JPH0130348B2 - - Google Patents

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JPH0130348B2
JPH0130348B2 JP59210315A JP21031584A JPH0130348B2 JP H0130348 B2 JPH0130348 B2 JP H0130348B2 JP 59210315 A JP59210315 A JP 59210315A JP 21031584 A JP21031584 A JP 21031584A JP H0130348 B2 JPH0130348 B2 JP H0130348B2
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circuit
correction signal
signal
flare
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Ryuichi Fujimura
Reiichi Kobayashi
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NEC Home Electronics Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 産業上の利用分野 本発明は、カラーテレビジヨン受像機、特に高
品位テレビジヨン用投写形表示装置の画質改善装
置に関するものである。
従来の技術 高品位テレビジヨンは、高精細度のテレビジヨ
ン画像を大型のスクリーンに表示することによ
り、既存のテレビジヨン受像機では得られない追
力や臨場感を視聴者に感得させようとするもので
ある。
このような高品位テレビジヨン用表示装置の一
つとして、CRT投写形表示装置が開発されつつ
ある。このようなCRT投写形表示装置の詳細に
ついては、テレビジヨン学会1982年全国大会講演
番号SPI−15「高品位テレビ用CRT形デイスプレ
イの開発」と題する久保等の論文を参照された
い。
上記CRT投写形表示装置では、光学系の大型
化に伴う解像度の低下を補うため、カメラと受像
機の間で輪郭補正を行うことが不可欠と考えられ
ている。このような輪郭補正の詳細については、
テレビジヨン学会1983年全国大会講演番号12−2
「高品位テレビカメラ用デイジタル輪郭補正器」
と題する岡田等の論文を参照されたい。
また、上記の投写形表示装置では、投写光が複
数回レンズを通過することに伴う反射成分や、ス
クリーンの厚みが有限であること等のため、大き
なフレア妨害が生ずる。フレアの大きな映像信号
は、低周波成分の増加を伴つている。このような
フレア妨害の詳細については、テレビジヨン学会
1982年全国大会講演番号SP−14「高品位テレビ用
投写形デイスプレイの画質改善−SAWフイルタ
ーによるフレア妨害除去−」と題する金澤等の論
文を参照されたい。
発明が解決しようとする問題点 高品位カラーテレビジヨン用投写形表示装置等
のカラーテレビジヨン受像機に対し、水平方向と
垂直方向への輪郭補正とフレア補正を行うことに
より画質改善を図ろうとした場合、次のような
種々の問題点を抽出し、他の問題点との係わりも
考慮しつつ、その一つ一つに解答を与えることが
必要になる。
〔A〕 アナログ回路で実現するかデイジタル回路
で実現するかの問題 映像信号は、特殊な例外を除き、アナログ信
号として供給されており、また一般にアナログ
回路の方がデイジタル回路に比較して簡易・安
価である。従つて、回路の規模とコストの点で
は上記の画質改善用装置をアナログ回路で実現
することが望ましい。
その反面、補正信号の作成に必要な所望の周
波数特性と良好な位相特性を有するアナログ・
フイルタを実現することは、相当の困難が予想
される。
例えば、前述した金澤等の論文によれば、映
像信号を高周波の搬送周波数で振幅変調するこ
とにより、これを一旦150MHz±20MHz程度の
高周波・広帯域の映像信号に変換し、変換後の
映像信号のうち150MHzの上下1MHzの周波数成
分のみをSAWフイルターによつて6dB程度減
衰させた後復調することによつて、水平方向の
フレア補正を行うという方法が試みられてい
る。
上記の方法によれば、簡易・安価なアナログ
回路を使用できるという確実な効果が奏され
る。その反面、この方式では、少なくとも
100MHz以上の高域の信号処理が必要になると
いう問題がある。またこの方法をフレアの水平
成分の除去だけでなく、垂直方向成分の除去に
も適用する場合には、アナログ回路の限度に近
い極めて高精度の1ライン分の遅延回路が多数
必要となるという問題もある。
〔B〕 全てデイジタル回路で実現するかどうかの
問題 画質改善装置をデイジタル回路で実現すると
した場合、後述する三原色ごとに補正を行うか
どうかの問題とも関連して、全てをデイジタル
回路で実現するかどうか、すなわちアナログ部
分を併存させるかどうかの問題がある。
前述した岡田等の論文には、アナログ併用方
式によるデイジタル輪郭補正器が開示されてい
る。すなわち、アナログのR、G、Bの三原色
の映像信号のうち、G信号のみがデイジタル信
号に変換され、これに基づきデイジタル輪郭補
正信号が作成される。上記デイジタルG信号
は、上記デイジタル輪郭補正信号によつてデイ
ジタル加算されたのち、補正済みのアナログG
信号に復元される。一方、上記デイジタル輪郭
補正信号はアナログ信号に変換されたのち、ア
ナログ信号のままの原R信号とB信号にアナロ
グ加算され、補正済みのアナログR信号とB信
号が得られる。
このように、アナログ部分を併存させれば、
回路がそれだけ簡易・安価になるという確実な
効果が奏される。その反面、このようなアナロ
グ併用方式は、処理時間を補償するための遅延
補償回路等をLC回路等のアナログ回路で実現
しなければならないという問題を含んでいる。
すなわち、この種のアナログ回路はデイジタル
回路に比較して調整精度が劣り、また温度変動
等の影響を受け易いため、このようなアナログ
系統に高精度の安定化対策を講じないと、特性
の安定したデイジタル系統との間で遅延時間の
差異等が生じ、画質がかえつて劣化しかねない
という問題を含んでいる。
〔C〕 三原色ごとに補正を行うかどうかの問題 画面内の輪郭の出現やフレア妨害の発生は、
三原色信号間で相当程度の相関を有するものと
考えられる。従つて、輝度信号のみから作成し
た補正信号で三原色信号を補正することによつ
て、補正信号作成回路の規模を3分の1に圧縮
できることになる。
また、上述の岡田等の論文に記載されたよう
に、輝度信号に最も大きく貢献するG信号から
補正信号を発生させ、この補正信号で三原色信
号を補正する構成とすれば、三原色信号から輝
度信号を作成するマトリツクス回路を省略で
き、回路規模を一層圧縮することができる。
上記の方式では、回路規模を大幅に圧縮でき
るという利点を有する反面、三原色間の輪郭の
相関が失われと、直ちに画質の劣化が生じると
いう問題がある。画面に単色の輪郭が出現する
ことによつて三原色間の輪郭の相関が失われる
場合も少なくないし、また、波長の異なる三原
色ごとにフレア妨害の程度が異なると考えられ
る。
〔D〕 輪郭補償とフレア補償を同一回路によつて
同時処理するかどうかの問題 輪郭補正は、画像の高域成分から輪郭信号を
抽出し、これをもとの画像に加算するように行
われる。フレア補正は、映像信号の低域成分を
抑圧することによつて行われる。従つて、輪郭
補正もフレア補正も映像信号の高域成分の強調
という共通の側面を有している。従つて、両補
正処理を同一回路によつて同時に行う構成とす
れば、処理回路の段数を半減できることにな
る。
この反面、処理対象の周波数域と周波数特性
は両者において相当相違しており、両者を同一
の回路で同時に処理することには、処理回路の
設計の困難化と処理回路の大規模化が予想され
る。さらに、上記同時処理方式には、輪郭補正
とフレア補正の特性を組立時や使用中に独立に
調整することが困難になるという問題も予想さ
れる。
〔E〕 水平、垂直方向への輪郭補正、フレア補正
を全て並列に処理するかどうかの問題 輪郭補正とフレア補正を同一の回路で同時に
行わない場合には、水平方向への輪郭補正とフ
レア補正、垂直方向への輪郭補正とフレア補正
の4種の処理が必要になる。
デイジタル処理を想定すれば、上記4種の処
理を全て並列的に行う構成は、丸め誤差の累積
が生じないという点において、画面平均的な画
質改善の効果が最大となる。
その反面、水平方向への処理と垂直方向への
処理を並列して行うと、角張つたウインドウ・
パターン等では四隅の処理が行われなくなり、
その部分だけは他の部分に比べて画質が相対的
に劣化し、画面全体の画質の均一性が損なわれ
るという問題が予想される。
また、上記4種の処理に要する時間は全て異
なるので、これら全ての処理を並列的に行う
と、最も長時間を要する垂直方向のフレア処理
(フレア補正信号の作成)が終了するまで、処
理済みの他の3種の補正処理を遅延させなけれ
ばならず、補正信号作成回路内の遅延補償用回
路の規模が大きくなるという問題もある。
〔F〕 水平、垂直方向への輪郭補正、フレア補正
を全て直列に処理するかどうかの問題 上記4種の補正処理を全て直列に行う構成と
すれば、一つの補正処理が終了次第直ちに次の
処理を開始できるため、補正回路内の遅延補償
回路が不要となるという利点がある。また、水
平方向の処理と垂直方向の処理が直列に行われ
かつこれらの処理回路が低域通過濾波回路で構
成される場合には、上述した四隅の画質劣化の
問題も生じない。
その反面、水平方向であれ垂直方向であれ、
輪郭補正とフレア補正を直列に行う構成とすれ
ば、前述した同一回路による同時処理の場合と
同様、処理回路の設計が困難になり、処理回路
の規模も大きくなるという欠点がある。
また、4種の処理に伴う丸め誤差が累積され
るという欠点もある。
〔G〕 高域通過濾波回路を使用するかどうかの問
題前述のように、輪郭補正もフレア補正も低域
抑圧、高域強調の処理であるから、高域通過濾
波回路を使用する構成が直截的である。
しかしながら、上記〔E〕で説明した四隅が
処理されないという問題を防止するために、水
平方向の処理と垂直方向の処理を直列に行うも
のとし、この場合に高域通過濾波回路を使用す
ると、前述のものとは異なる原因によつて新た
な四隅の問題が生じる。すなわち、水平方向へ
の輪郭補正によつてレベルの低下したウインド
ウ外側の四隅が、次の垂直方向への輪郭補正に
よつて、かえつてレベルが上昇し、四隅のみの
画質改善効果が相対的に低下して目障りになる
という問題が生じる。
〔H〕 どのような濾波回路を使用するかの問題 特に、デイジタル処理を行う場合には、高域
通過濾波回路であるかどうかを問わず、非巡回
型フイルタ(トランスバーサル・フイルタ)を
使用するか、巡回型フイルタ(リカーシブ・フ
イルタ)を使用するかの問題がある。
〔I〕 γ補正された状態の原信号から補正信号を
作成するかどうかの問題 映像信号には、CRTのカソード電圧・電流
特性の非直線性を補償するためのγ補正が施さ
れている。このγ補正が施されたままの映像信
号から補正信号を作成すると、補正信号自体の
直線性が失われ、補正の効果が低減するおそれ
がある。
以上、水平、垂直方向に輪郭補正とフレア補
正を行うことによつて画質改善を図る上での主
な問題点を列挙した。本発明者の概算によれ
ば、上記各種の問題点にどのような解答を与え
るかによつて、数千通りもの異なる構成に到達
することになる。
発明の構成 問題点を解決するための手段 上記従来技術の問題点を解決する本発明の画質
改善装置は、R、G、B又は輝度信号と2種の色
信号から成るデイジタル映像信号のそれぞれか
ら、輪郭補正信号及びフレア補正信号を含む画質
改善信号を作成する3系統の画質改善用補正信号
作成回路と、上記A/D変換されたデイジタル映
像信号のそれぞれを所定時間遅延させる遅延補償
回路と、この遅延されたデイジタル映像信号のそ
れぞれに前記画質改善用補正信号を加算するデイ
ジタル加算回路と、デイジタル加算後の映像信号
を対応のアナログ映像信号に変換するD/A変換
回路とを備えるように構成されている。
上記3系統の画質改善用補正信号作成回路は、
それぞれ別個の輪郭補正信号作成手段とフレア補
正信号作成手段とから構成され、各補正信号作成
手段は、デイジタル輝度信号を低域通過濾波する
低域通過濾波回路と、このデイジタル輝度信号を
所定量遅延させる遅延回路と、遅延されたデイジ
タル映像信号から低域通過濾波されたデイジタル
映像信号を減算するデイジタル減算回路とを備え
ている。
上記輪郭補正信号作成手段とフレア補正信号作
成手段とは互いに並列に設置され、輪郭補正信号
作成手段は互いに直列に設置された垂直輪郭補正
信号作成用のトランスバーサル・フイルタと水平
輪郭補正信号作成用のトランスバーサル・フイル
タとを備え、フレア補正信号作成手段は互いに直
列に接続された垂直輪郭補正用のリカーシブ・フ
イルタと水平輪郭補正用のリカーシブ・フイルタ
とを備えている。
上記輪郭補正信号作成手段とフレア補正信号作
成手段は、補正すべき映像信号のレベルに応じて
補正信号の非直線性を変化させる非直線補正回路
を備えるように構成されている。
以下、本発明の作用を実施例によつて詳細に説
明する。
実施例 第1図は、本発明の一実施例の構成を示すブロ
ツク図である。
本実施例の画質改善装置において、1a〜1c
は入力端子、2a〜2cはA/D変換回路、3a
〜3cは補正信号作成回路、4a〜4cはフレー
ム遅延回路、5a〜5cはライン遅延回路、6a
〜6cは加算回路、7a〜7cはD/A変換回
路、8a〜8cは出力端子である。
入力端子1a〜1cには、それぞれ高品位テレ
ビビジヨン用アナログ映像信号R、G、Bが供給
される。これらアナログ映像信号R、G、Bは、
A/D変換回路2a〜2cによつて、所定のサン
プリング周波数でサンプリングされた後、例えば
8ビツトのデイジタル映像信号R、G、Bに変換
される。デイジタル信号に変換された映像信号
R、G、Bは、それぞれ補正信号作成回路3a〜
3cの一方の入力端子3a−2,3b−2,3c
−2に供給される。一方、デイジタル映像信号
R、G、Bのそれぞれは、フレーム遅延回路4a
〜4cとライン遅延回路5a〜5cによつて、補
正信号作成回路3a〜3cが補正信号の作成に要
するほぼ1フレームと数ライン分の時間だけ遅延
される。この際、フレーム遅延回路4a〜4cで
ほぼ1フレーム分の時間だけ遅延されたデイジタ
ル映像信号R、G、Bが、それぞれ補正信号作成
回路3a〜3cの他方の入力端子3a−1,3b
−1,3c−1に供給される。
遅延されたデイジタル映像信号R、G、Bは、
デイジタル加算回路6a〜6cにおいて、補正信
号作成回路3a〜3cの出力端子3a−3,3b
−3,3c−3のそれぞれから供給される輪郭補
正信号及びフレア補正信号とデイジタル加算され
る。このデイジタル加算によつて、輪郭補正とフ
レア補正が施されたデイジタル映像信号R、G、
Bは、D/A変換回路7a〜7cにおいて、アナ
ログ映像信号R、G、Bに復元され、出力端子8
a〜8Cに出力される。
本実施例の装置においては、フレーム遅延回路
4a〜4cもライン遅延回路5a〜5cもRAM
から構成されており、入力されたデイジタル映像
信号を、補正信号作成回路3a〜3cが処理によ
うする1フレームと数ライン分の時間遅延させて
加算回路6a〜6cの一方の入力端子に供給す
る。
3個の補正信号作成回路3a〜3cは全て同一
の構成を有している。従つて、以下では、3個の
補正信号作成回路の構成を、補正信号作成回路3
aで代表して説明する。
第2図は、補正信号作成回路3aの構成を示す
ブロツク図である。
この補正信号信号作成回路は、並列接続された
輪郭補正信号作成回路20及びフレア補正信号作
成回路30と、デイジタル加算回路40とから構
成されている。
輪郭補正信号作成回路20は、直列接続された
垂直輪郭補正用低域通過濾波回路(LPF)22
及び水平輪郭補正用低域通過濾波回路23と、デ
イジタル減算回路25と、このデイジタル減算回
路25の2個の入力端子に供給されるそれぞれの
信号が同位相となるように、垂直輪郭補正用低域
通過濾波回路22のセンタータツプ22aから引
き出されたデイジタル映像信号Rを所定時間遅延
させる遅延補償回路24と、非直線補正回路26
とから構成される。
フレア補正信号作成回路30も、直列接続され
た垂直フレア補正用低域通過濾波回路32及び水
平フレア補正用低域通過濾波回路33と、デイジ
タル減算回路35と、非直線補正回路36とから
構成される。
輪郭補正信号作成回路20は、輪郭補正用低域
通過濾波回路22と23を用いて、一旦デイジタ
ル映像信号Rの低域成分を抽出し、この抽出した
低域成分をデイジタル映像信号Rから減算するこ
とにより、輪郭補正信号を作成する。
同様に、フレア補正信号作成回路30も、フレ
ア補正用低域通過濾波回路32と33を用いて、
一旦デイジタル映像信号Rの低域成分を抽出し、
この抽出した低域成分をデイジタル映像信号Rか
ら減算することにより、フレア輪郭補正信号を作
成する。
加算回路40は、上記輪郭補正信号とフレア補
正信号を加算合成する。
このように、低域成分の抽出と原信号からの減
算を行う構成としたのは、高域通過濾波回路を用
いて映像信号Rから各補正信号を抽出する場合に
生じる四隅の画質劣化を防止するためである。
垂直輪郭補正用低域通過濾波回路22と水平輪
郭補正用低域通過濾波回路23は、いずれも第3
図に示すようなトランスバーサル・フイルタから
構成されている。このトランスバーサル・フイル
タは、入力端子50に供給されたデイジタル映像
信号Rを所定量ずつ遅延させるために直列接続さ
れた遅延回路51a〜51dと、所定量ずつ遅延
された各デイジタル映像信号Rを所定値倍する係
数回路52a〜52eと、各係数回路の出力を所
定の算法に従つて加算する加算器群53から構成
され、デイジタル映像信号Rから抽出した輪郭補
正用の低域成分を出力端子54に出力する。
垂直輪郭補正用低域通過濾波回路22において
は、遅延回路51a〜51dは、デイジタル映像
信号Rを1ライン分遅延させるラインメモリから
構成される。これに対して、水平輪郭補正用低域
通過濾波回路23においては、遅延回路51a〜
51dは、デイジタル映像信号Rを1サンプリン
グ周期遅延させるドツトメモリから構成される。
垂直フレア補正用低域通過濾波回路32と水平
フレア補正用低域通過濾波回路33は、いずれも
第4図に示すように、同一構成の2個のリカーシ
ブ・フイルタ61,63と同一構成の2個の時間
軸反転回路62と64とから構成されている。
上述の輪郭補正においては、数個の隣接サンプ
リング点間で信号処理を行えば足りるが、フレア
の影響は一般に極めて多数の隣接サンプリング点
に及ぶ。従つて、フレアの処理をトランスバーサ
ル・フイルタで行うとすれば、極めて多数の遅延
回路、係数回路、加算回路が必要になり、フイル
タの規模が極めて大きなものとなる。そこで、フ
レア補正用として、リカーシブ・フイルタが使用
される。
垂直フレア補正用低域通過濾波回路32におい
ては、時間軸反転回路62と64は、1フイール
ド分のデイジタル映像信号Rを書込んだのち、こ
れを上記書込みとは逆の順序で読出すフイールド
反転メモリから構成される。これに対して、水平
輪郭補正用低域通過濾波回路33においては、時
間軸反転回路62と64は、1ライン分のデイジ
タル映像信号Rを書込んだのち、これを上記書込
みとは逆の順序で読出すライン反転メモリから構
成される。リカーシブ・フイルタ61に通したデ
イジタル映像信号Rを時間軸反転させて再びリカ
ーシブ・フイルタ63に通して直線位相を実現す
ることにより、位相特性の改善を図つている。
リカーシブ・フイルタ61と62は、リカーシ
ブ・フイルタ61で代表して例示するように、加
算回路70a〜70cと、遅延回路71a〜71
cと、係数回路72a〜72cから構成されてい
る。遅延回路71a〜71cは、垂直フレア補正
用のリカーシブ・フイルタでは、デイジタル映像
信号Rに1ライン分の遅延を与えるラインメモリ
から構成され、一方水平フレア補正用のリカーシ
ブ・フイルタでは、デイジタル映像信号Rに1サ
ンプリング周期分の遅延を与えるドツトメモリか
ら構成されている。
第5図は、減算回路25から出力される輪郭補
正信号の一例を空間周波数特性(MTF)で示し
たものである。輪郭補正信号のレベルは100TV
本まではゼロであり、100TV本から300TV本ま
では空間周波数の増加につれてほぼ12dB/200本
の割合で直線的に増加し得、300TV本以上では
原輝度信号よりも12dB大きなレベルまで増加し
得る。
第6図は、減算回路35から出力されるフレア
補正信号の一例を空間周波数特性で示したもので
ある。フレア補正信号のレベルは15TV本までは
ゼロであり、12TV本から30TV本までは空間周
波数の増加につれてほぼ6dB/15TV本の割合で
直線的に増加し得、30TV本以上では原輝度信号
よりも6dB大きなレベルまで増加し得る。
第7図は、第2図の非直線補正回路26の構成
の一例を示すブロツク図である。
この非直線補正回路26は、γ補正が施された
非直線の映像信号から各補正信号を作成すること
に伴う補正効果の低下を防止するためのものであ
る。この非直線補正回路26において、81−
1,81−2………81−8はそれぞれ異なる非
直線特性を保持する8個のメモリ、82は第2図
の遅延補償回路24から遅延されたデイジタル映
像信号の上位3ビツトR5,R6,R7を受ける
デコーダ、83はデコーダ82のデコード結果に
応じて、第2図の減算回路25から供給された補
正信号を、上記8個のメモリ81−1〜81−8
のいずれかのアドレス端子に供給するセレクタ、
84は上記アドレスされたメモリから読出された
データを第2図の加算回路40に供給するセレク
タである。
デイジタル映像信号Rの上位3ビツトの組合せ
で表示される8段階の入力レベルに応じて、デコ
ーダ82とセレクタ83,84によつて入力レベ
ルの低い順にメモリ81−1,81−2………8
1−8が順次選択される。これら各メモリには、
入力信号に対してエアリング特性と非直線特性を
与える8個の異なる入出力特性が記憶されてい
る。上記異なる入出力特性の数は8個に限らず、
例えば256ビツトに対応した256個でもよいが、こ
こでは4個の場合を第8図に例示する。
入力レベルの増加につれて、第8図のaからd
までの入出力特性が順次選択される。すなわち、
低入力レベルの範囲では高周波の補正信号が画面
上で目立ち過ぎて相対的なS/Nをかえつて劣化
させることになるので、低入力レベルの範囲では
コアリングの必要が生じる。また、補正の効果は
高入力レベルの領域よりも低入力レベルの領域の
方が大きいので、映像信号の入力レベルに応じて
入出力特性の傾斜を可変することが望ましい。ど
のような入出力特性を何種類程度用意するかは、
上述の点を考慮して適宜決定される。
第9図は、第3図のトランスバーサル・フイル
タ22,23や、第4図のリカーシブ・フイルタ
32,33で使用する係数回路の各種の構成を例
示するブロツク図である。
(A)は、係数回路をROM91で構成する例であ
る。入力データでアドレスされる個所にこのアド
レスに所定の係数を乗じた出力データを格納して
おき、この格納個所がアドレスされた時に上記出
力データを出力させる構成である。
(B)は、係数回路を乗算器92とレジスタ93で
構成する例である。レジスタ93の所定の係数を
格納しておき、乗算器の一方の入力端子にデータ
が供給された時にレジスタ93内の係数を乗算器
92の他方の入力端子に供給することにより、係
数倍されたデータを乗算器92の出力端子から出
力させるものである。
(C)は、係数回路を2個のシフター94,95
と、加算器96とで構成する例である。例えば、
3/8の係数は、入力データを下位方向に2ビツ
トシフトするようにシフター94を構成し、入力
データを下位方向に3ビツトシフトするように他
方のシフター95を構成しておくことによつて実
現できる。
以上、R、G、Bの映像信号に補正を行う構成
を例示したが、輝度信号と2種の色信号から成る
映像信号に独立の補正を行う構成でつてもよい。
ただし、上記2種の色信号は、これらと輝度信号
からR、G、Bの三原色信号を復元できるような
適宜な信号であり、高品位テレビジヨン方式の場
合にはそれぞれ広帯域色信号CW、狭帯域色信号
CNと称される信号、NTSC方式の場合には(R
−Y)、(B−Y)信号あるいはI、Q信号等であ
る。
また、A/D変換回路によつてアナログ映像信
号をデイジタル映像信号に変換して画質改善を行
う構成を例示したが、画質改善を図るべき映像信
号が既にデイジタル化されている場合には上記
A/D変換回路を必要としないことは勿論であ
る。
発明の効果 以上詳細に説明したように、本発明の画質改善
装置は、映像信号R、G、B又は輝度信号と2個
の色信号の3系統独立に輪郭補正とフレア補正を
行う構成であるから、輝度信号やG信号のみによ
つて上記補正を行う場合に比べて画質改善の効果
を一層高めることができる。
本発明の画質改善装置は全てデイジタル回路で
構成されるので、高精度、高安定性の画質改善を
行うことができる。
また、本発明の画質改善装置は、3系統の補正
信号作成回路のそれぞれが並列配置された別個の
輪郭補正信号作成手段とフレア補正信号作成手段
から構成されるので、各補正信号作成手段の設計
が容易になると共に、それぞれの回路規模も小さ
くできる。
さらに、本発明の画質改善装置においては、各
補正信号作成手段内の垂直補正用と水平補正用の
濾波回路が直列に接続され、しかもこれらが高域
通過濾波回路ではなく低域通過濾波回路で構成さ
れているので、角張つたウインドウの四隅の画質
の劣化が生じない。
また、本発明の画質改善装置においては、上記
輪郭補正信号作成手段とフレア補正信号作成手段
が、補正すべき映像信号のレベルに応じて補正信
号の非直線性を変化させる非直線補正回路を備え
るように構成されているので、画質改善の効果を
一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロツ
ク図、第2図は第1図の補正信号作成回路3aの
構成の一例を示すブロツク図、第3図は第2図の
垂直輪郭補正用低域通過濾波回路22と水平輪郭
補正用低域通過濾波回路23の構成の一例を示す
ブロツク図、第4図は第2図の垂直フレア補正用
低域通過濾波回路32と水平フレア補正用低域通
過濾波回路33の構成の一例を示すブロツク図、
第5図は輪郭補正信号の一例を示す特性図、第6
図はフレア補正信号の一例を示すブロツク図、第
7図は、第2図の非直線補正回路26と36の構
成の一例を示すブロツク図、第8図は上記非直線
回路の非直線特性の一例を説明する概念図、第9
図は低域通過濾波回路内の係数回路の構成の一例
を示すブロツク図である。 1a〜1c……入力端子、2a〜2c……A/
D変換回路、3a〜3c……補正信号作成回路、
4a〜4c……フレーム遅延回路、5a〜5c…
…ライン遅延回路、6a〜6c……加算回路、7
a〜7c……D/A変換回路、8a〜8c……出
力端子、20……輪郭補正信号作成回路、30…
…フレア補正信号作成回路、22……垂直輪郭補
正用低域通過濾波回路、23……水平輪郭補正用
低域通過濾波回路、32……垂直フレア補正用低
域通過濾波回路、33……水平フレア補正用低域
通過濾波回路、24……遅延補償回路、25,3
5……減算回路、26,36……非直線補補回
路、40……加算回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 R、G、B又は輝度信号及び2種の色信号か
    ら成るデイジタル映像信号のそれぞれから、輪郭
    補正信号及びフレア補正信号を含むデイジタル画
    質改善信号を作成する画質改善用補正信号作成回
    路と、 前記デイジタル映像信号のそれぞれを所定時間
    遅延させる遅延回路と、 該遅延されたデイジタル映像信号のそれぞれに
    前記画質改善用補正信号をデイジタル加算するデ
    イジタル加算回路と、 該デイジタル加算後のデイジタル映像信号を対
    応のアナログ映像信号に変換するデイジタル・ア
    ナログ変換回路とを備え、 前記画質改善用補正信号作成回路のそれぞれ
    は、前記デイジタル映像信号の一つを低域通過濾
    波する低域通過濾波回路、該デイジタル映像信号
    の一つを所定時間遅延させる遅延回路及び該遅延
    されたデイジタル映像信号の一つから該低域通過
    濾波されたデイジタル映像信号の一つを減算する
    減算回路をそれぞれ有する輪郭補正信号作成手段
    とフレア補正信号作成手段とを備え、 前記各画質改善用補正信号作成回路内の前記輪
    郭補正信号作成手段と前記フレア補正信号作成手
    段とは互いに並列に接続され、 前記輪郭補正信号作成手段は直列接続された垂
    直輪郭補正用トランスバーサル・フイルタと水平
    輪郭補正用トランスバーサル・フイルタから成
    り、 前記フレア補正信号作成手段は直列接続された
    垂直フレア補正用リカーシブ・フイルタと垂直フ
    レア補正用リカーシブ・フイルタから成り、 前記輪郭補正信号作成手段とフレア補正信号作
    成手段は、補正すべき映像信号のレベルに応じて
    補正信号の非直線性を変化させる非直線補正回路
    を備えたことを特徴とするカラーテレビジヨン画
    質改善装置。
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