JPH0129675B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、シート煙草原料を高圧水により定
寸法に切断する装置に関するものである。詳言す
ればシート煙草原料を強制供給せしめ、縦切断用
固定ヘツダ部にて縦切断せしめ、さらにシユート
において横切断用回転ヘツダ部により横切断せし
めるようになしたものである。

従来、シート煙草原料の切断は、刃物またはピ
ンによる方式が使用されているが、刃物による方
式では切断に際してシート煙草原料のヤニの附着
および刃先の摩耗により切断能力が低下し、刃物
の修正等メンテナンスが大変であつた。また、ピ
ンによる方式では裁断時の原料破砕で原料ロスを
生じた。

上記のように、従来の方式によるといろいろの
欠点があつた。この発明は、上記の欠点を除去す
ることを目的とするものである。したがつて、こ
の発明によると、刃物を使用しないために、上記
のような切断能力の低下をまねくことなく、シー
ト煙草原料を切断でき、また上記のような原料破
砕もおこさず、作業能率を向上せしめることがで
きる。

次に、図面に基いてこの発明の実施例を説明す
る。第１図は平面図、第２図は側面図、第３図は
要部断面図、第４図は第３図のＡ―Ａ線に沿い切
断し、矢印方向からみた断面図である。

１は固定ヘツダであり、上部に高圧送水口１８
を備えるとともに下部にノズル３を有している。
この固定ヘツダ１はこの実施例においては、第１
図に示すように９箇のノズル３を有している。し
かも、それぞれ一定間隔毎に設けられている。こ
の固定ヘツダ１は上部フレーム２０に取り付けら
れている。なお、１９は固定ヘツダ１の坐板であ
る。

１７は、搬送ライン上のコンベヤであり、シー
ト煙草原料がこのコンベヤ１７上を強制供給さ
れ、この原料を受け取るために設けられた受板２
に供給されるようになされている。受板２は下部
フレーム２１に設けられていて、前フイードロー
ラ１５，１５と後フイードローラ１６，１６を一
定間隔にそれぞれ備えている。（第１図）この前
フイードローラ１５，１５および後フイードロー
ラ１６，１６にてシート煙草原料がシユート５方
向に強制供給せしめられる。４は高圧水が高圧送
水口１８から送られ、ノズル３より噴射せしめら
れ、シート煙草原料を縦切断後に受け入れられる
水受部であり、下部フレーム２１に取り付けられ
ている。この水受部４はパイプ２３に連結せしめ
られ、ドレン口２４を備えている。なお、２２は
フランジである。

以上の構成からなつているこの部分の装置を縦
切断用固定ヘツダ部という。この縦切断用固定ヘ
ツダ部にシユート５が連結（ボルトにより）せし
められている。

次に、この発明の実施例が第２図において側面
図にて示されているが、第１図の右側（横切断用
回転ヘツダ部）の平面図は、第２図の右側（横切
断用回転ヘツダ部）の側面図を斜め方向から見た
平面図である。

第２図において、５は上記のとおり、シユート
であり、ノズル９より高圧水を噴射せしめ、シー
ト煙草原料を回転切断せしめた後の、高圧水の受
け入れ水受箱２５〔断面円弧状であり、傾斜せし
められている。（第１図参照）〕をノズル９に対向
せしめて備えている。このシユート５は第１図の
右側に示されているように断面円弧状になされて
いる。２８はコンベヤであり、回転噴射切断（横
切断）せしめられたシート煙草原料はこのコンベ
ヤ２８により搬送せしめられるように構成されて
いる。

次に、１２は上盤であり、両端部は揺動軸１
３，１３にそれぞれ連結せしめられ、レバー１４
を介して揺動自在になされている。

この揺動軸１３，１３はそれぞれブラケツト２
９，３０に設けられている。この上盤１２には可
変式減速モータ２７が取り付けられている。この
上盤１２を貫通せしめてモータ２７と連結せしめ
てＶベルト車３１が設けられている。

さらに、圧力切換シヤフト７が、上盤１２を貫
通せしめられ、固定されている。この圧力切換シ
ヤフト７を、回転ヘツダ６が可変式減速モータ２
７のＶベルト車３１に連結せしめられたＶベルト
１１により回転噴射せしめられるように構成され
ている。回転ヘツダ６が、圧力切換シヤフト７の
円周表面上に回転自在にベアリングを介して嵌め
込まれている。このようにして、供給されたシー
ト煙草原料は横切断せしめられる。

上記圧力切換シヤフト７は、図示のように高圧
送水口２６を有し、ノズル９に連通せしめられて
いる。ノズル９は、若干数放射線状に回転ヘツダ
１６に設けられるが、この実施例においては、第
１図に示すように８箇設けられている。なお、７
ａは、第４図に示すように圧力切換シヤフト７の
みぞ〔切断原料巾分の角度X゜を有する。〕（一定
角度みぞという。）である。

上記のように、この回転ヘツダ６に放射線状に
取り付けられたノズル９からの高圧水にてシート
煙草原料が回転ヘツダ６の回転とともに横切断さ
れる。したがつて、原料搬送スピードに合せ、こ
の回転数を調整および揺動軸を傾斜させることに
より正方形にも切断できるように構成されてい
る。

第３図において６は回転ヘツダでバルブ８は回
転ヘツダ６の内部に装着されており、圧力切換シ
ヤフト７の円周上に８箇設けられ、圧力切換シヤ
フト７の一定角度みぞに差しかかつた時だけ高圧
水をノズル９へ導くようになされている。１０は
金属パツキンで、高圧水の洩れを防止するために
バルブ８の上部下部に図示のように装着されてい
る。

バルブ８と圧力切換シヤフト７とはシートして
いるが、全周でないため、金属パツキンが入つて
いる。また、金属パツキンよりの洩れは破線のド
レーンより逃がすように構成されている。上記
の、この部分の装置を横切断用回転ヘツダ部とい
う。

次に、この発明の実施例の作動について説明す
る。いま、搬送ラインのコンベヤ１７上をシート
煙草原料は、受板２に送られ、さらに前記フイー
ドローラ１５，１５にて強制供給される。このシ
ート煙草原料は縦切断用固定ヘツダ部にて若干数
のノズル３にて高圧水により縦切断せしめられ、
さらに後フイードローラ１６，１６にて受板２上
をシユート５に送られる。

なお、前記高圧水はドレン口２４から回収され
る。前記のように、高圧水にて縦切断され、シユ
ート５に送られたシート煙草原料は、今度は円弧
状になされているシユート５に沿つて、さらに下
方に送られ、横切断用回転ヘツダ部にて若干数の
ノズル９の高圧水噴射により横切断せしめられ
る。詳言すれば、圧力切換シヤフト７および可変
式減速モータ２７が取り付けられている上盤１２
の揺動軸の一端に設けられたレババー１４の位置
を変えることにより傾斜角を変えることができる
ので、シート煙草原料搬送スピードに合せ、回転
ヘツダ６の回転数を調整すれば、シート煙草原料
は横切断したがつて正方形にも切断できる。この
切断されたシート煙草原料はコンベヤ２８により
搬出される。

上記のように、この発明になるシート煙草原料
の高圧水噴射切断装置によると、刃物による方式
に比して切断能力を低下することもなく切断する
ことができ、またピンによる方式に比して原料破
砕もおこさず、作業能率を向上せしめることもで
きる。

さらに、この発明になる装置においては、純水
でそれぞれ切断するため切断面に付着しても味を
そこなわないメリツトもある。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明の実施例であり、第１図は平
面図、第２図は側面図、第３図は要部断面図、第
４図は第３図をＡ―Ａ線に沿い切断し、矢印方向
からみた断面図である。 １は固定ヘツダ、２は受板、３はノズル、４は
水受部、５はシユート、６は回転ヘツダ、７は圧
力切換シヤフト、７ａは圧力切換シヤフトのみ
ぞ、８はバルブ、９はノズル、１０はパツキン、
１１はＶベルト、１２は上盤、１３は揺動軸、１
４はレバー、１５は前フイードローラ、１６は後
フイードローラ、１７はコンベヤ、１８は高圧送
水口、１９は坐板、２０は上部フレーム、２１は
下部フレーム、２２はフランジ、２３はパイプ、
２４はドレン口、２５は水受箱、２６は高圧送水
口、２７は可変式減速モータ、２８はコンベヤ、
２９はブラケツト、３０はブラケツト、３１はＶ
ベルト車である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 高圧送水口とノズルを備えた固定ヘツダを上
   部フレームに設け、搬送ライン上のシート煙草原
   料を受け取るための受板のうえに、強制供給され
   た前記シート煙草原料を縦噴射切断せしめるよう
   にした縦切断用固定ヘツダ部と該縦切断用固定ヘ
   ツダ部の前記受板に連結せしめ、かつ断面円弧状
   になすとともに傾斜せしめ、ノズルに対向せしめ
   た水受箱を備えた断面円弧状シユートと高圧送水
   口と連結した円周上の一定角度みぞを有し、一定
   角度みぞ内のみ高圧水を有する円筒形圧力切換シ
   ヤフトを、上盤を貫通せしめて固定し、該上盤を
   角度が変えられる揺動軸に設け、放射線に設けた
   前記ノズルを若干数備えた回転ヘツダを前記圧力
   切換シヤフトの外周に嵌め込み、該回転ヘツダを
   強制回転せしめることにより、前記圧力切換シヤ
   フトの一定角度みぞにより一定間隔だけ高圧水を
   噴射せしめ、前記シート煙草原料を横噴射切断せ
   しめるようになした横切断用回転ヘツダ部とから
   なることを特徴とするシート煙草原料の高圧水噴
   射切断装置。