JPH01287341A - 音響用パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、リスニングルームや楽器演奏室などの音響特
性を考慮する必要のある部屋の内装を構成する音響用パ
ネルに関する。

［従来の技術］ 従来、リスニングルームや楽器演奏室の内装に関しては
、吸音パネル、反射パネルなどのパネルを適当に組み合
わせて部屋としての音響特性を調整していた。

〔発明が解決しようとする課題］ ところが、その際重要なのは、用途あるいは聞く音楽に
応じた残響時間の絶対値の制御と、残響時間の周波数特
性及び伝送周波数特性の平坦化である。部屋の残響時間
の絶対値と周波数特性及び伝送周波数特性は、内装パネ
ルの吸音率の絶対値と周波数特性及び部屋の拡散性に大
きく依存している。しかして、従来の吸音パネル、反射
パネルは一度部屋の内装として施工されてしまうと、取
り替えは困難であり、最適な残響時間が聞く楽器や曲に
よって異なるにもかかわらず、部屋の残響時間が特定さ
れてしまい、適宜部屋の残響時間をできないという問題
がある。また一般のりスニングルームや楽器練習室は直
方体形をしていて平行な壁面が存在しているため室内の
音波の拡散性が悪く、特定の周波数で部屋が共鳴するブ
ーミングと呼ばれる現象が発生してしまうという問題が
あった。

本発明は上記の従来の間Ｍ点に鑑みて発明したものであ
って、その目的とするところは、吸音材の容易な取り替
えを可能とし、部屋の残響時間が自由に変えられると共
に壁に任意の凹凸をつけることを可能とし、室内の音波
を適当に拡散させることができる音響用パネルを提供す
るにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の部屋の音響用パネルは、複数個のパネル枠１を
隣り合うパネル枠１の上下方向の辺同士を回動自在に連
結して一方のパネル枠１が連結された他方のパネル枠１
に対して水平方向に回転可能としてパネル枠群４を構成
し、パネル枠群４の少なくとも両端の２辺を部屋の壁面
５に平行な面の水平方向に対してスライド自在に配置し
て各パネル枠１が部屋の壁面５に対して任意の角度をと
ることができるように構成し、パネル枠１に吸音ユニッ
ト２乃至反射ユニット３を着脱自在に取り付けて成るこ
とを特徴とするものであって、このような構成を採用す
ることで、上記した本発明の目的を達成したものである
。

［作用］ しかして、本発明にあっては、各パネル枠１に吸音ユニ
ット２乃至反射ユニット３を着脱自在とすることで、各
種の吸音ユニツ）２乃至反射ユニット３を容易に取り替
えることが可能となり、また各パネル枠１を部屋の壁面
５に対して任意の角度を取るようにすることで、適宜部
屋の残響時間を制御するとともに音波の拡散性を得るこ
とができるようになったものである。

［実施例］ 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

複数個のパネル枠１を隣り合うパネル枠１の上下方向の
辺同士を回動自在に連結して一方のパネル枠１が連結さ
れた他方のパネル枠１に対して水平方向に回転可能とし
てパネル枠群４が構成しである。第１図の実施例では２
枚のパネル枠１を上下方向の辺同士を蝶番６により回転
自在に連結してパネル枠群４が構成しである。このパネ
ル枠群４は両端部の上部にローラ７が突設してあり、こ
のローラ７を部屋の壁面５に設置した上のレール８に走
行自在に取り付けである。またパネル枠群４の両端部の
下部には下〃イド９が設けてあり、この下〃イド９が壁
面５に設けた下のレール８ａに走行自在にはめ込んであ
る。パネル枠１は第２図に示すように吸音ユニット２が
入る四部１０が設けである。ここで用いる吸音ユニット
２は第２図に示すように粘弾性を有するシリコンゴムの
薄膜を用いて形成した中空Ｗ１１と、開口が中空管１１
の開口と一致しかつその中空Ｗ１１外側に密閉された空
気／１１２を形成するボックス１３からなり、ボックス
１３の開口にはパンチングメタル１４が取り付けである
。この吸音ユニット２の吸音率及び吸音率の周波数特性
は中空Ｗ１１の設計により様々に設定することが可能で
あり、種々の吸音特性を有する吸音ユニット２をパネル
枠１に組み込むことにより種々の吸音特性を持ち、且つ
音波を拡散することのできる吸音パネルとすることがで
終る。

第３図には本発明の他の実施例が示しである。

この実施例にあっては、パネル枠１に第４図に示すよう
に吸音ユニット２を四部１０にはめ込んだ状態で凹部分
１０が空気室を形成するようになっている。ここで用い
る吸音ユニット２は第４図に示すように、開口を有する
バッフル板１５と、バッフル板１５の開口を閉塞するよ
るに配置された振動板１６と、振動板１６をバッフル板
１６に対して振動自在に支持するエツジ１７とから構成
しである。この吸音ユニット２はパネル枠１に取り付け
られて空気室を形成し、その空気室がばねの働きをする
振動系を構成するのである。この振動系の吸音率及び吸
音率の周波数特性は、振動板１６及びエツジ１７の設計
により様々に設定することが可能であり、種々の吸音ユ
ニットをパネル枠１に接合することにより、種々の吸音
特性を持ち、且つ音波を拡散することがでさる吸音パネ
ルとすることができる。第３図の実施例においては吸音
ユニット２に係止部１８を突設し、この係止部１８をパ
ネル枠１の被係止部１９に着脱自在に係止するものであ
る。

上記各実施例にあってはいずれもパネル枠１に吸音ユニ
ット２のみを取り付けた実施例を示したが、第５図のよ
うに吸音ユニット２を取り付けたパネル枠１と反射ユニ
ット３を取り付けたパネル枠１とを蝶番６で連結しでも
よい、また図示していないが、反射ユニット３のみを取
り付けたパネル枠１のみを蝶番６で連結してもよい。こ
こで反射ユニット３としては例えばパーティクルボード
により構成しである。

また、上記実施例では、２枚のパネル枠１を蝶番６で連
結することで２枚で一組となったパネル枠群４を構成し
ているが、２枚以上のパネル枠１を蝶番６で互いに隣り
合うパネル枠１同士を連結してパネル枠群４を構成する
ようにしてもよいものである。

また、上記実施例にあっては、複数個のパネル枠１を隣
り合うパネル枠１の上下方向の辺同士を回動自在に連結
して一方のパネル枠１が連結された他方のパネル枠１に
対して水平方向に回転可能としてパネル枠群４を構成し
、パネル枠群４の少なくとも両端の２辺を部屋の壁面５
に平行な面の水平方向に対してスライド自在に配置して
各パネル枠４がＷＳ屋の壁面５に対して任意の角度をと
ることがで訃るように構成したが、複数個のパネル枠１
を上下に配置し上下に隣り合うパネル枠１の水平方向の
辺を回転可能としてパネル枠群４を構成し、パネル枠群
４の少な（とも上端部及び下端部の２辺を部屋の壁面５
に平行な面の上下方向に対してスフイド自在に配置して
もよい、この場合、一対の縦レール（図示図示せず）を
壁面５に対して垂直に配設し、この縦レールにパネル枠
群４の少なくとも上端部及び下端部の２辺に設けた走行
共を上下方向にスライド自在に取り付け、該走行共が縦
レールの任意の位置で滑り落ちないようにロックできる
ようにするものである。縦レールの任意の位置で走行共
が滑り落ちないようにする手段は特に限定はなく、任意
の方法を採用することができる。

［発明の効果］ 本発明にあっては、寂述のように複数個のパネル枠を隣
り合うパネル枠の上下方向の辺同士を回動自在に連結し
て一方のパネル枠が連結された他方のパネル枠に対して
回転可能としてパネル枠群を溝成し、パネル枠群の少な
くとも両端の２辺を部屋の壁面に平行な面に対してスラ
イド自在に配置して各パネル枠が部屋の壁面に対して任
意の角度をとることができるように構成し、パネル枠に
吸音ユニット乃至反射ユニットを着脱自在に取り付けた
ので、各種の吸音、反射ユニットを容易に取り替えるこ
とができ、また各パネル枠が壁面に対して任意の角度を
とれるため、適宜部屋の残響時間を制御することができ
ると共に音波の拡散特性を得ることが可能となるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図（、）（ｂ）は本発明の一実施例の斜視図及び断
面図、第２図は同上に用いる吸音ユニットの一部破断せ
る斜視図、第３図は本発明の他の実施例の斜視図、１４
図は同上に用いる吸音ユニットの一部破断せる斜視図、
第５図は本発明の更に他の実施例の斜視図であって、１
はパネル枠、２は吸音ユニット、３は反射ユニット、４
はパネル枠群、５は壁面である。 代理人　弁理士　石　１）艮　七 ｆ′、２羽 第３図 第４図 第５に

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数個のパネル枠を隣り合うパネル枠の上下方向
   の辺同士を回動自在に連結して一方のパネル枠が連結さ
   れた他方のパネル枠に対して水平方向に回転可能として
   パネル枠群を構成し、パネル枠群の少なくとも両端の２
   辺を部屋の壁面に平行な面の水平方向に対してスライド
   自在に配置して各パネル枠が部屋の壁面に対して任意の
   角度をとることができるように構成し、パネル枠に吸音
   ユニット乃至反射ユニットを着脱自在に取り付けて成る
   ことを特徴とする音響用パネル。
2. （２）複数個のパネル枠を隣り合うパネル枠の上下方向
   の辺同士を回動自在に連結することに代えて隣り合うパ
   ネル枠の水平方向の辺を回転可能としてパネル枠群を構
   成し、パネル枠群の少なくとも両端の２辺を部屋の壁面
   に平行な面の水平方向に対してスライド自在に配置する
   ことに代えてパネル枠群の少なくとも両端の２辺を部屋
   の壁面に平行な面の上下方向に対してスライド自在に配
   置して成ることと特徴とする請求項１記載の音響用パネ
   ル。
3. （３）パネル枠に取り付ける吸音ユニットを、粘弾性を
   有した材料により薄肉に形成された中空管と、開口を有
   しその開口が中空管開口と一致し且つその中空管外側に
   密閉された空気層を形成するボックスとから構成し、パ
   ネル枠群の両端の上下方向の辺の上部にローラを取り付
   け、このローラを壁面に設置した水平方向のレールにス
   ライド自在に取り付け、且つ隣り合うパネル枠の上下方
   向の辺同士を蝶番で連結して各パネル枠が壁面に対して
   任意の角度をとることができるようにして成ることを特
   徴とする請求項１記載の音響用パネル。
4. （４）パネル枠に取り付ける吸音ユニットを、開口を有
   するバッフル板の開口を閉塞するように配置された振動
   板と、バッフル板の開口縁もしくは開口縁よりバッフル
   板外周よりの部分と振動板の周縁もしくは周縁より振動
   板の中心よりの部分との間に配設され該振動板をバッフ
   ル板に対して振動自在に支持するエッジとから構成し、
   パネル枠にこの吸音ユニットを取り付けた際に空気室を
   形成する凹部を設け、パネル枠群の両端の上下方向の辺
   の上部にローラを取り付け、このローラを壁面に設置し
   た水平方向のレールにスライド自在に取り付け、且つ隣
   り合うパネル枠の上下方向の辺同士を蝶番で連結して各
   パネル枠が壁面に対して任意の角度をとることができる
   ようにして成ることを特徴とする請求項１記載の音響用
   パネル。