JPH0132860Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （以下利用分野、従来技術等考案の目的） 本考案は、植物栽培用鉢装置に係るものであ
る。鉢物の潅水は、毎日行わないと生育に悪影響
を与えるが、失念したり、また留守をすることに
よつて潅水されないことがある。このため、従
来、例えば養液タンクの上に鉢をのせ、鉢の中の
自然培土中にスポンジの一側を挿入し、他側を養
液タンクの液中にいれて連絡させ、自然給水する
例があつたが、鉢内に雨水がはいつてしまう欠点
があつた。本考案は鉢の底部に突出部を設け、該
突出部に設けた吸水口から養液を取り入れる構成
とすると共に鉢の上部に蓋をし、該蓋の上方位置
の鉢の周縁に排水口を設け、自然吸水と排水を円
滑に行えるようにしたものである。以下図につい
て詳述すると次の通りである。

（以下考案の構成作用） 符号１は鉢本体であつて、この鉢１の底部の中
央に養液吸水口２を設けた突出部３を形成する。
鉢本体１の上部内側に段部１１を形成し、この段
部１１上に蓋４を載置し、該蓋４の周縁に位置す
る鉢本体１に排水口５を形成する。該排水口５
は、円孔状のその他の形状のものでよく、この排
水口５に、図示の通り前記蓋４の一部を差し込む
ようにして構成してもよい。また、蓋４は図示の
通り傾斜させて構成すると雨水の排水がよい。ま
た、蓋４にミシン線を設け、植物の茎をいれやす
くするとよい。符号６は、例えば輝緑岩を主体に
して成るロツクウール等で構成した人工育成培地
である。この人工育成培地６は、鉢本体１だけで
なく、突出部３にも充填する。第１図は、突出部
３を養液タンク８内に装入して、鉢本体１をタン
ク８上に載置した例を示すものであり、第２図は
排水口５をタンク８外に露出するようにして、鉢
本体１をタンク８内に複数個装入する例を示すも
のである。しかして、潅水口７から導入した養液
９等は、吸水口２から突出部３及び鉢本体１内に
はいり、植物１０の生育に供される。鉢１が屋外
に置かれている時の雨水は、蓋４でうけて、その
多くは排水口５から排水される。

（考案の効果） 本考案は以上の通りであるので、人手をわずら
わすことなく、植物への吸排水を行なうことがで
きる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は実施例を示す全体の説明図
である。 符号１……鉢本体、２……養液吸水口、３……
突出部、４……蓋、５……排水口、６……人口育
成培地、７……潅水口、８……養液タンク、９…
…養液、１０……植物、１１……段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鉢本体底部の中央に養液吸水孔を設けた突出部
   を形成し、前記鉢本体の上部内側に段部を形成
   し、この段部に、周縁に向けて傾斜させた蓋を載
   置し、該蓋の周縁に位置する前記鉢本体に排水口
   を形成した鉢装置。