JPH0137665Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水飲み玩具に係り、さらに詳しくは人
形や動物の形を模した玩具本体が吸水管を介して
容器中の水を飲み、この飲んだ水を別の通水路を
経て前記容器中に再び戻すという動作を繰返す無
終端の循環通水路を具えた水飲み玩具に関するも
のである。

本考案は簡単な構成で、一定量の水であるにも
拘らず玩具本体が容器から永続的に水を吸飲する
動作を繰返すことのできる遊技性の高い水飲み玩
具を提供することを目的とする。

この目的を達するために、容器と玩具本体を含
む無終端の循環通水路を具えた水飲み玩具を考案
した。

以下、図面に示す実施例に基づいて本考案の内
容を説明する。

第１図に示すものは本考案に係る水飲み玩具１
であり、概略、次のように構成されている。

基台２上に人形や動物の形を模した玩具本体３
が立設されており、この玩具本体３の口部３ａに
は吸水管４の一端が取り付けられている。この吸
水管４の他端部は玩具本体３の前方位置に配設さ
れたコツプの形をした容器５中に位置せしめられ
ている。一方、容器５の近くには支柱６が立設さ
れており、この支柱６の中間部分には通水管７が
屈曲して設けられている。この通水管７の開口端
は容器５上又は容器５中に位置している。

このように構成された水飲み玩具１は、手で玩
具本体３を圧迫して押し縮めれば、通水管７から
容器５中に水が供給され、しかる後、手を放せば
玩具本体３が膨みながら吸水管４を介して容器５
中の水を飲む動作をする。

次に各部の構成をさらに詳しく説明する。

前記基台２は下部開放型の枠型に形成された台
枠２ａとこの台枠２ａの下端部を閉塞する底板２
ｂとから構成されている。これら台枠２ａと底板
２ｂとによつて基台２中には一定の空間が画成さ
れており、この空間中には通水管８，９，１０が
順次連結された状態で配設されている。それらの
うち通水管８には第３図に示す矢印方向にのみ水
流を導く逆止弁８ａが取付けられている。

一方、台枠２ａ上には玩具本体取付部２ｃと容
器取付部２ｄが設けられており、玩具本体取付部
２ｃの中央には比較的大きな透孔２ｅが設けら
れ、容器取付部２ｄの近くには小さな透孔２ｆが
設けられている。

前記玩具本体取付部２ｃには前記玩具本体３が
立設されている。この玩具本体３は軟質弾性素材
によつて第３図に示すように中空状に形成されて
おり、その下部には第２図および第３図に示すよ
うに排水孔３ｂが設けられている。この排水孔３
ｂには前記透孔２ｅより大きなフランジ１１ａの
付いた通水管１１の上端部が取り付けられてお
り、この通水管１１の下端部が前記通水管８の上
端部に接続されている。

一方、前記玩具本体３の口部３ａには開口部３
ｃが設けられており、この開口部３ｃには吸水管
４の基端部４ａが接続されている。この吸水管４
の基端部４ａには水を玩具本体３内に導く方向に
のみ通す逆止弁４ｂ（第３図）が取付けられてい
る。

また、前記容器取付部２ｄには水溜用の容器５
が取り付けられている。この容器５は水を溜める
ことができる器状のものであればよく形状の如何
や透明不透明の如何は問わない。容器５中には前
記吸水管４の先端部が位置せしめられている。

他方、前記台枠２ａ上に設けられた小さな透孔
２ｆを介してフランジ１２ａの付いた通水管１２
の下端部が前記基台２中に配設された通水管１０
に接続されている。前記フランジ１２ａは透孔２
ｆの大きさより大きく形成されている。通水管１
２の上端部には前記支柱６の下端部が接続されて
おり、通水管１２は支柱６の下半部に設けられた
通水管６ａを介して通水管７に接続している。通
水管７の開口端７ａは容器５上又は容器５中に位
置している。

上記のような構成によつて容器５から吸水管
４、玩具本体３、通水管１１，８，９，１０，１
２，６ａ，７を介して再び容器５に至る一連の無
終端循環通水路が画成されており、この循環通水
路１３は前記２個の逆止弁４ｂ，８ａによつて逆
流が防止されている。

次に以上のように構成された本実施例の動作お
よび取扱い方について説明する。

先ず、容器５中に外部から所定量の水を満たし
て後、玩具本体３を手で押し縮めてから解放す
る。

すると玩具本体３は自らの弾性復帰力によつて
膨らもうとする。このため、玩具本体３内は負圧
となり吸水管４の基端部４ａの逆止弁４ｂが開く
一方、通水管８中の逆止弁８ａが閉じ、容器５中
の水は吸水管４を経て玩具本体３中に導かれて溜
まる。

このようにして容器５中の水が全部玩具本体３
内に導かれて溜つた状態で玩具本体３を手で圧迫
して押し縮めれば玩具本体３内は大気圧よりも高
圧となるので、今度は前記と逆に吸水管４の基端
部４ａの逆止弁４ｂが閉じる一方、通水管８中の
逆止弁８ａが開き、玩具本体３内の水は通水管１
１，８，９，１０，１２，６ａ，７を経て再び容
器５中に戻される。

本考案に係る水飲み玩具は、基台上に軟質弾性
素材からなる中空の玩具本体と容器とが所定間隔
へだてて立設されており、玩具本体の口部と前記
容器間には吸水管が配設されているとともに、玩
具本体の下部と前記容器間に通水管が配設される
ことによつて一連の無終端循環通水路が画成され
ており、該循環通水路の途中には、吸水管から玩
具本体内、玩具本体内から通水管へと非可逆的に
水流を導く逆止弁が設けられているので、簡単な
構成で、一定量の水であるにも拘らず玩具本体が
容器から永続的に水を吸飲する動作を繰返すこと
のできる遊技性の高い玩具となる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る水飲み玩具の実施例を示すも
ので、第１図は全体斜視図、第２図は分解斜視
図、第３図は部分縦断側面図である。 １……水飲み玩具、２……基台、３……玩具本
体、４……吸水管、５……容器、６ａ，７，８，
９，１０，１１，１２……通水管、１３……循環
通水路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台上に軟質弾性素材よりなる中空の玩具本体
   を立設し、該玩具本体の口部に吸水管を取り付け
   るとともに底部に通水管の一端開口部を取り付
   け、また、前記基台上に水溜用の容器を配設し、
   前記通水管の他端開口部を前記容器上又は容器中
   に位置させるとともに前記吸水管の先端開口部を
   前記容器中に位置させることによつて無終端の循
   環通水路を形成し、前記吸水管から前記玩具本体
   内、同玩具本体内から前記通水管の順に水流を非
   可逆的に導く逆止弁を前記循環通路の途中に設け
   たことを特徴とする水飲み玩具。