JPH01301534A - フッ化物ガラス中の酸化物および水酸基の除去方法 - Google Patents

フッ化物ガラス中の酸化物および水酸基の除去方法

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JPH01301534A
JPH01301534A JP63131051A JP13105188A JPH01301534A JP H01301534 A JPH01301534 A JP H01301534A JP 63131051 A JP63131051 A JP 63131051A JP 13105188 A JP13105188 A JP 13105188A JP H01301534 A JPH01301534 A JP H01301534A
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glass
fluoride glass
chlorine trifluoride
fluoride
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Seiki Miura
清貴 三浦
Toshiharu Yamashita
俊晴 山下
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Hoya Corp
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Hoya Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C23/00Other surface treatment of glass not in the form of fibres or filaments
    • C03C23/0085Drying; Dehydroxylation

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はフッ化物ガラス中の酸化物および水酸基の除去
方法に関する。本発明の方法により酸化物および水MM
を除去されたフッ化物ガラスは吸収損失がなく、赤外線
透過材料、特に光通信用ガラスファイバー、赤外線温度
計用ファイバー、赤外レーザー用窓として好ましく利用
される。
[従来の技術] フッ化物ガラスは、200〜8000 nmの広い波長
域で透過特性が優れているため、特に赤外線透過材料と
して利用されているが、フッ化物ガラス中の酸化物およ
び水酸基の存在はフッ化物ガラスを結晶化し易くすると
共に、光ファイバーとして利用する場合特に水MMの基
本振動による吸収損失が3μm帯にみられるため、この
ような吸収損失のないフッ化物ガラスが求められている
そこで、フッ化物ガラス中の酸化物や水酸基を除去する
ために、一般に酸素や水分に対して活性なガスを含む雰
囲気がガラス溶融において採用され、この活性ガスとし
て、フロン系ガス、F2、C12、HF1BF3、SF
6、NF3、CCl4が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、フロン系ガスは分解した場合、弗素と炭素にな
り、ガラス中に炭素が不純物として混入することがあり
好ましくない。また、F2、C12、HFは活性が強す
ぎて常湿での取り扱いに危険が伴い、高温(フッ化物ガ
ラス溶解温度付近:例えば800℃)ではガラス溶融の
ためのルツボなどの容器材料を著しく腐食するという問
題がある。またHFは分解により生じた水素が雰囲気中
の酸素と化合して水を生じ、この水がガラス中に混入す
る恐れがある。BF3 、NF3、SF6は高温におい
て、ある程度、酸素及び水分の除去に有効であるが、低
U(400℃以下)では、これらのガスは比較的安定で
あり、酸素及び水分の除去は殆ど期待できない。従って
、効果的にこれらのガスを使用するためには、材料の腐
食が激しい高mF域で使用する必要があった。またBF
3.8F6は分解した場合、フッ素とホウ素又はイオウ
になり、ホウ素又はイオウが不純物としてガラス中に混
入することがあり好ましくない。
またCC1aは分解して有毒なホスゲンを生成すること
があり好ましくない。
従って本発明の課題は、上記の各種活性ガスを用いてフ
ッ化物ガラス中の酸化物および水酸基を除去するための
従来の方法の欠点を解消し、フッ化物ガラス中の酸化物
および水酸基を効果的に除去できるだtプでなく、フッ
化物ガラス中に炭素、ホウ素、イオウ等の元素が不純物
として混入することがなく、また溶融されるべきフッ化
物ガラスを収容するルツボ等の容器の腐蝕の問題を伴わ
ない等の利点を右する、フッ化物ガラス中の酸化物およ
び水M基の除去方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上述の課題を達成するためになされものであ
り、本発明のフッ化物ガラス中の酸化物および水M基の
除去方法は、フッ化物ガラスを三フフ化塩素で処理し、
フッ化物ガラス中の酸化物および水酸基をハロゲン化す
ることを特徴とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明の方法により処理されて、含有酸化物およ
び水酸基が除去されるフッ化物ガラスとしては、ZrF
4−BaF2を主成分とするフッ化物ガラスf11 :
 A I F aを主成分とするフッ化物ガラスi21
 : P b F 2を主成分とするフッ化物ガラスf
31 ; Z n F 2を主成分とするフッ化物ガラ
ス(4);Aj!F3と、ZrF4及び/又はHfF4
と、CaF2.5rF4及びBaF2から選択される少
なくとも1種とを含有するフッ化物ガラス(5):該フ
ッ化物ガラス(5)に更にMQF+、YF3及び/又は
ランタノイド元素のフッ化物、ZnF2゜CdF2.I
 nF3.GaF3.PbF+及びアルカリ金属のフッ
化物から選択される少なくとも1種の成分を添加したフ
ッ化物ガラス(6):上記°ノッ化ガラス(1)〜16
)に所定量の塩素(この塩素の供給源として塩化物原料
やNH4Cj!等が用いられる)を加えた塩素含有フッ
化物ガラス(7)等が挙げられるが、これらフッ化物ガ
ラスfil−(7,)以外のフッ化物ガラスを用いても
良いことはもちろんである。
本発明の方法は上記フッ化物ガラスを三フフ化塩素で処
理することを特徴とするものである。本発明者らの倹約
によれば、 (2) 三フフ化塩素は、従来用いられていたNF3゜
8F3 、SF6等に比べ、低温において酸素や水分に
対して活性であり、従ってフッ化物ガラス中に不純物と
して存在する、金属酸化物等の酸化物および吸着水や金
属水酸化物等に由来する水酸基を、容器等の材料の腐食
が少ない低温においでハロゲン化することにより効果的
に除去できること、 (ハ) 三フッ、化塩素は、フロン系ガス、BF3゜S
F6等と異なり、分解により炭素、ホウ素、イオウ等の
元素を生じないので、これらの元素が不純物として混入
されることがなく、また三フッ化塩素中の塩素がフッ化
物ガラス中に組み入れられても、フッ化物ガラスの基本
的な特性は損われないこと、および (へ) 三フッ化塩素はF2 、C12に比べ、常温で
の取り扱いが容易であること 等の三フフ化塩素の特有の効果が確認されており、三フ
ッ化塩素を用いることにより、フッ化物ガラス中の酸化
物および水m基の効果的除去が可能となった。
本発明の方法において、フッ化物ガラスの三フフ化塩素
による処理は、例えば (1)  三フフ化塩素を溶融前のフッ化物ガラス原料
に吹き付ける、 (II)  三フッ化塩素をフッ化物ガラス融液の表面
に吹きイー1(プる、 (iil  三フッ化塩素をフッ化物ガラス融液中にバ
ブリングする、 等の手段により実施するのが好ましい。
溶融前のフッ化物ガラス原料に三フッ化塩素を吹き付け
て、酸化物および水酸基を除去する、前記手段fitは
、比較的低温、例えば室温以上、好ましくは250 ’
C以上の温度で実施できる点ですぐれている。三フッ化
塩素は約250℃で分解し活性の強いフッ素うジノ」ル
を生成し、該フッ素ラジカルがフッ化物ガラス中の酸化
物および水酸基と反応して、これらをハロゲン化するこ
とにより効果的に酸化物および水′M基を除去するもの
である。
手段(:)における所望温度を250℃以上としたのは
、このためであるが、室温〜250℃の温度域において
は、三フッ化塩素は、分解しないが、直接、フッ化物ガ
ラス中の酸化物および水酸基と反応しく但しその反応速
度はフッ素ラジカルの場合よりも緩慢である)、これら
を除去することができる。従って上述の如く手段!il
は室温以上で実施可能である。
また手段(ilにおtプる三フッ化塩素のフッ化物ガラ
スへの吹き付は時間は、30分〜3時間が好ましい。そ
の理由は30分未満であると酸化物および水酸基の除去
が充分に行なえず、3時間を超えでも酸化物および水酸
基の除去速度が低下し、時間に見合う効梁が得られない
からである。
フッ化物ガラス融液の表面に、三フッ化塩素を吹き付け
て酸化物および水I!基を除去する、前記手段(ii)
は、フッ化物ガラスの溶融が例えば500     ’
〜1000℃の温度で行なわれ、このような高温状態に
あるフッ化物ガラス融液の表面に吹き付けられた三フッ
化塩素が融液に接触することにより加熱され、活性の強
いフッ素ラジカルを前記手段(i)の場合よりも予示に
生成するので、フッ化物ガラス中の酸化物および水酸基
がより短時間で効果的に除去される点ですぐれている。
従って手段(11)を採用した場合の処理時間は10分
以上で良い。
三フッ化塩素をフッ化物ガラス融液中にバブリングして
酸化物および水M基を除去する、前記手段fiii1は
、三フフ化塩素が、例えば500〜1000℃の高温状
態にあるフッ化物ガラス融液中に導入されるので、前記
手段(11)の場合よりも多hiのフッ素ラジカルが生
成する。従ってこの手段(iilは、前記手段(11)
よりもフッ化物ガラス中の酸化物および水酸基がさらに
短時間で効果的に除去される点ですぐれている。従って
手段(11)を採用した場合の処理時間は5分以上で良
い。手段(iii)は、バブリングによりガラス融液が
攪拌されるので、前記ハロゲン化が促進されるとともに
ガラス融液の成分が均一化されるという利点もある。
実施に当って、前記手段(it 、 (iil及び(i
iilはいずれか1秤を採用しても良く、2種以上を採
用しても良い。例えば手段(1)を実施した後、手段(
11)又は(ilを実施づると、フッ化物ガラス中の酸
化物および水酸基を極めて低レベルまで低減できる。
前記の手段fil 、 fiil及びiiilは、フッ
化物ガラスへの外気による影響を避【プるために、外気
と遮断された雰囲気中で実施するのが好ましい。ここに
外気と′a断された雰囲気は、例えば、フッ化物ガラス
原料を収容したカーボン製ルツボを、耐火物製溶融炉内
に装入した後、該耐火物製溶融炉を不活性ガスで充たさ
れたシールドボックス中に配置することにより形成され
るが、もちろん上記以外の方法で外気と遮断された雰囲
気を形成しても良い。
また三フッ化塩素は、必要に応じて、アルゴン、ヘリウ
ム、窒素ガス等の不活性ガスにより希釈して供給するこ
ともできる。この不活性ガスによる三フッ化塩素の希釈
は、特に手段fiilやiiil)を採用する場合に行
なうのが好ましい。前記手段(iil又は(iii)に
おいて、不活性ガスで三フフ化塩素を希釈する場合に、
三フフ化塩素の温度は0.5体積%以上であるのが好ま
しい。その理由は、三フッ化塩素の濃度が0.5体積%
未満であると、三フッ化塩素が少な1ぎて、フッ化物ガ
ラス中の酸化物および水酸基を十分に除去することがで
きないからである。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
(実流例−1) 第1図に示すガラス溶融菰りを使用してフン化物ガラス
中の酸化物および水酸基を除去した。
出発原料として、AJ!F3.7rFa 、YF3、f
vloF+ 、CaF2.SrF2.BaF2.NaF
を用いた。これらをAJ!F3 :30.2モル%、Z
rF4 : 10.2モル%、YF3 :8.3モル%
、MQF2 :3.6モル%、CaF2 :20゜3モ
ル%、SrF2  :13.2モル%、BaF2  :
10.5モル%、NaF:3.7モル%の割合で、全問
が100gとなるように秤量混合した後、カーボン製ル
ツボ1に入れ、このルツボ1をアルゴンで充たされてい
るシールドボックス2内の耐火物製溶融炉3に配置した
。次いで、アルゴンで10体積%に希釈した三フッ化塩
素をカーボン製ガス導入バイブ4からIJ!/minで
吹き何け、ヒーター7により250℃で2時間加熱処理
した。なお、ガスはガス排出パイプ5経由で拮出させた
その後、三フッ化塩素を流すのを止め、アルゴンのみを
ガス導入パイプ4から11/sinで吹き付けながら温
度を950℃に上げ2時間溶融処理した。溶融後、ジヤ
ツキ6を下げ、350 ’Cまで放冷し、図示してない
アニール炉で徐冷を行い50Mφ×〃さ13μmの無色
透明のガラスを1qた。(qられたガラスを30X30
X5anに切断して大面を光学研磨した後、He−Ne
レーザー光をガラス中に入れて光散乱による光線軌跡の
観察を行なったが、光線軌跡は認められなかった。
ガラス中の酸素の分析は、不活性気体融解−赤外線吸収
方式酸素分析装置を使用し、窒素雰囲気中で、ガラスを
メノウ乳鉢で粉砕し、ニッケルカプセルに封入したもの
を脱ガスした黒鉛ルツボに投入し、1800〜2500
℃で熱分解させることにより行なった。ガラス試料中の
酸素は高温の黒鉛ルツボと反応してCOガスを発生し、
キャリヤーガス(He)によって赤外線検出器へ搬送さ
れCOガスとして検出された。この分析の結果、処理前
のガラスが酸素′m度11000ppであったのに対し
、処理後は40ppI11と極めて少ない酸素濃度に低
下していた。
第2図は対面研摩した厚さ5#Iのガラスの49OO〜
400cm−’の赤外域の透過率曲線を示す。
図中、4900〜2000cffi−1まで90%以上
の透過率を有し、3400cm−1(2,94μm)イ
」近の水酸基に起因する吸収は見られなかった。又、溶
融後のルツボの侵食を調べたが肉眼において侵食はほと
んど認められなかった。
(実施例−2) 第1図に示すガラス溶融[jを使用してノッ化 ・物ガ
ラス中の酸化物および水酸基を除去した。成分と組成が
実施例−1と同じである出発原料100gをカーボン製
ルツボ1に入れ、このルツボ1をアルゴンで充たされて
いるシールドボックス2内の溶融炉3に配置した。次に
、アルゴンで10体積%に希釈した三フッ化塩素をガラ
ス表面へカーボン製ガス導入バイブ4から1J!/wi
nで吹き付け、700℃で1時間溶融処理した。その後
、三フフ化塩素を流すのを止めアルゴンのみをガス導入
バイブ4からIJ/minで吹き付けながらガラスを均
質化するために950℃に臂温し、1時間溶融処理した
。溶融後、ジヤツキ6を下げ、350℃まで放冷し、図
示してないアニール炉で徐冷を行ない50#l#lφ×
厚さ13Mの無色透明のガラスを得た。甘1られたガラ
スについて、実施例−1と同様に、He−Neレーザー
光をガラス中に入れて光散乱による光線軌跡の観察を行
なったが、光線軌跡は全く認められなかった。またガラ
ス中の酸素分析を行なった結束、酸素濃度は実施例1の
場合よりもさらに低下し、30 ppmと極めて少ない
M素濃度であった。
さらに、赤外域の透過率を測定した結果は図示してない
が第2図とほぼ同様なものであり3400cm−1(2
,94um )付近の水酸基に起因する吸収は見られな
かった。又、溶融後のルツボの侵食を調べたが肉眼にお
いて侵食はほとんど認められなかった。
(実施例−3) アルゴンで10体積%に希釈した三フフ化塩素をガラス
表面へ1j!/winで吹き付ける代りにアルゴンで1
0体積%に希釈した三フッ化塩素でガラス融液をバブリ
ングした他は実施例−2と同じ原料および組成を用いて
実施例−2と同様の操作を行なった。得られたガラスに
ついて、実施例−1と同様にHe−Neレーザー光をガ
ラス中に入れて光散乱による光線軌跡の観察を行なった
が、光線軌跡は全く認められなかった。またガラスの酸
素分析を行なった結果、酸素濃度は実施例2の場合より
もさらに低下し、20ppmと極めて少ない酸素a度で
あった。
さらに赤外域の透過率を測定した結果は図示してないが
第2図とほぼ同様なものであり340゜on−’(2,
94μ1Il)付近の水酸基に起因する吸収は見られな
かった。溶融後のルツボの侵食を調べたが肉眼において
ほとんど認められなかった。
(実施例−4) 第1図に示すガラス溶融装置を使用してフッ化物ガラス
中の酸化物および水M基を除去した。成分と組成が実施
例−1と同じである出発原料100gをカーボン製ルツ
ボ1に入れた後、このルツボ1をアルゴンで充たされて
いるシールドボックス2内の溶融炉3に配置した。次い
で、アルゴンで10体積%に希釈した三フッ化塩素をカ
ーボン製ガス導入バイブ4から1j!/minで吹き付
け250℃で2時間加熱処即した。そして、700℃ま
で4温し1時間溶融処理した。その後、三フッ化塩素を
流づのを止めアルゴンのみをガス導入バイブ4からlj
!/Mllinで吹き付けながらガラスを均質化するた
めに、950°Cに昇渇し1時間溶融処理した。溶融後
、ジヤツキ6を下げ、350℃まで放冷し、図示してな
いアニール炉で徐冷を行い50sφ×厚さ13mの無色
透明のガラスを得た。得られたガラスについて、実施例
−1と同様に、He−Neレーザー光をガラス中に入れ
て光散乱による光線軌跡の観察を行なったが光線軌跡は
全く認められなかった。またガラス中の酸素分析を行な
った結果、20 ppHlと極めて少ない酸素濃度であ
った。
さらに、赤外域の透過率を測定した結果は図示してない
が第2図とほぼ同様なものであり3400ci+−’(
2,94μm)付近の水酸基に起因する吸収は見られな
かった。溶融後のルツボの侵食を調べたが肉眼において
侵食はほとんど認められなかった。
(実施例−5) 第1図に示すガラス溶融装置を使用して塩素含有フッ化
物ガラス中から酸化物と水M基を除去した。成分と組成
が実施例−2と同じである出発原II 1009に塩素
を添加する目的で10gの塩化アンモニウムを加え混合
したものについて、実施例−2と同様な操作を行なった
。得られたガラスについて、実施例−1と同様にHe−
Neレーザー光をガラス中に入れて光散乱による光線軌
跡の観察を行なったが、光線軌跡は全く認められなかっ
た。またガラスの酸素分析を行なった結果、30 Dl
)Illと極めて少ない酸素濃度であった。
さらに赤外域の透過率を測定した結果は図示してないが
第2図とほぼ同様なものであり3400cm−’(2,
94μl1l)付近の水酸基に起因する吸収は見られな
かった。溶融後のルツボの侵食を調べたが、肉眼におい
て侵食はほとんど認められなかった。
なお、ガラス中の塩素濃度を蛍光X線により測定した結
果1モル%の塩素が含まれていた。
(実施例−6) 第1図に示すガラス溶融装置を使用してフッ化物ガラス
中から酸化物および水Mlを除去した。
出発原料として、Aj!F3.ZrFa 。
LaF3 、BaF+ 、NaFを用いた。コレらをA
j!Fa :3.0モル%、ZrF4 :53.0モル
%、LaF:4.0モル%、BaF2: 20゜0モル
%、NaF : 20.0モル%の割合で全量が100
gとなるように秤量混合した後、カーボン製ルツボ1に
入れた。次にルツボ1をアルゴンで充たされているシー
ルドボックス2内の溶融炉3に配置し、アルゴンで10
体積%に希釈した三フフ化塩素をガラス表面へカーボン
製ガス導入バイブ4からlj!/sinで吹き付け50
0℃で1時間溶融処理した。その後、三フッ化塩素を流
すのを止め、アルゴンのみをガス導入バイブ4から11
/Winで吹き付けながらガラスを均質化するために8
50℃に昇渇し1時間溶融処理した。溶融後、ジヤツキ
6を下げ、270℃まで放冷し、図示してないアニール
炉で徐冷を行い50ahφ×厚さ11・馴の無色透明の
ガラスを得た。得られたガラスについて、実施例−1と
同様に、He−Neレーザー光をガラス中に入れて光散
乱による光線軌跡の観察を行なったが光線軌跡は全く認
められなかった。またガラスのM素分析を行なった結果
、301)I)mと極めて少ない酸素濃度であった。
さらに、赤外域の透過率を測定した結果は図示してない
が、3400cm−1(2,94μ1Il)付近の水酸
基に起因する吸収は見られなかった。溶融後のルツボの
侵食を調べたが肉眼において侵食はほとんど認められな
かった。
(実施例−7) 第1図に示す溶融装置を使用して、フッ化物ガラス中の
酸化物および水Mlを除去した。
出発原料として、LaF3 、PbF2゜ZnF2.G
aF3を用いた。これらを1aF3 :2.0モ/L、
%、PbF2 :46.0モル%、ZnF2  :22
.0モル%、GaF3  :30.0モル%の割合で全
部が100gとなるように秤量混合後、カーボン製ルツ
ボ1に入れた。次にこのルツボ1をアルゴンで充たされ
ているシールドボックス2内の溶融炉3に入れ、アルゴ
ンで10体積%に希釈した三フフ化塩素をガラス表面へ
カーボン製ガス導入バイブ4から11 /minで吹き
付け650°Cで1時間溶融処理した。その後、三フフ
化塩素を流すのを止めアルゴンのみをガス導入バイブ4
からlj!/minで吹き付けながらガラスを均質化す
るために900℃に昇渇し1時間溶融処理した。溶融後
、ジヤツキ6を下げ、250℃まで放冷し、図示してな
いアニール炉で徐冷を行ない50#l#Iφ×厚さ11
mの無色透明ガラスを得た。
得られたガラスについて、実施例−1と同様に、He−
Neレーザー光をガラス中に入れて光線軌跡の観察を行
なったが光線軌跡は全く認められなかった。 またガラ
スの酸素分析を行なった結果、30 ppmと極めて少
ない酸素濃度であった。
さらに、赤外域の透過率を測定した結果は図示してない
が、3400cm−1(2,94μm )付近の水酸基
に起因する吸収は見られなかった。溶融後のルツボの侵
食を調べたが、肉眼において侵食はほとんど認められな
かった。
(実施例−8) アルゴンで10体積%に希釈した三フッ化塩素の代りに
、アルゴンで20体積%に希釈した三フッ化塩素をカー
ボン製ガス導入バイブから1.51/minで吹き付け
た他は実施例−1と同じ原料および組成を用いて実施例
−1と同様の操作を行なった。得られたガラスについて
、実施例−1と同様にHe−Neレーザー光をガラス中
に入れて光散乱による光線軌跡の観察を行なったが、光
線軌跡は認められなかった。またガラスの酸素分析を行
なった結果、301111111と極めて少ない酸素濃
度であった。さらに赤外域の透過率を測定した結果は図
示してないが第2図とほぼ同様なものであり3400c
IR−’(2,94μm)付近の水酸基に起因する吸収
は見られなかった。溶融後のルツボの侵食を調べたが肉
眼において侵食はほとんど認められなかった。
(実施例−9) アルゴンで10体積%に希釈した三フッ化塩素の代りに
アルゴンで5体積%に希釈した三フフ化塩素をカーボン
製ガス導入バイブからIj!/minで吹き何けた他は
実施例−2と同じ原料および同じ組成を用いて実施例−
2と同じ操作を行なった。
得られたガラスについて実施例−1と同様に、He−N
eレーザー光をガラス中に入れて光散乱による光線軌跡
の観察を行なったが、光線軌跡は認められなかった。ま
たガラスの酸素分析を行なった結果、35 ptonと
極めて少ない酸素濃度であった。さらに赤外域の透過率
を測定した結果は図示してないが第2図とほぼ同様なも
のであり3400α−1(2,94μrA)付近の水酸
基に起因する吸収は見られなかった。溶融後のルツボの
侵食を調べたが肉眼において侵食はほとんど認められな
かった。
(実施例−10) アルゴンで10体積%に希釈した三フッ化塩素の代りに
アルゴンで20体積%に希釈した三フッ化塩素をカーボ
ン製ガス導入パイプから11/minで吹きイ4けた他
は実施例−2と同じ原料および同じ′組成を用いて実施
例−2と同じ操伯を行なった。得られたガラスについて
実施例−1と同様に、He−Neレーザー光をガラス中
に入れて光散乱による光線軌跡の観察を行なったが、光
線軌跡は認められなかった。またガラスの酸素分析を行
なった結果、20 pu+と極めて少ない酸素濃度であ
った。さらに赤外域の透過率を測定した結果は図示して
ないが第2図とほぼ同様なものであり3400cm−1
(2,94μm)付近の水酸基に起因する吸収は見られ
なかった。溶融後のルツボの侵食を調べたが肉眼におい
て侵食はほとんど認められなかった。
(比較例−1) 実施例1で用いたものと同一のフッ化物原料を実施例1
と同一の割合で秤が混合して(qられた原料バッチ10
0gを、カーボン製ルツボに入れ実施例1と同様に、グ
ローブボックス内に配置された溶融炉内にて950℃ま
で加熱し、ガス導入バイブからのアルゴンを、ガラス融
液表面に吹き付けながら、カーボンtj/レツボ内にて
、950℃で2凸間溶融処理した。そして、溶融したフ
ッ化物融液を350℃まで急冷し、そのまま徐冷を行い
、50mφX厚さ13#の無色透明ガラスを得た。
得られたガラス中の酸素濃度は1oooppmであった
。また、赤外域の透過率曲線を第3図に示すが、340
0cm+−’(2,94,czm >付近に明らかに水
酸基による吸収が認められた。
(比較例−2) 実施例1で用いたものと同一のフッ化物@斜を実施例1
と同一の割合で秤量混合して得られた原料バッチ100
gを、カーボン製ルツボに入れ、実施例1と同様に、グ
ローブボックス内に配置された溶融炉内で700℃まで
加熱し、NF3ガスを10体積%含むアルゴンをガス導
入バイブから溶融炉中に導入してガラス融液表面に吹き
付けながら、カーボン製ルツボ内にて、700℃で1時
間溶融処理した。その後、ガラスを均質化するために、
アルゴンのみを吹き付けながら950℃まで胃温し、そ
の温度で1時間溶融処理した。そして、溶融したフッ化
物融液を350℃まで急冷し、そのまま徐冷を行い、5
0wnφ×厚さ13閾の無色透明ガラスを得た。得られ
たガラス中のa素澹度は801)11mであった。また
、赤外域の透過率曲線を第3図に示すが、3400Ca
+−’(2,94μm)付近に水酸基による吸収が認め
られた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の方法によれば、2ツ化物
ガラスを三フッ化塩素で処理することにより、フッ化物
ガラス中に不純物として混入している酸化物および水酸
基をハロゲン化して除去できるので、酸化物および水酸
基が少ないフッ化物ガラスが得られるという利点を有す
る。また本発明の方法は、従来のフロン系ガス、BFa
SF6等を用いる方法と異なり、分解により発生した炭
素、ホウ素、イオウ等の元素が不純物としてフッ化物ガ
ラス中に混入することもなく、またフッ化物ガラスを収
容するルツボ等の容器や該容器を収納する耐火物製溶解
炉等を腐食することがないという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施するに好適な装置を示す概
略図、第2図は実施例1で得られたフッ化物ガラスの赤
外域の透過率曲線を示すグラフ、第3図は、比較例1.
2で得られたフッ化物ガラスの赤外域の透過率曲線を示
すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、フッ化物ガラスを三フッ化塩素で処理し、フッ化物
    ガラス中の酸化物および水酸基をハロゲン化することを
    特徴とするフッ化物ガラス中の酸化物および水酸基の除
    去方法。
JP63131051A 1988-05-28 1988-05-28 フッ化物ガラス中の酸化物および水酸基の除去方法 Pending JPH01301534A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5094825A (en) * 1990-02-05 1992-03-10 Ebara Corporation Process for treating waste gases containing clf3

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