JPH0139717Y2 - - Google Patents

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JPH0139717Y2
JPH0139717Y2 JP1982148584U JP14858482U JPH0139717Y2 JP H0139717 Y2 JPH0139717 Y2 JP H0139717Y2 JP 1982148584 U JP1982148584 U JP 1982148584U JP 14858482 U JP14858482 U JP 14858482U JP H0139717 Y2 JPH0139717 Y2 JP H0139717Y2
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JP
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electrolytic cell
wall
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flow
present
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は海水もしくは塩水を直接電解する無隔
膜電解槽の改良に関するものである。
無隔膜電解槽においては、電極群を収納する電
解槽の電極間を流れる液体の流速(極間流速)は
通常0.5〜1m/secである。これに対して、液体
を輸送する配管における経済的流速は1〜2m/
secであ。したがつて、この輸送配管から電解槽
内部に海水等を流入させる流入部は、断面積を流
れの方向に沿つて拡大させたものとなつている。
この流入部の形状を第1A−1D図に示す。第1
A図は第1B図の電解槽の側断面図である。この
電解槽においては細い流入部が電解槽前壁に直角
に形成されておりこの接続部において電解液の渦
流が生じ、またこの流入部が形成された電解槽下
部は第1B図に示すように電極板側に急拡する正
面形状を有し、この拡開した部分の周辺部におい
て電解液の渦流、停滞が生じる。また第1C図、
第1D図にそれぞれ側面形状、正面形状を示す電
解槽においては、流入部は電解槽下部に該電解槽
と平行に形成されているが、この流入部が電極板
側に急拡し、この拡開した部分の周辺部に電解液
の渦流、停滞が生じる。
このような流入部を備えた電解槽でカルシウム
イオンやマグネシウムイオンを含む海水等を電解
すると、陰極に水酸化カルシウムや水酸化マグネ
シウムが付着し、これが時間の経過にしたがつて
成長するため、電解に支障が生ずる。すなわち、
この成長したスケールは電極間にあつて電解性能
を低下せしめるとともに電極寿命をも短くし、電
極の掃除を時々しなければならなくなる。
このスケールは、電極端部や電解槽のコーナー
部から付着が始まつて成長することが判明した。
しかもこの原因は液体が流入部から電解槽内部へ
流入する部分に生ずる渦流や、偏流のための局所
的な流速低下や停滞のためと考えられる。すなわ
ち、液の低流速部や停滞部では、陰極面で生ずる
苛性ソーダの濃度が高くなるため、カルシウムイ
オンやマグネシウムイオンが水酸化物として電極
に付着するものと考えられる。
本考案は上記のようなスケールの付着を防止し
た無隔膜電解装置を提供することを目的とするも
のである。すなわち、本考案の目的は、上記のよ
うな海水電解装置において液体の流速の低下や停
滞を防止し、陰極に水酸化物が付着しないように
した電解装置を提供することにある。
本考案の上記目的は、流入部の槽内壁の傾斜角
度を従来のものよりも小さくすることによつて達
成される。すなわち、従来の流入部では流速を落
とすために管壁に45゜程度の傾斜角度を持たせて
いたが、本考案者の実験ではこれを内壁のすべて
の部分において15゜以下にすることによつて、流
入部における流速の局部的低下や停滞をなくする
ことができることが発見された。本考案はこの発
見に基いてなされたもので、以下、その実施例を
詳細に説明する。
第2図は輸送管1から電極4を収納する電解槽
2へ液体を流入させる流入部3の槽内3aを流れ
の方向に対して15゜傾斜させた例を示すものであ
る。この傾斜角度を約45゜から次第に小さくする
と、最初は電解槽への入口付近の両側において渦
流が生じていたのが次第に減少し、約20゜では入
口付近の片側にのみ渦流が生じるようになり、
15゜ではいずれにも渦流が生じなくなつた。第2
図に示すように15゜の場合は僅かに片側において
流れの乱れが見られるが、これは電極表面にスケ
ールを生じさせる原因とはならない。
第3図に示すように前記傾斜角度を8゜にすると
流れの乱れも消え、滑らかな流れが一様に見られ
るようになつた。
長期に亘る実験の結果では、従来のように45゜
傾斜したものでは使用後3ケ月でスケールの付着
が見られ、20゜傾斜のものでは6ケ月でスケール
の付着が見られたのに対し、本考案の15゜傾斜
(第2図)のものでは1年間経過してもスケール
の付着が見られなかつた。
輸送用の配管における流速よりも電解槽中を通
過する流速は遅いため、流入部は流れの方向に沿
つてその断面積が拡大されていなければならない
から、流入部の槽内壁の傾斜角度が小さいときは
その分だけ流入部の長さを長くする必要がある。
この長さは傾斜角度、電解槽の径の大きさおよび
輸送配管中の流速と電解槽中の流速との比によつ
て決められる。前述のように輸送配管中の経済的
な流速は1〜2m/secであり、電解槽中の通常
の流速は0.5〜1m/secであるから、この両方の
流速を適当に選ぶことによつて従来の傾斜角度の
大きい流入部と同程度の長さの流入部によつて
15゜以下の傾斜角度を得ることができる。すなわ
ち、極端な場合には両方の流速を1m/secとし
て流入管の断面積を変化させない(傾斜角度を0゜
とする)ことも可能である。この場合も本考案の
目的は達成されるものであり、本考案はこの場合
をも含むものとする。
したがつて、本考案の電解装置は流入部の槽内
壁の傾斜面を内壁のすべての部分において流れの
方向に対して0゜から15゜の範囲(0゜および15゜を含
む)としたことを特徴とするものである。ここで
0゜から15゜の傾斜角とは流入部の断面積が流入方
向に沿つて次第に拡大するような角度を言うもの
とする。
また、本考案の電解装置は海水のみならず塩
水、排水等電解槽中で水酸化のスケールを生ずる
可能性のある物質を含有する全ての液体を対象と
するものである。
なお、本考案によつて管壁の傾斜角度を小さく
した流入部を使用する場合は、電極の板厚を薄く
するとともに極間距離を小さくして電解槽の径を
小さくし、流入部の径を大きくしなくてもよいよ
うにするのが望ましい。これは電解性能向上の上
からも好ましいことである。
【図面の簡単な説明】
第1A−1D図は従来の電解装置の例を示す概
略図、第2図は流入部の槽壁の傾斜角を15゜にし
た本考案の例を示す概略図、第3図は同じく8゜に
した例を示す概略図である。 1……輸送用配管、2……無隔膜電解槽、3…
…流入部、3a……流入部の槽内壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電極群を収納する電解槽へ海水等を流入させる
    流入部の槽内壁の傾斜角を、内壁のすべての部分
    において流れの方向に対して0゜から15゜の範囲と
    したことを特徴とする無隔膜電解装置。
JP1982148584U 1982-09-30 1982-09-30 無隔膜電解装置 Granted JPS58151668U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982148584U JPS58151668U (ja) 1982-09-30 1982-09-30 無隔膜電解装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982148584U JPS58151668U (ja) 1982-09-30 1982-09-30 無隔膜電解装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58151668U JPS58151668U (ja) 1983-10-11
JPH0139717Y2 true JPH0139717Y2 (ja) 1989-11-29

Family

ID=30101729

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JP1982148584U Granted JPS58151668U (ja) 1982-09-30 1982-09-30 無隔膜電解装置

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JPS58151668U (ja) 1983-10-11

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