JPH0134619B2 - - Google Patents

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JPH0134619B2
JPH0134619B2 JP60184772A JP18477285A JPH0134619B2 JP H0134619 B2 JPH0134619 B2 JP H0134619B2 JP 60184772 A JP60184772 A JP 60184772A JP 18477285 A JP18477285 A JP 18477285A JP H0134619 B2 JPH0134619 B2 JP H0134619B2
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JP
Japan
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bandage
cast
peeling
elasticity
hardens
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JP60184772A
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JPS6244251A (ja
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Haruo Akatsuka
Nobuko Nonaka
Yoshuki Kuroda
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、原則として何ら器具を要さず、かつ
簡易に剥離ができる包帯の構造に関するものであ
る。
「従来の技術」 この種包帯としては、在来からある石膏を主体
とするギプス包帯に代わり色々の構造のものが実
用に供されたり、或は提案されている。例えば空
気中の水分に反応して硬化する。いわゆる水分硬
化性樹脂含浸包帯が実用に供されている。
その他これに類する技術分献としては、特公昭
54−39675号の光硬化性樹脂含浸外科用包帯があ
り、この包帯は、反応生成物に多官能性アクリレ
ートウレタン又はメタクリレートウレタンと光増
感剤等を主原料とする光硬化性樹脂組成物を基材
に含浸せしめてなる構造である。また特公昭60−
12056号の内科−外科用包帯があり、この包帯は、
補強材を有するシリコーンエラストマー発泡体の
シートで、このシートの一面側が連続気泡表面層
で、他表面が実質的に非細胞質表面膜よりなる構
造である。
尚その他これに類する技術文献としては、特開
昭60−168816号のギブス包帯並びに特開昭60−
232153号の固定材料があり、その要旨は、ギブス
包帯を捲装し、患部を固定した後、この患部が治
癒した場合に於て、この固定したギブスの剥離を
容易にする目的で、フイルム状の包帯剥離体又は
フイルム又は離型紙の離型層(以下代表して、フ
イルム状の包帯剥離体とする。)を設けた構成で
あり、このフイルム状の包帯剥離体に多数の透孔
を設けることを特徴とする。
「発明が解決しようとする問題点」 前述の従来の包帯及び技術は、古くから使用さ
れている石膏ギプス包帯に較べ、種々の利点を有
しており例えば軽いこと、石膏が飛散することが
ないこと、また水分硬化性樹脂等含浸包帯は、一
度硬化すると捲装された基材が互いに強固に固定
化される為、ギプスとしては最適である等それな
りの成果が期待できる。
しかしながら、その剥離過程において問題点が
ある。即ち、前述の如く、基材が互いに強固に固
定化されるが為、ギプスカツター、ギプス刃等の
器具が必要となること、またこれらの器具を使用
するためにギプスの剥離に熟練と少なくとも2名
の術者を必要とすること、及び患者に不安感を与
えること、更にはその剥離に少なくとも20〜30分
程度の時間を要し、患者及び術者にとつてそれぞ
れ大変であること等である。
前述の技術文献によるフイルム状の包帯剥離体
は、その材質がフイルムであることから、弾力性
を有さず、ギブスに可撓性とか、ギブス本体に幾
分の弾力性を付与することは不可能である欠点
と、関節部の等の曲折(勿論関節部が折損等の傷
がない場合である。以下同じ、)が困難視される
処であり、大変に煩わしいものである。
「問題点を解決するための手段」 そこで、本発明は、原則として何ら器具を要さ
ず、かつ簡易しかも短時間に剥離ができること、
並びにその剥離作業を1名の術者で十分になすこ
とが可能な構造とする為、多価イソシアネートと
多価アルコールを反応させた遊離イソシアネート
を含む、常温で粘稠な性質を有する液体の重合組
成物(液状ポリマー、プレポリマー)が含浸され
た空気中の水分に反応して硬化する包帯であつ
て、この包帯の少なくとも一面に、この包帯の面
積比で50〜60%となつている前記重合組成物と非
親和性の成分を、塗布又は噴霧等の手段を介して
通常0.5mm程度の厚さで設けた剥離部が形成され
ている包帯の構造である。
また捲装されたギブスに可撓性とか、ギブス本
体に幾分の弾力性を付与し、もつて、関節部の等
の曲折が比較的容易にできるようにする為、又は
患部に幾分弾力性を付与する為に、本発明は、剥
離部が非親和性の成分でなる比較的高い粘度を有
すること、並びに硬化が速く、かつ弾力性を有す
るポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂でなるいわ
ゆるホツトメルで構成されている。
「作用」 次に本発明の作用状態を説明すると、アルミニ
ユウム箔等の袋体中に湿潤状態で収納されている
包帯1を、その袋体をカツトして取り出す。
そうして、例えば綿が捲回されている腕、その
他人体の各部位にこの包帯1を順次捲装していく
と、その捲装された箇所より包帯1に含浸されて
いる重合組成物2が空気中の水分に反応して順次
硬化されていくのである。
この場合包帯1が重畳された部分には、前記重
合組成物2とは非親和性の成分よりなる剥離部3
が設けられていること、並びに包帯1の面積比で
50〜60%設けられているので、第2図に示すよう
に該部の包帯1が接着されることがなく、ギプス
が構造されている。
したがつて、例えば後日このギプスを剥離しよ
うとするときは、前述の如く包帯1の面積比で40
〜50%が剥離部3により接着されていないことか
ら、前述の如く、各種の器具を使用しなくても、
包帯1の端部を引つ張ることにより、ある態度の
力をもつて比較的容易に剥離作業ができる。
よつて、前述の如く、剥離に際しては、原則と
して何ら器具を要さないこと、またこの器具の使
用により発生するであろう、幼児、子供達の恐怖
心をなくし得ることと、人体への切傷などの発生
を防止できる。
「実施例」 図面は本発明の一実施例を示しており、11は
ガーゼ、ガラス繊維織布その他繊維基材に多価イ
ソシアネートと多価アルコールを反応させた遊離
イソシアネートを含む常温で粘稠な性質を有する
液体の重合組成物2、具体的には、液状ポリマ
ー、プレポリマーを含浸させてなる公知の包帯
で、この包帯11は空気中の水分に反応して硬化
する特性を有しわおり、通常はアルミニユウム箔
の袋体(図示せず)に密封収納される。
尚遊離イソシアネートは、次のような反応を示
す。
本発明は、この公知の包帯11をベースとし
て、その少なくとも一面に前記重合組成物2とは
非親和性の成分でなる剥離部3を、塗布手段又は
噴霧手段の装置を介して設ける。
この剥離部3の材料としては、150℃で溶解す
ること、比較的高い粘度を有すること、並びに硬
化が早く、かつ弾力性を有するポリエチレン樹脂
等の熱可塑性樹脂でなるホツトメルトとする。
またこの剥離部3を設ける形態としては、前記
包帯11の何れか一面又は両面に設け、その厚み
は0.5mm程度が理想である。また第3図のように
設けことが理想であり、具体的には同図イのよう
に水玉模様の如く散点式に、同図ロ,ハのように
直線の縞柄に、同図ニのように格子縞とか、更に
は図示しないが曲線縞柄、変形曲線縞柄等の如く
設け包帯1を構成する。
そして、この剥離部3の面積比は、包帯1の表
面積に対して50〜60%が理想と考えられること。
また第4図に示すように、搬送される包帯11に
先ず重合組成物2を含浸させるために、槽4内を
通過させ、この重合組成物2が含浸された包帯1
1を絞りロール手段5で絞り、適量含浸させる。
その後、この例では一面側に(図面上で上側)、
剥離部3を設ける為、前記絞りロール手段5より
僅かはなれた前方に、ホツトメルトが充填された
ホツパー等の装置6が設けられている。これより
の滴下手段又、塗布手段等により、前述の柄、縞
等で、かつ0.5mm程度の厚で設けられ、その後瞬
時に、硬化することにより、包帯1が製造され
る。
このようにして、包帯1の剥離部3が硬化した
時点で、順次捲装された後、所定の長さに切断
し、その後アルミニユウム箔に収納される。
次に本発明の作用状態を説明すると、アルミニ
ユウム箔等の袋体中に湿潤状態で収納されている
包帯1を、その袋体をカツトして取り出す。
そうして、例えば綿が捲回されている腕、その
他人体の各部位にこの包帯1を順次捲装していく
と、その捲装された箇所より包帯1に含浸されて
いる重合組成物2が、空気中の水分に反応して順
次硬化されていくのである。
この場合包帯1が重畳された部分いわゆる上下
の包帯1相互間に前記重合組成物2とは非親和性
の成分よりなる剥離部3が設けられていること、
並びに包帯1の面積比で50〜60%設けられている
ので、第2図に示すように該部の包帯1が接着さ
れることがなく、ギプスが構成されている。
したがつて、例えば後日このギプスを剥離しよ
うとするときは、前述の如く包帯1の面積比で40
〜50%が剥離部3により接着されていないことか
ら、前述の如く、各種の器具を使用しなくても、
包帯1の端部を引つ張ることにより、ある態度の
力をもつて比較的容易に剥離作業ができる。
よつて、前述の如く、剥離に際しては、原則と
して何ら器具を要さないこと、またこの器具の使
用により発生するであろう、幼児、子供達の恐怖
心をなくし得ることと、人体への切傷などの発生
を防止できる。更には術者1名で容易に前記作業
ができ、大変に有益である。
「発明の効果」 本発明は、以上詳述したように、遊離イソシア
ネートを含む、常温で粘稠な性質を有する液体の
重合組成物が含浸された包帯の少なくとも一面
に、所定の面積比を有する前記重合組成物とは非
親和性の成分でなる剥離部を設ける構成であるの
で、以下のような特有の効果を有する。
(1) 剥離部には、比較的高い粘度を有すること、
並びに硬化が早く、かつ弾力性を有するポリエ
チレン樹脂等の熱可塑性樹脂でいわゆるホツト
メルが採用されるので、ギブスに可撓性を付与
することが可能となり、曲折等に適しているも
のと思われる。
(2) したがつて、ギプスの剥離(取り外し)に
は、原則として何らの器具を使用しなくてもよ
く、しかも術者1名でも比較的容易に、剥離作
業ができるものである。
(3) 剥離時間は、ほぼ5〜10程度でよく、大変に
時間の短縮が可能となる。
(4) 剥ぎ取りによるギプスの剥離(取り外し)で
あるので、熟練を要さないこと。
(5) 剥離に際しては、原則として何ら器具を使用
しないので、幼児、子供達の恐怖心をなくし得
ることと、人体への切傷などの発生を防止でき
る。
(6) 病室や患者、術者等が汚れることがないと共
に、フイルム等の包帯剥離体と異なりがさ付い
たり、又はフイルム等で手等を切傷を付けるこ
とがなく、何人も容易な捲装とか、ギブスの剥
離できるものである。
(7) 本発明は、剥離部に、比較的高い粘度を有す
ること、並びに硬化が早く、かつ弾力性を有す
るポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂でなるい
わゆるホツトメルが採用されるので、ギプスに
可撓性、並びに幾分の弾性が付与される。
したがつて、人体に捲装した場合に、違和感
がなく、手、脚等の人体に馴染みやすいこと、
並びに比較的使い心地がよいものである。
また剥離部は、弾力性を有することから、ギ
プス包帯の捲装時に、このギプスに幾分弾性が
付与される効果があり、例えば他の物品との衝
突時に緩衝の役目がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示しており、第1図
は一部欠截の要部斜視図、第2図は包帯の重畳状
態を拡大して示す断面図、第3図イ〜ニは剥離部
の一例をそれぞれ示す平面図、第4図は製造工程
の一例を示す模式図である。 1,11:包帯、2:重合組成物、3:剥離
部、4:槽、5:絞りロール手段、6:装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 多価イソシアネートと多価アルコールを反応
    させた遊離イソシアネートを含む、常温で粘稠な
    性質を有する液体の重合組成物が含浸された空気
    中の水分に反応して硬化する包帯であつて、この
    包帯の少なくとも一面に、この包帯の面積比で50
    〜60%となつている前記重合組成物と非親和性の
    成分でなる比較的高い粘度を有すること、並びに
    硬化が早く、かつ弾力性を有するポリエチレン樹
    脂等の熱可塑性樹脂でなる剥離部が設けられてい
    る包帯の構造。
JP60184772A 1985-08-22 1985-08-22 包帯の構造 Granted JPS6244251A (ja)

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JP60184772A JPS6244251A (ja) 1985-08-22 1985-08-22 包帯の構造

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JPS6244251A JPS6244251A (ja) 1987-02-26
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4856502A (en) * 1987-05-05 1989-08-15 Minnesota Mining And Manufacturing Company Curable resin coated sheets having reduced tack

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JPS5959A (ja) * 1982-06-22 1984-01-05 神農 大海 ギブス包帯
JPS60232153A (ja) * 1984-05-02 1985-11-18 黒田 良幸 固定材料

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