JPH0136222Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」店頭等におき時に応じて
標示を変更する回転看板に関する。

「従来の技術」「考案が解決しようとする問題
点」風力等により回転する看板は通行人の注意を
引付ける効果が大で大いに利用されている。しか
しながら、看板の標示は多くは一定で標示を変え
るには標示板を人手により或いは電動機により取
換えるなど手間がかかつたり或いは費用がかかる
などの欠点がある。

「問題点を解決するための手段」箱の正面即ち
標示をする面に窓を設け内部に標示板を収容し標
示板が自重により窓に沿い一方向に移動できるよ
うにし（実願昭58−080989号参照）、箱の縁に羽
根を設ける。箱を支持枠に回転自由に軸着もしく
は枢着し軸の向きを標示板の移動方向に向ける。
更に支持枠を支持台に回転自由に軸着もしくは枢
着し軸を箱の側面中央部に向ける。

「作用」支持枠を支える軸は箱の側面中央部に
向いているので標示板を入れなければ箱の位置は
不定かつ不安定である。しかし、標示板が自重に
より移動し箱の下部を重くするので箱はほぼ垂直
の位置に安定する。支持枠の上端を押下げて水平
位置より少し低くすれば標示板が移動し箱は自然
に上下が逆転して再び垂直位置に安定する。箱の
上下逆転により標示板と窓の相対位置が変化す
る。標示板の１面に２種の語句を互に文字の上下
を逆にして記載しておけば窓の向きは変わるが１
組の窓によつて２種の標示をすることができる。
又、箱は箱を支える軸を中心として上述の垂直安
定位置において箱の縁の羽根に当る風の力により
自由に回転する。

「実施例」窓１は箱２の正面３に設けられる。
箱２は軸４により支持枠５に枢着され第２図、第
３図に示すように垂直位置を保ち、互いに反対方
向を向いた羽根６に当る風の力により水平方向
（矢印Ａの方向）に自由に回転する。支持枠５は
軸７により支持台８に軸着され箱２と共に垂直方
向（矢印Ｂの方向）に自由に回転することができ
る。第４図、第５図に示すように、標示板９は縦
の長さが箱２の内のりより短く正面３とその背後
の面３′との間に挾まれ窓１に沿い一方向に移動
可能で自重により常に箱２の下方にあるので箱２
は垂直な位置に安定し、又、箱２の上下を逆転す
れば標示板９と窓１の相対位置が変化する。標示
板９に第５図のように２種の語句を記載しておけ
ば第１図にては窓を通して“営業中”と表示され
ているものが箱２の上下を逆転すれば図の裏側か
ら見て同じ窓１を通して“準備中”と上から下へ
読める。第１〜３図のように箱２を板状長方形と
し軸７を水平位置におけば箱２の垂直位置は最も
安定する。

なお、正面３と背後の面３′の両方に窓を設け
標示板９の両面にそれぞれ２種の語句を記載する
などして標示の数を多くすることもできる。ゴム
１０、ばね１０′は標示板９の落下時の衝撃を柔
げる。マグネツト１１は支持枠５を引きつけ箱２
の垂直位置を保持する助けとなる。

次に、箱２の内部に標示板９の移動の為の案内
部として第６図のように溝付レール１２を設けた
り第７図のように案内棒１２′を標示板９に遊貫
しておけば標示板９は移動時その表面が箱２と擦
れないので表示した語句がかすれたり消えたりす
ることがなく、又その移動も円滑に行われる。

「考案の効果」以上述べた通り、支持枠を回転
自由に支える軸が箱の側面中央部に向いているの
で標示板を入れなければ箱は軽く動きその位置は
不安定であるが、標示板が自重により移動するこ
とによつて箱は常に垂直位置に保持される。箱の
上端を押下げて水平位置より少し低くすればあと
は自然に箱の上下が逆転し窓と標示板の相対位置
が変化し窓から見える標示が変わる。又、箱は羽
根に当る風の力により箱を支える軸を中心として
自由に回転する。このように人手によつて楽に標
示を変えることができるから時に応じて看板の標
示を変える回転看板として手間がかからず、構造
的にも簡単で経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の正面図、第２図、第３
図は同じくそれぞれ側面図、平面図、第４図、第
５図も同じく箱の内部を示す説明図、第６図、第
７図は案内部を設けた箱の内部を示す説明図であ
る。 １……窓、２……箱、３……正面、３′……背
後の面、４……軸、５……支持枠、６……羽根、
７……軸、８……支持台、９……標示板、１０…
…ゴム、１０′……ばね、１１……マグネツト、
１２……溝付レール、１２′……案内棒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 窓を正面に設け縁に羽根を有する箱と箱に収
   容され窓に沿い一方向に自重によつて移動がで
   きるようにした標示板と標示板の移動方向に向
   いた軸とこの軸により回転自由に箱を支持する
   支持枠と箱の側面中央部に向いた軸とこの軸に
   より回転自由に支持枠を支持する支持台とより
   なる回転看板。 ２ 案内部を設け標示板が案内部に沿つて移動で
   きるようにした実用新案登録請求の範囲第１項
   の回転看板。