JPH0130357Y2 - - Google Patents

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JPH0130357Y2
JPH0130357Y2 JP9518185U JP9518185U JPH0130357Y2 JP H0130357 Y2 JPH0130357 Y2 JP H0130357Y2 JP 9518185 U JP9518185 U JP 9518185U JP 9518185 U JP9518185 U JP 9518185U JP H0130357 Y2 JPH0130357 Y2 JP H0130357Y2
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、飲料缶等に用いられる開口容易な蓋
体に関する。 (従来の技術) この種の飲料缶等の従来例としては、例えば第
6図乃至第8図に示されるようなものがある。第
6図及び第7図の従来例にあつては、円形パネル
100の外周にクツシヨンビード100aを介し
て立上りフランジ部100bを一体的に設けるこ
とによつて蓋体を構成しており、しかも、この缶
蓋を構成するパネル100の表面には開口を容易
にするための部分開口用の環状スコアー線101
が刻設されている。また環状スコアー線101の
内側に形成される開口片102の蓋体中央側端部
にはリベツト103が突設されていて、このリベ
ツト103にはプルタブ104が引起こし自在に
取付けられている。従つて、前記プルタブ104
の自由端縁を把持して上方へ引上げれば、環状ス
コアー線101に沿つてパネル100を容易に切
断することができ、斯かる方法で開口片102を
取除くことによつて蓋体を部分的に開口してい
た。なお、第8図の従来例においては、円形パネ
ル100の外周に立上りフランジ部100bが連
続して設けられており、クツシヨンビードを備え
ていない点で第6図のものと相違している。 (考案が解決しようとする問題点) 前記した従来例の構造にあつてはパネル100
の表面に環状のスコアー線101を刻設すること
によつて蓋体を容易に部分開口し得るようになさ
れているが、反面、第6図及び第7図のものでは
パネル100とクツシヨンビード100aとの境
界、第8図のものではパネル100と立上りフラ
ンジ部100bとの境界にそれぞれ全周的に延び
る屈曲部100cを設けて蓋体の剛性を高めてい
ることから、落下時などに缶体に衝撃が加わつた
りするような場合には、上記主スコアー線101
の部位に応力が集中してスコア亀裂を生じてい
た。このため、スコアレツジアル(スコアー残
厚)を大きくする等の対策がとられているが、こ
の方法によると、開口性が悪くなるという他の問
題点を生じていた。 そこで、本考案は上記した問題点を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、
主スコアー線の部分に応力が集中しないようにし
て、缶体の落下時スコア亀裂が生じないようにす
ることにある。 (問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、この考案は、円
環状の立上りフランジ部をその外周に一体的に備
えたパネルの表面に開口を容易にするための主ス
コアー線を刻設して、該スコアー線内に開口片を
区画形成すると共に、該パネル上等に引起こし自
在なプルタブを取付けてなる開口容易な蓋体にお
いて、上記パネルの周縁に形成される円周方向の
屈曲部沿いには、当該円周方向の屈曲部を横切つ
て半径方向へ延びる応力分散用の凹溝を多数放射
状に形成することにより構成されている。 (実施例) 以下に、本考案に係る開口容易な蓋体を図示の
実施例に基づいて説明すると、第1図及び第2図
において、1は蓋体を構成するための円形のパネ
ルで、このパネル1の外周にはクツシヨンビード
2を介して環状の立上りフランジ部3が一体的に
設けられている。またこのパネル1の表面には開
口を容易にするための扇形主スコアー線4が刻設
されており、この扇形主スコアー線4の部位にお
けるスコアー残厚は薄くなつている。上記扇形主
スコアー線4によつて画定されるスコアー線内方
には除去自在な開口片5が形成されている。上記
扇形主スコアー線4の内方部分すなわち開口片5
内の蓋体中央側端部にはリベツト6が一体的に突
設されていて、このリベツト6にはプルタブ7が
引起こし自在に取付けられている。 而して、パネル1の周縁すなわちパネル1の外
周とクツシヨンビード2との境界には、円周方向
へ全周的に延びる屈曲部8が形成され、しかもこ
の屈曲部8沿いには当該円周方向の屈曲部を横切
つて半径方向へ延びる応力分散用の凹溝9,…が
放射状配置の態様で複数設けられている。このよ
うに、屈曲部8沿いに複数の半径方向の凹溝9,
…を放射状に設けた場合には、落下時などに蓋体
に対して接線方向に荷重A,Bが作用すると、こ
の作用線と直交する半径方向の凹溝9e,9fが
折れ曲がる方向へ弾性変形して衝撃力を吸収する
ので、主スコアー線4の部位に応力が集中するの
を阻止することができる。なお、この応力分散用
の凹溝9の幅Wは0.4mm〜3.0mm、長さLは0.4mm〜
2.0mmの範囲内にあるものが望ましい。幅Wが0.4
mm以下であると凹溝が変形しないために落下強度
の向上が図られず、一方幅Wが3mm以上になると
蓋の耐圧強度が低下して好ましくない。他方、凹
溝9の長さLが0.4mm以下の場合にも、凹溝の変
形がないため落下強度を向上させられない。反
面、長さLが2mm以上になると耐圧強度が低下す
る。 以上の構成より成る本考案にあつては、パネル
1の周縁沿いに放射状の凹溝9が形成されている
ことから、缶体の落下時にパネル1に負荷が作用
しても、各凹溝9,…が衝撃や振動を吸収するの
で、主スコアー線4部の応力は極めて小さな値と
なり、従来のように主スコアー線4部に応力が集
中することはない。この結果、缶体落下時にも主
スコアー線4の部位でスコア亀裂を生じるのを未
然に防止できる。 第一実施例について行なつた実験結果を示す
と、次の通りであつた。 (条件) 缶 250g缶 材質 A5082P 板厚 0.32mm 切欠数 7個 スコアー残厚 0.135mm
【表】 第3図及び第4図にはパネルが平担な蓋体が示
されており、第1図及び第2図に示されたクツシ
ヨンビードのある蓋体と同一の構成部分について
は同一の符号を付して説明すると、この第二実施
例においても、パネル1の周縁すなわちパネル1
の外周と立上りフランジ部3との境界に、円周方
向へ全周的に延びる屈曲部8aが形成され、しか
もこの屈曲部8a沿いには、当該円周方向の屈曲
部を横切つて半径方向へ延びる応力分散用の凹溝
9,…が放射状に多数形成されている。なお、こ
の応力分散用の凹溝9の幅Wも0.4mm〜3.0mm、長
さLも0.4mm〜2.0mmの範囲内にあるものが望まし
い。幅Wが0.4mm以下であると凹溝が変形しない
ために落下強度の向上が図られず、一方幅Wが3
mm以上になると蓋の耐圧強度が低下して好ましく
ない。他方、凹溝9の長さLが0.4mm以下の場合
にも、凹溝の変形がないため落下強度を向上させ
られない。反面、長さLが2mm以上になると耐圧
強度が低下するばかりか、第5図に示されるよう
に巻締め時にシーミングチヤツク10が蓋底に入
らなくなるので、適正な巻締めができなくなる。 この第二実施例について行なつた実験結果を示
すと次の通りであつた。 (条件) 缶 250g缶 材質 SPTE 板厚 0.23mm 切欠数 7個 スコアー残厚 0.065mm
【表】 上記の実験結果によると、パネル周縁に放射状
の凹溝を設けることにより、落下強度が大幅に向
上することが判明した。一方、落下強度を従来例
と同等にするならば、主スコアー線4の部位にお
けるスコアー残厚を薄くできるため蓋体の開口性
を向上させられる。 なお、本実施例においては開口片が完全に引裂
かれるものであるが、開口片が蓋体に残るタイプ
の開口容易な蓋体にも適用できることは云うまで
もない。 (考案の効果) 本考案に係る開口容易な蓋体は以上の構成及び
作用よりなるものであるから、缶体落下時などに
パネルにかかる負荷を分散、吸収し得るので、従
来のように主スコアー線の部分に応力が集中する
ことがなく、スコアー亀裂を未然に防止し得る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案に係る開口容易な蓋
体の実施例を示すもので、第1図は平面図、第2
図は第1図X部の縦断面図、第3図は他の実施例
の平面図、第4図は第3図Y部の断面図、第5図
は断面図、第6図乃至第8図は従来例の蓋体を示
すもので第6図は平面図、第7図は第6図Z部の
断面図、第8図は他の従来例を示す断面図であ
る。 符号の説明、1……パネル、2……クツシヨン
ビード、3……立上りフランジ部、4……主スコ
アー線、5……開口片、6……リベツト、7……
プルタブ、8,8a……屈曲部、9……凹溝、1
0……シーミングチヤツク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円環状の立上りフランジ部をその外周に一体的
    に備えたパネルの表面に開口を容易にするための
    主スコアー線を刻設して、該主スコアー線内に開
    口片を区画形成すると共に、該パネル上に引起こ
    し自在なプルタブを取付けてなる開口容易な蓋体
    において、上記パネルの周縁に形成される円周方
    向の屈曲部沿いには、当該円周方向の屈曲部を横
    切つて半径方向へ延びる応力分散用の凹溝を多数
    放射状に形成したことを特徴とする開口容易な蓋
    体。
JP9518185U 1985-06-25 1985-06-25 Expired JPH0130357Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9518185U JPH0130357Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

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JP9518185U JPH0130357Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS623428U JPS623428U (ja) 1987-01-10
JPH0130357Y2 true JPH0130357Y2 (ja) 1989-09-18

Family

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JP9518185U Expired JPH0130357Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

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JPS623428U (ja) 1987-01-10

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