JPH0133926B2 - - Google Patents

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JPH0133926B2
JPH0133926B2 JP55098989A JP9898980A JPH0133926B2 JP H0133926 B2 JPH0133926 B2 JP H0133926B2 JP 55098989 A JP55098989 A JP 55098989A JP 9898980 A JP9898980 A JP 9898980A JP H0133926 B2 JPH0133926 B2 JP H0133926B2
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JP
Japan
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magnetic
magnetic core
core
thin plate
magnetic field
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Expired
Application number
JP55098989A
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Japanese (ja)
Other versions
JPS5724518A (en
Inventor
Masaru Takayama
Masao Shigeta
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP9898980A priority Critical patent/JPS5724518A/en
Publication of JPS5724518A publication Critical patent/JPS5724518A/en
Publication of JPH0133926B2 publication Critical patent/JPH0133926B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/0206Manufacturing of magnetic cores by mechanical means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

本発明は電源ラインフイルタ用コイル磁心に関
するものである。更に詳しくは、非晶質磁性合金
からなる磁心であつて、それからコイルを形成
し、電源ラインフイルタ用のチヨークコイルある
いはLCノイズフイルタ等に適用したとき、従来
のフイルタでは除去できない大電圧のパルス状雑
音入力をきわめて有効に阻止できるコイル磁心に
関するものである。 電源ラインあるいは電源回路から機器に入力す
る場合、電源電流に重畳する雑音電流、あるいは
その他の不要電流が機器内部に侵入したり、ある
いは機器から外部に漏出したりすることがあり、
このため電源ラインフイルタを電源ラインあるい
は電源回路に挿入し、これらを阻止している。こ
のような電源ラインフイルタとしては、その堅ろ
う性等から、フイルタ機能素子としてコイルを用
いるのが有利な場合が多く、電源回路の入力ある
いは出力の雑音除去のためのチヨークコイル、電
源ラインあるいは電源回路に重畳する雑音除去の
ためのコモンモード、あるいはデイフアレンシア
ルモードのLCノイズフイルタ等が多用されてい
る。 このようなチヨークコイル、あるいはLCノイ
ズフイルター用コモンモードまたはデイフアレン
シアルモードチヨークコイル等の電源ラインフイ
ルタ用コイルの磁心を形成する材料としては、従
来、フエライト、圧粉材料等が用いられている。
しかし、フエライト磁心は飽和磁束密度(Bs)
が小さく、例えば、それをコモンモードチヨーク
コイルとして、コモンモードノイズフイルタを形
成し、AC100Vの電源ラインに挿入したような場
合、大電圧雑音が入力すると、磁心が飽和してし
まい、それを有効に阻止することができず、機器
の誤動作を招いてしまう。また、圧粉磁心は飽和
磁速密度は大きいが、透磁率が小さく、入力電圧
に対するインダクタンスが小さく、やはり大電圧
雑音入力を有効に阻止することができない。 このような実状の中で、この出願の出願人は、
先に、電源ラインフイルタ用コイルの磁心とし
て、非晶質磁性合金からなる閉磁路磁心を用いる
旨の提案を行つている。この先の提案に係る磁心
は、大電圧の雑音電流パルスの阻止能が格段と向
上したものである。 しかしながら、この電源ラインあるいは電源回
路に重畳する雑音電流パルスは、しばしば1000V
以上、1μsec以下ものきわめて大きなパルス状電
圧として生ずるものである。そして、このような
大電圧パルス状雑音に対しては、通常の非晶質磁
性合金からなる閉磁路磁心では、未だ実用に耐え
ないことが判明した。 本発明はこのような実状に鑑みなされたもので
あつて、実質的に非晶質の磁性合金からなる閉磁
路磁心を電源ラインフイルタ用コイル磁心として
用いる場合において、磁心作成時に所定の処理を
施すことにより、磁心特性を改良し、きわめて大
きな電圧のパルス状雑音に対しても、それを有効
に阻止できるようにすること、そして、大きな阻
止能を発揮する磁心特性の臨界条件を見出すこと
を、その主たる目的とする。 本発明者らは、このような目的につき鋭意検討
を重ねた結果、1000V以上もの大電圧パルス状雑
音の除去に関しては、非晶質磁性合金からなる磁
心の50KHzにおける磁気特性が、きわめて良好な
指標となること、そして、50KHzにおいて平均磁
化曲線上H=2Oeにおける磁束密度B2と飽和磁束
密度Bsを測定したとき、B2が2000G以上であり、
しかもB2がBsの0.7倍以下であるときのみ、きわ
めて大きな阻止能を発揮することを見出し、この
ような新たな知見から本発明をなすに至つたもの
である。 すなわち本発明は、非晶質磁性合金からなる電
源ラインフイルタ用コイル磁心において、磁心の
50KHzにおけるB−Hループを測定したとき、下
記式を満足するようにすることにある。 式 2000G≦B2≦0.7Bs ここに、BsはB−Hループにおける飽和磁束
密度であり、B2は50KHzでのB−Hループから求
まる平均磁下曲線上のH=2OeにおけるBの値で
ある。 この場合、平均磁化曲線は、周知のとおり、B
−Hループ上において等しいB値を示す2点の中
点を結ぶことによつて求められる曲線である。 本発明の電源ラインフイルタ用コイル磁心は、
その50KHzにおけるB−H特性が上記式で示さ
れる関係を満足するものである。この関係を満足
しないときには、1000Vもの大電圧パルス状雑音
を有効に除去できる電源ラインフイルタ用コイル
を構成することはできない。この場合、上式Iに
おいて、B2≧3000G、特にB2≧4000Gであるとき
にはより好ましい結果を得る。また、上式で示
される関係を保持した上で、Bs≧4000G特にBs
≧7000Gであればより好ましい結果を得る。 なお、このような関係を有するか否かを判断す
るには、常法に従い、磁心に所定の巻数で2つの
巻線を施し、一方の巻線に所定の抵抗を介し50K
Hzの信号を入力し、他方の巻線の出力を測定して
そのB−Hループを測定することによればよい。 本発明においては、上記式で示される関係を
臨界条件として、本発明所定の効果が実現するも
のであり、このような関係を満足する限りにおい
て、実質的に非晶質の磁性合金の組成としては
種々のものであつてもよい。。 非晶質磁性合金からなる磁心の特性は、その組
成の何如とともに、磁心形成時の処理覆歴、ある
いは磁心の構造等によつても変化するからであ
る。 ただ、一般には、本発明の電源ラインフイルタ
用コイル磁心を形成する実質的に非晶質の磁性合
金は、下記式で示される組成を有することが好
ましい。そのとき、磁心に、上記式で示される
B−H特性を有せしめるのが容易となるからであ
る。 式 (FepCoqNirxXyYz ここに、Xはガラス元素の1種以上であり、Y
は鉄族以外の遷移元素の1種以上である。また、
x+y+z=100at%であり、yは10〜35at%、
より好ましくは15〜30at%であり、zは0〜5at
%である。更にp+q+r=100%であり、pは
60〜100%であり、rは0〜40%である。 この場合、Xを構成する1種以上のガラス化元
素としては、Si、B、P、C、Ge、Sn、Ga、
In、Sb、Al、Zr等の1種以上を挙げることがで
き、このうちXがSikBlX(1)mとして表わされると
き、より好ましい結果を得る。このSikBlX(1)mに
おいて、k+l+m=100%であり、k/k+l
は0〜0.7であり、mは0〜0.4である。またX(1)
としては、P、C、Ge、Snの1種以上、より好
ましくはPおよび/またはCであり、そのとき
X(1)をPsCtと表わしたとき、S/k+l+mは0
〜0.1、t/k+l+mは0〜0.3である。 一方、Yを構成する1種以上の鉄族以外の遷移
元素としては、広義における第1〜第3遷移系
列、すなわち、Sc〜Zn、Y〜Cd、La〜Hgのう
ち、Co、Fe、Ni以外のいずれの1種以上であつ
てもよい。 このような磁性合金は、実質的に非晶質であ
り、通常、10〜100μmの厚みの薄板であり、こ
の薄板から、一般に、ほぼ環状の磁心として形成
される。この場合、環状をなすとは、公知におけ
ると同様、その断面が円環状、ダ円環状、四角形
環状等の環状をなす筒状体であればよい。又、非
晶質磁性合金薄板を用い、環状の磁心を形成する
には、第1図に示されるように、環状に抜抜いた
薄板11を複数枚、必要に応じ、絶縁性接着剤層
を介し、積層して磁心2として形成してなるもの
であつてもよい。ただ、磁心の製造がより容易と
なるという点では、環状の磁心2は、薄板15か
ら第2図および第3図に示されるように巻磁心と
して形成されることが好ましい。この場合、両図
において、磁心2は、非晶質磁性合金の薄板15
を、図示しない巻心ないし巻枠内に、必要に応じ
絶縁層を介し巻回し、断面環状、この場合は円環
状となしたものである。 このように、50KHzにおけるB−H特性が上記
式で示される関係を有する、上述のような磁心
は、一般に以下のようにして作成される。 先ず、非晶質磁性合金の薄板を作成する。非晶
質磁性合金の薄板を作成するには、公知の高速急
冷法に従い、対応する組成を有する合金を、液相
から超急冷すればよい。液相から超急冷して非晶
質磁性合金薄板を得るには、対応する組成の合金
を溶融して融液となし、この融液を溶融状態から
概ね104℃/sec以上、通常104〜106℃/secの冷
却速度で超急冷し、冷却凝固させることによれば
よい。溶融状態の合金融液を超急冷するには、公
知の双ロール法、片ロール法、あるいはインサイ
ドインジエクシオン法等種々の方式に従えばよ
い。従つて、合金の溶融条件、合金融液の噴出条
件、噴出の際のノズルの形状、寸法等、双ロール
等の冷却体の形状、寸法、材質等は公知の超急冷
法における条件範囲の中から適宜決定すればよ
い。又、合金の溶融に際しては、アルゴン等の不
活性ガス中で行うか、あるいは不活性ガスを流入
させながら行うことが好ましいが、この融液の噴
出は、不活性ガスあるいは空気のいずれの雰囲気
に対して行つてもよい。 このようにして、実質的に非晶質であつて、10
〜100μm程度の厚さを有し、使用目的に応じた
巾を有する長尺の連続薄板が製造される。 次いで、このような薄板から磁心を形成する。
薄板から磁心を形成するには、前述のとおり、薄
板を所定形状の例えば環状に抜き、これを複数枚
用い、好ましくは公知の絶縁層を介し積層体とな
せばよい。又、好ましい態様においては、薄板を
必要に応じて公知の絶縁層を介しながら巻回して
巻磁心となす。 この場合、長尺の連続薄板を巻回して巻磁心と
なすには、所定の巻心上に薄板を巻回したのち固
定したり、巻心上に巻回したのち巻心を取除いて
固定したり、巻回した薄板を巻枠内に固定した
り、種々の態様が存在する。 この場合、薄板から磁心を形成するより前およ
び/または巻磁心を形成した後には、薄板には何
らかの熱処理を行う必要がある。高速急冷法によ
り製造された直後の薄板をそのまま用い、それか
ら磁心を形成したときには、50KHzにおけるB−
H特性は上記式に示される関係を満足せず、本
発明所定の効果は実現しないからである。 本発明において磁心が50KHzにおいて上記式
に示される関係を満足するようにする熱処理には
種々の態様が存在する。そのような1態様とし
て、磁心形成前の薄板に対する熱処理がある。こ
の薄板の熱処理は、磁心形成前において、長尺連
続薄板に対し、あるいはそれから所定形状に打抜
きないしエツチングにより抜いた薄板に対し施す
ものであり、非晶質磁性合金の結晶化温度Tx未
満およびキユリー点Tc以上の温度で施すもので
ある。この場合、非晶質磁性合金の組成によつて
は、又上記式で示される好ましい組成範囲にお
ける非晶質磁性合金であつても、キユリー点Tc
がTc≧Txである場合があり、その場合にはこの
熱処理は適用できないが、Tc<Txの材料にあつ
ては、Tc以上およびTx未満の温度での無磁場中
での熱処理を施し、その後磁心を形成すれば磁心
に上式に示される関係を有せしめることができ
る場合がある。 一方、上記と同様の態様に属し、磁心形成前の
薄板に対し施す熱処理としては、TcおよびTx未
満の温度で行う磁場中の熱処理がある。このよう
な磁場中熱処理を行えば、前記B2を、上記無磁
場中での熱処理を行うときより、より大きな値、
例えば3000〜4000G以上とすることができ、雑音
阻止能は一層向上する。この場合、印加する磁場
は、通常、静止した磁界軸をもつようにし、薄板
に対し所定の方向から磁場が印加されるようにす
る。従つて、印加磁場の磁界軸は、薄板を巻磁心
ないしは積層磁心となしたときの磁路方向と平行
になるようにしてもよい。ただ、このように磁路
方向と平行に磁場を印加するときには、B2が増
大し、4000G以上となるが、同時にB2は0.7Bsに
近くなり、又、B2>0.7Bsとなることもある。そ
して、B2が0.7Bsを越えると雑音阻止能は逆に悪
化してしまう。 このような事情から、一般に、印加磁場の磁界
軸は、薄板を磁心となしたときに磁路方向と平行
にならないようにすることが好ましい。第4図に
は、このような場合の好ましい1例が示される。
同図においては、所定領域内に連続薄板15の長
手方向(図矢印l方向)と所定角θ(好ましくは
45〜90゜)の交叉角をもつて直線状の磁場Hを生
起せしめ、一方薄板15はその長手方向lと同方
向(図矢印a方向)に連続的に移動せしめ、この
磁場領域内を通過するようにしてある。この場
合、磁場Hの磁界軸は薄板面とほぼ平行となすこ
とが好ましく、又磁場Hは直流的であつても交流
的に変化する場合であつてもよく、その磁界強度
は概ね10Oe程度以上とすることがよい。このよ
うにして、通常200℃以上で、しかもTcおよび
Tx未満の温度において所定交叉角θを選択して
熱処理を施し、好ましくは磁場中で冷却すること
により、その後上記のようにして磁心を形成して
上式に示される関係を有せしめることができ
る。 薄板に対し磁心形成前に施す第1の態様に属す
る熱処理は以上のとおりであるが、特に薄板から
巻磁心を形成するときには、薄板に過大な歪が加
わることが多い。このため第2の態様として、上
記のごとく薄板を巻回し、あるいは積層して磁心
を形成した後に、この磁心に所定の熱処理を施す
方が一般に有利である。勿論、この第2の態様に
おいても、予め上記第1の態様の処理を施してお
き、両者を併用することができる。 この第2の態様における1例は、磁心に施す前
記同様のTc以上Tx未満の無磁場中での熱処理で
ある。このような熱処理を施すことができる組成
の薄板を用いたときには、処理条件の選択によ
り、有効に上式に示される関係を磁心に有せし
めることができる。 一方、この第2の態様においても、上記したよ
うな静磁場中での熱処理は、上記式に示される
関係を実現する上で、より有効な手段である。磁
場中熱処理により、B2は3000〜4000G以上の大き
な値となり、雑音阻止能がきわめて大きくなるか
らである。この場合、熱処理に際し、磁心に巻線
を施して、通電すれば、磁心磁路方向に磁場が印
加される。しかし、このようなときには、前記し
た場合と同様、B2はきわめて大きな値となるが、
0.7Bsに近くなり、又0.7Bsを越えることがあり、
逆に雑音阻止能が低下してくる。このため、一般
には、ほぼ直線状の磁界軸を有する外部磁場を、
磁心全域に亘つてほぼ均一に印加することが好ま
しい。すなわち、第5図に示されるように、印加
磁場としては、磁心2の径方向と平行な磁場H1
中に磁心2を配置したり、あるいは磁心2の巾方
向と平行な外部磁場H2中に磁心2を配置したり、
更にはこの磁場H1とH2との組合せから合成され
る直線状平行外部磁場中に磁心2を配置したりす
ることが好ましい。そしてこの磁場の磁心に対す
る印加方向を適宜選択することにより、上式に
示される関係が実現し、しかもB2を3000〜4000G
以上でしかも0.7Bs以下のきわめて好ましい値と
することができる。なお、前記同様、この場合の
印加磁場も、直流的であると交流的であるとを問
わず、その強度は10Oe程度以上とすることがよ
く、加熱温度はTxおよびTc未満において、概ね
200℃以上とすることが好ましい。又加熱後の冷
却は磁場中で行うことが好ましい。 なお、上述した種々の熱処理は、空気中、真空
中、不活性ガス中いずれの雰囲気下で行つてもよ
い。 このようにして、上式で示される関係を有す
る本発明の磁心が作成されることになるが、この
ような磁心には巻線が巻装され、電源ラインフイ
ルタ用コイルとして構成される。この場合、第1
図および第2図に示されるように、巻線3を巻装
し、チヨークコイル4とすることもできる。この
とき、本発明の磁心から形成されるチヨークコイ
ルは電源ライン用として、1000Vもの大電圧のパ
ルス状雑音を有効に除去することができる。 ただ、本発明の効果をより大きいものとするた
めには、第3図に示されるように2つの巻線3
1,32を巻装して、コモンモードチヨークコイ
ル40を構成することが好ましい。この場合、巻
線31,32は、往復電流による磁束が相殺され
るようにして巻線方向が定められており、例えば
第6図に示されるような回路を構成して電源ライ
ン用のコモンモードノイズフイルタが形成され
る。この場合、第6図においては、コモンモード
チヨークコイルの一対の巻線31,32間の一端
にはコンデンサC1が、又他端にはコンデンサC2
C3,C4および抵抗R1,R2が接続され、コンデン
サC3,C4および抵抗R1,R2の接続点は接地され
る。このようなコモンモードノイズフイルタを電
源ラインに挿入したとき、1000Vもの大電圧のパ
ルス状雑音が入力しても、雑音出力電圧はきわめ
て小さな値を示し、きわめて有効なノイズフイル
タ機能を発揮する。 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 実施例 1 Fe80B18Si2の組成を有し、厚さ30μm、巾8mm
のほぼ完全に非晶質の磁性合金の連続薄板を、高
速急冷法により作成した。この合金薄板の結晶化
温度Txは500℃、キユリー点Tcは400℃であつ
た。 次いで、この薄板を所定長に裁断し、外径31
mm、内径19mm、巾8mmのトロイダル状に巻回し巻
磁心となし、磁心Aとした。 このような巻磁心Aに対し、その磁心方向(第
5図におけるH1の方向)に1000Oeの直線状平行
外部磁場を印加した。磁場中にて、440℃、15分
間加熱した後、やはり磁場中で炉冷した。このよ
うな処理により、磁心Bを得た。 更に、上記のようにして形成した巻磁心Aに対
し、径方向ではなく、その巾方向(第5図におけ
るH2の方向)に1000Oeの直線状平行磁場を印加
し、前記同様、440℃、15分間の加熱と炉冷を行
い、磁心Cを得た。 更に別に、上記のようにして形成した巻磁心A
に対し、磁場を印加することなく、440℃、15分
間の加熱と放冷を行い、磁心Dを得た。 一方、上記のようにして形成した巻磁心Aに対
し、巻線を施し、薄板巻回方向(磁心円周方向)
に10Oeの磁場を誘起せしめ、この磁場中で、前
記同様440℃、15分間の加熱と炉冷を行い、磁心
Eを得た。 このようにして得た磁心A〜Eにつき、所定巻
数にて2本の巻線を施し、一方の巻線に所定の抵
抗を介し50KHzの信号を入力し、他方の巻線の出
力を測定して、そのB−Hループを測定し、平均
磁化曲線を求め、この曲線上のH=2Oeにおける
Bの値(B2)を求めた。また、50KHzにおける飽
和磁束密度Bsは振動式磁力計により測定した、
結果を下記表1に示す。 一方、このようにして得た磁心A〜Eにつき、
第3図に示すようにして、その往復電流による磁
束が相殺されるようにして、所定巻数の2つの巻
線31,32を巻装して、コモンモードチヨーク
コイル40を作成した。そして、このようにして
作成したコモンモードチヨークコイル40を用
い、コンデンサC1,C2,C3,C4を用い、第6図
に示されるようなコモンモードノイズフイルタを
作成した。この場合、巻線31,32の一端の間
には0.22μFのコンデンサC1が接続され、又その
他端には、0.22μFのコンデンサC2とそれぞれ
5000pFのC3,C4が接続されている。 このようなコモンモードノイズフイルタを用
い、第6図に示されるように、コンデンサC1
一端を50Ωの抵抗R3を介し、又、その他端をア
テニユエータAを介しパルス発生器PGを接続し、
更にコンデンサC3,C4とそれぞれ並列に50Ω抵
抗R1,R2を接続し、抵抗R1,R2の接続点を接地
し、抵抗R1の一端をオシロスコープに接続した。 このような測定回路を用い、磁心A〜Eそれぞ
れにつき構成したコモンモードノイズフイルタに
対し、パルス発生器PGにより、アテニユエータ
Aを介し、1000V、1μsecのパルスを入力し、そ
の際の出力電圧を測定した。結果を表1に併記す
る。
The present invention relates to a coil core for a power line filter. More specifically, when a magnetic core made of an amorphous magnetic alloy is used to form a coil and applied to a chiyoke coil for a power line filter or an LC noise filter, high voltage pulse noise that cannot be removed by conventional filters is produced. This invention relates to a coil magnetic core that can block input extremely effectively. When inputting power to a device from a power line or power circuit, noise current superimposed on the power supply current or other unnecessary current may enter the device or leak from the device to the outside.
For this reason, a power line filter is inserted into the power line or power circuit to prevent these problems. For such power line filters, it is often advantageous to use a coil as a filter functional element due to its robustness, etc., and it is often advantageous to use a coil as a filter function element. Common mode or differential mode LC noise filters are often used to remove superimposed noise. Conventionally, ferrite, powder material, etc. have been used as the material for forming the magnetic core of a power line filter coil such as a chiyoke coil or a common mode or differential mode chiyoke coil for an LC noise filter. .
However, the ferrite magnetic core has a saturation magnetic flux density (Bs)
For example, if the coil is used as a common mode choke coil to form a common mode noise filter and inserted into a 100V AC power line, the magnetic core will become saturated when large voltage noise is input, making it difficult to use it effectively. This can lead to equipment malfunctions. Further, although the powder magnetic core has a high saturation magnetic velocity density, it has a low magnetic permeability and a low inductance with respect to input voltage, so that it cannot effectively block large voltage noise input. Under these circumstances, the applicant of this application
Previously, we proposed using a closed magnetic circuit core made of an amorphous magnetic alloy as the core of a power line filter coil. The magnetic core according to the above proposal has a significantly improved ability to stop high-voltage noise current pulses. However, the noise current pulse superimposed on this power line or power supply circuit is often 1000V.
As described above, this is generated as an extremely large pulse-like voltage of 1 μsec or less. It has been found that closed magnetic circuit cores made of ordinary amorphous magnetic alloys cannot withstand such large voltage pulse-like noises in practical use. The present invention has been made in view of the above-mentioned circumstances, and when a closed magnetic circuit core made of a substantially amorphous magnetic alloy is used as a coil core for a power line filter, a predetermined treatment is performed at the time of making the core. By doing so, we aim to improve the magnetic core characteristics so that they can effectively block even extremely large voltage pulse-like noise, and to find critical conditions for the magnetic core characteristics that exhibit large stopping power. be its main purpose. The inventors of the present invention have conducted extensive studies regarding these objectives, and have found that the magnetic properties of a magnetic core made of an amorphous magnetic alloy at 50KHz are an extremely good indicator for eliminating large voltage pulse-like noise of 1000V or more. And, when measuring the magnetic flux density B 2 and the saturation magnetic flux density Bs at H = 2 Oe on the average magnetization curve at 50KHz, B 2 is 2000G or more,
Moreover, it was discovered that an extremely large blocking ability is exhibited only when B 2 is 0.7 times or less than Bs, and this new knowledge led to the present invention. That is, the present invention provides a coil magnetic core for a power line filter made of an amorphous magnetic alloy.
The purpose is to satisfy the following formula when measuring the B-H loop at 50KHz. Formula 2000G≦B 2 ≦0.7Bs Here, Bs is the saturation magnetic flux density in the B-H loop, and B 2 is the value of B at H = 2Oe on the average magnetic subtraction curve found from the B-H loop at 50KHz. be. In this case, the average magnetization curve is, as is well known, B
- This is a curve obtained by connecting the midpoints of two points showing the same B value on the H loop. The coil magnetic core for a power line filter of the present invention is
The B-H characteristic at 50KHz satisfies the relationship expressed by the above formula. If this relationship is not satisfied, it is not possible to construct a power line filter coil that can effectively remove pulsed noise as high as 1000V. In this case, in the above formula I, more preferable results are obtained when B 2 ≧3000G, especially B 2 ≧4000G. In addition, while maintaining the relationship shown in the above formula, Bs≧400G, especially Bs
More favorable results will be obtained if ≧7000G. In order to determine whether such a relationship exists, follow the usual method: apply two windings with a predetermined number of turns to the magnetic core, and apply a 50K voltage to one of the windings through a predetermined resistance.
This may be done by inputting a Hz signal, measuring the output of the other winding, and measuring its B-H loop. In the present invention, the predetermined effects of the present invention are achieved by using the relationship shown by the above formula as a critical condition, and as long as such a relationship is satisfied, the composition of the substantially amorphous magnetic alloy is may be of various types. . This is because the characteristics of a magnetic core made of an amorphous magnetic alloy vary depending on its composition, the treatment history during the formation of the magnetic core, the structure of the magnetic core, etc. However, in general, it is preferable that the substantially amorphous magnetic alloy forming the coil magnetic core for a power line filter of the present invention has a composition represented by the following formula. This is because at that time, it becomes easy to give the magnetic core the B-H characteristic shown by the above formula. Formula (Fe p Co q Ni r ) x X y Y zwhere , X is one or more glass elements, and Y
is one or more transition elements other than the iron group. Also,
x+y+z=100at%, y is 10-35at%,
More preferably 15-30at%, z is 0-5at%
%. Furthermore, p+q+r=100%, and p is
60-100%, and r is 0-40%. In this case, the one or more vitrifying elements constituting X include Si, B, P, C, Ge, Sn, Ga,
One or more of In, Sb, Al, Zr, etc. can be used, and when X is expressed as Si k B l X (1) m, more preferable results are obtained. In this Si k B l X (1) m, k+l+m=100%, and k/k+l
is from 0 to 0.7, and m is from 0 to 0.4. AlsoX (1)
is one or more of P, C, Ge, and Sn, more preferably P and/or C;
When X (1) is expressed as P s C t , S/k+l+m is 0
~0.1, t/k+l+m is 0-0.3. On the other hand, one or more non-iron group transition elements constituting Y include Co, Fe, and Ni among the first to third transition series in a broad sense, that is, Sc to Zn, Y to Cd, and La to Hg. It may be any one or more types other than the above. Such magnetic alloys are substantially amorphous, typically 10-100 .mu.m thick thin sheets, from which they are generally formed as generally annular magnetic cores. In this case, being annular means that it is a cylindrical body whose cross section is annular, such as a circular ring, a circular ring, a quadrangular ring, etc., as is known in the art. Furthermore, in order to form an annular magnetic core using an amorphous magnetic alloy thin plate, as shown in FIG. The magnetic core 2 may be formed by laminating the magnetic core 2 through the magnetic core 2. However, in terms of easier manufacture of the magnetic core, it is preferable that the annular magnetic core 2 is formed from a thin plate 15 as a wound core as shown in FIGS. 2 and 3. In this case, in both figures, the magnetic core 2 is a thin plate 15 of an amorphous magnetic alloy.
is wound around a winding core or a winding frame (not shown) with an insulating layer interposed therebetween as necessary, so as to have an annular cross section, in this case an annular shape. In this way, the above-mentioned magnetic core whose B-H characteristic at 50 KHz has the relationship shown by the above formula is generally created as follows. First, a thin plate of an amorphous magnetic alloy is created. In order to produce a thin plate of an amorphous magnetic alloy, an alloy having a corresponding composition may be ultra-quenched from the liquid phase according to a known high-speed quenching method. In order to obtain an amorphous magnetic alloy thin plate by ultra-quenching from the liquid phase, an alloy of the corresponding composition is melted to form a melt, and this melt is heated from the molten state to approximately 10 4 °C/sec or more, usually 10 4 This may be achieved by ultra-rapid cooling at a cooling rate of ~10 6 °C/sec and cooling solidification. In order to ultra-quench the molten alloy liquid, various methods such as the known twin-roll method, single-roll method, or inside-in-division method may be used. Therefore, the melting conditions for the alloy, the jetting conditions for the alloy liquid, the shape and dimensions of the nozzle during jetting, the shape, dimensions, material, etc. of the cooling body such as twin rolls are within the range of conditions for the known ultra-quenching method. It may be determined as appropriate. Furthermore, when melting the alloy, it is preferable to carry out the process in an inert gas such as argon, or while an inert gas is flowing in. However, the spouting of this melt can be carried out in either an inert gas or air atmosphere. You may go against them. In this way, substantially amorphous and 10
A long continuous thin plate having a thickness of about 100 μm and a width depending on the purpose of use is produced. A magnetic core is then formed from such a thin plate.
In order to form a magnetic core from a thin plate, as described above, a thin plate may be cut into a predetermined shape, for example, an annular shape, and a plurality of thin plates may be used to form a laminate, preferably with a known insulating layer interposed therebetween. In a preferred embodiment, the thin plate is wound to form a wound magnetic core with a known insulating layer interposed therebetween if necessary. In this case, in order to wind a long continuous thin plate to form a wound magnetic core, the thin plate may be wound around a specified winding core and then fixed, or the thin plate may be wound on a winding core and then the winding core removed and fixed. There are various methods, such as fixing the wound thin plate within the winding frame. In this case, it is necessary to perform some kind of heat treatment on the thin plate before forming the magnetic core from the thin plate and/or after forming the wound core. When a thin plate immediately after being manufactured by the high-speed quenching method is used as it is and a magnetic core is formed from it, the B-
This is because the H characteristic does not satisfy the relationship shown in the above formula, and the desired effect of the present invention is not achieved. In the present invention, there are various heat treatments for making the magnetic core satisfy the relationship shown in the above formula at 50 KHz. One such embodiment is heat treatment of the thin plate before forming the magnetic core. This thin plate heat treatment is performed on a long continuous thin plate before the magnetic core is formed, or on a thin plate punched or etched into a predetermined shape. It is applied at a temperature above point Tc. In this case, depending on the composition of the amorphous magnetic alloy, even if the amorphous magnetic alloy is within the preferred composition range shown by the above formula, the Curie point Tc
may be Tc≧Tx, in which case this heat treatment cannot be applied; however, for materials where Tc<Tx, heat treatment is performed in a non-magnetic field at a temperature above Tc and below Tx, and then If a magnetic core is formed, it may be possible to make the magnetic core have the relationship shown in the above formula. On the other hand, the heat treatment applied to the thin plate before forming the magnetic core, which belongs to the same embodiment as above, includes heat treatment in a magnetic field performed at a temperature lower than Tc and Tx. If such heat treatment in a magnetic field is performed, the B 2 can be increased to a larger value than when heat treatment is performed in the absence of a magnetic field.
For example, it can be set to 3000 to 4000G or more, and the noise blocking ability is further improved. In this case, the applied magnetic field usually has a stationary magnetic field axis and is applied to the thin plate from a predetermined direction. Therefore, the magnetic field axis of the applied magnetic field may be parallel to the direction of the magnetic path when the thin plates are formed into a wound core or a laminated core. However, when applying a magnetic field parallel to the magnetic path direction in this way, B 2 increases to over 4000G, but at the same time B 2 approaches 0.7Bs, and B 2 > 0.7Bs. be. When B 2 exceeds 0.7Bs, the noise rejection ability deteriorates. Under these circumstances, it is generally preferable that the magnetic field axis of the applied magnetic field is not parallel to the magnetic path direction when a thin plate is used as the magnetic core. FIG. 4 shows a preferred example of such a case.
In the figure, a predetermined angle θ (preferably
A linear magnetic field H is generated with an intersecting angle of 45 to 90 degrees, while the thin plate 15 is continuously moved in the same direction as its longitudinal direction l (in the direction of arrow a in the figure) and passes through this magnetic field region. It is designed to do so. In this case, it is preferable that the magnetic field axis of the magnetic field H be approximately parallel to the thin plate surface, and the magnetic field H may vary either in direct current or alternating current, and the magnetic field strength is approximately 10 Oe or more. It is better to In this way, Tc and
By performing heat treatment by selecting a predetermined intersection angle θ at a temperature below Tx and cooling preferably in a magnetic field, the magnetic core can then be formed as described above to have the relationship shown in the above equation. . The heat treatment belonging to the first aspect, which is performed on a thin plate before forming a magnetic core, is as described above, but especially when forming a wound magnetic core from a thin plate, excessive strain is often applied to the thin plate. Therefore, as a second aspect, it is generally advantageous to form a magnetic core by winding or laminating thin plates as described above, and then subjecting the magnetic core to a predetermined heat treatment. Of course, also in this second aspect, the processing of the first aspect can be performed in advance and both can be used together. An example of this second aspect is heat treatment performed on the magnetic core in a non-magnetic field at a temperature greater than or equal to Tc and less than Tx. When a thin plate having a composition that can be subjected to such heat treatment is used, the relationship shown in the above equation can be effectively caused in the magnetic core by selecting the treatment conditions. On the other hand, also in this second aspect, heat treatment in a static magnetic field as described above is a more effective means for realizing the relationship shown in the above formula. This is because heat treatment in a magnetic field increases B 2 to a large value of 3,000 to 4,000 G or more, and the noise blocking ability becomes extremely large. In this case, when the magnetic core is wound and energized during the heat treatment, a magnetic field is applied in the direction of the magnetic path of the magnetic core. However, in such a case, as in the case described above, B 2 becomes an extremely large value, but
It is close to 0.7Bs, and may exceed 0.7Bs.
On the contrary, the noise blocking ability decreases. For this reason, in general, an external magnetic field with a nearly linear magnetic field axis is
It is preferable to apply it substantially uniformly over the entire magnetic core. That is, as shown in FIG. 5, the applied magnetic field is a magnetic field H 1 parallel to the radial direction of the magnetic core 2.
The magnetic core 2 can be placed inside the magnetic core 2, or the magnetic core 2 can be placed in an external magnetic field H2 parallel to the width direction of the magnetic core 2.
Furthermore, it is preferable to arrange the magnetic core 2 in a linear parallel external magnetic field synthesized from the combination of the magnetic fields H 1 and H 2 . By appropriately selecting the direction in which this magnetic field is applied to the magnetic core, the relationship shown in the above formula can be realized, and B 2 can be adjusted to 3000 to 4000G.
It is possible to obtain an extremely preferable value of 0.7 Bs or less. As above, the applied magnetic field in this case, regardless of whether it is direct current or alternating current, is preferably about 10 Oe or more in strength, and the heating temperature is approximately below Tx and Tc.
The temperature is preferably 200°C or higher. Further, cooling after heating is preferably performed in a magnetic field. Note that the various heat treatments described above may be performed in any atmosphere of air, vacuum, or inert gas. In this way, the magnetic core of the present invention having the relationship shown in the above equation is created, and such a magnetic core is wound with a winding wire and configured as a power line filter coil. In this case, the first
As shown in the figure and FIG. 2, the winding 3 can be wound to form a chiyoke coil 4. At this time, the chiyoke coil formed from the magnetic core of the present invention can be used for a power supply line and can effectively remove pulse-like noise at a voltage as high as 1000V. However, in order to further increase the effect of the present invention, two windings 3 as shown in FIG.
1 and 32 to constitute the common mode York coil 40. In this case, the winding directions of the windings 31 and 32 are determined so that the magnetic fluxes due to the reciprocating currents cancel each other out. For example, a circuit as shown in FIG. A noise filter is formed. In this case, in FIG. 6, a capacitor C 1 is placed at one end between the pair of windings 31 and 32 of the common mode choke coil, and a capacitor C 2 , is placed at the other end.
C 3 , C 4 and resistors R 1 , R 2 are connected, and the connection point of capacitors C 3 , C 4 and resistors R 1 , R 2 is grounded. When such a common mode noise filter is inserted into a power supply line, even if pulsed noise with a voltage as high as 1000V is input, the noise output voltage shows an extremely small value, and it exhibits an extremely effective noise filter function. Hereinafter, the present invention will be explained in more detail with reference to Examples. Example 1 Has a composition of Fe 80 B 18 Si 2 , thickness 30 μm, width 8 mm
A continuous thin plate of an almost completely amorphous magnetic alloy was prepared by a high-speed quenching method. The crystallization temperature Tx of this alloy thin plate was 500°C, and the Curie point Tc was 400°C. Next, this thin plate was cut to a predetermined length, and the outer diameter was 31 mm.
The core was wound into a toroidal shape with a diameter of 19 mm, an inner diameter of 19 mm, and a width of 8 mm, and was designated as magnetic core A. To such a wound magnetic core A, a linear parallel external magnetic field of 1000 Oe was applied in the direction of the magnetic core (direction H 1 in FIG. 5). After heating at 440°C for 15 minutes in a magnetic field, it was cooled in a furnace, also in a magnetic field. Through such treatment, magnetic core B was obtained. Furthermore, a linear parallel magnetic field of 1000 Oe was applied to the wound magnetic core A formed as described above, not in the radial direction but in the width direction (the direction of H 2 in FIG. 5), and the magnetic core A was heated at 440° C. A magnetic core C was obtained by heating for 15 minutes and cooling in a furnace. Furthermore, a wound magnetic core A formed as described above
The magnetic core D was then heated at 440° C. for 15 minutes and allowed to cool without applying a magnetic field. On the other hand, winding is applied to the wound magnetic core A formed as described above, and the thin plate winding direction (the circumferential direction of the magnetic core) is
A magnetic field of 10 Oe was induced in the core, and in this magnetic field, heating was performed at 440° C. for 15 minutes and furnace cooling was performed in the same manner as described above, to obtain a magnetic core E. For each of the magnetic cores A to E thus obtained, two windings were applied with a predetermined number of turns, a 50KHz signal was input to one winding through a predetermined resistance, and the output of the other winding was measured. Then, the B-H loop was measured, an average magnetization curve was determined, and the value of B (B 2 ) at H=2Oe on this curve was determined. In addition, the saturation magnetic flux density Bs at 50KHz was measured using a vibrating magnetometer.
The results are shown in Table 1 below. On the other hand, for the magnetic cores A to E obtained in this way,
As shown in FIG. 3, two windings 31 and 32 having a predetermined number of turns were wound so that the magnetic fluxes due to the reciprocating currents were canceled out to create a common mode York coil 40. Then, a common mode noise filter as shown in FIG. 6 was fabricated using the common mode choke coil 40 thus fabricated and capacitors C 1 , C 2 , C 3 , and C 4 . In this case, a 0.22 μF capacitor C 1 is connected between one end of the windings 31 and 32, and a 0.22 μF capacitor C 2 is connected to the other end.
C 3 and C 4 of 5000pF are connected. Using such a common mode noise filter, one end of the capacitor C1 is connected to the pulse generator PG through the 50Ω resistor R3 , and the other end is connected to the pulse generator PG through the attenuator A, as shown in FIG.
Further, 50Ω resistors R 1 and R 2 were connected in parallel with the capacitors C 3 and C 4 , respectively, the connection point of the resistors R 1 and R 2 was grounded, and one end of the resistor R 1 was connected to an oscilloscope. Using such a measurement circuit, input a 1000V, 1μsec pulse from the pulse generator PG through the attenuator A to the common mode noise filter configured for each of the magnetic cores A to E, and measure the output voltage at that time. did. The results are also listed in Table 1.

【表】 表1の結果から、磁心が50KHzにおけるB−H
特性についての上記式の関係を満たす場合に限
つて、1000Vものパルス状大電圧雑音入力を有効
に除去できることがわかる。 この場合、B2が3000G以上、特に4000G以上の
値となると、雑音出力電圧はきわめて小さくなる
ことがわかる。又、B2が更に大きくなり、0.7Bs
に近づくと逆に雑音出力電圧が増大し、0.7Bsを
越えたときにはかなり大きな雑音出力電圧が生じ
てしまう。 なお、第7図に示されるように、第6図に示さ
れる場合と異なり、コンデンサC1の両端を接続
した測定回路を用いる場合にも、上記と全く同様
の結果を得た。 実施例 2 下記表2に示される3種の厚さ30μm、巾8mm
のほぼ完全に非晶質の磁性合金の連続薄板を得、
実施例1と同様に外径31mm、内径19mmのトロイダ
ル状に巻回して、巻磁心とした。 次いで、各巻磁心それぞれにつき、その一つは
そのまま、又他の一つに下記表2に示されるよう
なTcより大でTx未満の温度にて磁場中熱処理を
実施例1に準じて施した。 これら6種の磁心につき、実施例1と同様に、
50KHzにおけるB−Hループを測定したところ、
BsおよびB2として、表2に示される結果を得た。 又、実施例1と同様に、各巻磁心から第3図に
示されるようなコモンモードチヨークコイル40
を作成し、パルス発生器PGからアテニユエータ
Aを介し、1000V、1μsecのパルスを入力し、そ
の際の出力電圧を測定したところ、表2に示され
る結果を得た。 表2の結果から、種々の組成の非晶質磁性合金
につき、上記式の関係を満たす場合に限つて、
1000Vものパルス状大電圧入力を有効に除去でき
ることがわかる。
[Table] From the results in Table 1, B-H when the magnetic core is 50KHz
It can be seen that a pulse-like large voltage noise input of as much as 1000V can be effectively removed only when the above-mentioned relationship regarding the characteristics is satisfied. In this case, it can be seen that when B 2 becomes a value of 3000G or more, especially 4000G or more, the noise output voltage becomes extremely small. Also, B 2 becomes even larger, 0.7Bs
On the contrary, as it approaches , the noise output voltage increases, and when it exceeds 0.7Bs, a considerably large noise output voltage occurs. Note that, as shown in FIG. 7, unlike the case shown in FIG. 6, when a measuring circuit in which both ends of the capacitor C1 were connected was used, results exactly similar to those described above were obtained. Example 2 Three types of thickness 30 μm and width 8 mm shown in Table 2 below
obtained a continuous thin sheet of almost completely amorphous magnetic alloy of
As in Example 1, it was wound into a toroidal shape with an outer diameter of 31 mm and an inner diameter of 19 mm to obtain a wound magnetic core. Next, for each of the magnetic cores, one of the cores was subjected to heat treatment in a magnetic field at a temperature higher than Tc and lower than Tx as shown in Table 2 below, in accordance with Example 1. Regarding these six types of magnetic cores, as in Example 1,
When I measured the B-H loop at 50KHz,
The results shown in Table 2 were obtained for Bs and B2 . In addition, as in the first embodiment, a common mode choke coil 40 as shown in FIG.
A 1000 V, 1 μsec pulse was input from the pulse generator PG through the attenuator A, and the output voltage at that time was measured, and the results shown in Table 2 were obtained. From the results in Table 2, for amorphous magnetic alloys of various compositions, only when the relationship of the above formula is satisfied,
It can be seen that a pulsed high voltage input of as much as 1000V can be effectively removed.

【表】【table】 【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]

第1図は、本発明の磁心を用いて電源ラインフ
イルタ用のチヨークコイルを構成したときの一例
を示す斜視図であり、第2図は、他の一例を示す
平面図である。第3図は、本発明の磁心を用い
て、電源ラインフイルタ用のコモンモードチヨー
クコイルを構成したときの一例を示す平面図であ
る。第4図および第5図は、それぞれ本発明の磁
心を製造する際におけるその一工程を説明するた
めの図であり、第4図はその一例における平面
図、第5図は他の一例における斜視図である。第
6図および第7図は、それぞれ本発明の磁心から
コモンモードチヨークコイルを構成し、これを用
いコモンモードノイズフイルタを形成し、その際
のパルス電圧入力に対する出力電圧応答を測定す
る測定回路の例を示す回路図である。 11,15……非晶質磁性合金薄板、2……磁
心、4……チヨークコイル、40……コモンモー
ドチヨークコイル。
FIG. 1 is a perspective view showing an example of a chiyoke coil for a power line filter constructed using the magnetic core of the present invention, and FIG. 2 is a plan view showing another example. FIG. 3 is a plan view showing an example of a common mode choke coil for a power line filter using the magnetic core of the present invention. 4 and 5 are diagrams for explaining one step in manufacturing the magnetic core of the present invention, respectively; FIG. 4 is a plan view of one example, and FIG. 5 is a perspective view of another example. It is a diagram. FIGS. 6 and 7 show a measurement circuit that constructs a common mode choke coil from the magnetic core of the present invention, forms a common mode noise filter using this, and measures the output voltage response to a pulse voltage input at that time. FIG. 11, 15...Amorphous magnetic alloy thin plate, 2...Magnetic core, 4...Chiyoke coil, 40...Common mode Chiyoke coil.

Claims (1)

【特許請求の範囲】[Claims] 1 非晶質磁性合金からなる電源ラインフイルタ
用コイル磁心において、当該磁心の50KHzにおけ
るB−Hループを測定したとき、2000G≦B2
0.7Bs(ここに、Bsは飽和磁束密度を表わし、又
B2は上記50KHzでのB−Hループから求まる平均
磁化曲線上のH=2Oeにおける磁束密度Bの値を
表わす。)なる関係を有することを特徴とする電
源ラインフイルタ用コイル磁心。
1. When measuring the B-H loop at 50KHz of a power line filter coil core made of an amorphous magnetic alloy, 2000G≦B 2
0.7Bs (Here, Bs represents the saturation magnetic flux density, and
B2 represents the value of the magnetic flux density B at H=2Oe on the average magnetization curve determined from the B-H loop at 50KHz. ) A coil magnetic core for a power line filter, characterized by having the following relationship.
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