JPH0136220Y2

JPH0136220Y2 -

Info

Publication number: JPH0136220Y2
Application number: JP7325084U
Authority: JP
Priority date: 1984-05-21
Filing date: 1984-05-21
Publication date: 1989-11-02
Also published as: JPS60186482U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本案は、軽量で厚みのある標識、表示体を止着
する止着具に係るもので、主としては販売店の店
頭などにおいて、価格、広告文字その他を表示す
る標識類の止着用として用いられるが、これ以外
にも、展示場、集会場などで各種事項を表示する
標識類の止着用に広く用いることができる。

従来の技術及び問題点販売店の店頭または一般の集会場などにおいて
は、価格その他の事項を表示する標識、表示体と
して、かなり厚みを有するものが用いられてい
る。例えば、通常の厚手の紙のほか、発泡樹脂の
表裏両面に紙を貼着けた約0.5cm〜4.0cmの厚みを
有するボード状のものも用いられているが、従来
はこれらを止着する適当な器具がないため、その
上部に孔を穿ち、この孔に紐、釘などを挿通して
止着させるのが通常である。

しかし、この場合には、標識類に設けられた係
合用の孔、及び紐、釘などがそのまま露出するの
で外観上きわめて見苦しく、とくに販売店などの
売場においてはスマートさを欠き、売場ないし商
品のイメージに適合しない憾みがあつた。

構成本案は前述した実情を解消しようとするもの
で、応磁性金属板からなる基板と蓋板とを蝶番結
合し、前記基板の前面には先端面が開口した任意
形状の筒体を１個又は複数個固着してその内部に
それぞれ磁石を装着し、該磁石の先端面を筒体の
先端面に合致させるとともに、前記蓋板が閉成時
に前記筒体の先端面に面接触するようにした構成
を要旨とする。

作用厚手の標識類には、あらかじめ筒体を挿通する
係合孔を設けておき、基板に蝶番結合された蓋板
を開き、標識類の係合孔内に筒体を挿入して係合
させ、蓋板を閉じる。これにより、磁石の前面と
同一の面にあつて磁力が強く集束している筒体の
先端面に蓋板が面接触して強く吸着されるから、
かなりの厚みを有する標識でもその離脱が完全に
抑止され、また、係合孔の部分は前記蓋板によつ
て陰蔽される。

なお、筒体を複数個設けた場合には、標識類に
もこれに対応する係合孔を設けてそれぞれ係合さ
せるから、標識類が動いて斜めに傾くことはな
い。

実施例図において、１は応磁性金属板からなる基板、
２は同じく蓋板で、基板１の上半部をほぼ直角に
折曲してその先端は軸材３に巻き締め、同じく軸
材３に巻き締めた蓋板２と蝶番結合させてあり、
この蓋板２が垂下した状態では、基板１との間に
適宜な間隔ａが保たれるようにしてある。また、
基板１の前面側には、前記間隔ａと等しい長さで
先端面が開口する任意形状の筒体４，４が左右に
対設され、各筒体の内部に永久磁石５，５を接着
などの手段で装着してある。上記において、磁石
５，５の先端面は各筒体４，４の先端面と同一の
面に位置し、また、閉じられて垂下した蓋板２
は、各筒体の先端面に面接触するように構成す
る。

なお、基板１と蓋板２の蝶番結合の構成は、閉
成時の蓋板が各筒体の先端面に面接触する条件を
みたす限り、本実施例に示された構成に限ること
なく、適当な他の蝶番結合にすることができる。
また、本実施例では、２個の筒体４，４を左右に
対設した場合を示してあるが、この筒体は１個で
もよい。

この止着具は、基板１の背面、上面、もしくは
軸材３などに各種の取付け用材、例えば両面接着
テープ、支持アーム、吊下線材などを取付け、所
要の箇所に設定して使用する。すなわち、標識類
６の上部にあらかじめ左右の筒体に対応する係合
孔７，７を設け、蓋板２を開いて係合孔７，７内
にそれぞれ筒体４，４を挿入して掛け止め、蓋板
２を閉じればよい。

この状態では、蓋板２は磁力の作用によつて筒
体先端面に吸着されるから、標識類の離脱は防止
され、係合孔７，７の部分はカバーされる。ま
た、標識類は左右に対設された筒体４，４に係合
されているため、斜めに傾くこともない。

なお、第４図は軸材３を共通にし、これに複数
個の止着具を蝶番結合させた本案の他の実施態様
を示す。この場合には、軸材３によつて各止着具
を移動させ相互の間隔を標識類の幅に合わせて整
できる利点がある。

効果上記のごとく、本案によれば、軽量でかなりの
厚みを有する標識類でも確実に止着することがで
きるとともに、その取付け部分は蓋板でカバーさ
れて１枚の金属板が表われるのみであるから、外
観上きわめて良好でスマートさに富む止着具が得
られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の一実施例を示し、第１図は止着具
の斜面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線の断面図、第
３図は第２図Ｂ−Ｂ線の断面図、第４図は本案の
別の実施態様を示す斜面図である。１……基板、２……蓋板、３……軸材、４……
筒体、５……磁石、６……標識類。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 応磁性金属板からなる基板と蓋板とを蝶番結
合し、前記基板の前面には、所定の長さを有し
先端面が開口した任意形状の筒体を１個又は複
数個固着してその内部に磁石を装着し、前記磁
石の先端面を筒体の先端面に合致させ、且つ閉
成時に前記蓋板を筒体先端面に面接触させるこ
とを特徴とした厚手の標識類の止着具。 (2) 基板と蓋板とを蝶番結合する軸材を共通にし
てこれに複数個取付けた実用新案登録請求の範
囲第１項記載の厚手の標識類の止着具。