ段階においては、蓋１４を
係合リング１２上に整合位置させ、そして第５図
に示す位置から第４図に示す位置まで該リングに
対して蓋を下方へ動かす。蓋の縁部分５８は係合
リング１２のＵ字形部分３６上に横たわり、蓋の
縁部分の内側壁６４はリングのＵ字形部分の内側
脚４６に少なくとも部分的に横方向に当接し、蓋
の縁部分の下方延長部６６は下方へ一杯に移動し
てリングのＵ字形部分内に入る。蓋の縁部分５８
の下方延長部６６がリングのＵ字形部分３６に対
する下方移動を完了すると、蓋の縁部分５８の下
方延長部の外側壁６８は、係合リングの共通壁３
８の露出している垂直の小さな部分を除いて該共
通壁の全部と横方向外向きに平らに当接し、同時
に、蓋の縁部分５８の下方延長部のフランジ部分
７０はリングのＵ字形部分３６の内側脚の保持フ
ランジ５０の下で内向きに部分的に横方向に相互
係合し、保持フランジ７２を保持フランジ５０の
下に横方向に相互係合させる。

係合リングのＵ字形部分３６と蓋の縁部分５８
との間の相互係合及び容器組合せ体全体の圧力密
封の両方に対する重要なこととして、蓋の中央部
分５６は、蓋連結部６０がこの最終的組み合せに
おいて蓋の縁部分５８に対して直接の横外方圧力
を加えるように寸法的に構成且つ配置されてい
る。その結果、横方向密封圧力が蓋の中央部分５
６から蓋の縁部分５８の内側壁６４に加えられ、
従つてまたリングのＵ字形部分３６の内側脚４６
に加えられる。容器組合せ体全体の圧力密封が増
強されるだけでなく、更に、この点における横方
向外向きの当接圧力が上記蓋の縁部分とリングの
Ｕ字形部分との間の確実な相互係合を助ける。従
つて、この点における相互係合は、組合せ体全体
における有害な衝撃に耐えることのできる確実な
相互係合となり、しかも、種々の部品及び表面の
格別の弧状輪郭及び相互嵌着により、蓋の縁部分
５８を係合リング１２から選択的に係合解放させ
ることができる。

蓋の中央部分５６によつて加えられる横方向外
向き圧力はまた、蓋の縁部分５８を介して下方延
長部の外側壁６８に伝達される。これにより、蓋
の下方延長部の外側壁６８は係合リングの共通壁
３８に対して横方向外向きの圧力当接及び圧力密
封をなし、そしてこの係合リングの共通壁は容器
側壁の上端部２６の内側面３２に対して横方向外
向きの圧力当接及び圧力密封をなす。容器１０と
係合リング１２との間のこの圧力密封は、要すれ
ば、自由状態における係合リングを容器側壁１８
に対して僅かに圧力嵌合するように形成すること
によつて更に増強することができ、これにより、
上述した保持フランジ相互間の相互係合を更に確
実に安定させることができる。

このように、本発明にかかる容器１０、係合リ
ング１２及び蓋１４のこの第１の実施例の最終組
合せ体においては、係合リングは容器側壁の上端
部２６と組み合わさつてこれと確実に横方向に相
互係合し、蓋の縁部分５８は係合リングと組み合
わさつてこれと確実に、しかし選択的取外し可能
に、横方向に相互係合し、好ましくは係合リング
のＵ字形部分３６は容器側壁１８から内方へ間隔
をおく。同時に、これら３つの組み合せ済み部材
は全部が互いに圧力密封される。すなわち、蓋の
縁部分５８はその外側壁６８を介して係合リング
の共通壁３８と圧力密封され、この係合リングの
共通壁は容器側壁の内側面３２と圧力密封され、
このようにしてこの容器組合せ体内の内容物は全
体的に圧力密封される。更にまた、この組合せ体
において圧力密封特徴と相互係合特徴とを組み合
わすことにより、一つが他を増強し、従つて各々
が他を助長する。かかる助長は、要すれば、蓋の
縁部分５８の内側壁６４をリングのＵ字形部分３
６の内側脚４６に対して横方向外向きに圧力密封
することによつて更に増す。

第４図から解るように、容器１０、係合リング
１２及び蓋１４のこの第１の実施例の最終的組合
せ体においては、蓋の縁部分５８の器具係合フラ
ンジ７４はリングの逆Ｕ字形部分３４の上端の上
方に間隔をおいている。従つて、容器組合せ体の
内容物に接近したいときは何時でも、普通の器具
（面示せず）の刃を器具係合フランジ７４の下に
入れて蓋の縁部分５８を充分に上方へ押し動か
し、これにより係合リング１２との上記蓋の縁部
分の横方向相互係合を解くことができる。また、
この器具による蓋の縁部分５８の上方押し動かし
中は、器具係合フランジ７４との係合部から外方
へ出ている器具は係合リング１２に対して下向き
にもたれかかつており、容器上端部２６との該係
合リングの相互係合は保持される。もちろん、こ
れにより蓋１４を係合リング１２から取り外し、
内容物に接近することができる。再組み合せは上
述した組合せ体におけると同じ仕方で行なわれ
る。上述したほかに、本発明の容器と係合リング
と蓋との組合せ体は、例えばペンキ缶等のような
従来の全金属製の構造と完全に置き換わるものと
してこの組合せ体を製造及び使用する際の工場及
び市場の他の要求に応ずるのに特に適する。かか
る要求の重要なものの一つは、容器１０が垂直の
直線状の側壁１８を有することである。縦割り成
形型及び周知の成形法を用いることにより、直線
状側壁１８を有する容器１０を成形することがで
きる。成形費用は従来のテーパ状側壁のプラスチ
ツク容器の成形に比べて増大するが、かかる費用
増大は絶対に許せないものではなく、本発明によ
つて得られる利益の増大はかかる費用増大の不利
を補つて余りある。

更にまた、容器の底部フランジ２０の横方向突
出部、及び容器側壁１８と組み合わさつた係合リ
ング１２は実質的に同じに構成されている。従つ
て、容器側壁１８が直線状の垂直のものである
と、容器の底部フランジ２０及び係合リング１２
は、容器と係合リングとの部分的組合せ体、また
は蓋を取付けた完全組合せ体のいずれをも支持
し、該組合せ体は横倒しにすると直線上を転が
る。前述したように、これは、この組合せ体を搬
送するための、及び従来の金属製容器に対するも
のと同じ搬送装置を用いるための重要な要件であ
る。

成形に対する更に他の特徴を第１図及び第２図
に示す。取手取付け体７６のような取手取付け体
が必要な場合には、番号７８で示すように取手取
付け体と垂直方向に整合する底部フランジ２０の
小部分を除去した状態で容器１０を成形する。こ
れには成形型インサートを周知の仕方で用いるこ
とができる。同様の製造上の目的のために、係合
リング１２のＵ字形部分３６上の位置決めラグ５
４が設けられており、組み合せ作業前の保管中及
び組み合せ作業中に係合リングを位置決めできる
ようになつている。

通例の製造工程並びに組み合せ後の貯蔵及び出
荷における要件に適応するために、容器組合せ体
は積み重ねることが可能でなければならない。こ
の状態を、第３図に鎖線で、及び第４図の実線で
示す。前述したように、容器底壁１６には周辺隙
間凹所２４及び底部フランジ２０が底壁１６の周
辺に設けられており、側壁１８は下向きに外方へ
突出している。また、係合リング１２には上方へ
突出する積重ね用フランジ５２が設けられてい
る。従つて、一つの組み合せ済み容器を他の容器
の上に載せることができ、上方の容器の底部フラ
ンジ２０は下方の容器の係合リングの積重ね用フ
ランジ５２上に乗る。同時に、上方の容器底壁１
６の周辺隙間凹所２４は、図示のように、下方の
組合せ体の蓋の縁部分の上方突出部のための隙間
空所を提供し、これにより、かかる入れ子状の積
重ねが可能となり、且つ、かかる積重ねの半径方
向安定性が得られる。

本発明にかかる容器と係合リングと蓋との組合
せ体の第２の実施例を第６図及び第７図に示す。
この第２の実施例においては、容器１０は前述の
第１の実施例のものと同じであり、係合リングは
僅かに変更されていて番号８０で示されており、
蓋１４は、その周辺の大きさまたは水平方向の拡
がりを僅かに縮小したこと以外は、第１の実施例
におけると同じである。この僅かに変更した係合
リング８０の変更点は、該リングの逆Ｕ字形部分
３４及びＵ字形部分３６、及び特にこれらの間の
壁の構造、並びにその積重ね用フランジの位置に
あり、この位置変更した積重ね用フランジを番号
８２で示す。

第６図及び第７図に示すように、逆Ｕ字形部分
３４とＵ字形部分３６との間の単一の垂直の共通
壁は組合せ型の共通壁で置き換わつており、この
組合せ型共通壁は、半径方向に間隔をおいて接合
された２つの垂直壁、すなわち、逆Ｕ字形部分３
４の内側垂直壁８４、及び、Ｕ字形部分３６を設
けると該Ｕ字形部分の外側垂直壁８６となる第２
の壁で形成されている。これら２つの垂直壁８４
及び８６は、係合フランジ８０の全周に沿う水平
連結体となつて延びている上端の水平の連結フラ
ンジ８８によつて半径方向に相互間隔をおいて接
合されている。更に、また同じ重要なこととし
て、内側垂直壁８４及び外側垂直壁８６は、半径
方向に延びる多数の支持リブ９０により、係合リ
ング８０の全周に沿う周辺的に間隔をおいた位置
において半径方向に支持され且つ半径方向に接合
されている。上記リブの各々は上記内側垂直壁と
外側垂直壁との間の空所の大半部分に広がつてお
り、その末端は、図示のように、上記垂直壁の下
端から上方へ僅かに間隔をおいている。

従つて、要するに、係合リング８０の内側垂直
壁８４及び外側垂直壁８６は、その水平連結フラ
ンジ８８及び多数の支持リブ９０とともに、全体
としては上記第１の実施例における半径方向圧力
伝達用の共通壁と同じと見なされる共通壁を形成
しており、この第２の実施例における共通壁は単
により複雑なまたは多層形の共通壁であるだけで
ある。組み合わせると、係合リング８０の内側垂
直壁８４は容器上端部２６の内側面３２に対して
垂直方向に平らによりかかり、蓋の縁部分の下方
延長部６６の外側壁６８は係合リングのＵ字形部
分３６の外側垂直壁８６に対して垂直方向に平ら
によりかかる。従つて、半径方向圧力は蓋の縁部
分下方延長部６６から半径方向外向きに係合リン
グのＵ字形部分３６の外側垂直壁８６へ伝達さ
れ、そして、水平連結フランジ８８及び支持リブ
９０を介して係合リングの逆Ｕ字形部分３４の内
側垂直壁８４へ伝達され、そして最後に容器上端
部２６へ伝達され、このようにして、上記第１の
実施例におけると同じ圧力密封効果が得られる。
上記以外の点では、容器１０と係合リング８０と
蓋１４との組合せ体は第１の実施例とほとんど同
じであり、蓋はその周辺の大きさを僅かに小さく
することができる。

この第２の実施例の積重ね用フランジ８２は、
第６図に示すように、上記第１の実施例の積重ね
用フランジに比べて僅かに半径方向内方へ位置が
ずれている。このフランジにより、その上に積み
重なる容器１０の底部フランジ２０は前者のフラ
ンジ上に入れ子状に嵌まつてこれと僅かに入れ子
状に重なることができ、かかる積み重ね中に半径
方向にずれないように保持される。図示のよう
に、上方の容器底壁１６の周辺隙間凹所２４は蓋
の僅かに隆起した縁部分５８を受入れるのに充分
な隙間を提供し、追加の入れ子状重なりを提供す
るようになつている。また、互いに積み重ねた組
合せ体間に追加の垂直方向支持が欲しい場合に
は、下方の蓋の縁部分５８を、周辺隙間凹所２４
内で下方の容器底壁１６に上向き垂直方向に当接
させればよい。

第８図に示す容器と係合リングと蓋との組合せ
体の第３の実施例においては、その構造は実質的
には上記第２の実施例と同じであり、異なる点
は、第２の実施例の支持リブ９０を省いたこと、
及び係合リングの逆Ｕ字形部分３４の内側垂直壁
８４上に垂直方向に間隔をおいた周辺セレーシヨ
ン９２を設けたことである。支持リブ９０を省い
たので、容器１０の最終的組み合せにおいて、係
合リングの逆Ｕ字形部分３４の内側垂直壁８４
と、第２の垂直壁、すなわちこの場合には係合リ
ングのＵ字形部分３６の外側垂直壁８６との間に
多少の撓みが生ずる。この撓みは、上記内側垂直
壁と外側垂直壁との間の水平連結フランジ８８の
強度及び剛度に応じて定まるものである。しか
し、係合リング８０と容器上端部２６との間の圧
力密封を僅かに低下させるような圧力伝達の減少
があつても、これは、容器上端部２６の垂直面に
対して作用する係合リングの内側垂直壁８４の周
辺セレーシヨン９２によつて相殺される。係合リ
ング８０はこの周辺セレーシヨン９２の場所にお
いて僅かに撓み、圧力が減つたとしても、より確
実な密封がなされる。

この第８図の第３の実施例組合せ体において
は、セレーシヨン９２のようなセレーシヨンが有
利に付加されていて所要の密封条件が得られてい
るが、圧力密封を増強するために面と面との間に
用いるセレーシヨンは、この第３の実施例におい
ても、または本発明の他の実施例においても、図
示の場所に限定されるものではない。例えば、第
４図の第１の実施例においては、密封を増強する
ためのセレーシヨンを、蓋の外側壁６８と係合リ
ングの共通壁３８との間に、または係合リングの
共通壁３８と容器の上端部２６との間に設けても
よい。また、第６図の第２の実施例においては、
セレーシヨンを第８図の第３の実施例におけると
同じような場所にこれと同様に設けてもよい。い
うまでもなく、これは全て、そのときの条件及び
どのような密封助長が必要であるかに応じて定ま
る。

最後に、本発明の容器と係合リングと蓋との組
合せ体の更に他の変形例を第４の実施例として第
９図及び第１０図に示す。この変形例における主
な変形は、容器１０の底部フランジ２０を僅かに
変更したこと、及び、この変更をしたために、第
１図ないし第５図に示す第１の実施例の係合リン
グ１２、または第６図及び第７図並びに第８図に
それぞれ示す第２及び第３の実施例の係合リング
８０の逆Ｕ字形部分３４を僅かに変更したことで
ある。第９図及び第１０図に示すように、この第
４の実施例の変形は上記第３の実施例の容器と係
合リングと蓋との組合せ体において示されている
が、上述したように、この変形は上記第１または
第２のいずれの実施例においても同様に行なうこ
とができる。

第９図及び第１０図について説明すると、前述
した３つの実施例に対して示した容器側壁１８の
単一の底部フランジ２０の代りに、好ましくは底
壁１６と半径方向に整合する実質的に直線状の半
径方向外方へ延びる支持フランジ９４、及び容器
側壁１８の垂直延長線から僅かに内方へずれてい
る実質的に直線状の垂直方向下方へ延びる支持脚
９６が設けられている。支持フランジ９４または
支持脚９６のいずれも、連続的に周辺的に延びて
いてもよく、または、これらが容器１０の周りに
周辺的に比較的に連続していて後述するその支持
機能をなすならば、相互間に間隔をおいた周辺的
間隔部材として形成されていてもよい。また、底
壁１６と側壁１８との接合部における容器１０の
この変形のために、係合リング８０の逆Ｕ字形部
分３４を変形して、その上の積重ね用フランジを
積重ね用フランジ９８として半径方向外方へずら
し、該フランジを係合リングの周辺と整合させ、
且つ、容器支持脚９６の下方突出長とほぼ等しい
長さに垂直方向上方へ突出させることが必要とな
る。

第１０図に示すような容器１０の正常の自由に
立つている状態においては、上記容器は、図示の
直立状態にある時に、支持脚９６によつてほぼ水
平の面上に支持される。また、容器１０を係合リ
ング８０と組み合わせた状態で横倒しにする時
に、支持フランジ９４の半径方向外方突出長さは
係合リング８０の該容器からの突出長さとほぼ等
しくなるように構成されている。従つて、容器１
０は直立状態に適切に支持され、且つ、同様に重
要なこととして、その側壁１８を支持面と平行に
して適切に横倒しに支持され、前述の他の諸実施
例におけると同じに直線上を転がることができ
る。

第９図に示すような積み重なつた状態において
は、上方の容器１０の支持脚９６は下方の容器１
０上の係合リング８０の積重ね用フランジ９８内
に半径方向に入れ子状に入り、上方の容器の支持
フランジ９４は下方の容器の積重ね用フランジ９
８上に下向きに支持され、上方の容器の支持脚９
６は下方の容器の係合リング８０上に下向きに支
持される。蓋１４の上方へ突出している縁部分５
８は、前述の実施例におけるように、容器底壁１
６の周辺隙間凹所２４内に上向きに部分的に入
り、この入れ子状積み重ねがなされる。従つて、
積み重ねた状態においては、一つの組合せ体は他
の組合せ体の上に積み重なつて支持され、下方の
組合せ体の積重ね用フランジ９８は、部分的に入
れ子状に位置しているので、相互間の半径方向ず
れを防止する助けとなる。

従つて、上述の本発明の諸実施例の全てにおい
て容器と係合リングと蓋との新規な組合せ体が提
供されるものであり、これらは全てプラスチツク
のみで成形するのに適しており、しかも、その各
各は従来の全金属製構造品に比べて著しく改良さ
れたものであり、従来品に対する改良された置き
換え品として使用することができる。更にまた、
上述の本発明の諸実施例は、各々が、類似の全金
属製構造品について用いられる従来の製造装置の
全てを利用するのに適している。

以上、本発明にかかる容器と係合リングと蓋と
の新規な組合せ体の実施例を図示且つ説明した
が、本発明は上に図示及び説明した構造に限定さ
れるものではない。本発明の原理は、特許請求の
範囲の記載及びその等価物の範囲内にあると広く
解釈されるべきものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる容器と係合リングと蓋
との組合せ体の第１の実施例の側面図、第２図は
第１図の容器と係合リングと蓋との組合せ体の頂
面図、第３図は第２図の３−３線に沿つて截断
し、且つ上に積み重なつた第２の容器と係合リン
グと蓋との組合せ体を鎖線で示す拡大縦断面図、
第４図は第３図の円４で囲んだ部分を示し、且つ
上に積み重なつた第２の容器と係合リングと蓋と
の組合せ体を実線で示す拡大部分縦断面図、第５
図は第４図の組合せ体の分解図、第６図は本発明
にかかる容器と係合リングと蓋との組合せ体の第
２の実施例を示す第４図と類似の部分縦断面図、
第７図は第６図の７−７線に沿う縮小部分横断面
図、第８図は本発明にかかる容器と係合リングと
蓋との組合せ体の第３の実施例を示す第４図と類
似の部分縦断面図、第９図は本発明にかかる容器
と係合リングと蓋との組合せ体の第４の実施例を
示す第４図と類似の部分縦断面図、第１０図は第
９図の容器の底部角部分を示す部分縦断面図であ
る。 １０……容器、１２，８０……係合リング、１
４……蓋、２８，４２，５０，７２……保持フラ
ンジ、３４……逆Ｕ字形部分、３６……Ｕ字形部
分、３８……共通壁、４０，６８……外側壁、４
６，６４……内側壁、５８……環状縁部分、６０
……連結部分、７４……器具係合フランジ、８４
……共通壁の内側壁、８６……共通壁の外側壁、
８８……連結フランジ、９０……支持リブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 容器の開口した上端部に下向きに入れ子状に
   嵌まるほぼ逆Ｕ字形部分を有する係合リングを備
   え、上記リングの逆Ｕ字形部分は上記容器の上端
   部の内側面にほぼ垂直方向及び横方向に当接する
   内側壁を有しており、更に、縁部分が上記リング
   の逆Ｕ字形部分で横方向外向きに終つている蓋を
   備え、上記縁部分は上記リングの逆Ｕ字形部分の
   内側壁の内側面にほぼ垂直方向かつ横向きに当接
   する外側壁を有しており、上記係合リング及び蓋
   は、上記蓋の縁部分と外側壁と上記リングの逆Ｕ
   字形部分の内側壁との間及び上記リングの逆Ｕ字
   形部分の内側壁と上記容器の上端部の内側面との
   間を当接的に圧力密封するために横方向圧力を外
   向きに加えるように構成且つ配置されており、更
   に、上記リングを上記容器からほぼ垂直方向に分
   離させないようにかつ上記蓋を上記リングからほ
   ぼ垂直方向に分離させないように保持するために
   上記容器の上端部と上記リングとの間及び上記リ
   ングと上記蓋の縁部分との間に設けられた少なく
   とも一部分が横方向に延びている相互係合手段を
   備えたことを特徴とする容器と係合リングと蓋と
   の組合せ体。 ２ 係合リングの逆Ｕ字形部分の内側壁は、容器
   の上端部の内側面にほぼ垂直方向及び横方向に当
   接し且つ蓋の縁部分の外側壁によつてほぼ垂直方
   向及び横方向に当接される一重の壁を有する特許
   請求の範囲第１項記載の組合せ体。 ３ 係合リングの逆Ｕ字形部分の外側壁は、容器
   の上端部の内側面にほぼ垂直方向及び横方向に当
   接する第１のほぼ垂直の壁、及び上記第１の垂直
   壁から横方向内方へ間隔をおいた第２の垂直壁を
   有し、上記第２の垂直壁はほぼ横方向に延びるフ
   ランジによつて上記第１の垂直壁に横方向に連結
   されており、上記第２の垂直壁は蓋の縁部分の外
   側壁によつてほぼ垂直方向及び横方向に当接され
   ている特許請求の範囲第１項記載の組合せ体。 ４ 係合リングの逆Ｕ字形部分の内側壁は、容器
   の上端部の内側面にほぼ垂直方向及び横方向に当
   接する第１のほぼ垂直の壁、及び上記第１の垂直
   壁から内方へ横方向に間隔をおいた第２のほぼ垂
   直の壁を有し、上記第２の垂直壁は横方向に延び
   ているフランジ及びほぼ横方向に延び且つ周辺的
   に間隔をおいた複数のリブによつて上記第１の垂
   直壁に連結されており、上記第２の垂直壁は蓋の
   縁部分の内側壁によつてほぼ垂直方向及び横方向
   に当接されている特許請求の範囲第１項記載の組
   合せ体。 ５ 係合リングは、横方向内方へ延び且つ逆Ｕ字
   形部分の内側壁から横方向内方へ間隔をおいた内
   部分を有しており、上記リングと蓋の縁部分と間
   の相互係合手段は、上記リングの内部分と上記リ
   ングの逆Ｕ字形部分の内側壁手段から横方向に間
   隔をおいて上記蓋の縁部分との間に形成されてい
   る特許請求の範囲第１項記載の組合せ体。 ６ 係合リングは、逆Ｕ字形部分の内側壁から横
   方向内方へ延びる内部分を有し、上記内部分は上
   記逆Ｕ字形部分の内側壁から横方向内方へ間隔を
   おいてほぼ垂直方向に延びる内側壁を有し、蓋の
   縁部分は、上記蓋の縁部分の外側壁から横方向内
   方へ間隔をおき且つ上記リングは内部分の内側壁
   に横方向外向きに当接するほぼ垂直方向に延びる
   内側壁を有し、上記蓋は上記縁部分の内側壁の垂
   直延長部の中間で及び上記リングの内部分の内側
   壁の垂直高さの中間で上記縁部分の内側壁に一体
   に接合された横方向連結部を有している特許請求
   の範囲第１項記載の組合せ体。 ７ 係合リングは、上記リングの逆Ｕ字形部分の
   内側壁から横方向内方へ延びる内部分を有し、蓋
   の縁部分は上記係合リングの内部分の上に横たわ
   つており、上記リングと上記蓋の縁部分との間の
   相互係合手段は、上記蓋の縁部分のフランジと相
   互係合される上記リングの内部分のフランジを有
   する特許請求の範囲第１項記載の組合せ体。 ８ 係合リングは、逆Ｕ字形部分から横方向内方
   へ延びているＵ字形部分を有し、上記Ｕ字形部分
   は上記逆Ｕ字形部分と共通であつて且つその内側
   壁の少なくとも一部を形成する外側壁を有し、上
   記Ｕ字形部分は上記共通壁から横方向内方へ間隔
   をおいたほぼ垂直の内側壁を有していて蓋の縁部
   分の外側壁が上記共通壁に当接しており、上記蓋
   の縁部分は上記リングのＵ字形部分の上に横たわ
   つていて上記蓋の縁部分の外側壁が下方へ突出し
   て上記リングの共通壁と当接しており、上記リン
   グと上記蓋の縁部分との間の相互係合手段は、上
   記リングのＵ字形部分の内側壁と上記蓋の縁部分
   との間にある特許請求の範囲第１項記載の組合せ
   体。 ９ 係合リングのＵ字形部分の外側壁は逆Ｕ字形
   部分の内側壁の全体を形成していて上記逆Ｕ字形
   部分及びＵ字形部分の両方に共通な一重の共通壁
   を構成しており、上記共通壁は容器の上端部の内
   側面にほぼ垂直方向及び横方向に当接し且つ蓋の
   縁部分の外側壁によつてほぼ垂直方向及び横方向
   に当接されている特許請求の範囲第８項記載の組
   合せ体。 １０ 係合リングの逆Ｕ字形部分の内側壁は、蓋
   の上端部の内側面にほぼ垂直方向及び横方向に当
   接する第１のほぼ垂直の壁及び上記第１の垂直壁
   から横方向内方へ間隔をおく第２の垂直壁を形成
   するＵ字形部分の外側壁を有し、上記第２の垂直
   壁は上記第１及び第２の垂直壁が機能的に共通壁
   となるように、ほぼ横方向に延びるフランジによ
   つて上記第１の垂直壁に横方向に連結されてお
   り、上記第２の垂直壁は上記蓋の縁部分の外側壁
   によつてほぼ垂直方向及び横方向に当接されてい
   る特許請求の範囲第８項記載の組合せ体。 １１ 係合リングの逆Ｕ字形部分の内側壁は、容
   器の上端部の内側面にほぼ垂直方向及び横方向に
   当接する第１のほぼ垂直の壁及び上記第１の垂直
   壁から内方へ横方向に間隔をおく第２のほぼ垂直
   の壁を形成するＵ字形部分の外側壁を有し、上記
   第２の垂直壁は上記第１及び第２の垂直壁が機能
   的に共通壁を形成するように、横方向に延びるフ
   ランジ及びほぼ横方向に延びて周辺的に間隔をお
   いた複数のリブによつて上記第１の垂直壁に連結
   されており、上記第２の垂直壁は蓋の縁部分の外
   側壁によつてほぼ垂直方向及び横方向に当接され
   ている特許請求の範囲第８項記載の組合せ体。 １２ 係合リングは逆Ｕ字形部分から横方向内方
   へ延びるＵ字形部分を有し、上記Ｕ字形部分は上
   記逆Ｕ字形部分の内側壁と共通の外側壁を有し、
   上記Ｕ字形部分は上記共通壁及び該共通壁に当接
   する蓋の縁部分の外側壁から横方向内方へ間隔を
   おいたほぼ垂直の内側壁を有し、上記蓋の縁部分
   は上記リングのＵ字形部分の上に横たわつていて
   上記蓋の縁部分の外側壁は下方へ突出して上記リ
   ングの共通壁と当接しており、上記リングと上記
   蓋の縁部分との間の相互係合手段は上記蓋の縁部
   分の下方且つ横方向内方へ突出するフランジと相
   互係合される上記リングのＵ字形部分の内側壁の
   横方向外方へ突出するフランジを有する特許請求
   の範囲第１項記載の組合せ体。 １３ 係合リングは逆Ｕ字形部分から横方向内方
   へ延びるＵ字形部分を有し、上記Ｕ字形部分は上
   記逆Ｕ字形部分の内側壁に共通の外側壁を有し、
   上記Ｕ字形部分は上記共通壁から横方向内方へ間
   隔をおくほぼ垂直の内側壁を有していて蓋の縁部
   分の外側壁が上記共通壁に当接しており、上記蓋
   の縁部分は上記リングのＵ字形部分の上に横たわ
   つていて上記蓋の縁部分の外側壁が下方へ突出し
   ていて上記リングの共通壁と当接しており、上記
   リングと上記蓋の縁部分との間の相互係合手段
   は、上記リングのＵ字形部分の内側壁と上記蓋の
   縁部分との間にあり、上記蓋の縁部分は上記リン
   グのＵ字形部分の上記内側壁に隣接してほぼ垂直
   方向下方及び内方へ延び且つ該内側壁に横方向外
   向きに当接する内側壁を有し、上記蓋はほぼ横方
   向に延びる連結部分を有し、該連結部分は横方向
   外向きに終り、上記蓋のＵ字形部分の内側壁から
   上端から下方へ間隔をおいた上記蓋の縁部分の内
   側壁に接合している特許請求の範囲第１項記載の
   組合せ体。 １４ 係合リングは逆Ｕ字形部分から横方向内方
   へ延びるＵ字形部分を有し、上記Ｕ字形部分は上
   記逆Ｕ字形部分の内側壁と共通の外側壁を有し、
   上記Ｕ字形部分は上記共通壁から横方向内方へ間
   隔をおいたほぼ垂直の内側壁を有していて蓋の縁
   部分の外側壁が上記共通壁に当接しており、上記
   蓋の縁部分は上記リングのＵ字形部分の上に横た
   わつていて上記蓋の縁部分の外側壁が下方へ突出
   していて上記リングの共通壁と当接しており、上
   記リングは上記蓋の縁部分との間の相互係合手段
   は上記蓋の縁部分の外側壁の内方の上記蓋の部分
   の下方及び横方向内方へ突出するフランジと相互
   係合される上記リングのＵ字形部分の内側壁の横
   方向外方へ突出するフランジを有し、上記蓋の縁
   部分は上記リングのＵ字形部分の内側壁に隣接し
   てほぼ垂直方向下方及び内方へ延びて該内側壁に
   横方向外向きに当接する内側壁を有し、上記蓋は
   ほぼ横方向に延びる連結部分を有し、該連結部分
   は、横方向外向きに終り、上記蓋のＵ字形部分の
   内側壁の上端から下方へ間隔をおいた上記蓋の縁
   部分の内側壁に接合している特許請求の範囲第１
   項記載の組合せ体。 １５ 蓋の縁部分の内側壁はリングのＵ字形部分
   の内側壁に沿つて下方へ延びて上記蓋の連結部分
   の下方に間隔をおいている特許請求の範囲第１４
   項記載の組合せ体。 １６ 蓋の縁部分は横方向外向きに終り、上記蓋
   を係合リングとの相互係合から選択的に取り外す
   ための器具と係合するために露出させられた上記
   リングの上に間隔をおいてその上に部分的に横た
   わる横方向に突出するフランジとなつている特許
   請求の範囲第１４項記載の組合せ体。 １７ 前記蓋の縁部分は前記係合リングの逆Ｕ字
   形部分の上方に間隔をおいて横方向外向きに終
   り、器具と選択的に係合させて上記蓋の縁部分を
   上記係合リングに対して上方へ及び上記リングと
   の相互係合手段の保持から外すために露出させら
   れた外方へ突出するフランジとなつている特許請
   求の範囲第１項記載の組合せ体。 １８ 容器、係合リング及び蓋がプラスチツクで
   形成されている特許請求の範囲第１項記載の組合
   せ体。 １９ 上方に開口した容器の側壁の上縁部分に係
   合リングを下向きに入れ子状に嵌め、その際に上
   記容器の側壁の内側面に外向きほぼ垂直方向及び
   横方向に当接する上記リングの壁を位置決めし、
   上記係合リングを入れ子状に嵌める際に、上記容
   器の側壁からの上記係合リングのほぼ垂直の方向
   分離を阻止するために上記係合リングを上記容器
   の側壁と相互係合させ、蓋を下向きに差し込んで
   その縁部分を上記係合リングと接触させる際に、
   係合リング壁の内側面に外向きほぼ垂直方向及び
   横方向に当接する上記蓋の縁部分の壁を位置決め
   し、上記蓋を差し込む間に、上記係合リングから
   の上記蓋の縁部分のほぼ垂直方向の分離を阻止す
   るために上記蓋の縁部分を上記係合リングと相互
   係合させ、上記係合リングを入れ子状に嵌める間
   及び上記蓋を差し込む間並びにその後に、上記蓋
   の縁部分によつて上記当接される係合リングの壁
   に対して及び上記当接する係合リングの壁によつ
   て上記容器の側壁に対して、連続的なほぼ横方向
   外向きの密封圧力を加えることを特徴とする容器
   と係合リングと蓋との組み合せ方法。 ２０ 更に、係合リングを入れ子状に嵌める際
   に、上記リングの壁を容器の側壁の内側面に外向
   きほぼ垂直方向及び横方向に当接する上記リング
   の一重の壁として位置決めし、蓋を差し込む際
   に、上記係合リングの上記一重の壁の内側面に外
   向きほぼ垂直方向及び横方向に当接する上記蓋の
   縁部分の壁を位置決めし、上記係合リングを入れ
   子状に嵌める間及び上記蓋を差し込む間並びにそ
   の後にこれらの固有の構造に基づいて、上記蓋の
   縁部分の壁によつて上記係合リングの一重の壁に
   対して及び上記係合リングの一重の壁によつて上
   記容器の側壁に対して、連続的なほぼ横方向外向
   きの密封圧力を加えることを特徴とする特許請求
   の範囲第１９項記載の組み合せ方法。 ２１ 更に、係合リングを入れ子状に嵌める際
   に、上記リングの壁を容器の側壁の内側面に外向
   きほぼ垂直方向及び横方向に当接する上記リング
   の第１の壁として位置決めし、蓋を差し込む際
   に、上記第１の壁から横方向に間隔をおき且つフ
   ランジによつてこれに連結された係合リングの第
   ２の壁の内側面に外向きほぼ垂直方向及び横方向
   に当接する上記蓋の縁部分の壁を位置決めし、上
   記係合リングを入れ子状に決める間及び上記蓋を
   差し込む間並びにその後にこれらの固有の構造に
   基づいて、上記蓋の縁部分の壁によつて上記係合
   リングの第２の壁に対して及び上記係合リングの
   第１の壁によつて上記容器の側壁に対して、連続
   的なほぼ横方向外向きの密封圧力を加えることを
   特徴とする特許請求の範囲第１９項記載の組み合
   せ方法。 ２２ 更に、係合リングを入れ子状に嵌める際
   に、上記リングの壁を容器の側壁の内側面に外向
   きほぼ垂直方向及び横方向に当接する第１の壁と
   して位置決めし、蓋を差し込む際に、上記第１の
   壁から横方向に間隔をおき且つフランジ及び周辺
   に間隔をおいた横方向リブによつて該第１の壁に
   横方向に連結された上記係合リングの第２の壁の
   内側面に外向きほぼ垂直方向及び横方向に当接す
   る上記蓋の縁部分の壁を位置決めし、上記係合リ
   ングを入れ子状に嵌める間及び上記蓋を差し込む
   間並びにその後にこれらの固有の構造に基づい
   て、上記蓋の縁部分の蓋によつて上記係合リング
   の第２の壁に対して及び上記係合リングの第１の
   壁によつて上記容器の側壁に対して、連続的なほ
   ぼ横方向外向きの密封圧力を加えることを特徴と
   する特許請求の範囲第１９項記載の組み合せ方
   法。 ２３ 更に、係合リングを入れ子状に嵌める間及
   び蓋を差し込む間並びにその後に、上記蓋の縁部
   分の壁によつて上記当接される係合リングの壁に
   対して及び上記当接する係合リングの壁によつて
   容器の側壁に対してほぼ横方向外向きの密封圧力
   を加えるために、上記蓋の縁部分に対して連続的
   なほぼ横方向外向きの圧力を加える蓋中央壁部分
   を位置決めすることを特徴とする特許請求の範囲
   第１９項記載の組み合せ方法。 ２４ 係合リングを入れ子状に嵌める段階は、上
   記係合リングの逆Ｕ字形部分を上向き解放容器の
   側壁の上縁部分の上に下向きに入れ子状に嵌める
   こと、及び上記逆Ｕ字形部分からほぼ横方向内方
   へ延びるＵ字形部分を位置決めすることを含んで
   おり、蓋を差し込む段階は、上記係合リングのＵ
   字形部分の上に横たわる上記蓋の縁部分を位置決
   めする段階、及び上記蓋の縁部分の一部を上記係
   合リングのＵ字形部分内に下向きに差し込む段階
   を含んでおり、更に、上記係合リングの逆Ｕ字形
   部分を入れ子状に嵌める間に、上記容器の側壁の
   内側面に外向きほぼ垂直方向及び横方向に当接す
   る上記リングの逆Ｕ字形部分の壁を位置決めし、
   上記蓋の縁部分の一部を差し込む間に、上記係合
   リングのＵ字形部分の壁の内側面に外向きほぼ垂
   直方向及び横方向に当接する上記蓋の縁部分の一
   部の壁を位置決めし、上記係合リングの逆Ｕ字形
   部分を入れ子状に嵌める間及び上記蓋の縁部分の
   一部を差し込む間並びにその後にこれらの固有の
   構造に基づいて、上記蓋の縁部分の一部の壁によ
   つて上記当接される係合リングの逆Ｕ字形部分の
   壁に対して及び上記当接する係合リングのＵ字形
   部分の壁によつて上記容器の側壁の内側面に対し
   て、連続的なほぼ横方向外向きの密封圧力を加え
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１９項記載
   の組み合せ方法。 ２５ 係合リングを入れ子状に嵌める段階は、上
   記係合リングの逆Ｕ字形部分を上向き解放の容器
   の側壁の上縁部分の上に下向きに入れ子状に嵌め
   る段階及び上記逆Ｕ字形部分からほぼ横方向内方
   へ延びる逆Ｕ字形部分を位置決めする段階を含ん
   でおり、蓋を差し込む段階は上記係合リングのＵ
   字形部分の上に横たわる上記蓋の縁部分を位置決
   めする段階及び上記蓋の縁部分の一部を上記係合
   リングのＵ字形部分内に下向きに差し入れる段階
   を含んでおり、更に、上記係合リングの逆Ｕ字形
   部分を入れ子状に嵌める際に、上記容器の側壁の
   内側面に外向きほぼ垂直方向及び横方向に当接す
   る上記リングの逆Ｕ字形部分の壁を位置決めし、
   上記蓋の縁部分の一部を差し込む際に、上記係合
   リングのＵ字形部分の壁の内側面に外向きほぼ垂
   直方向及び横方向に当接する上記蓋の縁部分の一
   部の壁を位置決めし、上記係合リングの逆Ｕ字形
   部分を入れ子状に嵌める間及び上記蓋の縁部分の
   一部を差し込む間並びにその後に、上記蓋の縁部
   分の一部の壁によつて上記当接される係合リング
   のＵ字形部分の壁に対して及び上記当接する係合
   リングの逆Ｕ字形部分の壁によつて上記容器の側
   壁の上記内側面に対してほぼ横方向外向きの密封
   圧力を加えるために、上記蓋の縁部分の一部の壁
   に対して連続的なほぼ横方向外向きの圧力を加え
   る蓋中央壁部分を位置決めすることを特徴とする
   特許請求の範囲第１９項記載の組み合せ方法。 ２６ 係合リングを入れ子状に嵌める段階は、上
   記係合リングの逆Ｕ字形部分を上向き解放の容器
   の側壁の上縁部分の上に下向きに入れ子状に嵌め
   る段階及び上記逆Ｕ字形部分からほぼ横方向内方
   へ延びるＵ字形部分を位置決めする段階を含んで
   おり、蓋を差し込む段階は上記係合リングのＵ字
   形部分の上に横たわる上記蓋の縁部分を位置決め
   する段階を含んでおり、上記蓋の差し込み中に上
   記蓋の縁部分のフランジを上記係合リングのフラ
   ンジの下に横方向に相互係合させる段階は上記蓋
   の縁部分の上記フランジを上記係合リングのＵ字
   形部分の内部脚の上記フランジの下に横方向に相
   互係合させる段階を含んでいる特許請求の範囲第
   １９項記載の組み合せ方法。 ２７ 更に、蓋の差し込み中に、上記蓋の縁部分
   を係合リングとのフランジ相互係合から選択的に
   解放させため器具が接近可能な上記係合リングの
   上に間隔をおいた上記蓋の縁部分の外端に配置さ
   れる蓋解放フランジを位置決めすることを特徴と
   する特許請求の範囲第１９項記載の組み合せ方
   法。 ２８ 更に、容器、係合リング及び蓋の各々をプ
   ラスチツクで形成する工程を含む特許請求の範囲
   第１９項記載の組み合せ方法。