JPH0137463Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、携帯用の大型の液体容器に紙コツプ
デイスペンサーを着脱自在に取付けてなる、紙コ
ツプデイスペンサー付き液体容器に関するもので
ある。

従来、ハイキングやサイクリング等屋外で活動
する場合、各人が水筒やまほうびん等を持参する
ことが多かつたのであるが、近年グループ全体で
携帯用の大型の液体容器を持参し、各人がこの液
体容器から内容液を取分けて飲用することが行わ
れている。しかしながらこの場合、内容液を各人
に取分けるための紙コツプ等を、別に持参するこ
とが必要であり、この紙コツプ等を忘れることも
多く、また持運びにも不便であり、しかも紙コツ
プ等が汚れることも少なくなく、非衛生的であつ
た。

本考案にかかる事情に鑑がみなされたものであ
つて、液体容器に紙コツプデイスペンサーを着脱
自在に取付け、紙コツプを液体容器と共に衛生的
に持運ぶことができ、且つ紙コツプを使用すると
きは、前記紙コツプデイスペンサーから容易に取
出して使用することができるようにしたものであ
る。而して本考案は、上部に液体注入口を、下部
に液体注出口をそれぞれ設けた液体容器本体の上
部に、略円弧状の下げ手を回動自在に取付け、該
下げ手の少なくとも一方の回動軸付近に紙コツプ
デイスペンサー取付け部を形成し、上部に紙コツ
プ挿入口を、下部に紙コツプの個別取出し口をそ
れぞれ設けた紙コツプデイスペンサーを、前記紙
コツプデイスペンサー取付け部に着脱自在に取付
けたことを特徴とするものである。

以下本考案の紙コツプデイスペンサー付き液体
容器の実施例を図面に従つて説明する。第１図は
本考案の一実施例の紙コツプデイスペンサー付き
液体容器の正面図を示すものである。液体容器は
液体容器本体１の上部中央に液体注入口２が設け
られ、下部には液体注出口３が設けられている。
液体容器本体１の上部には、略円弧状の下げ手４
が、その両側端部において、前記液体容器本体１
の両側部に回動自在に軸支されている。該下げ手
４の少なくとも一方の回動軸付近には、第２図及
び第３図に示すように紙コツプデイスペンサー取
付け部５が形成されており、該紙コツプデイスペ
ンサー取付け部５に紙コツプデイスペンサー６が
着脱自在に取付けられている。

紙コツプデイスペンサー６は第２図及び第３図
に示すように、円筒状の胴体７の上部に紙コツプ
挿入口８が形成されて、開閉自在の蓋９で閉じら
れており、また胴体７の下部には紙コツプ個別取
出し口１０が開口しており、胴体７の側面には縦
長の覗き孔１１が穿設され、紙コツプの残量を目
視し得るようになつている。

紙コツプデイスペンサー６の胴体７の一側面に
は一対の係止片１２が突設され、該係止片１２が
前記液体容器の下げ手４の紙コツプデイスペンサ
ー取付け部５に上下に摺動自在に係止され、着脱
自在に取付けられている。

胴体７の内面下部には、複数のたてリブ１３が
突設され、該たてリブ１３よりやゝ下方には、複
数の支持片１４がやゝ下方に傾斜して植設されて
いる。

而してこの紙コツプデイスペンサー６の上方か
ら数個の紙コツプ１５を重ねて挿入すると、これ
らの紙コツプ１５はたてリブ１３によつて胴体７
の中央に寄せられ、最下の紙コツプ１５の縁１５
ａが支持片１４に支持されて、最下の紙コツプ１
５の本体下部が紙コツプ個別取出し口１０から突
出した状態で支えられる。そしてこの状態で最下
の紙コツプ１５を下方に引抜くと、支持片１４が
下方に撓むと共に紙コツプ１５が若干歪みながら
引抜かれる。最下の紙コツプ１５が引抜かれる
と、支持片１４はその弾性により復帰し、二番目
の紙コツプ１５が下降してその縁が支持片１４に
支持される。このようにして紙コツプデイスペン
サー６内の紙コツプ１５は一個ずつ取出されるよ
うになつている。

本考案によれば、紙コツプデイスペンサー６を
液体容器の下げ手４に着脱自在に取付けているの
で、紙コツプ１５を液体容器と一体として持運ぶ
ことができ、紙コツプを置忘れたり、紙コツプが
汚れたりすることがない。そして不使用時には紙
コツプデイスペンサー６を取外しておけるので、
狭い自動車内等で邪魔になることがない。また使
用時には、紙コツプデイスペンサー６の下部から
一個ずつ取出すことができるので、コツプが他の
荷物の中に紛込んで取出すのに手間取るようなこ
ともない。

また本考案によれば、紙コツプデイスペンサー
６は下げ手４の回動軸部に取付けられているの
で、液体容器の持運び時に紙コツプデイスペンサ
ー６の重みで液体容器本体１が傾くことがなく、
常に水平に持運ぶことが可能であり、持運びが容
易である。しかも下げ手４が液体容器本体１に対
して回動自在に設けられているので、下げ手４を
後方に回動しておくことにより紙コツプデイスペ
ンサー６も後方に傾斜し、紙コツプ１５の取出し
時に紙コツプ１５を手前に引抜くことが出来るの
で操作が容易であると共に、背の低い液体容器で
あつても紙コツプ１５が床面に当たることなく引
抜くことが可能である。

なお本考案においては、下げ手４の両方の回動
軸付近に取付け部５を設けてもよく、また一方に
のみ設けてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の紙コツプデイスペンサー付
き液体容器の、一実施例を示す正面図である。第
２図は、第１図の実施例における下げ手に紙コツ
プデイスペンサーを取付けた状態の主要部の中央
縦断面図であり、第３図、第２図の−断面図
である。 １……液体容器本体、４……下げ手、５……紙
コツプデイスペンサー取付け部、６……紙コツプ
デイスペンサー、７……胴体、８……紙コツプ挿
入口、１０……紙コツプ個別取出し口、１２……
係止片、１５……紙コツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に液体注入口を、下部に液体注出口をそれ
   ぞれ設けた液体容器本体の上部に、略円弧状の下
   げ手を回動自在に取付け、該下げ手の少なくとも
   一方の回動軸付近に紙コツプデイスペンサー取付
   け部を形成し、上部に紙コツプ挿入口を、下部に
   紙コツプの個別取出し口をそれぞれ設けた紙コツ
   プデイスペンサーを、前記紙コツプデイスペンサ
   ー取付け部に着脱自在に取付けたことを特徴とす
   る、紙コツプデイスペンサー付き液体容器。